昨夜、クリスマスイブの夜にグアテマラからアメリカ合衆国ニューヨークに到着した我々。
気分の悪い入国審査、
エアービーアンドビーで予約した部屋に入れず建物前で立ち往生など、
ニューヨークの滑り出しは決して良いものではなかった。
(メトロチケットの買い方を教えてくれたお兄さんはすごく良い人だった)
本日は12月25日のクリスマス当日。
『ニューヨークでクリスマスを過ごす✨』とかだいぶ聞こえは良いが、
実際街はどのような雰囲気になっているのだろうか?
みんな休暇で店は閉まってて、意外とクリスマス当日は面白みに欠けていたりして。
そんな予想もしながら、クリスマス当日のニューヨークの町へ繰り出す。
(1ドル=約117円 2016年12月25日。)
▼前回の記事
◉タイムズスクエアカウントダウン情報↓↓
朝8時頃起床。
テレビをつけて何かクリスマスっぽい番組はやっていないか探すも、特にパッとする番組は見つからない。
昨日は夜遅くの到着でこの宿をゆっくりと見る余裕がなかったので、一通り宿内がどのような間取りになっているのかを確認。
ここはダイニングだが、ほぼ飾りのような部屋で誰も使っていない。
なんだか使ってはいけないオーラも出ている。
リビング。
ここも特に誰も使っていない部屋。
私はたまにここのソファーで寝転がったりしていた。
キッチン。
ダイニングを使わないので、自炊した時はだいたい奥にある丸テーブルで食事をしていた。
トイレとシャワールームは2つ。
そして我々の部屋意外にも部屋は2つあり、1つはゲスト用、もう1つはここのオーナー夫妻が生活している部屋。
オーナー夫妻は基本的に自らの部屋のみで生活をしていたが、たまにキッチンに出てきて食事を作ったりしていた。
よくわからないのが、エアビーのホストはこの夫妻ではなくまた別の人(昨晩案内してくれた黒人男性)だということ。
でもその黒人男性はこの物件には住んでいない。
おそらく黒人男性が、友人である夫妻宅の空き部屋をうまく運用して儲けを折半しているのだろう、と予想する。
昨夜我々がチェックインした際、
黒人男性が妻に『この子たちは今日から9泊する。』と言ったら妻は投げキッスをするくらい心から喜んでいたのでその可能性は高い。
10時。朝食をとる。
朝食と言っても、コーヒーと昨日機内で配られたスナックをつまむ程度のもの。
11時に外出するつもりで準備したが早めに準備完了できたのでリビングでちょっとくつろぐ。
このツリー、昨晩からずっとライトアップされているが消さなくていいのだろうか?
11時になったので外出。
これが我々が泊まっている建物の正面玄関。
昨晩はうまくチェックインできず、この玄関前でしばらく立ち往生していた。
最寄のメトロ駅までは徒歩10分くらい。
しばらくこのメトロ駅が我々の起点となる。
11時30分。
グリーンラインで1本のユニオンスクエア駅に到着。
ただなんとなく栄えていそうだという理由でここに来た。
駅の真隣にはクリスマスマーケットっぽい建物が軒を連ねていたが、
このクリスマスマーケット、昨日のクリスマスイブまでの開催だった様子。
”なんでクリスマス当日にクリスマスマーケットがやってないんだ。。”
やっていないものは仕方がないので、ここから南方向に向かって少し散策してみることに。
しかししばらく歩いてみても特に見る店があるわけでもなくなんかパッとしない。
閑散としている感があった。
これはもともとこういうところなのか、それともクリスマス当日だから店が閉まってこうなっているのか?
11時過ぎ。
ユニオンスクエア周辺で特に見所を発見できなかった我々は、
再び北上してあの有名なエンパイア・ステート・ビルの方を目指す。
ニューヨークにいる間、
ラッパーのJAY-Zと歌手のアリシア・キーズがコラボした楽曲、
『Empire State Of Mind』のサビを何度口ずさんだことか。。
おそらくニューヨークを訪れて思わずあのサビを口ずさんでしまう人は我々の他にもたくさんいるであろう。
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エンパイアステートにたどり着く前に現れたのがこちら、
『フラット・アイアン・ビルディング』。
こちらもニューヨークを代表する観光名所ビルディングだ。
1902年完成。高さ87メートルの22階建。
一切れのショートケーキを空に向かって伸ばしたような、非常に珍しい形の建物。
その名の由来は、ビルの形がアイロンに似ているということから。
映画スパイダーマンに登場する出版会社『デイリービューグル』の建物はこのフラットアイアンビルになっている。
横から。
後ろから。
本当に変わった形の建物だ。
フラットアイアン・ビルディングの目の前はちょっとした広場になっており、
ハンモックがたくさん並べられて人々がくつろいでいた。
なんか近代的な光景。
フラット・アイアンから徒歩10数分。
ニューヨークを代表する建物の1つである『エンパイア・ステート・ビルディング』の目の前に。
1931年完成。高さ443メートルの102階建。
日本ではまだ東京タワー(1958年完成)すらできていない時代に、
アメリカではすでにこのような超高層ビルが建っていたのか、と思うとすごい。
第1展望台は高さ320メートルの86階。
入場料は大人1人34ドル(約3978円)らしい。
*写真は2012年に訪れた時のものを参照。今回は登っていない。
第2展望台は高さ381メートルの102階にあり、第2展望台に入場するには別途追加料金が必要。
追加料金は大人1人20ドル(約2340円)なので、
第1展望台のと合わせて54ドル(約6318円)。べらぼうだ。
*こちらも2012年に登った時の写真を参照。
先ほどのユニオン・スクエア周辺よりも、エンパイア・ステイト・ビル周辺の方が賑わっている雰囲気。
ブーツが欲しいと言っている相方は良さげな靴屋さんに。
他にもちょいちょい店を見ながらニューヨークの街を歩く。
歩いていると、急に緑と電飾に囲まれた通りが現れた。
クリスマスっぽい。
そう、我々はこういう雰囲気を味わいたいんだ。
ここは『Lord Taylor』というデパートらしく、その建物の目の前だけこのようにド派手に飾り付けがされている。
何個かあるショーウィンドーも見所の一つで、それぞれ異なるデザインのディスプレイが展示されている。
しかもこのディスプレイの中の人形は動く。
たくさんの人が記念撮影などをしてこの通りを楽しんでいた。
場所はここ↓↓
12時50分。
先ほどの『Lord Taylor』から2ブロックほど進んだところにあるのがここ、
New York Public Liblary(ニューヨーク公共図書館)。
オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』や、
サラ・ジェシカ・パーカー主演の『セックス・アンド・ザ・シティー』など、
数々の映画のロケ地となっていて、図書館なのに観光名所と化している。
『セックスアンドザシティー』では主人公キャリーがこの図書館で結婚式をあげているが、
これは映画の中の世界だけでなく本当にこの図書館で結婚式をあげることが可能なのらしい。
サンフランシスコでは結婚式を挙げれる市庁舎とかあったし、本当にアメリカは自由の国だな。
図書館の前にはシンボルでもある二頭のライオンが構えている。
Astor と Lenox。ちゃんと名前がつけられているのが面白い。
クリスマス仕様に、デッカいリースが首輪のごとくはめられている。
というかそこの少女、そこ乗っていいのか?
ニューヨーク公共図書館の角を右に曲がり、グランドセントラル駅を目指す。
奥に見える高いビルはクライスラービル。
1930年にあの自動車メーカー『クライスラー』の本社ビルのために建設されたビルだが、現在はクライスラーの手を離れているという。
高さ320メートルの77階建。
13時。
グランドセントラル駅にやってきた。
地下にある『オイスター・バー・レストラン』のクラムチャウダーが美味しいと聞いてやってきたのだが、我々が訪れた時にはクローズしていた。
しかもちょうど今クローズになった感じの雰囲気。
(でも時刻は昼時。クリスマス休業の可能性も大)
我々の後もどんどんお客さんがやってくるが、扉の前で様子を見て皆どんどん引き返していく。
残念。。
一応、メニュー。
思ったよりたくさんメニューがあって、どれがクラムチャウダーなのかよくわからない。
仕方がないのでグランドセントラル駅から地下鉄に乗って別のエリアへ。
お腹がすいてきたので何か食べたい。
12時40分ごろ。
グランド・ストリート・ステーションという地下鉄駅で下車。
なんか中華街っぽい雰囲気があった。
意味不明な壁画を見ながら行きたいレストランを目指す。
14時。
我々が目指していたレストラン、『Katz's Delicaessen(カッツ・デリカテッセン)』が見えてきた。
ここはユダヤ料理を提供する店。
デリカテッセンという聞きなれない言葉の語源はドイツ語の『デリカテッセ(美味しいもの)』で、サンドイッチや持ち帰り用惣菜を売る店を意味する。
スーパーなどの『デリ』は『デリカテッセン』の略称なのらしい。
ここはクリスマス当日でも営業しているといいのだが。。
先ほどのオイスターバーのようにクローズしていないことを祈りながら近づく。
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恐る恐る店の前に行くと、この大行列。
確実に営業はしている様子で嬉しいが、この行列に並ぶのはちょっと。。
嬉しいような嬉しくないような、複雑な気持ち。
見るとこの行列はだいぶ先まで続いている。
とりあえず最後尾に並び、進み具合を見ながらここでメシを食うかどうか考える。
創業約130年のニューヨークの老舗人気店だとは聞いていたが、この大行列は普段からのことなのだろうか?
それとも他のレストランがどこもクリスマス休暇をとっているから、皆営業しているここに集中しているだけなのだろうか。
14時20分。
列の進みは意外と早く、およそ20分たらずで店内に入ることができた。
すると店内も人人人で溢れかえっている。
大繁盛だな。
店内に入る時、このような紙のチケットが配られた。
これは注文、会計時に必要になってくるものなので絶対に無くさないようにしなければならないらしい。
もしなくしてしまい会計できなくなったら50ドルの罰金が課せられることもあるというので驚き。
店内には一応列を誘導するスタッフがいる。
流れに従い、まずはカウンターへ。
なるほど、カウンターで注文して商品を受け取って席について食べる、という流れだな。
でも、どこのカウンターに行けばいいのかよくわからなくて一瞬戸惑う。
どこも一緒だろう、と思いテキトーに近くにあったカウンターに並んだ。
*後で調べたら、カウンターは注文する料理によって分けられているらしい。
ホットドック、スープ、サンドイッチ、ドリンク、フライ、、などといった具合だ。
メニュー。
パストラミというローストビーフのようなレア肉をたっぷりと挟んだサンドイッチがここの名物。
その名も『Kat'z Pastrami(カッツ・パストラミ)』。
お値段なんと19.95ドル(約2334円)。
サンドイッチのくせに、めちゃんこ高い。
でもオーダーを終え席に向かっていくお客さんの手に持たれたパストラミサンドイッチを見ると、そのくらいの値段しても仕方がないのかな、と思うほどのボリューム。
柔らかくて美味しそうなお肉がこれでもかと挟まれている。
でもやっぱり1食20ドルは高い。。
我々はカッツ・パストラミを1つ注文して2人でシェアして食べることにした。
入店時に配られた紙のチケットを渡し、
『ワン、パストラミ、プリーズ。』と言って注文。
すると威勢のいい兄ちゃんが目の前で肉の塊をさばいてくれる。
ここのスタッフはどちらかというと魚屋にいそうな威勢のいい兄ちゃんたちで構成されている。
その巧みな手さばきを見ていると、切った肉を小皿に乗せて試食させてくれた。
普通試食というものは注文する前にするものなのだが、ここの場合注文したあとでも試食をくれる。
なんて羽振りがいいんだ。
ちなみに会計はこのカウンターではなく、
食事を終えて店を出るときに会計専用のカウンターで行う。
コップに突き刺さっているドル札はチップ。
(チップなので任意。払わなくても特に気まずい雰囲気にはならない。)
待つこと数分。
『Kat'z Pastrami(カッツ・パストラミ)』登場。
我々はトッピングでチーズを1ドル(約117円)で追加した。
サイドのきゅうりとピクルスは無料でついてくる。
この人ゴミの中空席を探すのは大変だ。
我々は運良く近くの席が2つ空いてたのですかさずそこに腰を掛ける。
なんか、ウエイターみたいなのが料理を運んでいる席もあったが、あれは別サービスなのかな?
正直、もっと肉が入っているもんかと思った。なんかボリューム感に欠ける。
ネットで見たときはもっと溢れんばかりの肉が挟まっていたと思うのだが。。
追加で肉をトッピングしていたのかなぁ?
それかカウンターの兄ちゃんによって肉の量に差があるとか。。
それでもこう見ると肉たっぷり
他では滅多に食べられない肉たっぷりサンドイッチに豪快にかぶりつく。
激しい肉の主張が幸福感を呼ぶ。
味付け自体は塩のみって感じのシンプルのものなので、これは味というよりも肉の主張を楽しむものだな。
食べ始めたら、1人で全部食べたくなる。
2人でシェアはちと少なすぎたな。。
ニューヨーク滞在中にもう1度は食べておきたいな、と思えるくらい満足な味だった。
でもやっぱ1個20ドルは高すぎるよ。。
店内はあい変わらずの混雑ぶり。
食べ終えたらさっと席を立ち店を出た。
そういえば我々の後ろに座っていた若者男女たちは、パストラミサンドイッチだけでなく大量に盛られたポテトもほとんど残して店を出て行っていたな。
”超もったいない!!”
見るからに体格のいい男2人だったのだが、なんたる様だ。
女の子の前で大食いチャレンジでもしていたのか?
とにかく、あの残しっぷりはひどかったな。
『それ、残すくらいならくれないか?』と本気で声をかけようかと思った。
会計は出口付近にあり、支払いを済ませて店を出る感じ。
合計23.9ドル(約2796円)だった。
タクス(税金)が入るなんて聞いてないよ。。
1人約1400円の食事。質には満足したが量には全く満足していない。
そしてもう15時になるというのに、店の外には未だ大行列ができている。
なんという人気ぶりなんだ。
★Katz's Delicatessen(カッツ・デリカテッセン)の場所↓↓
〜後半へ続く〜(クリスマス、夜のニューヨークへ)
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