2人で地球を旅行中。(カップル世界一周ブログ)

カップル世界一周ブログ。初海外が世界一周のアラサー女子と海外経験まぁまぁの20半ば男子の旅の東西南北世界見聞録。どこへ行くかはお金と気分次第。海外の情報や日々の生活を書き留めます。

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ニューヨーク2日目①〜クリスマスの街散策。肉盛り名物カッツ・デリカテッセン〜 世界一周185日目★前半

昨夜、クリスマスイブの夜にグアテマラからアメリカ合衆国ニューヨークに到着した我々。

 

気分の悪い入国審査

エアービーアンドビーで予約した部屋に入れず建物前で立ち往生など、

ニューヨークの滑り出しは決して良いものではなかった。

(メトロチケットの買い方を教えてくれたお兄さんはすごく良い人だった)

 

本日は12月25日のクリスマス当日。

『ニューヨークでクリスマスを過ごす✨』とかだいぶ聞こえは良いが、

実際街はどのような雰囲気になっているのだろうか?

 

みんな休暇で店は閉まってて、意外とクリスマス当日は面白みに欠けていたりして。

そんな予想もしながら、クリスマス当日のニューヨークの町へ繰り出す。


(1ドル=約117円  2016年12月25日。)

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

 
 ◉タイムズスクエアカウントダウン情報↓↓

earthtravel.hatenablog.com

 

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朝8時頃起床。

テレビをつけて何かクリスマスっぽい番組はやっていないか探すも、特にパッとする番組は見つからない。

 

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昨日は夜遅くの到着でこの宿をゆっくりと見る余裕がなかったので、一通り宿内がどのような間取りになっているのかを確認。

ここはダイニングだが、ほぼ飾りのような部屋で誰も使っていない。

なんだか使ってはいけないオーラも出ている。

 

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リビング。

ここも特に誰も使っていない部屋。

私はたまにここのソファーで寝転がったりしていた。

 

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キッチン。

ダイニングを使わないので、自炊した時はだいたい奥にある丸テーブルで食事をしていた。

 

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トイレとシャワールームは2つ。

そして我々の部屋意外にも部屋は2つあり、1つはゲスト用、もう1つはここのオーナー夫妻が生活している部屋

 

オーナー夫妻は基本的に自らの部屋のみで生活をしていたが、たまにキッチンに出てきて食事を作ったりしていた。

 

よくわからないのが、エアビーのホストはこの夫妻ではなくまた別の人(昨晩案内してくれた黒人男性)だということ。

でもその黒人男性はこの物件には住んでいない。

 

おそらく黒人男性が、友人である夫妻宅の空き部屋をうまく運用して儲けを折半しているのだろう、と予想する。

 

昨夜我々がチェックインした際、

黒人男性が妻に『この子たちは今日から9泊する。』と言ったら妻は投げキッスをするくらい心から喜んでいたのでその可能性は高い。

 

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10時。朝食をとる。

朝食と言っても、コーヒーと昨日機内で配られたスナックをつまむ程度のもの。

 

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11時に外出するつもりで準備したが早めに準備完了できたのでリビングでちょっとくつろぐ。

このツリー、昨晩からずっとライトアップされているが消さなくていいのだろうか?

 

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11時になったので外出。

これが我々が泊まっている建物の正面玄関。

昨晩はうまくチェックインできず、この玄関前でしばらく立ち往生していた。 

 

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最寄のメトロ駅までは徒歩10分くらい。

しばらくこのメトロ駅が我々の起点となる。

 

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11時30分。

グリーンラインで1本のユニオンスクエア駅に到着。

ただなんとなく栄えていそうだという理由でここに来た。

 

駅の真隣にはクリスマスマーケットっぽい建物が軒を連ねていたが、

このクリスマスマーケット、昨日のクリスマスイブまでの開催だった様子。

 

”なんでクリスマス当日にクリスマスマーケットがやってないんだ。。”

 

やっていないものは仕方がないので、ここから南方向に向かって少し散策してみることに。

しかししばらく歩いてみても特に見る店があるわけでもなくなんかパッとしない。

閑散としている感があった。

 

これはもともとこういうところなのか、それともクリスマス当日だから店が閉まってこうなっているのか?

 

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11時過ぎ。

ユニオンスクエア周辺で特に見所を発見できなかった我々は、

再び北上してあの有名なエンパイア・ステート・ビルの方を目指す。

 

ニューヨークにいる間、

ラッパーのJAY-Zと歌手のアリシア・キーズがコラボした楽曲、

『Empire State Of Mind』のサビを何度口ずさんだことか。。

 

おそらくニューヨークを訪れて思わずあのサビを口ずさんでしまう人は我々の他にもたくさんいるであろう。

 

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エンパイアステートにたどり着く前に現れたのがこちら、

『フラット・アイアン・ビルディング』

こちらもニューヨークを代表する観光名所ビルディングだ。

 

1902年完成。高さ87メートルの22階建。

一切れのショートケーキを空に向かって伸ばしたような、非常に珍しい形の建物。

その名の由来は、ビルの形がアイロンに似ているということから。

 

映画スパイダーマンに登場する出版会社『デイリービューグル』の建物はこのフラットアイアンビルになっている。

 

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横から。

 

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後ろから。

本当に変わった形の建物だ。

 

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フラットアイアン・ビルディングの目の前はちょっとした広場になっており、

ハンモックがたくさん並べられて人々がくつろいでいた。

なんか近代的な光景。

 

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フラット・アイアンから徒歩10数分。

ニューヨークを代表する建物の1つである『エンパイア・ステート・ビルディング』の目の前に。

1931年完成。高さ443メートルの102階建。

日本ではまだ東京タワー(1958年完成)すらできていない時代に、

アメリカではすでにこのような超高層ビルが建っていたのか、と思うとすごい。

 

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第1展望台は高さ320メートルの86階。

入場料は大人1人34ドル(約3978円)らしい。

*写真は2012年に訪れた時のものを参照。今回は登っていない。

 

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第2展望台は高さ381メートルの102階にあり、第2展望台に入場するには別途追加料金が必要。

追加料金は大人1人20ドル(約2340円)なので、

第1展望台のと合わせて54ドル(約6318円)。べらぼうだ。

*こちらも2012年に登った時の写真を参照。

 

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先ほどのユニオン・スクエア周辺よりも、エンパイア・ステイト・ビル周辺の方が賑わっている雰囲気。

ブーツが欲しいと言っている相方は良さげな靴屋さんに。

他にもちょいちょい店を見ながらニューヨークの街を歩く。

 

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歩いていると、急に緑と電飾に囲まれた通りが現れた。

クリスマスっぽい。

そう、我々はこういう雰囲気を味わいたいんだ。

 

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ここは『Lord Taylor』というデパートらしく、その建物の目の前だけこのようにド派手に飾り付けがされている。

 

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何個かあるショーウィンドーも見所の一つで、それぞれ異なるデザインのディスプレイが展示されている。

しかもこのディスプレイの中の人形は動く。

たくさんの人が記念撮影などをしてこの通りを楽しんでいた。

 

場所はここ↓↓

 

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12時50分。

先ほどの『Lord Taylor』から2ブロックほど進んだところにあるのがここ、

New York Public Liblary(ニューヨーク公共図書館)

 

オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』や、

サラ・ジェシカ・パーカー主演の『セックス・アンド・ザ・シティー』など、

数々の映画のロケ地となっていて、図書館なのに観光名所と化している。

 

『セックスアンドザシティー』では主人公キャリーがこの図書館で結婚式をあげているが、

これは映画の中の世界だけでなく本当にこの図書館で結婚式をあげることが可能なのらしい。

 

サンフランシスコでは結婚式を挙げれる市庁舎とかあったし、本当にアメリカは自由の国だな。

 

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図書館の前にはシンボルでもある二頭のライオンが構えている。

AstorLenox。ちゃんと名前がつけられているのが面白い。

 

クリスマス仕様に、デッカいリースが首輪のごとくはめられている。

というかそこの少女、そこ乗っていいのか?

 

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ニューヨーク公共図書館の角を右に曲がり、グランドセントラル駅を目指す。

奥に見える高いビルはクライスラービル

 

1930年にあの自動車メーカー『クライスラー』の本社ビルのために建設されたビルだが、現在はクライスラーの手を離れているという。

高さ320メートルの77階建。

 

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13時。

グランドセントラル駅にやってきた。

 

地下にある『オイスター・バー・レストラン』クラムチャウダーが美味しいと聞いてやってきたのだが、我々が訪れた時にはクローズしていた。

 

しかもちょうど今クローズになった感じの雰囲気。

(でも時刻は昼時。クリスマス休業の可能性も大)

 

我々の後もどんどんお客さんがやってくるが、扉の前で様子を見て皆どんどん引き返していく。

残念。。

 

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一応、メニュー。

思ったよりたくさんメニューがあって、どれがクラムチャウダーなのかよくわからない。

 

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仕方がないのでグランドセントラル駅から地下鉄に乗って別のエリアへ。

お腹がすいてきたので何か食べたい。

 

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12時40分ごろ。

グランド・ストリート・ステーションという地下鉄駅で下車。

なんか中華街っぽい雰囲気があった。

 

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意味不明な壁画を見ながら行きたいレストランを目指す。

 

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14時。

我々が目指していたレストラン、『Katz's Delicaessen(カッツ・デリカテッセン)』が見えてきた。

 

ここはユダヤ料理を提供する店。

デリカテッセンという聞きなれない言葉の語源はドイツ語の『デリカテッセ(美味しいもの)』で、サンドイッチや持ち帰り用惣菜を売る店を意味する。

スーパーなどの『デリ』は『デリカテッセン』の略称なのらしい。

 

ここはクリスマス当日でも営業しているといいのだが。。

先ほどのオイスターバーのようにクローズしていないことを祈りながら近づく。 

 

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恐る恐る店の前に行くと、この大行列。

確実に営業はしている様子で嬉しいが、この行列に並ぶのはちょっと。。

嬉しいような嬉しくないような、複雑な気持ち。

 

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見るとこの行列はだいぶ先まで続いている。

 

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とりあえず最後尾に並び、進み具合を見ながらここでメシを食うかどうか考える。

 

創業約130年のニューヨークの老舗人気店だとは聞いていたが、この大行列は普段からのことなのだろうか?

それとも他のレストランがどこもクリスマス休暇をとっているから、皆営業しているここに集中しているだけなのだろうか。

 

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14時20分。

列の進みは意外と早く、およそ20分たらずで店内に入ることができた。

すると店内も人人人で溢れかえっている。

大繁盛だな。 

 

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店内に入る時、このような紙のチケットが配られた。

これは注文、会計時に必要になってくるものなので絶対に無くさないようにしなければならないらしい。

 

もしなくしてしまい会計できなくなったら50ドルの罰金が課せられることもあるというので驚き。

 

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店内には一応列を誘導するスタッフがいる。

流れに従い、まずはカウンターへ。

なるほど、カウンターで注文して商品を受け取って席について食べる、という流れだな。

 

でも、どこのカウンターに行けばいいのかよくわからなくて一瞬戸惑う。

どこも一緒だろう、と思いテキトーに近くにあったカウンターに並んだ。

 

*後で調べたら、カウンターは注文する料理によって分けられているらしい。

ホットドック、スープ、サンドイッチ、ドリンク、フライ、、などといった具合だ。

 

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メニュー。

パストラミというローストビーフのようなレア肉をたっぷりと挟んだサンドイッチがここの名物。

その名も『Kat'z Pastrami(カッツ・パストラミ)』

お値段なんと19.95ドル(約2334円)

サンドイッチのくせに、めちゃんこ高い。

 

でもオーダーを終え席に向かっていくお客さんの手に持たれたパストラミサンドイッチを見ると、そのくらいの値段しても仕方がないのかな、と思うほどのボリューム。

柔らかくて美味しそうなお肉がこれでもかと挟まれている。

 

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でもやっぱり1食20ドルは高い。。

我々はカッツ・パストラミを1つ注文して2人でシェアして食べることにした。

 

入店時に配られた紙のチケットを渡し、

『ワン、パストラミ、プリーズ。』と言って注文。

すると威勢のいい兄ちゃんが目の前で肉の塊をさばいてくれる。

 

ここのスタッフはどちらかというと魚屋にいそうな威勢のいい兄ちゃんたちで構成されている。

 

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その巧みな手さばきを見ていると、切った肉を小皿に乗せて試食させてくれた。

普通試食というものは注文する前にするものなのだが、ここの場合注文したあとでも試食をくれる。

なんて羽振りがいいんだ。

 

ちなみに会計はこのカウンターではなく、

食事を終えて店を出るときに会計専用のカウンターで行う

 

コップに突き刺さっているドル札はチップ。

(チップなので任意。払わなくても特に気まずい雰囲気にはならない。)

 

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待つこと数分。

『Kat'z Pastrami(カッツ・パストラミ)』登場。

我々はトッピングでチーズを1ドル(約117円)で追加した。

サイドのきゅうりとピクルスは無料でついてくる。

 

この人ゴミの中空席を探すのは大変だ。

我々は運良く近くの席が2つ空いてたのですかさずそこに腰を掛ける。

なんか、ウエイターみたいなのが料理を運んでいる席もあったが、あれは別サービスなのかな?

 

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正直、もっと肉が入っているもんかと思った。なんかボリューム感に欠ける。

ネットで見たときはもっと溢れんばかりの肉が挟まっていたと思うのだが。。

追加で肉をトッピングしていたのかなぁ?

それかカウンターの兄ちゃんによって肉の量に差があるとか。。

 

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それでもこう見ると肉たっぷり

他では滅多に食べられない肉たっぷりサンドイッチに豪快にかぶりつく。

 

激しい肉の主張が幸福感を呼ぶ。

味付け自体は塩のみって感じのシンプルのものなので、これは味というよりも肉の主張を楽しむものだな。

 

食べ始めたら、1人で全部食べたくなる。

2人でシェアはちと少なすぎたな。。

ニューヨーク滞在中にもう1度は食べておきたいな、と思えるくらい満足な味だった。

でもやっぱ1個20ドルは高すぎるよ。。

 

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店内はあい変わらずの混雑ぶり。

食べ終えたらさっと席を立ち店を出た。

 

そういえば我々の後ろに座っていた若者男女たちは、パストラミサンドイッチだけでなく大量に盛られたポテトもほとんど残して店を出て行っていたな。

 

”超もったいない!!”

見るからに体格のいい男2人だったのだが、なんたる様だ。

女の子の前で大食いチャレンジでもしていたのか?

 

とにかく、あの残しっぷりはひどかったな。

『それ、残すくらいならくれないか?』と本気で声をかけようかと思った。

 

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会計は出口付近にあり、支払いを済ませて店を出る感じ。

合計23.9ドル(約2796円)だった。

タクス(税金)が入るなんて聞いてないよ。。

 

1人約1400円の食事。質には満足したが量には全く満足していない。

そしてもう15時になるというのに、店の外には未だ大行列ができている。

なんという人気ぶりなんだ。

 

★Katz's Delicatessen(カッツ・デリカテッセン)の場所↓↓

 

〜後半へ続く〜(クリスマス、夜のニューヨークへ)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

ニューヨーク1日目〜NYのクリスマスイブで苦しみます。〜 世界一周184日目後半★

晦日に行われるニューヨーク、タイムズスクエアでのカウントダウンに参加するた

め、約1ヶ月滞在した中米を離れアメリカ合衆国のニューヨークへ向かっていた。

 

中米ではのんびり過ごしていたため、コスタリカグアテマラ、メキシコの3カ国訪問

にとどまったな。

移動が少なかったこともあり、当初から掲げていた『中米ではコスパよく生活する』

という目標は達成できていた気がする。

 

グアテマラ、メキシコあたりは機会があればまたスペイン語留学などしてもっとじっく

りと滞在してみたい国になった。

 

(1ドル=約117円。 2016年12月24日。)

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

 

タイムズスクエアカウントダウン情報

earthtravel.hatenablog.com

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19時40分。

飛行機はニューヨーク上空を飛んでいた。

 

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20時。

無事に着陸し、嫌で嫌で仕方ないアメリカ合衆国の入国審査へ。

 入国審査所には行列ができていた。

 その行列に並び我々の番が来たら、私と相方、2人一緒に入国審査に向かった。

アメリカにはどのくらい滞在する予定だ?』

イブの夜にこの行列ということに嫌気がさしているのだろうか、明らかにやる気のない態度で審査官がそう聞く。

 

『2週間くらいです。』

とりあえず平常心を保って私がそう答える。

 

『お前はちょっと前にもアメリカにいたな。どのくらいいたんだ?』

『だいたい1ヶ月くらいです。』

 

その後ジャブのような質問が何個か投げかけられる。

 ひとつひとつ答えていって、次にまた、

アメリカにはどのくらいいるんだ?』

と質問された。

 

”さっき言ったじゃん。” と思いながらも、

『1ヶ月くらいです。』

と答えた。

 

すると審査官は表情を曇らせ、隣の審査官と何かを話し始めた。

”なんだなんだ、なんかまずいことでもあったのか。。”

我々の心に不安がよぎる。

そしてまた質問される。

 

『どのくらいアメリカにいるんだって?』

 

『この前の滞在も合わせてですか?それともこれからの滞在ですか?』

 

『これから何日間アメリカにいる予定なんだ?』

審査官はちょっときつい口調でそう聞いてきた。

 

『これからは10日間くらいです。』

 

『お前さっき1ヶ月くらいって言ったじゃないか。』

 

『いや、1ヶ月っていうのはちょっと前にアメリカにいた期間であって、、これから滞在するのは10日間くらいです。』

 

『本当だな?よく質問を聞いとくように。』

 

審査官はそう言ったあとパスポートを開いて次のように言った。

 

『見ろ、お前らは1月8日までしかアメリカに滞在できないんだ。もし嘘をついていらすぐにバレて見つかるぞ。』

 

我々は10月に陸路でアメリカに入国した際、1月8日までのアメリカ滞在が許され、

パスポートにそのことが記されているドキュメントが貼られていた。

 

1月8日までというのは一度アメリカを出てしまえばまたリセットされるものだと思っ

ていたが、どうやらそうではなく、1度アメリカに入国したらその後アメリカを出よう

が出まいが、入国した日から90日後までの滞在が許されるというものだった。

 

ヨーロッパのシェンゲン協定と同じようなものだ。

 

”帰国用の航空券を1月8日以降にしてなくてよかったぁ。”

 

ギリギリであったことに内心焦りながらも、1月5日にアメリカを出国する予定なのでそのような縛りに引っかかる心配は全くないない。

 

『はい、わかりました。』

私がそう答えると、

 

『冗談じゃないぞ。もし1月8日以降もこのアメリカ合衆国にいたらただじゃすまんぞ。必ず見つけ出すからな。』

 

と、あたかも我々が嘘をついているかのような言い様でそう言ってきて、乱暴に我々のパスポートに入国許可のスタンプを押して、これまた乱暴にパスポートを返してきた。

 

全く気分の悪い入国審査官だ。私史上過去最悪の審査官だったかも。

本当、絶対クリスマスイブの大行列でイライラしてるな。

 

我々は文句を言い返したくなる気持ちをぐっとこらえ、サーッとその場を立ち去った。

 

こういうところでは、こちらがなんと言おうと絶対的に強い立場なのはあちら側。

機嫌を損ねさせることなどしたら最悪入国拒否にさせられるなど、こちら側が痛い目に

あうのだから下手に感情をあらわにしないほうがいい。

 

何はともあれ、無事に鬼門であったアメリカ合衆国入国審査を通過してホッと胸をなで

おろす。

あとは荷物を取り、無事に宿までたどり着くだけだ。

 

そう思いながら歩いていると、目の前で税関の申告用紙?かなんかを提出するところがあらわれる。

 

みんなそこで用紙を提出して通過しているけど、我々の手元にはそのような用紙がない。

 

思い返してみれば、私は先ほどその用紙を入国審査官に渡していて返してもらっていな

いことに気がつく。

 

とりあえずしれーっと通過できるか試みるも、案の定職員に止められた。

 

『君たち、申告用紙は持ってないのか?』

職員はそう聞いてきた。

 

『用紙なら先ほど入国審査官に渡しました。』

私がそう言うと、

 

『いや、そんなことはありえない。絶対に君が持っているはずだ。荷物やポケットの中

など、もう一度よく探しなさい。』

 

私は絶対に持っていないと確信していたが、とりあえず言われた通りカバンの中やポケ

ットの中に手を突っ込み用紙を探す。

 

相方もその用紙は手元には無いと言っている。

 

いくら探してもやっぱり用紙は私の手元に無いし、先ほど確かに用紙を入国審査官に渡した記憶が鮮明にある。

 

『やっぱりさっき入国審査官に渡しました。なので手元にはありません。』

 

『いや、そんなことはありえない。もっとよく探しなさい。』

 

先ほどの入国審査のイライラも募ってのことだろう。

職員の頑なな態度に、ついに相方の堪忍袋の緒が切れた。

 

『NO!!!!』

 

と強い口調でその職員に言い返す。

 

すると、

『ヘイ、やめなさい。ここは我々の国だ。この国で我々に対するその態度は許されない。やめなさい。』

 

”これはマズイ。”

 

 私はそう思い相方を抑え、職員にも『もう少し探してみる。』と言って再び通路の傍に寄った。

 

相方が怒る気持ちもよくわかるが、先ほども述べたようにここで彼らに逆らっても余計

に厳しい目で見られて不利な状況になるだけだ。

もし本当にあちら側のミスだとしたら、しばらく待機してよーく調べてもらえば最終的

には理解してもらえるはず。

とにかくここでは彼らに逆らわない方が自らのため。

そう相方に話しながらカバンの中を探すと、相方のカバンから探していた用紙が1枚出てきた。

 

”あっ。。”

 

それを見た職員は上から目線で『Congratulations.』と言わんばかりの表情でこちらに

拍手を送っていた。

 

あの嫌味ったらしい職員の表情は今でも私の脳裏に強く焼きついている。

 

そんなことより、相方の分の用紙は発見されたが私の分は本当に無い。

 

”えぇ、マジで無いけど。。”

 

そう思い私はカバンの中などをもう一度必死に探し、そのオーバーな行動で職員に本当

に無いことを訴えた。

 

そして職員の方をチラッと見ると、

 

『もうOKだ。ほら、行っていいぞ。』

と一言。

 

『え?』と私が聞き返すと、

 

『これ1枚で2人分になっているからOKだ。』

と。

 

それを早く言えよ。

 

呆れたのとホッとしたのが入り混じったような気持ちで、私は無事その場を通過。

 

なんにせよ、私が持っていた用紙は入国審査官に取られていたというのはやはり事実だったようだ。

 

ちくしょう、やはりアメリカ入国審査は毎回何かと不愉快な気分にさせられる。

 

それでも、一度入国し町に出てしまえばこんな不愉快な気持ちはどこかへ吹き飛んでい

ってしまうもの。

それは過去に何度もアメリカ入国審査に手こずらされてきて学んだことの一つ。

 

なので今回も、”やっとニューヨークの空気を吸うことができるぜ”、と、嫌な記憶は完

全に封印し、考えないようにしていた。

 

相方はまだ納得がいかずに不愉快な気分継続中の様子だったが。。

 

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入国手続きが終わり荷物をピックアップして、ようやく空港の外に出ることができたの

は21時。

 

気持ちを切り替え、まずはバスでマンハッタンへ向かう。

 

ニューアーク・リバティー国際空港ニュージャージー州にあり、マンハッタンからは

20キロ以上離れた場所に存在する。

 

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『Buses』と書かれた案内標識に従い歩いていく。

 

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するとこのような、『Newark Airport Express to New York City』という看板がある

ので、そこに停車しているバスに乗り込む。

 

料金は1人17ドル(約1989円)。高い。。(クレジットカードで支払った。)

 

マンハッタンの中心地、タイムズスクエアあたりまではおよそ40分前後くらいで行く。

 

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21時30分ごろ、バスはタイムズスクエアあたりを通過。

電飾の数が極端に増え、ニューヨークに来たんだなぁ、という実感が湧いてくる。

 

実は私、ニューヨークに来るのはこれが2度目。

過去の記憶も蘇ってきて、これから先のワクワク感が増していく。

 

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21時45分。

クリスマスバージョンになっているランドセントラル駅付近でバスは停車。(終点かな?)

徒歩でグランドセントラル駅構内へ行きメトロ(地下鉄)に乗り換える。

 

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駅の中へ。

 

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構内はだだっ広く、たくさんの人が行き交っている。

 

外装同様、クリスマスのデコレーションがされていて、傍らでは青年の聖歌隊がクリス

マスソングを合唱している。

 

彼らは見る限り日本人の集まりのようだったが、その歌声は一層駅構内のクリスマスムードを高めていた。

 

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クリスマスムードの構内に私はすっかり魅了されてしまった。

まだ宿へ向かっている途中だというのに、もうニューヨーク観光をしてしまっている気分。

思いの外このグランドセントラル駅構内に長居してしまった。

 

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今回ニューヨークで滞在先は、エアービーアンドビーを利用してブロンクスにある一般

の人の家を間借りすることになっている。

 

あらかじめ伝えておいた時間よりも少し遅れて家に到着しそうだったので、ホストにメ

ッセージを送るため無料Wi-Fiが飛んでいるエリアを探す。

 

我々はわざわざエスカレーターで2階まで行って使用可能なWi-Fiを発見。

 

そこでパソコンを取り出し、その場でエアビーホストに『今グランドセントラル駅につ

いた。今からメトロでそちらへ向かう。』

 

というメッセージを送信した。

 

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22時。

ようやく足が先に進む。

まずは券売機でメトロチケットを購入する。

 

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なんか券売機が2種類あって、どちらを使うべきなのか迷う。

直感で使用していた方はどうやら違う券売機だったみたいで、目標としている駅名が出

てこない。

 

こういう時は人に聞くのが一番早い、と思い、チケットを買いに来た男性に声をかけてみた。

すると彼は非常に丁寧にメトロチケットの買い方を説明してくれた。

 

まず、我々が先ほど間違って使っていた券売機は長距離電車用の券売機だったのらしい。

 

そして、『ニューヨークには何日間いる予定だい?』と聞いてくる。

 

『12日くらいはいます。』と私がとっさに答えると、

 

『それなら7日間乗り放題パスを購入したほうがいい。』

 

と言って、タッチパネル画面で『Metro Card』を選択し、『7-DAY UNLIMETED』

選択しこう言った。

 

『いいかい、もしシングルチケットを購入すると、片道2.5ドル(約292円)が毎

回かかる。

つまりブロンクスから市街地を往復するだけで5ドル(約585円)かかり、それが7日間毎日続くと行き帰りをするだけで35ドル(約4095円)もかかってしまうんだ。

そこでこの7日間乗り放題パスをオススメする。これは文字通り7日間地下鉄と市内バスが乗り放題になるカードなんだ。

料金はカード発行料を含めても32ドル(約3744円)だから、先ほどの往復の例と比べるとだいぶお得だということがわかるだろ?』

 

彼は外国人である我々に気遣ってか、なるべくわかりやすい英語を使いゆっくりと、

本当に丁寧にチケット購入の説明をしてくれた。

 

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我々はクレジットカードでその7日間乗り放題パスを購入。

その後彼はこう説明を続けた。

 

『君らは10日以上ニューヨークにいると言ったね?

7日後以降、もしまた乗り放題パスを使用したい時は今発行したこのカードにチャージする形で購入することができるから気をつけて。

今の様な方法で購入するとまたカード料金が1ドルかかっちゃうからね。

チャージはどの駅の券売機でも簡単にできるから。

最後に、ニューヨークの地下鉄は非常にシンプル。

アップタウンと書いてある方が北方面行き、ダウンタウンと書いてある方が南方向行き電車だ。

君らはブロンクスに行くということだから、アップタウンの看板を目指していくんだよ。』

 

そう言って、最後まで非常に丁寧にニューヨークメトロについて教えてくれた。

 

先ほどの入国審査からは一転。ニューヨーカーの優しい部分に触れ心は幸せな気分に。

 

ニューヨーカーは冷たい、とよく言われるが、当たり前だがそれも人によるってことよ。

 

余談だが、別れる際彼に『Happy Holidays!(ハッピーホリデーズ)』と言われた。

 

私が『メリークリスマス』と返すと、『メリークリスマス』と言ってくれた。

 

まだニューヨークに着いて間もないが、周りの人の言葉を聞いていても別れ際に『メリークリスマス』と言わずに『ハッピーホリデーズ』と言う人の割合が多いな、と感じていた。

ネイティブはクリスマスの時、『ハッピーホリデーズ』のを使用するのが一般的なのか?

 

もちろん、『メリークリスマス』を使用している人も少なからずいたが。

 

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22時20分。

先ほど購入したメトロカードをスワイプして改札を通過。

 

この時期のニューヨークの地下鉄では、ユニクロヒートテックの広告が全面的に張り出されていた。

 

日本を代表するファッションブランドユニクロは、ニューヨーカーの心もガッチリと鷲掴みしているようだ。

 

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先ほどの男性に教えられた通りアップタウンを目指す。

 

ニューヨークの地下鉄は本当にわかりやすく、前述した通り北方面がアップタウン、南方面がダウンタウンとなる。

 

主要な地区への大まかな路線はで分けられており、さらにその路線の中の詳細路線が番号で分けられている。

 

我々が向かうブロンクス方面にはこのグリーンラインの4、5、6番、

(もしくはレッドラインの2番)が通っている。

 

グーグルマップに路線図を表示させて使用すると便利で、地下鉄をより簡単に利用できた。

 

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22時40分。

宿の最寄り駅、『149st グランドコンコース駅』に到着。

 

ここでは改札に荷物が挟まったのを助けてくれたお姉さんに去り際、『メリークリスマス』と言われた。

 

やっぱり『メリークリスマス』と言われた方が、我々にとっては本場のクリスマスを味わっている気分でいい。

 

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23時前。

目的である建物に到着。

しかしここで海外のエアビーあるあるが発生。

 

そう、どうやって入ったらいいか全くわからない。。

 

私は過去の経験を生かしあらかじめホストに『どうやってチェックインしたらいいか?』という質問を送っていた。

 

しかしホストからはただ『チェックインの時にそこにいてあなたと会う。』と、直訳するとそういうシンプルなメッセージしか返してこなかった。

 

でも実際に来てみると誰もおらず、どこが正面玄関なのかすらわからない。

 

深く聞き返さず、家の前とかで待っててくれるのだな、と楽観視してしまっていた私にも責任はあるだろうが、呼び鈴の番号など、せめてもう少しわかりやすくて確実なチェックイン方法を提案して欲しかった。

 

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すっかり立ち往生してしまった我々は、苦肉の策で目の前にあったすべての呼び鈴を一つづつ鳴らしていくことにした。

 

住所はここで合っているはずだから、この中のどれかがホストの部屋になっているに違いない。

 

しかしすべての呼び鈴を押し終わっても、誰一人として応答することはなかった。

 

もちろん、扉をノックしても誰も出て来やしない。

 

その辺にいた地元民っぽい人に声をかけて事情を説明してみるも、あまりいい対応はされず確かな情報を得ることはできなかった。

 

その後も建物の目の前で立ち尽くすこと20分以上。

 

どうしよう、、

ホストと連絡を取りたくてもSIMカードなど持っていない我々が連絡を取り合える手段といえば、現地の人の電話を借りて電話をかけることか、どこかでワイファイをつなげて電話、またはメッセージを送るかしかない。

 

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23時20分。

こうなったら本当に最後の手段。

 

先ほど通り道にマクドナルドがあったことを思い出した我々は、一旦徒歩でそこまで戻る。

 

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到着したら、マクドナルドの店舗の壁際に座り込む。

全米のマクドナルドにも日本と同じく無料ワイファイが飛んでいる。

アメリカ横断時、よくワイファイをつなぐためだけにお世話になっていたものだ。)

 

そう、つまり我々はマクドナルドの無料ワイファイをつないでホストと連絡をとり合おうと考えたわけだ。

 

”これでダメならマックで1泊だな”

 

という覚悟はできていた。

(もちろんその場合1泊分の料金は返金してもらうよう交渉するつもり)

 

まずは相方のスマホ『SMART Talkという楽天コミュニケーションズのIP電話アプリを起動しホストに電話をかけようと試みる。

 

すると、ホストが電話に出た!!

 

はやる気持ちを抑え、冷静に今の状況を説明しようとするも、インターネットが弱いせいでなかなかうまく会話できない。

 

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仕方がないので電話は諦め、私のパソコンからメッセージを送ることに。

ホストがまだ起きていることは確認できたので、すぐにメッセージを送れば連絡が取り合える。

 

時刻はもう23時30分を回ろうとしている。

 

今夜はクリスマスイブだというのになんなんだこの仕打ちは。

 

聖なる夜にマックで1泊なんてことは、ネタにはなるができれば避けたい。

 

ホストからの返事はすぐには来ず、メッセージを送ってからまたしばらく待たなければならなかった。

 

いや、ほんの数分の待ち時間もこの時の我々にとっては非常に長く感じていたのかもしれない。

 

冬のニューヨークは凍死者が出るほど寒いと言われるが、幸いこの時はまだそこまでの気温ではなく、寒さに苦しむということはなかった。

 

これなら、タイムズスクエア前のカウントダウン余裕だな、とすら思えた。

 

数分後、ホストから『建物の前で待っている。』というメッセージが。

 

我々は ”よし!” と言い、自らを鼓舞し腰を上げ、再び先ほど訪れた建物へ歩いて戻った。

 

 やっとゆっくりできる。。

 

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23時50分。

なんとかクリスマスイブ内に暖かい部屋へ入ることができた。

 

建物の前で我々を待っていたのは中年の黒人男性ホスト。

 

『グランドセントラルでメッセージをもらったあと、適当な時間に建物前に出て君たちを待っていたんだが、なかなか現れなかったんだ。それと、電話は使えないのか?』

 

ホストが我々にそう言う。

 

『いや、ケータイが使えないことはメッセージで何度か送っているはずです。部屋の番号とか、呼び鈴の番号とかをあらかじめ教えるべきじゃなかったんですか?』

 

『そうか、とにかく悪かった。さぁ、部屋に入って温まって。』

 

無表情でちょっとおとぼけ感のあるホストはそう言って我々を部屋に案内した。

 

本来ならもっと不平不満を言ってやりたいところだが、イブの夜だし、これ以上何かを言うことはやめた。

 

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LDKの間取りの1部屋を我々が借りる感じ。

 

部屋にはセミダブルくらいのベッドとテレビとタンスが置いてあり、それだけでほとんどスペースが埋まってしまっているほどの大きさ。

 

おもちゃやぬいぐるみが多く置いてあり、元子供の部屋、といった雰囲気。

 

この部屋に2人で9泊。合計80227円。

1人1泊4457円計算。

 

今までの我々の平均宿泊費からしたらだいぶ高いが、年末年始は宿泊料金が高騰するマンハッタンでは決して高くはない値段だと思っている。

 

まぁ、宿探しを始めたのが今年(2016年)の11月半ばなので、もっと早くから探していればこれ以上に安い宿はたくさんあったかもしれないが。

 

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部屋のテレビをつけるとクリスマスムード満載な報道番組がやってて、

街ゆく人々の『メリークリスマース!』という一言をダイジェストで流していた。

 

なんか、アメリカ入国時からここまで非常に苦労してたどり着いた我々を歓迎しているかのようで、これを見たら先ほどまでの疲れも一気に吹っ飛んだ。

 

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昔からアメリカでクリスマスを過ごすことに憧れを感じていた私は、

”あぁ、アメリカのクリスマスを体験しているんだなぁ” 

と、しみじみと感じ、感動すら覚えた。

 

”もっとクリスマスっぽいことやれ!”

 

と思いながらテレビに見入った。

 

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しかし0時を回りその報道番組が終わると、なぜかクリスマスとは何の関係もなさそうなバットマンが放送され始めた。

 

映像を見る限り明らかに再放送。

 

他のチャンネルをつけてみても、クリスマス感が溢れ出るような番組はなかなかやっていない。(ホームアローンなどのクリスマス映画はよくやっていたが)

 

深夜だからなのか、それともアメリカでは放送局もクリスマス休暇に入るから人手のいらない再放送を流しておくということか。。?

 

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疲れているはずなのに、なぜか眠くない。

先ほどの報道番組の感動で覚醒してしまったのか。

 

とりあえず私はバットマンを見ながら睡魔が来るのを待った。

 

1時過ぎまでは起きていて、その後いつの間にか眠りに落ちていた。

 

明日はクリスマス当日のニューヨークの町に繰り出す予定。

 

店などは休暇に入りクローズしていそうだが、その盛り上がりは一体いかほどのものなのだろうか。

 

★次回記事↓↓クリスマス当日のニューヨーク

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 タイムズスクエアカウントダウン情報↓↓

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2度目のグアテマラ3日目〜ラ・アウラウ国際空港プライオリティーパスラウンジ〜 世界一周184日目★前半

メキシコのサンクリからグアテマラのアンティグアへ向かう途中、

ちょっとしたハプニングがありアティトラン湖周辺の町パナハッチェルで1泊を余儀なくされていた我々。

 

昨日の16時発のシャトルバスに乗り、ようやく本来の目的地であったアンティグアに到着したのは昨日の夜。

 

宿泊先はもちろん、

アンティグアに訪れる日本人なら知らない人はいないであろうペンション田代。

 

我々が2度目のアンティグアに訪れたのは、

今日、グアテマラシティーにあるラ・アウロラ国際空港からニューヨークのニューアーク・リバティー国際空港行きの便に搭乗するためだ。

 

フライト時間は約3時間半14時20分発、19時55分着の予定。

 

今夜にはクリスマスイブのニューヨークの町にいるなんて想像がつかない。

その前に大好きな空港ラウンジもあると思うとソワソワが止まらない。

 

(1ケツァール=約15円、1ドル=約117円。我々がアメリカを離れていた約1ヶ月の間に、ドルが約7円も値上がりしていた。。物価の高いニューヨークでこれはツライ。。)

 

◉前回の記事↓↓  

earthtravel.hatenablog.com

 

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私は朝5時すぎに起床。

7時30分に朝食を作りに相方と共に屋上のテラスへ。

 

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晴れ渡った良い天気で、グアテマラ富士ことアグア山が綺麗その全貌をあらわにしている。

今日 十字架の丘 に登ったら景色がきれいだろうなぁ。

 

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キッチンにはまだ誰もいない様子。

 

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サンクリで購入したパンを焼き、そこに蜂蜜を垂らす。

カサカサでもらったコーヒーを淹れて今朝の朝ごはん完成。

 

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8時45分。

朝食をとり終え、部屋に戻ってパッキングし、空港行きシャトルバスが到着するまでロビーで待機。

昨日パナハッチェルからのシャトルバスが一緒になった大学生の男の子も同じ時間帯の飛行機に乗るということなので、今日も同じシャトルバスに乗り一緒に空港へ向かうことに。

 

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9時5分。

シャトルバスのピックアップ到着。

空港行きのシャトルバス料金は1人70ケツァール(約1050円)。

我々はペンション田代でチケット取得を代行してもらったので、昨晩到着した時に宿泊代と一緒に支払った。

 

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10時20分。ラ・アウロラ空港着。

シャトルバスの中ではほとんど寝ていたのであっという間の到着だった。

 

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そうか、今日はクリスマスイブか。

クリスマスのこの雰囲気は好きだ。

14時20分のフライトの時間まではまだだいぶあるが、

ダメ元でチェックインカウンターへ行き荷物を預けチェックインできるかどうかアタックすることに。

我々が搭乗するユナイテッド航空のカウンターを探す。

 

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あった。

そうか、今日はクリスマスイブか。

こんな大男も可愛らしいトレーナーとサンタの帽子を身につけている。

本当、クリスマスのこの雰囲気は好きだ。

 

偶然にも、我々の担当はこのニセモノ色黒サンタさんに当たることになった。

 

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ダメもとだったが、何事もなくチェックイン成功。

『アメリカの次はどこへ行く?』とかいう質問も、

今回はちゃんと日本行きのチケットを持っているのでへっちゃら。

 

『ドヤ!』と言わんばかりの勢いで日本行きのチケットの画面を見せつけてやったぜ。

 

ラ・アウロラ国際空港→ニューアーク・リバティー国際空港までのチケットは、

1人13510円我々がサンフランシスコに滞在している時 に取ったもの。

クリスマスイブの日の便は他の日と比べて格段に安かった。

 

しかしこれには預け荷物料金は含まれていなかったらしく、

このチェックイン時に1人28ドル(約3276円)ずつ請求された。

ユナイテッド航空ならそんなものチケット代に含まれていると思っていたのに。。

 

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10時40分。

相方が最後にフライドチキンをもう一度食べたいというので、空港の2階?にあった『Pollo CAMPERO』でフライドチキンを買う。

購入したのは相方だけ。

商品は一緒なのに、味は昨晩食べたやつのほうがジューシーで美味かったと。

買わなければよかった、と後悔していた。

 

ここで大学生の子としゃべり、しばらくしたら我々は先に制限区域内に入るためここでお別れ。

彼はまだチェックインを許されなかったらしく、もうしばらく一般区域内で待機する必要があるという。

 

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11時30分。

入国審査用紙みたいなのを記入して出国手続きへ。

 

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11時40分。

無事出国審査と手荷物検査を通過したら、待ちに待った空港ラウンジへ。

ここ、グアテマラのラ・アウロラ国際空港にはプライオリティーパスが使用可能なラウンジが2ヶ所ある。

 

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まず向かったのは、『LOS ANEJOS LOUNGE』というラウンジ。

情報によると、高級感があるという。

 

場所はゲート6と7の間あたり。

一見デューティーフリーのショップのように見えるし、

中に入ってもラウンジらしき空間は見当たらないので戸惑ってしまうかもしれない。(我々はそうだった。)

 

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店員さんにラウンジの場所を聞くと、

どうやら店舗入って左斜め奥にあるエレベーターもしくは階段で2階に登る必要があるとのこと。

 

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2階に到着すると、あったあった。

ラウンジに到着した瞬間って、旅してる中でも上位に来るほどのワクワク感が湧いてくる。

世界一周空港ラウンジ巡りでもしたらどうだ?と言われそうだが、実際それはそれで面白そう。

 

ちなみにこの『LOS ANEJOS LOUNGE』

12月25日のクリスマス当日1月1日は休業するとプライオリティーパスの公式サイトに記載されていた。

 

”あぶねぇ、あと1日遅かったらラウンジを利用できないところだったぜ。”

 

通常の営業時間は月曜日〜金曜日が朝5時〜20時。

土日が朝5時〜19時までとなっている。

 

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確かに内装は黒を基調としており、大人の高級感が漂っている。

我々は奥のソファー席に腰掛けた。

 

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一般的に、空港ラウンジの食事は料理を自由に取って食べるビュッフェ方式。

しかしここのラウンジはウェイターに料理を注文するというオーダー制。

まるでレストランみたいだ。(もちろん料理は無料。

 

上記メニューの中から、

私は『BEEF CARPACCIO WITH BARSAMIC CREAM(ビーフカルパッチョ)』『ORANGE JUICE(オレンジジュース)』を注文。

コーヒーはセルフサービスになるみたいだ。

 

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これらの料理がすべて食べ放題なのかというと、そうではない。

ちゃんとメニューの下の部分に『ドリンク3つ、プレート料理1品まで注文可。』と書いてある。

 

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ちなみにこれがセルフのコーヒー紅茶。

これはおかわり自由だった。

 

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しばらくしたら料理が運ばれてきた。

めっちゃうまそう。

マジでレストランじゃん。

 

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パンに牛肉のカルパッチョをのせていただく。

酸っぱいが、めちゃんこ美味い。

他のビュッフェ方式のラウンジの食事よりも明らかに質が高い。

1品しか注文できなくても、たまにはこういう”量より質”の料理をいただけるラウンジもいいな、と思った。

 

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相方が注文したのはこちら、『TURKEY HUM WRAP(ターキーハムラップ)』。

 

うん、

見た目、味ともに間違いなく私が頼んだカルパッチョの方が上だ。

まぁ、これはこれで悪くはないが、このくらいならビュッフェ形式のラウンジでも食べれそう。

 

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料理を運んできた時、スタッフからまさかの情報を耳にする。

なんと、本日は13時まででこのラウンジは閉店してしまう、とのことだった。

 

あまりにさりげなく言われたので一瞬耳を疑ったが、確かに今日はクリスマスイブ。

早めに仕事を切り上げるなんてことは、キリスト教圏ではむしろ当然のことだ。

(それでも空港ラウンジは開けていてほしい。)

 

ちくしょう、もう少しこの高級感のあるラウンジでくつろぐ予定だったのに。。

 

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12時30分。

『LOS ANEJOS LOUNGE』を追い出された我々は、もう1つのプライオリティーパス使用可能ラウンジへ。

 

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次の空港ラウンジは『Copa Club』というラウンジ。

名前の通り、コパ航空がやっているラウンジかな。

 

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場所はゲート14の隣。

営業時間は朝4時から16時15分までのようだが、幸いクリスマスによる早仕舞いはない様子。

ここラ・アウロラ空港にラウンジが2つあってよかった。

 

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内部はこんな感じ。

なかなかコンパクトな空間。

ガラス張りの奥には飛行機の滑走路が見える。

太陽の光がいっぱい差し込んでくるので、先ほどの『LOS ANEJOS LOUNGE』と比べるとだいぶ明るい。

 

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食事類はスナックが中心。

 

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ポテチとクラッカー。

 

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これはチーズ。

 

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コーヒー紅茶。

ソフトドリンクやアルコール類はカウンターで注文しなければならないっぽい。

 

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うん。全体的に、食事というよりはおやつだ。

 

先に『LOS ANEJOS LOUNGE』へ行って質の高い食事を済ませておいてよかった。

ここでは私は、ヨーグルトとチーズをひたすらリピートしていた覚えがある。

 

総合的に見て、

グアテマラのラ・アウロラ国際空港に訪れるなら『LOS ANEJOS LOUNGE』の方が断然おおすすめ。

そこで美味しい料理を堪能して、最後に余裕があったらこの『Copa Club』に寄ってスナックをとる程度がちょうどいいのではないか。

 

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13時40分。

搭乗時間が近づいてきたので搭乗ゲートへ。

 

すると、搭乗口でアナウンスなどの仕事をしているのはチェックイン時に我々の担当だったあのデッカいニセモノ色黒サンタさんだった。

働いてるねぇ。

 

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14時40分。

定刻より20分ほど遅れて飛行機はニューヨークへ向けてテイクオフ。

久々のLCCじゃない航空会社かも。

 

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ニューヨークのニューアーク・リバティー国際空港までは約3時間30分のフライト。

機内ではスナックと飲み物のサービスが出たが、食事はなかった。

 

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クリスマスのニューヨークは魅力的だが、実際にアメリカに入国するための入国審査が超面倒くさい。

厳しいもんなぁ、アメリカさんは。

 

特に我々は1ヶ月前までアメリカを周遊していたばかりなので、そのことが吉と出るか凶と出るか。。

 

『なぜまた戻ってきたんだ?』、と厳しく突っ込まれる可能性もあるし、

最近入国しているのだから審査が軽くなる可能性もあったりして?

 

 とにかく、

早く入国審査が終わってクリスマスムードのニューヨークの街を歩きたい次第だ。

 

〜後半へ続く〜次回からはニューヨーク編★↓↓

earthtravel.hatenablog.com

2度目のグアテマラ2日目②〜パナハッチェルからアンティグアへ移動〜 世界一周183日目★後半

13時50分。

パナハッチェルの人気カフェ、クロスロードカフェを出た後は先ほどお金をおろしに訪れたスーパーマーケットに寄った。

 

▼前回の記事  (世界一周183日目前半)

earthtravel.hatenablog.com

 

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ここでも頭にモノを、しかもスーパーの商品をのせている人が。

買い物カゴというものを知らないのか。

買い物カゴごと頭にのせられたらたまんないな。

 

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いろいろと商品を見て周り、私はこのチョコレートに目をつけた。

よく見るとパッケージにコーヒーのような絵が描いてある。

これはただのデザートとしてのチョコレートではなく、ミルクで溶かしてホットチョコレートを作る用のチョコレートだ。

 

グアテマラのサンペドロに滞在してた頃、

メルカドで買ったカカオの塊をミルクで溶かし砂糖を加えて飲んだ手作りホットチョコレートのうまさを忘れられずにいた我々は、

ニューヨークでもあの味が飲みたい、と思いここでこのホットチョコレートの元を購入することにした。

 

1袋6.3ケツァール(約94円)。

これで1袋で2リッター分のホットチョコレートができるのでかなり安い。

 

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14時15分。

買い物した荷物を置きに一旦バス会社のオフィスへ行く。

 

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14時40分。

身軽になったら再びアティトラン湖へ。

正直、16時までもうやることがなくなってしまったので暇つぶし。

相変わらず綺麗な景色を見て心を癒す。

 

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綺麗な絵、赫足のゼフばりにトップが長い帽子。

いろんな売り物を見ながら通りをぷらぷら歩く。

 

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15時20分。

そろそろバス会社のオフィスへ戻り、椅子に座って出発まで待機する。

 

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このバス会社『Magic Travel Agency』のシャトルバス運行時間。

16時アンティグア行きっていうのがある。

あれ、昨日のおっちゃんが自分の車で送って行ってくれると解釈していたのだが。。

 

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16時10分。シャトルバスに乗り込む。

やっぱり、おっちゃんの運転ではなく普通のシャトルバスだった。

 

英語で『I will take you to Antigua.』と言われたのを直訳して、

『私がアンティグアまで送っていくよ。』と解釈していたが、

たぶん『私たちのバス会社が責任を持ってあなたをアンティグアまで送っていく。』というようなニュアンスだったのだろう。

 

薄々おかしいなと思っていたが、やっぱそうだよね。。

 

シャトルバスは山を越え、アンティグアを目指す。

ちょうど隣の席の日本人の方が我々と同じくペンション田代行きだと言っていた。

 

それより、先ほどクロスロードカフェで購入した1キロを超えるコーヒー豆が匂って匂ってしょうがない。

シャトルの中にはコーヒー臭が充満。。

 

カフェに入った時のようなコーヒーのいい香りならまだいいのだが、これは”香り”と呼べるようなレベルのもんじゃない。

グネグネの山道とのコラボレーションで下手したら酔ってしまう勢いだ。

 

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18時。

給油とトイレ休憩。

 

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19時頃。パナハッチェル出発から約3時間。

急に地面が石畳になり、シャトルバスがガタガタ揺れ始めた。

それは同時にアンティグア市内に入ったことを意味している。

 

そして19時20分。

およそ2週間弱ぶりのペンション田代に到着。

 

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昨日の一件を説明し、キャンセルになってしまったことを詫びて受付をすませる。

 

2泊の宿泊代220ケツァール(約3300円)と、

明日の空港までのシャトルバス代2人で140ケツァール(約2100円)。

合わせて360ケツアール(約5400円)を支払うはずだったのだが、

田代さんのご好意で少しまけてくれて合計340ケツァール(5100円)を支払った。

 

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部屋は前回と違うところだった。

しかしこの部屋、なぜかパソコンにWi-Fiが繋がらないという環境だった。

(iPhoneはつながる。)

田代さんにも相談し何度も試してみるが、結果はダメ。

試しに前回泊まっていた部屋付近の電波をつなげてみると、これはうまくつながる。。

 

一体なんなんだ。。?

 

結局パソコンでネットをするときは前回泊まっていた部屋付近まで行ってつなげていた。

 

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19時50分。

外出してとりあえず近くのスーパーへ。

サンクリのカサカサにいる時、

『ここでもお土産用にちょうどいいコーヒー豆が買えるよ。』

と教えてもらっていたのでそれを見に行く。

 

確かに、『Antigua』産のものなどいろんな種類のコーヒーがある。

サイズも価格も、今日パナハッチェルのクロスロードカフェで購入したものよりもお手頃。

 

正直、1つ約450グラムものコーヒー豆はちょっと大きすぎるかな、と思っていた。

自分用はともかく、お土産用はこっちで買えばよかったぁ、と、少し後悔した。

 

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その後は晩御飯として『Pollo CAMPERO』というフライドチキンが美味しいという店を目指す。

これは前回アンティグアに滞在している時に聞いた情報だ。

 

田代さんに店の場所を聞くと、宿の近くに2つある、と言われる。

一つは宿を出て大通りを右に進みちょっと行ったところの右手にあると。

もう一つは同じく大通りを右に行って2個目の十字路の左側。

 

2つ目の店はわかりやすくすぐ見つけることができたが、最初に言われた店は通り沿いにあるはずなのに全然見つからない。

 

”これかぁ?”

という店を見つけたが、電気は付いているが扉は閉まっている。(上記写真)

まぁもうひとつあるしと諦めて、2つ目に言われたわかりやすい方の店舗へ向かうことにした。

 

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メニュー。

意外と高いなぁ。と思いながらどれにしようか迷う。

 

結果、

2Piezasの『Pierna y Cuadril o Pechuga y Ala』というのを26.75ケツァール(約401円)で購入。

 

商品の意味は全くわからないが、とりあえず2ピース入っているということでこれを注文した。

 

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20時20分。

ペンション田代に戻りチキンを食べる。

 

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右が私が購入したやつ。

左は相方。2Piezasの『1Pierna y 1 Cuadril』というのを19ケツァール(約285円)で購入していた。

 

相方が頼んだやつのほうが値段も安いしチキンの種類もいい。

私の方に入っている手羽先みたいなのはいらない。

ドラムチキンが食べたかった。。

私も19ケツァールの方を頼めばよかった、と後悔した。

 

それでも、味の方はまずまず美味しい。

2ピースじゃ全く足りなかったが、ここは明日の空港ラウンジでの食事をより楽しみにするためだと思い我慢しよう。

 

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22時。

部屋に戻ると、すでにコーヒーの匂いが充満している。。

挽きたてコーヒーの匂いって強烈。

 

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私はこの匂いをどうにか塞ぐため、コーヒー豆の袋を今後使わないであろう半袖半ズボンの服でぐるぐるにくるみ、

 

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最後に服用の圧縮袋に入れて圧縮して保管することにした。

 

これでだいぶマシになればいいのだが、しばらくして圧縮袋を臭ってみるとすでにコーヒーの匂いがしみ出してきているのがよくわかった。

 

こりゃ、ニューヨークでもこの匂いに包まれながら生活することになりそうだな。。

 

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私がそんなことをやっている間、相方は自分の前髪を切っていた。

 

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22時30分。

喉がカラカラだった私は外へ行き近くの商店へジュースを買いに行った。

遅い時間の外出なので少し警戒したが、すぐそこまで行くくらいなら何の問題もなかった。

でも人通りも少なく暗くて静かな雰囲気だったので、夜遅くの外出はやはりオススメしない。

7ケツァール(約105円)で購入したオレンジジュースをごくごく飲み干し、0時過ぎくらいに就寝。

 

明日は中米を離れアメリカへ逆戻り。

クリスマスイブ、我々はついにニューヨークへ上陸する。

 

★次回記事↓↓グアテマラ空港ラウンジ↓↓
earthtravel.hatenablog.com

2度目のグアテマラ2日目①〜パナハッチェル観光。クロスロードカフェへ〜 世界一周182日目★前半

メキシコ、チアパス州のサン・クリストバル・デ・ラス・カサスからグアテマラのアンティグアへ。

サンクリの日本人宿『カサカサ』を出発したシャトルバスは、メキシコグアテマラの国境に到着。

そこで我々はアンティグア行きのシャトルバスに乗り換える予定だった。

 

が、しかし、

メキシコ側のシャトルバスが遅延してしまったためアンティグア行きのシャトルバスに乗り遅れる、という事態が発生。

とりあえずグアテマラのアティトラン湖周辺の町パナハッチェルで1泊することを余儀なくされた。

 

今日はそんなひょんなことから滞在することになったパナハッチェルの町を観光する予定。

アンティグア行きのシャトルバスは16時に出発予定。

 

(1ケツァール=約15円 2016年12月23日。)

 

◉前回の記事↓↓    

earthtravel.hatenablog.com

 

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朝7時起床。

とりあえずシャワーを浴びに行く。

 

 

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残念ながらシャワーはお湯が出ず、朝から水浴びをする羽目になってしまった。

先に入った相方はお湯が出たと言っていたので、おそらくお湯が沸くまでもっと時間をおく必要があったのだろう。

発展途上の国ではよくあることだ。 

 

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8時10分。

朝食を作る。

キッチンはパッと見雰囲気がよさそうに見えたが、実際は少し清潔さに欠ける状態だった。

 

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サンクリで買ったパンが余っていたので、それを焼く。

 

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そして、サンクリの日本人宿『カサカサ』のオーナーからいただいたコーヒーとコーヒーをドリップする布でコーヒーを淹れる。

 

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なんか、いい感じ。

最初は小さいサイズの布を使用してドリップしたが、なかなかドリップ速度が遅い。

途中から大きいサイズの布に切り替えてドリップしたらいい感じにドリップできた。

 

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さらに、

相方が庭にいると隣の部屋に宿泊しているおっちゃんがオレンジをくれたという。

しかもこのオレンジ、宿の中庭に生っているもの。

木からプチっととって渡してくれたらしい。

もぎたてフルーツだ。

 

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これをとってくれたらしい。

すごく優しいおっさんだが、勝手にとっていいのか?

 

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8時35分。

中庭のテーブルで朝食をいただく。

いい雰囲気。

中庭がある宿っていいな。

 

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この宿には犬がいた。

動物好き、特に犬が好きな相方は大喜び。

 

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10時45分。

チェックアウトして宿を出る。

我々はいつもホテル検索サイトで宿を事前に調べて予約しするようにしているが、

今回は突然の滞在だったのでそんな事はできなかった。

現地に着いてから完全にお任せで案内された宿だったが、なかなか悪くない宿だったな。

 

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まず向かったのはバス会社のオフィス。

16時の出発までここに荷物を置いといてもらう。

 

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コーヒーをドリップする布を乾かしたいと言ったら、その辺の隙間にさしておいてくれた。

なんか面白かった。

 

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11時。

荷物を置いて身軽になったらパナハッチェルの街歩き。

パナハッチェルにも雑貨屋が多い。

ここで相方の購買意欲に火が着く。

まずは前から欲しかったという、部屋着とかで活躍する薄い生地の短パンを購入。

 

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続けざまに、デザインもよく実用的なポーチを購入。

これは確かに使い勝手がよさそうだな、と思い、私も購入しようか一瞬迷った。

結局購入しなかったが。

相方は自分用だけならず、お土産用にも買っていた。 

 

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閑散とした雰囲気はあったが、雑貨屋さんが多い。

とりあえず雑貨屋が密集しているエリアをぐるっと見学した。

 

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11時30分。

雑貨屋に飽きたらアティトラン湖の方へ。

ちなみにこのアティトラン湖、『世界一美しい湖』と言われているらしい。

空も湖も青く、火山が綺麗に見える。

めっちゃ景色がいい。

そして日差しが眩しい。

 

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大きなクリスマスツリーがいい感じ。

昼間っからカップルがイチャイチャしている。

 

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アティトラン湖沿いの道を散策。

目に入るもののほとんどがいい雰囲気。

絶好の散歩コースか。

思わず、カメラのシャッターを切る回数も増える。

 

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こんな珍百景もまたいとおかし。

 

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中米では頭にモノをのせて歩く人をよく見かける。

すごいバランス感覚だな。

リトルワールド(愛知県犬山市)でモノを頭にのせるの体験したことあるけど、そーっと歩いてもモノが頭から落ちた覚えがある。 

難しさを知っているので余計に凄さがわかる。

マジリスペクト。

 

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12時。

アティトラン湖沿いの道を外れてテキトーに歩いていたら、いつの間にか何もない砂利道を歩いていた。

とりあえず、町の中心の方へ戻りたい。

 

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12時30分。

ようやく町の中心に出て、我々はパナハッチェル観光の目的の一つだった『CROSS ROADS CAFE(クロスロードカフェ)』に訪れた。

 

ここはサンペドロの日本人宿カモモシに滞在している時に宿泊者の方から教えてもらったパナハッチェルのイチオシカフェ。

パナハッチェルに訪れたら訪問必須のカフェだ。

 

ちなみに、

サンペドロイチオシのカフェである『クリスタリーナ』というカフェは、

ここクロスロードカフェ出身の人がサンペドロにオープンさせたカフェなのらしい。

名店が名店を生んだということか。

 

★クロスロードカフェの場所↓↓

 

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あいにくケツァールの現金の持ち合わせが少額だった我々。

一応クロスロードカフェのオーナー、マイクに『クレジットカードは使えますか?』と聞いてみるも、

『キャッシュオンリー。』とのこと。(ケツァールと米ドルが使える。)

 

近くのATMの場所を聞いてみると、丁寧に近くのスーパーまでの道のりを教えてくれた。

このスーパーの中にあるATMでケツァールをおろし再びクロスロードカフェへ向かう。

 

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小さな町には信号など滅多になく、警察の手信号が一般的。

いや、手信号すら珍しいかもしれない。

 

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12時40分。

現金を手にし、再びクロスロードカフェへ。

カウンター席に座る。

 

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店内の雰囲気。

思っていたよりこじんまりしたカフェだった。

 

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メニュー。

 

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私はHOUSE COFFE(ハウスコーヒー)を1杯8ケツァール(約120円)で注文。

 グアテマラはやっぱりコーヒーが安くてうまい。

 

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さらに、

メニューには載っていないがここにはケーキもあるということを知っていたのでチーズケーキを注文。

冷蔵庫からホールのチーズケーキがドンっと出てきて、1ピースを皿に乗せ提供された。

 

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ここのオーナーのマイクがすごく陽気で気さくな方で、常に我々を笑わせてくれる。

ネイティブイングリッシュスピーカーで、我々がカフェに滞在している間はスペイン語を一言も発していなかった。

 

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仕上げにはストロベリーソースをかけてくれる。

ソースで『心』を書いてくれた。

『心』はマイクの好きな漢字なのらしい。

味はすんごくおいしい。

ひんやり冷たいのがいい。

ニューヨークへ行く前に、一足先に美味しいチーズケーキを堪能してしまった。

チーズケーキは1個18ケツァール(約270円)

コーヒーとチーズケーキで合計26ケツァール(約390円)は安い。

 

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マイクから『日本人か?』と聞かれたので、『イエス。』と答える。

すると小さな折り紙を出してきて、『鶴を折ってくれ!日本人なら折れるだろ?』

と言われる。

正直私は、鶴を折れない。

幸い、相方が鶴を折れたので日本人としてのメンツは保たれた。

鶴くらい折れるようにならなきゃダメかな。。

 

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会計時、完成した鶴を渡す。

喜んでくれて、カウンターの裏にある容器の中にぽんっと鶴を入れていた。

おそらくあの中に今まで日本人が折った鶴がたくさん詰まっているのだろう。

いつか千羽鶴でも作るつもりなのだろうか?

 

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相方のコーヒーとケーキ代も一緒に払ったら、いくらかまけてもらった。

さらにサービスで小さなチョコレートが一箱出てきてプレゼントしてくれた。

(お釣りがないからお菓子で払われた、という、発展途上国あるあるではない。)

 

まけてくれて、さらにはチョコレートのサービスまで。

なんといい人なんだろう。

 

我々がクロスロードカフェに滞在している間、常連客と思われるお客さんが何人か来店してきた。

(というか、来店したお客さんすべてが常連客みたいな雰囲気だった)

 

皆マイクと楽しそうに会話をしながらコーヒーを楽しみ店を出て行くのだが、会計をする時には大体、『お金はいらないよ。』と言ってマイクはお金を受け取ろうとしてない。

 

そういえば、

クロスロードカフェのことを教えてくれた方も、いつも奢りにしてくれて今までで1度もお金を払わせてもらえてない。と言っていた。

 

我々はさすがに奢りにはならなかったが、それでもまけてくれてチョコレートのサービスまでしてくれた。

 

この人はボランティアでこのカフェをやっているのか?

 

こんなに常連客に奢りまくって、利益は出ているのだろうか?

マイクはちょっと心配になるくらい羽振りのいい人だった。

 

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さらに私はここで自分用と日本にいる友達へのお土産として、

コーヒー豆16オンス(約453グラム)を3袋購入。

 

いろいろある種類の中から相当迷った挙句、

『SAN PEDRO(サンペドロ)』65ケツァール(約975円)を選択。

日本で同じ量のコーヒー豆を買うより断然安い。

 

自分用には豆そのまま(Bean)、

お土産用にはその場で豆を挽いてもらい袋に詰めてもっらったGround coffee)。

Grind ”グラインド”』で『挽く』という意味。(Groundは受け身系)。

 

私は”日本に帰ったらコーヒーミルを購入するぞ”、という意気込みも込めて、豆のままで購入した。

1回目のグアテマラ滞在中からコーヒーミルの購入を迷っていたが、これでもう購入するしかなくなったわけだ。

 

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13時30分。

カフェのお客さんは我々だけになり、マイクは店仕舞いの準備を始めている様子。

そろそろ我々も出よう。

最後にマイクと店の前で記念撮影。

その後マイクは『買い物へ行く。』と言ってバイクで颯爽とどこかへ走り去っていった。

 

その後よく見ると、

このカフェの営業時間は午前の部で13時までだということに気づく。

だいぶ延長してくれていたんだな。

 

さらに見ると、

クリスマスイブである明日、12月24日の午前の部で今年の営業は最後になり、

次に店が開くのは年が明けて2017年の1月3日からだということに気づく。

おお、我々は結構ギリギリのタイミングで訪れたんだな。

クリスマス休みに入る前でよかった、と心から思った。

 

〜▼後半へ続く▼〜

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2度目のグアテマラ1日目〜サンクリからアンティグアへ(でも着いたのはパナハッチェル。。)〜 世界一周182日目★後半

12日間滞在したメキシコチアパス州の小さな町、サン・クリストバルデ・ラス・カサスを出発し、

今朝、シャトルバスでグアテマラのアンティグアへ向かっていた。

 

国境に到着したら入国手続きをしてシャトルバスをチェンジ。

そこで我々が乗るべきアンティグア行きのシャトルバスを探したのだが、

なぜかそのようなシャトルバスは全く見つからない。

 

すると原因はまだわからないが、

とりあえず今日はもうアンティグアへは行けないことが発覚。

アティトラン湖周辺の町パナハッチェルへ向かうことを余儀なくされた。

 

しかし運転手が言うには、

今夜のパナハッチェルでの宿泊代と明日のアンティグア行きのシャトルバス料金は無料になるという。

それなら、すでに1度訪れているアンティグアには特に用事はないので、まだ訪れたことのないパナハッチェルに滞在できるというのはかえって好都合かもしれない。

 

この嬉しい予想外の展開に心を躍らせ、我々はパナハッチェル行きのシャトルバスに乗り込んだ。

 

(1ケツァール=約15円 2016年12月22日。)

 

▼前回の記事   (世界一周182日目前半)

earthtravel.hatenablog.com

 

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15時20分。

グアテマラ側での初めての休憩。

ここで今朝休憩所でお会いしたメキシコ在住の日本人女性の方にまた会ったので、国境で起こったトラブルについて話してみた。

すると、

『そんな話今まで聞いたことない。もう一回運転手に事情を説明してもらったほうがいいよ。ちょっと私聞いてみようか?』

とのことだったので、運転手を捕まえて直接事情を説明してもらった。

 

 

先ほどはスペイン語ができるアメリカ人が運転手から聞いた情報を、我々そのアメリカ人から英語で聞く、といった具合で、運転手と一問一答していたわけではないからな。

 

メキシコに15年住んでいるという彼女はもちろんスペイン語が堪能。

先ほどのアメリカ人と違い、我々の耳に入ってくる情報が日本語なので通訳の精度は上がり複雑な質問もでき、より詳細な情報を正確に知ることができる。

 

なんとか運転手を捕まえ事情説明をしてもらう。

運転手曰く、

『メキシコ側のバスが遅れたから国境で待機していたアンティグア行きのバスに乗り遅れた。』とのことだった。

 

念のため今夜の宿と明日のアンティグア行きのバスが無料になることも確認してみる。

すると、

『明日のバスは無料になるが、今夜の宿は無料にはならず自力で宿を探し自腹を切らなければならない。』と言う。

 

おいおい、さっきのアメリカ人は『宿とバスは無料なんだね?』と言う質問に対して『イエス。』と確かに言ったぞ。情報が違うじゃねぇか。。

 

しかし、日本人通訳を介して直接ドライバーとコミュニケーションをとっている今の情報のほうが確かなのは言うまでもない。

そうなってくると、我々ものんきにパナハッチェル行きを喜んではいられない。

 

『こっちはアンティグアの宿をすでに予約してあるんだ。バス側のミスだったらそのキャンセル料ぐらいは負担してもらわなきゃ困るよ。』

 

我々はそう主張したが、運転手はというと、

『これはメキシコ側のバスのミスだ。グアテマラ側のドライバーである私は悪くない。』と一点張り。

 

確かにその通りかもしれないが、その投げやりな態度は非常に不愉快なもので我々一同完全に呆れかえった。

せめて自分のバス会社のオフィスに連絡するなりして何かしらの対応をとって欲しかったのに。

 

まぁ、ここは日本ではなくメキシコ。

日本で当たり前のことは大抵ここでは当たり前じゃない。

そのようなぶっきらぼうな態度をとらる方がここでは当たり前なのかもな。

 

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19時過ぎ。

ようやくパナハッチェルに到着。

バスを降りると、すぐにバス会社の者と思われるおっちゃんが『アンティグア?』と聞いてきた。

『そうだ。』と私は返事をした。

彼は英語を話せたので、比較的スムーズにこれからのことを話し合えた。

 

とりあえず、

今夜はここパナハッチェルで1泊すること。

1人1泊40ケツァール(約600円)の安宿を紹介してくれること。

明日朝9時30分のシャトルバスでアンティグアへ向かうこと。

 

この重要な3点がこの場で決定した。

シャトルバスの時間は5時、9時30分、12時、16時から選べた。)

するとそのおっちゃんはどこかへ行き、また別の男が現れた。

その男も英語が喋れたので、私は先ほどのおっちゃんと話したことを一応この男とも確認しておく。

すると、今度はこの男がまた別の男を我々に紹介し、その人がその安宿まで案内すると言ってその場を離れた。

なんなんだこの逆たらい回し状態は。

 

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細い人通りの少ない道を歩き、最後に現れた男は我々を先導する。

 

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道の角にあった1件のホステルに入り、男はそこの奥さんに何か言っている。

するとすぐにそのホステルを出て、別の場所めざして歩き出す。

 

そしてすぐ近くにあった2件めのホステルのチャイムを鳴らし中へ。

今度はここで間違いないっぽい。

さっきのは1件目は満室だと断られたのか?

ホテルの客引きって、いつもそんな突撃的な感じで宿を紹介しているのか?

 

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改めて、今夜の宿はおそらく『Hospedaje San Miguelito』というところ。

門の上に書いてあるのは『歓迎』という意味。

門の隣に書いてあるのは『オープン』という意味なので、これらは宿名ではない。

 

このすぐ隣の壁に『Hospedaje San Miguelito』と書いてあったし、

紹介してくれた男も『サンミゲル』的なことを言っていたのでそれが宿名と推測する。

 

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悪くない雰囲気。

 

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部屋は個室。

ベッドと小さな棚が置いてあるだけのシンプルな作り。

なかなか清潔感もある。

これで1泊1人40ケツァール(約600円)なら悪くない。

ちなみに朝食はついていない。

 

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19時30分。

部屋に入り無料のWi-Fiをつなげたら、まずアンティグアのペンション田代に電話して今日はアンティグアに到着できないことを伝えた。

田代さんとしても、他の予約を断って我々の予約を確保しているため今夜分の宿泊料金はどうしても発生してしまう、という。

そうだよなぁ。。田代さんの言い分もわかる。しょうがない。

 

ちなみに写真は先ほどシャトルバスを降りた時にもらった明日のアンティグア行きのチケット。

 

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20時10分。とりあえず街に繰り出す。

メイン通りに出て、先ほどシャトルバスを降りた所の目の前にあるバス会社に差し掛かった時、ふとペンション田代の1泊分のキャンセル料についてダメ元で相談してみようと思い立った。

中には一人の女性スタッフと先ほどのおっちゃんがいた。

どうやらこのおっちゃんがこの旅行会社の長のようだ。

 

私は、

 

シャトルバスの遅延のせいで今夜予約していたアンティグアの宿に泊まれなくなり、1泊分のキャンセル料が発生してしまった。』

 

ということを伝え、

このお金はなんとかならないかと相談してみた。(もちろんなるべく謙虚な態度で)

 

するとおっちゃんはまず、

『そのキャンセル料はいくらだったのか?』と問うてきた。

 

私は『2人で110ケツァール(約1650円)だ。』と答えた。

 

するとおっちゃんは、

 

『それは気の毒なことだが、これはメキシコ側のシャトルバスの遅延なので我々の責任ではないのだよ。

我々も今日君たちが到着するのを国境で待っていたんだが、時間通りに来なかったのでやむおえず出発したんだ。

そして明日の朝のシャトルバスは実はうちのものではなく、他の旅行会社のものなんだ。

君らが支払ってくれた今日の分のシャトルバスのお金を使って明日のシャトルバス代を立て替えているから明日の分は無料で提供できるのだが。。』

 

と、宿の払い戻しはできないことを少し長めに、そして丁寧に説明してくれた。

(昼間の運転手もこのくらいの態度で説明してくれれば印象がだいぶ違うのに。)

 

”やっぱりダメか。”

そう思って私が別れを切り出そうとすると、おっちゃんはまだ話を続けた。

 

『ただ、明日の16時まで待ってくれたら私が君たちをアンティグアまで車で送っていくよ。

そして宿のキャンセル料全額とまではいかないが、75ケツァール(約1125円)を支払おう。』

 

と提案してきた。

 

”75ケツァールってどっから出てきた数字なんだだ?宿代は110ケツだし、バス代にしても安すぎる。”

(ちなみにアンティグアまでのバス代は1人500ペソ(約2800円)だった。)

 

そう思った私は『75?』と聞き返した。

 

『そうだ。明日16時に私と一緒に行くならキャンセル料の110ケツァールのうち75ケツァールを返金しよう。』

 

私は内心75の額の意味が全く理解できずにいたが、0だと思っていた払い戻しが急に75になったことの驚きと感謝のあまり、その数字の真の理由を問うことにためらいを感じてしまっていた。

 

『ちなみに、なんっていうホテルに泊まるんだい?』

 

私が言葉に詰まっているとおっちゃんはそう問うてきた。

 

『ペンション田代です。知ってますか?』

『もちろんだよ!』

 

と、おっちゃんとその場にいた若い女性スタッフはニコニコと笑いだした。

さすがはグアテマラを代表する日本人宿、ペンション田代。知名度が半端ない。

 

 

先ほど朝9時30分のシャトルバスを選んだ理由は、

アンティグアでちょっと行ってみたい店があり、そこで日本の友達へのおみやげを買いたいな、と思っていたからである。

 

でも16時のシャトルバスにすれば、明日1日パナハッチェル観光ができ、さらに75ケツァールの現金が付いてくる。

それはそれで悪くない。

 

少し考えた結果、

明日は1日パナハッチェル観光をして、16時におっちゃんとともにアンティグアへ行き75ケツァールを受け取ることに決めた。

 

自分らの責任ではないのにそこまでしてくれたおっちゃんの優しさに少し感動した私は、

最後におっちゃんと固い握手を交わし、笑顔で『また明日。』といってこのバス会社のオフィスを出た。

 

何事も、相談してみるもんだな。

 

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20時30分。

その後は雑貨屋さんを見たりしてメインストリートを歩きながら、先ほどのやり取りについて相方と話していた。

そうして喋っていると、先ほどのおっちゃんのビジネスマンとしての頭の良さにようやく気づかされることになる。

 

よく考えたら、

おっちゃんらは明日の我々分のシャトルバス料金を他の旅行会社に支払っていたので、もうけは微々たるもの、もしくは0の可能性が高い。

そこでおっちゃんは我々を自分のところの顧客に戻すため、75ケツァール支払うから16時に一緒に行こうと提案してきたのだ。

 

他の旅行会社に客を持っていかれもうけを0にするより、

75ケツァール我々に渡してでも客を獲得した方がマシなのだろう。

75という中途半端な数字は、おっちゃん側の損得を計算した上で瞬時にはじき出された数字だったのだろう。

 

おっちゃんの腰の低さと優しさに私は完全にやられていたが、

あの時おっちゃんの頭の中はフル回転していて、いろいろ考えた結果そのようなことを提案してきたに違いない。

あのとっさの状況で、なんと頭のキレる人だろうか。

これぞ商売人というのを見せつけられた。

 

我々は決してぼられたわけではない。

75ケツァール返ってくるし、旅行会社はもうけを出せるし、

これはお互いにとってウィンウィンの関係になれる取引だったのだ。

 

それでもどこか心がスッキリしないのは、私がおっちゃんのそのような考えに全く気付けなかったことが原因だろう。

損をしているわけではないのに、まんまとやられた感が残る。

もしこれが詐欺やぼったくりだったら完全にやられていた。

 

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21時ごろ宿に戻った後も、しばらくおっちゃんの頭の良さに対するなんとも言えない悔しさのような感情が湧き続けていた。

もちろん、おっちゃんを憎んでいるわけではない。

むしろ我々のことを思った提案をしてくれたことには未だに感謝感激している。

その中に少量の悔しさが混じっている感じ。

とにかく、この件でおっちゃんの賢さから学んだものは多い。

ありがとう、おっちゃん。

 

そんなことをぐるぐると考えながら、0時前には就寝した。

 

明日は16時にパナハッチェル発のシャトルバスになったので、朝はのんびりできる。

まさかの展開ですることになったパナハッチェル観光を存分に楽しみたいと思う。

 

▼次回記事 

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メキシコ12日目〜サンクリから再びグアテマラのアンティグアへ移動〜 世界一周182日目★前半

サンクリ12日目。

 

今日は朝7時のシャトルバスで11日間も滞在したメキシコのサン・クリストバル・デ・ラス・カサスを離れ、元来た場所、グアテマラのアンティグアへ向かう予定。

 

サンクリからアンティグアまでの道のりはおよそ500㎞。

順調にいっても10時間以上は必ずかかるであろうから、アンティグア着は今日の夕方か夜くらいになるのかな。

 

(1メキシコペソ=約5.6円、1ケツァール=約15円。 2016年12月22日。)

▼前回の記事  

earthtravel.hatenablog.com

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朝5時起き。

基本的にここカサカサでは朝8時過ぎごろに起床することを日常としていたので、朝5時というのはかなり早い時間。

さすがにこの時間にはまだ誰も起きていない。

 

 

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寝ている人を起こさないように、なるべく静かに朝ごはん作りを開始する。

 

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スーパーで買った1個1.3ペソ(約7円)パンに残っていたさけるチーズをのせてトースターで焼いただけのシンプルなもの。

これで余分な食材はすべて使い切ったことになる。

 

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6時30分。

オーナーが起きてきて、手作りミルクコーヒーをご馳走してくれた。

今日も、小岩井のミルクコーヒーの味を再現してくれる。

カサカサ滞在中、朝食時にオーナーがいる時は必ずと言っていいほどコーヒーを1杯ご馳走してくれてた。

ありがたい。

 

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さらに目の前でコーヒー豆を挽いてくれ、その挽きたてコーヒーを袋に詰めて我々にプレゼントしてくれた。

毎朝のコーヒーや、昨晩もらったドリップする布、さらに様々な知識まで、本当にオーナーからはいろいろなものを頂いてばかりだった。

ここ、カサカサは楽しさの中にも学びのある宿って感じだった。

 

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7時。

シャトルバスが到着したというので外へ出る。

なぜかカサカサの目の前までは来てくれず、少し歩いたところで待機していた。

ここで、オーナーと朝早くから見送りに来てくれた宿泊者の方と握手をしてお別れ。

本当、またいつか訪れてみたいな、と思える居心地のいい宿だった。

 

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シャトルバスは町を周りどんどんお客さんを拾っていく。

 

まず最初にオーストラリアから来たというカップルが乗ってきて、彼らはアンティグアの手前、アティトラン個周辺の町パナハッチェル行きだという。

来年日本を訪れ、長野県の白馬五竜へ行きスキーをする予定だ、と言っていた。

その話を聞き私は、

『白馬五竜!実は僕学生時代スキーをやっていて、白馬五竜へは毎年合宿へ行ってたんだよ。白馬47のリフト沿いに、いい雰囲気のレストランがあってね、、、』

 

なんていう風に会話を弾ませようとも思ったが、この時私は外国人さんと英語で会話することが億劫になっていた。。

なのでそこまで話を発展させることなく、お互い軽い自己紹介だけして終わった。

しばらく日本人宿という環境にこもっていたことが影響しているのだろうか?

 

ただ、久しぶりに聞く英語は非常に聞き取りやすく、外国人とスムーズにコミュニケーションが取れていることに喜びを感じていたことも事実。

これは間違いなく、中米という基本的に英語が通じない環境に長いこといることが影響しているのだと推測する。

 

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8時30分。

カサカサを出てすでに1時間30分が経っているというのに、シャトルはまだサンクリの中心部であるカテドラル前広場(ソカロ)あたりにいた。

 

”全然進まねぇじゃねえか。”

 

シャトルバスはソカロ近くにあるATM前に停車している。

そのATMには朝から大行列ができている。

銀行前にできる大行列は、もはや中南米の風物詩と言っても過言ではないだろう。

シャトルの客の何人かが、お金をおろしたいとか言ってATMへ向かっていた。

そのせいでなかなか出発しないのか。。

 

その人たちはシャトルバスに戻っきて、

『まさかこんなにATMが混んでいるとは思わなかったよ。』とか言っていた。

 

必要なお金は前日までに下ろしておくことをオススメする。

 

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10時20分。

ようやくサンクリを抜け出したシャトルバスはその後順調に走り続け、1度目の休憩ポイントにたどり着いた。

どうやらこれは朝食休憩らしく、休憩時間も割と長く確保されていた。

 

レストランのスタッフに『トイレはどこ?』と聞くと、『あの奥だ。』と言われ、同時にトイレ代として数ペソを要求された。

 

我々はスタッフに聞いてしまったのでお金を支払うことになったが、

たぶん何も言わずにトイレを目指せばお金を要求されることなくトイレへ行ける雰囲気だった。

 

さらに言うと、外からレストランの裏に周りこみ、そこから中へ入ればすぐそこがトイレになっているので無料でトイレを利用できる。

ということに後から気づいた。

 

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レストランで朝食をとる人もいたが、我々はレストラン前に座り込み昨日スーパーで購入していたドリトス的なスナック菓子を食べた。

そうやってレストランには入らず店前でたむろしている人たちも少なからずいた。

 

ここで、一人の日本人女性と出会った。

よく見ると、その方は昨晩カサカサに遊びに来ていた人。

もっと言うと、昨日マドレティエラサンクリのパン屋さん)でちらっと見かけた人だった。

 

もう15年もメキシコに住んでいるという彼女は、

年末にアティトラン湖で行われる音楽やアートなどの大規模なフェス、

『COZMIC CONVERGENCE(コズミック・コンバージェンス)』の手伝い的なことをしにパナハッチェルへ向かうという。

 

コズミックは毎年行われているイベントらしく、なんと今年は日本人アーティストに焦点を当てているらしい。

 

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11時10分。ようやく出発。

休憩時間はおよそ50分もあったことになる。

さすがに朝食に50分もかからんで。

 

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国境から少し離れたところにあるメキシコ側イミグレーションに到着。

我々は7日を超えてメキシコに滞在していたので390ペソ(約2184円)の入国税を出国手続きの際に支払い、パスポートを見せて難なく通過。

 

12時40分。

グアテマラからメキシコへ入国する時と同じく、なぜか国境から歩いて数分かかる人気の少ない裏道のようなところににシャトルは停車する。

ここで荷物を降ろし、国境まで歩いて向かう。

 

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国境付近。

『カンビオ、カンビオ(両替、両替)』という両替屋さんが札束を持ってうろついているので、必要な場合はここで両替できる。

 

ペソ残高ギリギリの我々は両替していないのでわからないが、両替するなら国境でするのが基本的にレートがいいのではないかな?、と思っている。

 

もちろん、このうろついている両替屋さんたちはフリーで活動している人たちなのでレートをぼってくる可能性もある。

あまりにレートが悪かったら1度レート交渉を試みたほうがいいだろう。

 

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グアテマラ入国のイミグレ前。

この時間帯、たくさんのシャトルバスが国境に到着しているので小さなオフィスは完全にキャパオーバー。

人で溢れかえっている。

 

しかしこれ、全員が全員グアテマラ入国審査を待っている人とは限らない。

審査を終えてただその辺でシャトルの出発を待っているだけの人も案外いる。

 

ちょっと並び、カウンターでパスポートを提出し、数分待てばスタンプをポンと押されたパスポートが手元に返ってくる、という非常に簡単な入国審査を無事に終了させた。

 

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13時過ぎ。

グアテマラからはシャトルバスをチェンジする。

(グアテマラからメキシコ入国の場合もそうだった。)

 

そして、おそらくここでアンティグア行きの人パナハッチェル行きの人でシャトルが分かれる。

前述した通り国境付近はたくさんの人、シャトルバスで溢れかえっているので、自分たちが乗るべきシャトルがどれなのか探すのに少し手こずった。

 

『アンティグア?、アンティグア?』と聞いて自分らが乗るべきシャトルを探す。

どうにかアンティグア行きのシャトルを発見するが、運転手が調べるとそれは我々が乗るべきシャトルではないらしい。。

一体我々が乗るべきシャトルはどこにあるんだ。。?

 

他に全然アンティグア行きのシャトルが見つからなかったので、とりあえずここまで一緒のシャトルバスに乗っていた人たちが集まっていた方へ行ってみた。

でもおそらくこれはパナハッチェル行きのシャトルバス。

 

運転手に『アンティグア行きはどれだ?』と聞いてみると、スペイン語で何かを説明している。

乗客にスペイン語と英語を喋れるアラスカ出身のアメリカ人がいたので、その人が運転手と話してくれ、話が終わると我々に英語で説明してくれた。

 

アラスカ人曰く、

『今日はもうアンティグアには行けない。今日はパナハッチェルに泊まり、明日朝6時にアンティグアへ向かってくれ。その際のバス代は無料になる。』

とのことだった。

 

”なんだって!?意味がわからん。なんで行けないんだよ。”

 

英語での説明なので完璧なコミュニケーションは取りづらい。

なので私は深く理由を追求するよりも、もっと重要な夜の宿泊先がパナハッチェルになるということと、その宿泊代は無料になるのか、ということを入念に確認した。

すると通訳のアメリカ人は『イエス。』と確かに言った。

 

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我々はすでに今夜アンティグアのペンション田代に宿泊を予約している。

それと同等なレベルな宿に無料で1泊できるのならば、アンティグアにこれといった用事のない我々にとってこのトラブルはあまりダメージになるものではない。

むしろ、行ってみたかったパナハッチェルを観光できるのはかえって好都合じゃないか。

 

ちなみに、私は通訳のアメリカ人の流暢すぎる英語を完全に聞き取ることができていなかったので、もしかしたら聞き取れなかった部分でアンティグアへ行けない理由を喋っていたのかもしれない。

まぁでも、行けないものはしょうがないし、余分な宿泊代とバス代がかからないのならば理由なんてどうでもいっか、

と言う気持ちがあったので最後までこのトラブルの理由を深く探ることはしなかった。

 

 こうして我々は、アンティグア行きではなくまさかのパナハッチェル行きのシャトルバスに乗り込み再び歩みを進めることとなった。

 

そういえば、メキシコに入国するときはだいぶ離れたところで荷物検査があったけど、グアテマラに入国した時はなんにもなかったな。

 

〜後半へ続く〜 ↓↓次回記事★↓↓

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メキシコ11日目〜サンクリ最終日(丘の上の教会&おしゃれパン屋マドレティエラなど)〜 世界一周181日目★

サンクリ11日目。

 

明日早朝にグアテマラのアンティグアへ向かうため、ついつい長居してしまったサンクリも今日が実質の最終日。

 

振り返ってみても、なかなか長い滞在だったなぁと思う。

 

最初に泊まった『PUERTA VIEJA HOSTEL(プエルタ・ビエハ・ホステル)』とか、

もうすでに遠い過去のことのように思えてしまう。。

 

(1メキシコペソ= 約5.6円2016年12月21日。)

 

前回の記事↓↓    

earthtravel.hatenablog.com

  

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今日はゆっくり、朝9時前くらいに起床。

 

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朝起きたらまずは洗濯。

天気がいいので速攻乾くと思う。

9時30分ごろ洗濯し、屋上に干しに行く。

 

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10時30分。

洗濯が終わったらちょっと遅めの朝食作り。

 

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スーパーで1個1・3ペソ(約7円)で購入したプレーンのパンを切り、玉ねぎとベーコンを炒めたものをのせる。

 

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そこにチーズをのせてカサカサに常備してあるトースターで焼けば、昨日同様、トマトとベーコンのチーズトーストの出来上がり。

相変わらずうまい。

 

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朝食をとりながら、これから必要になるメキシコペソを計算した。

メキシコペソが必要なのも明日で最後なので、余分な現金がなるべく残らないようにしたい。

一つ一つ見ていくと、カサカサ宿泊費が2人で300ペソ(約1680円)×7泊で2100ペソ(約11760円)。

結局グアテマラのサンペドロにある日本人宿『カモモシ』同様、1週間も滞在してしまっていた。

カサカサは本当に居心地が良かったからな。

今まで泊まった宿でどこが一番いい?って言われたら、総合的に考えて冗談抜きで『カサカサかなぁ。』って答えてしまうかもしてない。

 

話を戻し、現金。

2つめはサンクリからアンティグアまでのシャトルバス代1人500ペソ(約2800円)。

これはカサカサで代行取得してもらっているので、料金はカサカサに支払う。

 

3つめはメキシコ出国税(入国税)。

これはメキシコ滞在が7日を超える場合に発生するお金らしく、陸路の場合は直接国境で支払わなければならない。

金額は1人390ペソ(約2184円)または25ドル(約2875円)。

*この時はトランプ米大統領誕生による急激なドル高が進んでいたため、ペソで払った方が断然お得だった。

ちなみにこの出国税は、本当は入国税を出るときに支払っているということらしい。

飛行機の場合は7日以内とか関係なく問答無用で航空券代に含まれているとかないとか。。結構曖昧な話。

色々と情報を調べてみると、空港でも払わされた、とか、陸路でメキシコ滞在が7日以内でも払わされた、とか、いろんな情報が飛び交っている。

おそらく空港や、陸路でも7日以内で請求してくるのはぼったくりなのだろうという自分なにりの結論に至った。

どっちにしろ、我々は陸路で12日間メキシコに滞在することになるので出国税(入国税)はどうあがいても支払わなければならないのだ。

 

4つめは先日馬に乗って行ったサンファンチャムラのツアー料金1人200ペソ(約1120円)。

これもカサカサで申し込みを代行してもらったので料金はカサカサに支払う。

 

以上4つで、1人最低2140ペソ(約11984円)はメキシコ出国するまでに必要になるというわけだ。(*写真の紙はカサカサ宿泊費を間違えているので計算が狂っている。)

現在の手持ちの現金では全く足りていないので、今日中にATMへ行き現金を下ろすという用事ができた。

 

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13時。昼食を取りに外出。

 

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13時30分。

先日オーナーと行って残念ながらクローズしていた『TOYOLWITZ』というカフェへ。

しかしながら今回もクローズしている様子。

試しに扉を叩いてみると一人の男性が出てきて、やはり今はクローズだと。

一体いつならオープンしているんだ。

 

ちなみに『TOYOLWITZ』の場所はこちら↓↓

 

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13時40分。

仕方がないのでとりあえずサンクリの中心へ歩いていく。

するとカテドラル前の広場で偶然 路上販売の日本人の寿司屋さんに出くわした。

 

”わーすごい!こんな感じで売っているんだ。”

 

サンクリ到着時から探し続け、

1週間前カサカサに宿を移すときに偶然出会った人に寿司制作現場に案内してもらってそこで初めてお会いし、

今度は路上販売をしているときに会えたらいいな、と思っていたらサンクリ最終日に見事路上販売現場で出会うことができた。

 

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 つい数週間前までは列ができるほどの人気店だったらしいが、ここ最近は少し落ち着いてきているらしい。

 

今後寿司を売りながらサンクリにしばらく住むことを考えているというこの2人。

 

いろんな生き方があるなぁ。

 

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この1週間、『また寿司が食べたいなぁ。』

とよく言っていた相方はここでカニカマ玉子寿司を購入した。

 

1パック5個入りで30ペソ(約168円)。

*ちょっとまけてくれた。感謝。

  

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近くのベンチに腰掛け、寿司を食べる。

味はもう文句なしで美味しい。

 

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14時。

寿司を食べ終えたら今日1番の目的だった『Iglesia del Cerrito』という丘の上の教会へ。

前々から行ってみたいと思っていたけど、だらだらしすぎてなかなかお足を運べていなかったところ。

 

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結構階段長い。

 

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階段の途中、相方が雑貨屋さんを発見。

ここに入ってみる。

 

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どうやらこのセーターがお気に召した様子。

 

前々からサンクリで何かを買いたいと言っていた相方は、悩んだ挙句この灰色のセーターを170ペソ(約952円)で購入。

 

ここの店員さんは、『街で買うともっと高いのよ。』と言っていた。

 

確かにこの店はちょっとねだん安めだったかも。

とりあえず、やっと何かしらの買い物ができた相方は非常に満足げだった。

 

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教会目指し、再び階段登り。

その辺には羊がいた。

 

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登りきったところからのサンクリの町の景色。

白い壁に赤い屋根はヨーロッパを思い出させる。

高い建物なんてのは一切ない。

 

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これがIglesia del Cerrito』教会。

長い階段を上ってやっと到着したはいいが、残念ながら扉が閉まっていて内部には入れなかった。

 

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その後トイレへ行きたいという相方はその辺の工事のにいちゃんにトイレの場所を聞き、案内される。

 

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あれがトイレ。

数ペソを工事のにいちゃんに支払っていた。

しかしこのトイレの衛生状態がとんでもなく悪いものだったらしく、今でも我々の旅史上最低最悪なトイレだったかもしれない、と相方は語っている。

こんなんでもお金がかかるのか、と。

 

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ここに訪れた目的はもちろん教会ということもあったのだが、実はもう一つ目的があった。

オーナー曰く、この教会の近くには野外のクライミンググウォールがあるのだという

 

規模はたいしたことないのであまり期待しないでください、ということだったが、

元クライマーの相方としてはどんなものかぜひ一度見てみたいものだった。

 

登るのが好きな私的にも、もし登れそうなら是非上って遊んでみたいと思っていた。

 

しかし、教会の周りをぐるーっと探してみても、それらしきものは全く見つからない。

 

”壊されちゃったのか?”

 

結局、ボルダリングウォールは見つけられないまま階段を下り、この教会を後にすることになった。

 

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ちなみにこの時期の夜、町から見えるでっかいクリスマスツリーみたいなのの正体はこれ。

これが暗闇の中ライトアップされると、丘の上にあるということもあり町からは非常にデカいクリスマスツリーが立っているように見えるのだが、昼間に間近で見てしまうとほとんどただの柱。

”なーんだぁ、こんなんだったんだ。”

って思った。

 

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14時45分。

教会を降り、町の中心へ戻ろうと通りを歩いていると『Restaurant & Cafeteria Wa "輪"』という日本食カフェを発見。

 

そこのメニューをちょいと覗いてみると、ラーメンがあるではないか。

 

相方は寿司を食ったが、私はまだ昼飯を食っていない。

 

少々根が張るが、サンクリ最後の昼飯としてここでラーメンを1杯食べておいてもいいだろう。

 

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これは相方が注文したまぜそば

隣のそばつゆみたいなのは非常に辛いらしい。

 

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こちら、数あるメニューの中から悩んだ結果私が注文した 味噌ラーメン128ペソ(約716円)。

日本では普通だが、メキシコの物価を考えると非常に高級な一杯。

しかし味はその値段に相応するものではなかった。

一言で言うと、スープが薄くて全体的にチープな味。

 

”輪”の場所は場所はこの辺り↓↓

 

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味はさておき、外のテラス席で食べるラーメンというのも新鮮でなんかよかった。

 

ちなみに店員さん(オーナーかな?)は日本人だった。

 

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15時20分。

ラーメンを食べ終えた後は『MADRE TIERRA(マドレ・ティエラ)』というサンクリで有名なパン屋さんへ。

 

カサカサの宿泊者に教えてもらったパン屋さんだ。

 

今では町の有名店としてこのような立派な店舗を構えているが、

そのルーツは現在でもサンクリの町中で多く見かける路上販売のパン屋さんだったというのだから驚き。

 

ここマドレティエラは、路上販売から成り上がった下克上パン屋さんでもあるのだ。

 

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店内の雰囲気はカフェ。

奥のスペースで、たくさんの美味しそうなパンが長テーブルの上に並べられている。

うん。おしゃれだ。

とても元路上販売の店とは思えない。

 

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時間的にも、ちょいちょい品切れのパンがあったのが残念。

 

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それでもどれも美味しそうで、飯を食べたばかりなのにあれもこれも買いたくなってしまう。

 

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私はこのチョコバナナパンを購入して店内のテーブル席に腰掛けて食べた。

値段の方はそれなりに高めに設定されているが、ここは先ほどのラーメンとは違い値段相応の味。

(不覚にも、このチョコバナナパンの値段をメモってなかった。確か20〜25ペソ(約112〜140円)くらいだったと思う。)

美味しい。

 

マドレティエラの場所はここ↓↓

 

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17時。

マドレティエラでパンを食べた後は徒歩で最近よく行く『Cinepolis』というアメリカのウォルマートのような大型スーパーへ。

 

明日の移動食を買うのもそうだが、ここのATMで必要なメキシコペソを下ろしておく必要もあった。

 

さすがは大型スーパー。

ATMの種類も豊富なので、一つ一つ手数料を確認して安いところで下ろす、ということもできる。

 

早速ATMで現金を下ろす。

 

しかし、何度やっても『取引ができません。』、的な感じで現金を引き出せない。

 

おかしいな、先日はできたのに。

しかも同じ新生銀行のカードを持っている相方はちゃんと現金を下ろすことに成功している。

 

試しに別のATMに行き引き出しを試みるも、どこでやっても結果は同じ。

 

”なんでだ、おかしい。なんか不正でもあったのかな。。”

 

そう不安になったが、下ろせないものは仕方がない。

 

とりあえず相方のキャッシュカードを借り、私分の現金として2100ペソ(約11760円)を下ろした。

 

カサカサへ帰って原因を確認してみると、引き出しができなかった理由は簡単なことだったことが判明。

 

そう、それは単なる残高不足によるものだった。

 

やってはならないケアレスミスだったことを反省。

そして2人旅のメリットの一つをここでも再確認。

 

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18時ごろカサカサに戻る。

スーパーで購入したのは試食を食べて美味しかった

ドリトスみたいなスナック菓子19.9ペソ(約111円)を2袋と、

1個1.3ペソ(約7円)のプレーンのパンを5個。

 

明日の朝食用とバス移動の時の非常食だ。

 

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そしてカサカサに支払う現金を用意。後ほどオーナーに支払う。

 

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20時過ぎごろ。

本日もシェア飯を作る様子。

持っている食材はほとんど使い果たしたので、本日は我々もシェア飯に参加させてもらう。

 

人数分の目玉焼きを作っていったのだが、驚くべきことに6連チャンで双子ちゃん。

メキシコでは1つの卵に黄身2つというのが当たり前なのか。。

 

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今夜のシェア飯はカレー。

スパイスから作る手の込んだやつ。

 

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作ってくれているのは別の宿泊者の方で、実際我々は野菜を切ったり皿を並べたりするくらいの作業しかしていない。

 

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20時40分。

完成した料理が食卓に並べられる。

 

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この目玉焼きカレーライスとサラダで、1人13ペソ(約72円)。

しかもおかわりもある。

やっぱりシェア飯は安すぎる。

 

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今日も宿泊者以外のゲストが2名来てくれていて賑やかな食卓。

本当、丸テーブルって雰囲気いいな。

 

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晩飯後、オーナーが我々にプレゼントをくれた。

コーヒーをドリップする布のネットだ。

 

このような布でドリップする方法は『ネルドリップ』といい、

ペーパーよりもフィルターの目が粗くコーヒーの粒子が布フィルターから抜け落ちるためなめらかな口あたりのコーヒーになるという。

 

大きいのと小さいの、どちらにしようか悩んでいると、

オーナーは『両方持ってっていいですよ。』、と言ってくれた。

 

本当に器の大きな人だ。

 

途中でサンクリに住んでいる日本人の方々がカサカサに遊びに来て、人数はさらに増えた。

 

いつものようにシェア飯後の団欒を楽しみ、我々は23時ごろには部屋へ戻った。

 

明日は朝早いので、早めに就寝しなきゃ。

とは思っていたものの、シャワーを浴びたりパッキングをしたりしていたらもういい時間になってしまっていた。

 

明日は朝6時には朝食をとり、

7時のピックアップシャトルグアテマラのアンティグアへ向かう予定。

 

アンティグアでの宿泊先ははもちろん、前回もお世話になった日本人宿、ペンション田代だ。

 

★次回記事↓↓

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メキシコ10日目〜シナカンタンへお出かけ。〜民家でご飯を求めて〜 〜 世界一周180日目★

ついにサンクリ滞在も10日目に突入。

 

当初はサンクリの後どこか他の場所にでも行こうかと考えていたのだが、

結局居心地がよかったのでサンクリに長居してしまい、その後はどこも行かずグアテマラまで戻ることになってしまっている我々。

 

今日は前々からオーナーに紹介されていて行ってみたいな、と思っていたシナカンタンという隣町へお出かけする予定。

 

なんでも、シナカンタンに着いて車を降りたら子供が寄ってきて家へ案内してくれるらしい。

そしてその子どもに着いていくと家の中に案内され、

伝統工芸である織物作りを見学さてもらえ、最後には質素ながら食事が出てくるという。

 

特に料金が決まっているわけではないが、オーナーの場合は2、30ペソほどのチップを払っているという。

我々が今回シナカンタンに訪れる最大の目的も、その家庭訪問体験にある。

 

サンクリからシナカンタンまではタクシーで約30分ほどだ。

 

(1メキシコペソ=約5.6円 2016年12月20日。)

 

▼前回の記事

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7時30分ごろ起床。

8時20分ごろキッチンへ行き朝食作り。

今日は昨日スーパーで1個約7円で購入したパンを使い、トーストを作る。

 

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パンを適当な大きさに切り、軽く焼き、そこにトマト、玉ねぎ、さけるチーズをのせてトースターで焼く。

カサカサにはトースターがあるので便利。

味は文句なしでうまい。

やっぱ、チーズっていい。

 

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9時50分ごろ外出。

シナカンタンへ行くには、まずカサカサからメルカドへ向かう道(ホンジュラス通り)の途中にあるタクシー(?)乗り場へ。

 

見つけにくいが、上方と扉に『TERMINAL DE TRANSPORTES ZINACANTAN』という看板が出ている。

『ZINACANTAN』シナカンタンのことである。

 

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ここがシナカンタン行きの乗り場。

 

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乗り合いタクシーみたいな感じ。

 

10時。

他の乗客も乗せていざシナカンタンへ出発。

料金は2人で18ペソ(約100円)。

下車時に支払った。

 

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10時30分。

ちょうど30分でシナカンタン到着。

 

タクシーを降りると、予想に反して町はシーンと静まり返った雰囲気。

オーナーが言っていた家に案内する子供が寄ってくるような様子は全くない。。

 

あたりをキョロキョロして必死になって子供を探す我々。

子供を見つけるたびにその子の方をじ〜っと見つめてみるが、近寄ってきて家へ招待されるような雰囲気は全くない。

 

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ようやく子供が近づいてきたと思ったら、ちょっと雰囲気が違う。

家へ案内するというか、布とかを売っている店へ案内しようとしている様子。。。

 

最初この子が近寄ってきた時は ”おっ、来たか!?” と思ったが、やはりこの子は物売りの少女的な感じだった。

 

紛らわしい。。。

  

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結局その後も全く子供が近寄ってくる様子はなく、とりあえず町のシンボルであろう『Iglesia de San Lorenzo』という教会を訪れた。

 

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メキシコの教会は華やかな雰囲気のものが多い気がする。 

 

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その後は、

誘い込みの子供がいないなら自らその家へ赴くまでだ』と思い、テキトーに町をぶらぶらと歩き回った。

 

雑貨屋などを見ながら、なるべく民家の多そうなところを徘徊する。

 

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なかなかおしゃれなデザインの靴。

 

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歩いていても子供に会うどころか、織物見学などをしているような雰囲気の家すら全く見つからない。

 

仕方がないのでとりあえずまた教会のある町の中心の方に戻り、もうサンクリへ戻ろうかどうかを考えていた。

すると突然、背後から日本語で声をかけられた。

 

『こんにちは(^^)』

 

一瞬ビックリして”誰だ!?”と思ったが、それは昨日シェア飯を共にしたヘキカキカクの色塗りを手伝っている女性の方だった。

実はこの方、グアテマラのサンペドロに滞在している時もカモモシで顔を合わせているが、ちゃんと喋ったのは昨日のカサカサでのシェア飯の時が初だった。

 

『すごい偶然ですね(笑)なんか面白いところありました?』

と私が言う。

 

『いえ、さっきあっちの方をぐるっと歩いてきたんですけど、特に何も。』

 

『そうですか。なんかシナカンタン着いたら子供が家に案内してくれていろいろしてくれる、みたいなこと聞いたんですが、タイミングが悪かったんですかねぇ。。』

 

『私もそれ聞いて来ました(笑)あっちのほう歩いてる時に家はあったんですけど、特に何も呼び込まれなかったです。』

 

『そうなんですね。じゃあ私たちもあっちのほうちょっと歩いてきてみよっかな。ありがとうございます。じゃあまたカサカサで(^^)』

 

みたいな感じのやり取りをして別れた。

 

彼女もまたシナカンタンの家庭訪問を期待してやってきていたらしいが、

そういうのがなく予想以上にあっさり観光が終わってしまったため、ここは早々に切り上げてサンファンチャムラへ行ってみよっかな、と言っていた。

 

一方の我々は、とりあえずまだ行っていないエリアを歩きに行くことにした。

 

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再びちょくちょくある雑貨屋さんに寄りながらローカルなエリアを歩く。

すると、1軒の家の扉から大きな鍋で何かをグツグツ煮込み作っている様子が垣間見れた。

我々は ”おっ!” と思い足を止め、しばらくその様子をじっと見ていた。

 

すると中から一人の男が出てきて、スペイン語で何か言ってくる。

全く何を言っているのかわからない。。

 

とりあえず我々は『What's this???』と英語で言って、それは何を作っているんだい?ということを聞こうとする。

相手からの返事は相変わらずスペイン語で何を言っているのかわからないが、中に入れという様子ではない。

しかしその男は中にいる人に何やら指示を出し始めていた。

 

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すると突然、家の中からおばちゃんが出てきて、ジャムみたいなのがのったトルティーヤっぽいものを両手に持ってこちらへやってくる。

 

”え!マジで!”

正直ちょっと期待はしていたが、まさか本当にご馳走になれるとは思わなかった。

家に入って織物を見学して最後に質素な飯が出てくる、という聞いていた情報とはだいぶ違うが、これだけでも十分面白い体験。

突然の嬉しい誤算が我々の気分を一気に高めた。

 

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持ってきてもらったのはこんなようなシンプルな料理。

大きな鍋でグツグツ煮込んでいたのはおそらくこの上に乗ったジャムのようなものであろう。

結構たっぷりとのっていて、甘くはなく、みずみずしい。

トルティーヤみたいな生地はちょっと湿気ている感があるが、それがまた素朴な味わいで私は好きだ。

ほんのりとする塩の味は、上にのったジャムと悪くない相性。

そして以外とボリュームがありお腹にたまる。

 

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外でこの料理を食べていると家の中から子供達が続々と出てきて、こちらをじっと見てニコニコしていた。

我々が何かを話しかけても、照れているのか余計ニコニコっとして兄弟同士で笑いあっている。

なかなかシャイな子供達だな。

 

それでもこの子達のおかげでなかなか楽しい時間を過ごすことができた。

料理を食べ終わり、最後に10ペソ(約56円)をチップとして渡した。

織物見学はしてないし飯だけなので、気持ちとしてこのくらいが妥当だろうと。

 

するとそれを受け取ったお父さん的な人は笑いながらそのお金を家族みんなに見せびらかしている。

 

『みんな見ろ、チップ貰っちゃったぜ!』

って見せびらかしているのかな、と、思ったが、それは全く違ったた意味の笑いだった。。

 

お父さんは我に、

『見ろ。俺らはこんだけ家族がいるんだ。なぁ。これじゃ足りないよ。もうちょっとチップをくれないか。』

と、ジェスチャーをしながらそう言っている。

 

その言葉もまたスペイン語だったが、そのジェスチャーと雰囲気からそのようなことを言っているというのは間違いない。

 

仕方がないので追加で20ペソ渡し、合計で30ペソ(約168円)をお父さんに渡したら満足そうな顔をして家の中へ入っていった。

 

”うーん。。。”

 

飯を食い終わるまではすごくいい気分だったのに、なんか一気に落とされた感じ。。

 

金額は別にたいしたことないんだが、これはご好意じゃなくて最初からお金目的で飯を出してきのか、と思うとなんか複雑な気分。

チップは気持ちであるはずなのに、それをもっとよこせと要求されるのは正直複雑な気分。。

 

メキシコ人は商売気質だと聞いていたが、これもその気質がゆえのことなのか?

メキシコではこういうのが普通で、こういう文化なのかなぁ?

 

と、なんか、考えさせられたなぁ。。

 

シナカンタンには貴重な体験をしにやってきたわけだが、ある意味貴重な体験をさせてもらった気がする。

 

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11時45分。

再び中心に戻りトイレへ行ったり雑貨屋を回ったりする。

 

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最後にもう一度教会を訪れておく。

その時、ちょうど教会の鐘がガンガンなり出した。

時計を見ると時刻は12時だった。

 

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よし、そろそろ帰ろう。

ということで、タクシーを拾いサンクリへと戻る。

料金は行きと同じで2人で18ペソ(約100円)。

 

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13時。

サンクリのタクシー乗り場に着いた後は徒歩でメルカドへ向かい、久しぶりに2ペソタコスの屋台 を目指す。

 

先ほどシナカンタンで食べたものだけでは昼飯としてはちょっと足りない。

そんな時、一口サイズで1つ2ペソで食べられるこのタコスは小腹を満たすには最適なのだ。

 

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鉄板にのっている肉の中から好きなものを指差し、スペイン語で数字を言って希望の種類と数を伝える。

今日はタコス4つ注文で合計8ペソ(約44円)。

駄菓子のように安い。

 

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13時30分。

駄菓子屋、2ペソタコスで小腹を満たした後は歩いてサンドミンゴ教会前の雑貨市場へ。

ここで日本の友達へのお土産を購入しておこうと雑貨を漁る。

 

メキシコを出た後は、グアテマラへ戻り1泊して一気にアメリカ合衆国のニューヨークへ飛ぶ予定の我々。

ニューヨークで年を越した後は日本へ一時帰国することが決まっている。

ニューヨークでお土産を買うのと、ここメキシコでお土産を買うのでは物価に雲泥の差がある。

それゆえ、帰国時に友達に渡すお土産もここメキシコにいる間にゆっくり選び購入しておくことが経済的にも得策と言える。

ここメキシコではおしゃれで実用性がありそうな雑貨がたくさん売られているので、安かろう悪かろうという精神でお土産を買っているわけでは決してない。

 

いろんな店を見て回り、デザイン的にもおしゃれなこの長方形のポーチに目をつけた。

同じものを売っている店はたくさんあったが、おそらく店によって値段が違う。

ちょっとでも安く購入したい場合は店をまわっての聞き込みはマスト。

 

そのポーチを売っている店数件で値段を聞きいて周り、一番安い値を言ってくれた店に座り込みお気に入りのデザインを発掘する。

デザインの種類が豊富すぎてどれにするのか非常に悩んだ。

でもこの発掘する作業、なかなか楽しかった。

 

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 厳選して購入したのはこれら11点。

大きいのは1つ60ペソ(約336円)、小さいのが1つ50ペソ(約280円)。

意外といい値段するな。

 

本来なら合計で650ペソ(約3640円)になるところだが、大量購入割で交渉し、結局合計520ペソ(約2912円)にまけてもらった。

つまり1つあたり約47ペソ(約264円)になったということだ。

 

この小物入れ、敷き物かなんかのように薄くてスタイリッシュなデザイン。

それでいて柄がおしゃれなのでなんか惹かれる。

自分用としてもちゃっかりお互い1つずつ購入した。

 

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さらにこちらは我々が雑貨屋を周っている時に突然声をかけてきた女の子(20歳前後)からもらったプレゼント。

ガブリエラちゃんというメキシコ人の彼女は、そんなに遠くない町からお母さんと一緒にここサンクリに旅行にきているのだという。

しかもそれは今日が誕生日という彼女のための旅行らしい。

 

本来ならプレゼントをもらう側にあるはずの彼女が、見ず知らずの日本人である我々にいきなりプレゼントを買ってくれたのだ。

話を聞くと彼女は大の親日家で、特に日本のアニメが大好きなのだという。

すごく明るくて積極的な性格で、これから私の家に遊びに来ないか?と誘ってきてくれた。

 

いつか起こらないかな、と密かに思っていたこの展開。

まさかこんなところで起こるとは。。

 

彼女の家へお邪魔したい気持ちは十分にあるが、なんせ我々は明後日の早朝にはここサンクリを出てグアテマラへ戻らなければならない。

カサカサをキャンセルし、今日の夜ガブリエラちゃんの家へ泊まって、明日またサンクリに戻ってきて、明後日の朝グアテマラ行きのシャトルに乗って。。。

 

ということも不可能ではなかったが、

最後にあまりバタバタした時間を過ごすのもちょっとしんどいな、と言う気持ちも正直あった。

 

非常にありがたいお誘いだったのだが、とっさの判断で今回は丁重にお断りさせてもらうことにした。

『またメキシコに来たら連絡するから、その時に家に行くね。』と言って。

サンクリはまた訪れたい町の一つにはなるが、果たして次に訪れるのはいつになるだろうか。。

 

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15時ごろカサカサに戻り、19時ごろまで部屋でだらだら。

カサカサに戻って夕食を作ろうとすると、本日も皆でシェア飯を作る様子だった。

 

でも我々的には、明後日グアテマラへ移動する時までに今ある食材を使い切ってしまいたい。

ということで、今日はシェア飯は遠慮し、自らの食材を使ってペペロンチーノを作ることに。

相方曰く、このペペロンチーノを作る際は昨日スーパーで購入した鷹の爪のピリ辛感が生きてくるのだという。

味の方はなかなか美味しかった。

 

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20時30分ごろ。

さっと夕食をとり終えたらデザートを食べに行くため夜の町へ。

相変わらず夜の暗闇雑貨市がカテドラル広場前で開催されている。

お客さんが通ると商品に懐中電灯を照らしてくれるのが面白い。

勉強机の電気スタンドみたいなのを置いて商品を照らしている店もあった。

 

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デザートと言っても、我々の場合は結局11月20日通りにあるパン屋の菓子パンになってしまう。

でもこのパン屋さんでパンを買うのは久しぶりな気がする。

 

私はチョコドーナッツパンを5.94ペソ(約33円)、

揚げ餃子みたいな見た目のパンを2.17ペソ(約12円)、

砂糖クロワッサンみたいなのを3.84ペソ(約21円)で購入した。

 

そしてそのパンをパン屋の前に設置されているテーブルで食べる。

 

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そしてシメはやはり、夜になったらこの11月20日通りに現れるモレのおっちゃん。

今夜も相変わらず大繁盛だ。

 

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今日はタマレスは購入せず、

コンレチェというホッとする味の温かい飲み物を6ペソ(約33円)で買いカサカサへ帰りながら歩き飲み。

22時頃にはカサカサに到着。

しばらく部屋でゆっくりと過ごし、0時前には就寝した。

 

長かったサンクリ滞在の日々も、明日が実質最終日。

最後の日だからこそ、特にやることも決めずにゆったりとした時を過ごしたいと思っている。(いつもそんな感じだったが。。)

 

この町で強いてやり残していることと言えば、『Iglesia del Cerrito』というサンクリ南西部にある丘の上の教会に行くことくらいか。

明日はとりあえずそこへ行き、テキトーに町を歩き1日を過ごしたいなと思っている。

 

▼次回記事

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メキシコ9日目〜サンクリの日本人パン屋さんと大型スーパー〜 世界一周179日目★

サンクリ9日目。

昨日はサンクリのお隣の村『サンファンチャムラ』へ馬に乗って 行ったり、そこで一風変わったサン・ファン・バウティスタという教会にお訪れたり、夕方からはカサカサのオーナーも出演するライブイベント を見に行ってみたりと、最近では稀に見る充実スケジュールだった。

でも、そんな濃密な予定があったのも昨日が最初で最後か。今日からはまたただただ生活をする日々が再開されそうだ。

それはそれでいい時間なのだが。

とりあえず今日やろうと思っていることは、また夕方くらいからヘキカキカクのお手伝いに行くくらいかな。

(1メキシコペソ=約5.6円 2016年12月19日。)

 

前回の記事↓↓

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朝8時ごろ起床。

昨日のたっぷり疲れたせいか、まだ眠い。

続きを読む

メキシコ8日目②〜サンクリで日本人アーティストのライブイベントを見に行ってみた。〜 世界一周178日目★後半

今日は朝から馬に乗り、他のカサカサ宿泊者と一緒にサンクリの隣村サンファンチャムラまでお出かけした。

 

その後サンクリに戻ってきて飯を食い、雑貨屋を見て、カサカサに戻ってきたのは16時過ぎごろ。

 

ちょっと一息つき、

17時からはカサカサのオーナーも出演するというライブイベントを見に行く予定。

 

久しぶりに1日中予定が詰まっているというタイトなスケジュールをこなしている。

 

(1メキシコペソ=約5.6円 2016年12月18日。)

 

▼前回の記事 

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サンファンチャムラへ乗馬、昼食、からの雑貨屋見学を終え、16時過ぎ頃カサカサに戻り、ちょっと一息入れる。

 

そして17時。

オーナーの友達のミュージシャンの方がカサカサへやってきた。

 

なんでも今日はオーナーも出演するというライブイベントが町のライブハウス?のようなところで開催されるそうで、その方はオーナーをピックアップしに来たのだ。

 

我々もそのイベントを見学しに行く予定で、急遽オーナーと一緒に車でライブ会場まで向かわせてもらうことに。

 

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年季の入っているワーゲンバスに乗り込み出発。

オーナーの音楽仲間の人もすごくいい人だった。

 

なんでもその方は世界一周中に今の奥さんと出会い、最近ここサンクリで子供が生まれたという。

奥さんも同じくミュージシャンらしく、今夜のライブイベントにも参加する。

現在も一応世界一周中で、世界一周が完了するまでにはあと30年はかかるかなぁ、と、かっこいいことを言っていた。

 

やはり、世界には我々の常識を超えるような経験を日常的にしている人たちがまだまだたくさんいるんだな。

 

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ちなみにこれがそのライブイベント『宴』のポスター。

なんでも今日は日本人のアーティストが中心に(というか全員日本人?)出演するイベントらしい。

入場はドリンク込みで30ペソ(約168円)。安い。

 

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17時10分。

ライブイベント会場となる『wapani』というところに到着。

オーナー曰く、ここでは頻繁になんらかのイベントが開催されていてサンクリの町のコミュニティーセンター的な役割を果たしているのだとか。

 

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ゆっくりとくつろげそうな空間。

 

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すでに他のアーティストによるライブが行われているというので、早速会場へ潜入。

奥の部屋へ入ると、そこにはなんとも言えない光景が我々を待っていた。

 

そんなに広くないスペースのど真ん中で一人の日本人アーティストがあぐらをかいて座っている。

『Aki-Ra Sunrise(アキーラサンライズ)』という名のアーティストらしい。

 

その方を取り囲むように、主に欧米人が円を作ってあぐらをかいて座っている。

ヒッピー風の欧米人が多かった。

 

その欧米人達が、小刻みに体を左右に揺らしながら何かの歌をただただ永遠と歌い続けている。

歌が終わるとまた初めから歌い出すという無限ループ。

 

真ん中に鎮座しているアキラさんはそのポジションや身なりからして、

もはや神様にしか見えない。。

歌を歌う欧米人らはその信者たち。

 

昼間のサンファンチャムラの教会みたいに、写真なんてとても撮れないような神聖な雰囲気。(上記写真はパフォーマンスが終わった直後にさっと撮った。)

来るところ間違えてしまった感が我々2人にこみ上げてくる。。

 

この異様な、そして神聖な雰囲気に我々は完全にのまれてしまった。

 

それにしても、あの歌のメロディーは未だに我々の脳裏に深く焼き付いていて、たまに突然頭の中で再生され出す。

 

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しばらくしてようやく歌が終わったら周りの欧米人達ははけ、アキラさんがでっかいパイプのような楽器を取り出してそれを奏で出した。

 

”ブォーーーーッ”っという鈍い音が会場に響き渡る。

 

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その後は我々が一番見たかったハンドパンの演奏。

 

ハンドパンといえば我々の旅の序盤、ドイツで出会った香港人と日本人の方が演奏していた楽器。

その時初めてこの楽器の存在を知り、その美しい音色に完全に魅了されたことを今でも鮮明に覚えている。

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その後も、特にヨーロッパを回っている時はハンドパンの路上パフォーマーをちょくちょく見かけた。

しかし最初にミュンヘンで出会った方々が奏でるほどの美しい音色にはなかなか出会えていなかった。(素人の耳で聴いてもその差がわかった。)

 

今回のアキラさんはプロのミュージシャン。

ドイツのミュンヘンで初めてハンドパンを聴いた時を思い出すくらい、さすがに美しい音色を奏でてくれた。

 

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さらにこのアキラさんは水を使ったハンドパンという演奏も披露してくれた。

ボールに水を貯め、その上に小型のハンドパンを置いてそれを叩くというもの。

こんなやり方もあるんだ。

 

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18時30分。

すっかりアキーラサンライズに魅了されたあとは、ついに我らがカサカサのオーナー、たけしさんが出演するバンド演奏の出番。

 

オーナーの役割はもちろんボイスパーカッション(ボイパ)。

オーナーの口から刻まれるボイパのリズムを基軸に、ギターやキーボードなどの機材調整をしている。

 

そのうちボイパのソロパフォーマンスみたいな感じになっていく。

当たり前だがボイパがうまいし、かっこいい。

マイク一本で盛り上げられるの、すごいな。

 

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バンドの準備が整ったら演奏が開始された。

先ほど我々を魅了していたアキラさんもバンドメンバーに加わって太鼓を叩いている。

そしてオーナーのボイパにギターが2人。キーボード1人にボーカルが1人といったバンド構成。

 

先ほどピックアップしてくれた方はギターで、その奥さんはキーボードだとか。

ボーカルの女性のパワフルなパフォーマンスに会場は盛り上がる。

 

特に欧米人達は居ても立っても居られない様子で、ついには立ち上がりダンスを踊っていた。

後ろの人が見えなくなる、なんていう考えは彼らにはないのであろう。

 

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19時30分。

たっぷりバンドパフォーマンスを楽しんだあとは、一旦会場を出てドリンクをもらいに行く。

しかしこの時ドリンクは完売中で、今作っているからまた後で来てくれとのこと。

いつの間にか人も増えてきていて、なかなかの盛況ぶりを見せていた。

 

ちなみに入場料に含まれているドリンクは強めのお酒。

私は飲めなかったので相方にあげた。

 

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その後は再び会場へ戻り次のアーティストのパフォーマンスを見学。

このアーティスト、なかなか不思議な世界観を作り出していた。

 

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20時30分ごろ。

そろそろということで『wapani』を出てカサカサへ戻る。

途中で今日一緒にサンファンチャムラへ行った他のカサカサ宿泊者の方もライブを見に来ていたので、帰りはその方々と一緒に歩いて帰った。

 

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20時50分。

今夜の晩飯は先日オーナーに教えてもらった『モレのおっちゃん』のところで済ませることに。

 

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今日はポヨ(鳥肉)とモレを1つずつ購入した。

1個6ペソ(約33円)。安い。

そして、やっぱりこの味、クセになる。

 

結構腹にたまるので、これだけで晩御飯を済ませることができた。

カロリーもハンパないらしいし、食い過ぎ注意の一品だ。

 

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21時過ぎ、カサカサ到着。

部屋でゆっくりしていると、宿泊者の方からコーヒーの差し入れが。

ありがたい。

美味しくいただきました。

 

今日は馬に乗ったり変わった教会に入ったり日曜市へ行ったりライブ見に行ったりで、久しぶりに濃密な1日だった。

そのせいかちょっと疲れたので今日はいつもより早めの就寝となった。

 

さぁ、明日からはまたこれといって予定のない日々が再開されそう。

でも予定がなくても、『コスパよく生活する。』という中米での我々のテーマはなかなか守れているのではないか、と我ながら思う。

 

この後年末年始のニューヨークとか行ったら一気に金が吹っ飛ぶだろうから、

今物価が安いところでなるべく出費をおさえておかなきゃ。

 

▼次回記事

earthtravel.hatenablog.com

メキシコ8日目①〜馬に乗ってサンクリの隣村サンファンチャムラへ。〜 世界一周178日目★前半

 サンクリ8日目。

今日はカサカサ宿泊者の何人かでサンクリから北西に10㎞ほど離れたところにあるサン・ファン・チャムラという村へ遊びに行く予定。

 

その村に何かがあるというより、まず我々を惹きつけたのはその村までの移動手段。

なんと馬に乗ってその村まで行くというのだ。

 

それもちょろっと乗る体験乗馬のようなものではなく、約1時間もかけて馬に乗りサンファンチャムラを目指すのだとか。

 

お尻が痛くならないか不安だが、田舎道も通るだろうから道中の景色にも期待が高まる。

ちなみにこの乗馬ツアー代金は1人200ペソ(約1120円)。

 

(1ペソ=約5.6円 2016年12月18日。)

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

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7時過ぎ起床。

今の所、天気はあまり良くない。

こういう何か用事の有る日に限って天気は崩れる。

 

 

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8時30分ごろ宿を出る予定なので、それまでに朝ごはんを済ます。

昨日メルカドで購入したパンを焼く。

 

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それにアボカドとトマトで作ったペーストを塗り食べる。

この料理、グアテマラからの鉄板料理になっている。

 

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8時30分。みんなで外出。

徒歩で町の中心にある旅行会社を目指す。

まだ天気はあまり良くない。

 

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8時50分。

3月31日広場付近の『TIERRA MAYA』という旅行会社に到着。

馬の予約はカサカサで行ってくれていて、

あとは当日決められた時間にこの旅行会社へ行き受付を済ませるだけ、という状態になっていた。

 

9時に旅行会社を出発する予定だったのに、なかなか迎えの車が来ない。

しばらく旅行会社前で待ちぼうけをくらう。

まさか、こんなところに馬を運んでくるんじゃないだろうな?

 

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9時15分。

ようやく出発の気配が漂ってきた。

しかしここに迎えが来るのではなく、また少し離れたところから車に乗って移動をするらしい。

 

数分歩きピックアップ車に乗り込む。

車と言っても、軽トラみたいなのの荷台。

ここに結構ぎゅぎゅう詰めで客がのせられた。

 

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9時40分。

車から降ろされる。

案内された場所へ行くとたくさんの馬が我々の到着を待っていた。

なるほど、ここから馬に乗ってサンファンチャムラまで行くということか。

 

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それぞれ適当に馬を選び、背にまたがる。

一応ガイドの人がうまく乗れない人の補助をしてくれる。

 

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全員が馬の背に乗れたら、練習もなしにいきなり出発。

ガイドの先導により馬が動き出す。

 

”マジかよ?持つところや止まり方など、基本的なことすら何も教えてくれないのかよ?”

 

私は日本で体験乗馬程度の経験はあったので馬に乗ることは初めてではなかったが、

馬に乗ること自体初めてという人にとってはなかなか不安なスタートとなっただろう。

 

これから1時間以上馬に乗るというのに(しかも一般道や細い山道を)、レクチャーなど一切なしで出発するとか、、

さすがは海外。

 

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それでも馬は勝手に歩いていってくれるので、しっかりと落ちないように乗ることを心がければなんとかなるものだった。

参加者の中で手こずっている様子の人は一人もいなかった。

 

パカパカと気持ちのいい音をたてながら歩いて行く馬。

時々テンポよくニーアップをするように歩き始め、

その時は上下の揺れが激しくなるのでしっかり馬の動きに体を合わせてあげないとお尻が痛くなる。

 

先頭集団になるか、後続になるか、はたまた中盤あたりに位置するかは完全に馬の気分次第。(馬の操作ができれば別だが)

 

我々カサカサチームのほとんどが後続の集団に密集。

カサカサチームの一人だけ、馬が張り切って先頭集団へ行ってしまったので別々になってしまった。

 

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街を抜け、景色はだんだん田舎道に変わっていく。

運悪く私の馬は気性が荒いやつで、時々突然暴れ出す。

 

隣を歩いている馬に喧嘩を売ったり、突然スピードを上げて前の馬をごぼう抜きしたり、、、

 

しかも私の靴があぶみ(脚を入れるところ)のサイズに収まりきらず、ほとんどつま先しかあぶみに脚が入っていない状態。。

何度もあぶみから脚が外れ脚が宙ぶらりんの状態になる。

 

そんな状態の時にタイミングよく暴れられたら落馬してもおかしくないぞ。。

 

いっその事靴を脱いで裸足であぶみに脚を入れたい。

そんな乗り心地の悪い乗馬がこの先1時間も続く。

 

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ガイドの少年。

馬が時々周りにある草を食べ始めると持っている鞭で馬を打って先を急がせる。

 

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完全に林の中へ入っていった。

アドベンチャー感があっていい。

たまにこの林道で立ち止まり放尿をする馬もいた。

その後ろの人は最悪だろう。

 

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林道を抜け、また集落が見えてきた。

朝は曇っていた空も今ではほぼ快晴。

景色は最高にいい。

 

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10時40分。

ようやくサンファンチャムラ付近にたどり着いたらしく、ここで馬から降りる。

正直、やっと降りれるといった感じだ。

帰りはもう車でいいよ、と思った。

 

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馬を降りたらすぐそこまで迫っているサンファンチャムラの日曜市へ歩いて行く。

観光時間はわずか1時間。

11時45分には戻って来いと言う。

ちょっと短すぎやしないか?

 

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思っていたより大きな日曜市だった。

 

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市場を散策する前にまず訪れたのは、サンファンチャムラのシンボルでもあるこの教会。

サン・ファン・バウティスタ教会という名のカトリック教会らしい。

 

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ティファニーブルーとまでは言えないが、それをもう少し緑色に濃くした感じの緑。

ペパーミントグリーンという表現が適切なのか。

白とその緑のコントラストが美しい。

 

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教会向かって左側に進むとチケット売り場があったので、そこでチケットを購入。

2人で50ペソ(約280円)だった。

 

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綺麗な緑色だけでなく、そこに施されている花柄のようなデザインもおしゃれでかわいい。

 

残念ながらこの教会の中は撮影禁止。

中は今までに味わったことのない雰囲気だった。

たぶんこの先もこんな不思議な雰囲気の教会に訪れる機会はそうないだろう。

 

とにかく内部は薄暗く、松の葉が焚かれ煙たく、より一層薄暗さと不気味さを増している雰囲気。

床にはこれまた松の葉が敷き詰められていて、そこにろうそくがたてられている。

人々が松の葉が敷かれた床に座り込んでおり、なにやらお祈りをしている様子。

(あとで調べてみると、ここに座り込んでいるのはイロルと呼ばれる呪術医と患者や家族であり、鶏を生贄に捧げ呪術医療のお祈りをしている様子なのだとか。)

 

言われなくても写真は禁止なんだろうな、と察することができるほど特異な雰囲気。

中にはアルコール濃度高めの酒を飲んでる人たちもいる。

その方々の近くを通ると、その酒を1杯ご馳走してくれた。

ボルシュ(?)ポッシュ(?)とかなんとかいう酒だった。

 

酒が苦手な私は口をつける程度だったが、相方はゴクリと全部飲み干していた。

やはり、かなり強いと。

 

一通り内部をぐるっと周り見学し、しっかりとその教会内の光景と雰囲気を目に焼き付けて教会を出た。

 

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教会を出たら日曜市へ。

食品、日用品、雑貨、衣類など、たくさんのものが売られている。

 

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ここの野菜もサンクリ同様、綺麗に積んで並べられている。

商売に対する意識が高い。のか?

 

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買い物好きの女性陣たちは”時間が足りない”と言っていた。

私は買い物にはあまり興味がないので気にしていなかったが、確かに1時間というのはちょっと短すぎる。

しかも、教会見学込みの1時間。

 

かといって、馬が待っているので帰りをキャンセルするわけにはいかない。

この日曜市を目当てに来る方は乗馬ツアーでくるのではなく、タクシーかなんかで個人で訪れることをオススメする。

 

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12時。

再び馬に乗りきた道を戻る。

苦痛とまでは言わないが、やっぱ帰りはちょっと面倒くさい。

早くサンクリに到着しないかなぁ。

 

例によって私はあぶみに足がうまく入らず、気持ち悪い状態での乗馬が帰りも続いた。

 

そして私の馬の気性の荒さは帰りも絶好調で、皆が回り道をして下って行っているちょっと高いところを、私の馬は回り道をせずに一気に駆け下りていった。

帰りの乗馬開始早々のことだったのでさすがにびびった。

 

そのうち勝手にどっかへ走り去って行ってしまうのではないか、この馬は。。

 

こうしてショートカットをしたおかげで、帰りは先頭集団の仲間入りを果たした。

あまり嬉しいことではないが。

 

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12時50分。

行きに馬に乗ったところとはまた違う場所で馬を降りる。

行きよりも帰りの方がちょっと早かったかな。

ここでしばらく軽トラのピックアップを待つこととなる。

 

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13時30分。

待つこと約40分。ようやく軽トラピックアップが到着。

だいぶ待たされたぜ。

 

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15分ほど走り、サンクリの町に入ったら軽トラを降りる。

我々の場合次の目的地付近で降りたが、降りるタイミングはそれぞれ自由だと思う。

 

とりあえず下車したところの近くで路上販売していたしぼりたてのオレンジジュースを購入。

大きいサイズを2人でシェア。料金は15ペソ(約84円)。

安いし、もちろん果汁100%で美味しい。

目の前で特製の絞り機でギューっと絞ってくれる演出がまたいい。

 

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最初はおすすめピザ屋さんを探していたのだが、

なかなかその場所を見つけることができなかったのでピザ屋は諦めてその辺のレストランに入ることに。

 

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こちらメニュー。

『REATAURANTE EL PACIO』というレストラン。

 

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この白い飲み物、味が薄くてあまり美味しくなかった。

他のところで飲むと美味しいらしいのだが。

 

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名前は忘れたが、私はメニュ−1枚目に写真が載っていたものを注文。

写真とはちょっと見た目が違うが。。

ドリンクと合わせて125ペソ(約700円)だった。

なんっていうメニューだったのかは忘れてしまった。。

 

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中を割ってみると具沢山。

見た目は正直微妙だが、味の方はまあ悪くなかったことを覚えている。

なかなかおいしいよ。

 

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ちなみにこれはベジタリアンの方が注文した野菜スパゲッティ75ペソ(約420円)。

確かに野菜スパゲッティだが、さすがにちょっとひどすぎる。

野菜スパゲッティと言うよりは、スパゲッティがのったサラダだ。

(それにしてもひどいが。)

 

これは見た目同様、味の方もお粗末なものだったらしい。

ベジタリアンって大変だなぁ。

 

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15時30分。

昼食をとり終えたえらカサカサへ帰りがてらサンドミンゴ教会前の雑貨市場へ。

 サンファンチャムラの日曜市で不完全燃焼に終わってしまった買い物欲をここで発散しようということだろうか。

 

とりあえず私は相方の買い物に付き添った。

なんか、私があまりにも買い物に無関心だからもうちょっと関心を持つようにと注意を受けた。

そうでないと相方の購買意欲も湧いてこないのだとか。。

無駄遣いが減っていいじゃん、とも思うのだが、どうもそういうことではないらしい。

 

その後はカサカサへ戻って、夕方からのライブイベントまで一息つく。

なんと我らがカサカサのオーナーもそのライブイベントに参加してパフォーマンスを披露するということなので、それは見に行かないわけにはいかない。

ライブイベントの様子は後半で。

 

▼後半へ続く(次回記事▼)

earthtravel.hatenablog.com

メキシコ7日目〜サンクリ、オーガニックマーケットと壁画色塗り〜 世界一周177日目★

サンクリ7日目。

今日は昨晩見学&ちょこっとお手伝いをさせてもらった壁画プロジェクト、『ヘキカキカク』の色塗り作業が本格化するということなので、昼過ぎあたりにでもまた顔を出しに行ってみようと考えている。

逆に言うと、それ以外特にやることはない。

 

(1ペソ=約5.6円 2016年12月17日。)

 

前回の記事↓↓

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朝8時頃起床。

カサカサにいる間はだいたいこのくらいに起きるのが普通となっていた。

続きを読む

メキシコ6日目〜サンクリのコップ、ヘキカキカク、モレのおっちゃん。〜 世界一周176日目★

サンクリ6日目。

昨日サンクリの日本人宿『カサカサ』に拠点を移した我々。

オーナーの人の良さ、宿の清潔さ、それゆえの居心地の良さ。

サンクリの中心から少し離れてはいるが、移ってきて良かったと思っている。(まぁ、もうサンクリ6日目だし中心にいる必要もあまりない)

 

今後、サンクリ以降の予定を未だにどうするか決めれないまま、一体何日間カサカサにお世話になることになるやら。

グアテマラのサンペドロのカモモシの時と同じように1週間くらいのんびりしそうな雰囲気が早くも漂っている。

 

(1ペソ=約5.6円 2016年12月16日。)

*カサカサのオーナー曰く、この時期は空前のペソ安だったらしい。

メキシコマジで物価安いなぁと思っていたけど、本来の物価の安さに加えさらにペソ安という要因もあって余計にメキシコの物価安を感じていたのか、ということが判明した。

今年(2016年)の9月ごろには1ペソ=5.3円台まで下がっていたらしい。

(1年前の2015年のレートは1ペソ=約7.2円くらいなので、ここ1年で2円近く落ちている。

 

前回の記事↓↓

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朝9時前。ゆっくりの起床。

ちょっとパソコンで作業をする。

 

 

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9時30分。

キッチンへ行き朝食を作る。

作ると言っても、昨日買ったパンをフライパンで焼くだけだが。

そしてオーナーがコーヒーをご馳走してくれた。

我々の好みを聞き、それに合わせて味を調整してくれる。

甘めがいいか、とか、ミルク多めがいいかとか。

いろいろと要望を聞き、『小岩井のミルクコーヒーみたいな感じね。』、と言ってコーヒーを淹れ始めた。

 

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そして以前カサカサに宿泊していた人が路上で焼き鳥販売をしていた時のドキュメント的な動画を見せてくれた。

なかなか面白かった。

しかも結構売れている様子。

カサカサのオーナーは”商売”について豊富な知識を持っていて、たくさん学ばせてくれる。

そしてそれに後押しされ、ここサンクリで路上販売にチャレンジする宿泊者もなかなか多いらしい。

先日お会いした日本人の寿司屋もそうだが、確かにここサンクリでは路上販売をしている人が多い。

その大体が現地民だが、数が多いので自分もやってみよう、と、第一歩を踏み出しやすい環境だと思う。

我々もオーナーの話を聞いたりこの動画を見たりしてやる気だけはメラメラ燃え上がっていったが、結果から言うとここサンクリ滞在期間中に路上販売にチャレンジすることは一度もなかった。

 

*ニューヨークで味噌汁屋でもやるか、などと本気で考えたが、御察しの通り年末年始のニューヨーク滞在中も何も販売せずに終わっている。

 

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11時30分。

オーナーに安くて美味しいレストランなどを大きな地図を使って教えてもらう。

 

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そのままの流れでコップのデザインがかわいいという話になる。

 

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さらにさらに話の流れで、オーナーと一緒に買い物へ出かけることになる。

ちょうどオーナーも買い物へ出かける予定だったらしく、そのついでに先ほど教えてもらったレストランや、かわいいコップが売っているお店などを教えてもらうことになった。

 

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我々の専属ガイドのようにいろいろと町の紹介をしてくれる。

そんな感じで、一同カサカサからメルカド方面へと向かう。

 

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12時20分。

メルカド内にあるコップ屋さんに到着。

一見野菜屋さんに見えるが、奥の棚にはコップや置物などの焼き物がたくさん置かれている。

案内してもらわないとなかなか見つけづらい所だったので、教えてくれたオーナーに感謝。

 

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胴体はふっくらとして、口の部分がキュッと窄んだツボのようなデザインが非常におしゃれ。

彩り豊かな手塗りペイントもいい味を出している。

すごく迷ったが、たくさんの種類の中から1つを選び出し購入。

サイズにもよるが、我々が購入したのは1個15ペソ(約84円)だった。

 

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その後一旦メルカドから出て、別の店へ。

日本でいう百均のような雰囲気の店へ。

ここでもコップがたくさん売られているということで案内してもらった。

確かに、先ほどとはまた違うデザインのコップがたくさん。

 

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個人用としても魅力的だが、実は私、ここでこのコップを大量購入して日本へ持ち帰り売りさばいてやろうか、ということを本気で考えていた。

このようなデザインのコップは日本ではあまり見かけないし、おしゃれなので絶対人気が出るはず。

1個15ペソ(84円)で仕入れ、仮に日本で500円で売れるとしたら、1個につき400円弱の利益になる。

 

10個なら4000円弱、100個なら40000円弱。

 

もし1個7、800円くらいで売れたら利益はもっと伸びる。

ただワレモノでかさばるという持ち運びの不便さがネック。

自分で持っていくには限界があるし、国際便で送っても割れてしまったら元も子もない。輸送量がどれだけかかるかもまだわからない。

そんなことを考えながら、このコップを購入するべきかどうかをこの時考えていた。

結局この時は購入には至らず、またしばらくよく考えてみようということでこの店を出た。

まだサンクリは長い。今日は下見ということで。

 

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13時過ぎ。

他にも買うものがあるというオーナーとはその店で別れ、我々は宿へ戻る。

 

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13時40分。カサカサ到着。

お昼ご飯をどうしようかと思っていると、昨晩別の宿泊者が作ったカレーが残っていて、『もしよかったら食べてください。』ということだったのでありがたくいただくことにした。

 

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この手焼き感溢れる素朴な食器類がまたいい。

カレーもおいしく、満足な昼食となった。

 

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昼食をとり終え、先ほどのコップについていろいろと調べていると、あっと驚く衝撃の事実を知ることとなった。

なんとこのコップの釉薬には鉛が多く含まれていて気に入りすぎてヘビーユーズしていたカナダ人女性が鉛中毒になってしまった、というニュースを発見してしまったのだ。

 

その時発見した記事↓↓

www.excite.co.jp

 

超頻繁に使用し過ぎなければよっぽど大丈夫だろうが、このような事実を知ってしまった以上、日本に持ち帰って売りさばこうなんていう考えは一気になくなった。

今までも日本に持ち帰って売りさばこうとしたものはちょいちょいあったが(シアトルのスタバの限定グッズとか。)、結局購入に至ったものはこれまで1度もない。

そう簡単にはいかないな。

 

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宿でゆっくり過ごし、一気に時は経ち時刻は19時。

夜は近くの小学校へ。

カサカサに宿泊している絵描きさんがその小学校の壁に壁画を描くというので見学とお手伝いをしに行ったのだ。

その方は日本国内や海外で『ヘキカキカク』と言うプロジェクトを行っているといい、今回もそのプロジェクト実施のためここ、サンクリストバルデラスカサスに訪れたらしい。

 

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今日は壁画を描く最初の段階で、プロジェクターで下書きを映し出し、そこに鉛筆かなんかで実際に下書きを描いていくという作業だった。

なるほど。それは夜暗くなってからじゃないとできないわ。

 

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壁画描く時って、こういう風にプロジェクターに映し出して下書き描くんだ。

おもしろい。ちょっと勉強になった。

 

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20時近く。

一通りの作業が終了したら我々とオーナーで晩御飯を食べに行くことに。

とりあえず遠くに見えるデッカいクリスマスツリーを目指す予定だったが、思いの外それは遠くて途中で断念。

しかもその後訪れたオーナーオススメのレストランは2件続けて閉店。

仕方がないのでとりあえず町の中心あたりまで出てきた。

 

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20時。

途中『KIKIMUNDO』というお店へ。

実はここ、店というよりは美術の個展。

キキさんという芸術家が描いた絵が展示されており、1階にはその作品のデザインのグッズが売られている。

場所はミゲル・イダルゴ通り沿いだったかな。

 

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こちら1階のショップ。

キキさんの作品デザインのライターやコップ、スマホケースなどが売っている。

見て回るだけで美術館にきた気分になれるので面白い。

 

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階段があったので2階へ上がってみると、ここは本当の美術館みたいだった。

いわゆる個展会場。

たくさんの人たちが集まってて、キキさんの作品を鑑賞したり談笑したりして楽しんでいる。

我々も作品を鑑賞し時間を過ごす。

 

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ちなみにここ、無料で入れた。

サンクリに訪れた際はぜひ足を運んでみては。

 

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*ちなみにカサカサの近くの小学校(先ほどヘキカキカクで壁画の下書きをしたところ)を囲む壁にはキキさんが描いた絵がある。↑↑

サインに『KiKi なんとか』って書いてある。

 

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『KIKIMUNDO』を出たらカテドラル前の広場へ。

何やら人だかりができてる。

皆の視線の先には純白のコスチュームに身を包みイカしたハットをかぶったおじさんが踊っていた。

タップダンスのおじさんらしい。

結構な頻度でこの広場でストリートパフォーマンスをしていて、結構な人気者らしい。

 

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20時30分。

結局晩御飯は11月20日通りで露店を出している『モレのおっちゃん』のところでとることにした。

『モレ』とはこのおっちゃんが売る『タマレス』という料理の種類の一つで、タマレスにはモレ、ポヨ、プエルコの3種類があるらしい。

ポヨは鳥、プエルコは豚という意味だが、モレはよくわからない。

とりあえずオーナーが好きというのはモレ。

そのイメージがあって、我々は今後このおじさんのことを『モレのおっちゃん』と呼ぶようになったのだ。

ちなみにこのモレのおっちゃん、基本夜にしか現れない。

 

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これはタマレスのポヨ(鳥)。

じゃがいもみたいなのの中にそぼろのような鶏肉が入っている感じ。

ホクホクしていて、この寒い時期には特に美味しい。

 

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そしてこれがモレ。

見た目はポヨと全然違い、中身にはアンコのようなものが入っていて甘い。

ごはんというよりはデザートで食べるお菓子といった感覚。

それでも味はうまい。

この後私はプエルコ(豚)も一つ追加購入。

こちらはモレの中身が豚肉になったというだけのものだった。

これらタマレスは、モレ、ポヨ、プエルコ、どれも1つ6ペソ(約33円)。安い。

ちなみにこれらタマレス、カロリーがハンパなく高いらしいので食べ過ぎには注意かもしれない。

 

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我々はモレのおっちゃんの屋台付近に座り、いろいろと話をしながらタマレスをいただいた。

気づけばモレのおっちゃんの屋台の周りにはたくさんの人が集まっており大盛況。

なかなか稼いでるな、このおっちゃん。

そしてこの後相方は『コンレチェ』という暖かい飲み物を購入し、カサカサに戻りながらそれを飲んでいた。

優しい味がして美味しいと。

ちなみにこのコンレチェも1つ6ペソ(約33円)だった。

 

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22時過ぎ頃、宿着。

ヘキカキカクの方々はすでに宿に戻ってきていた。

オーナー代理のような人がいるわけでもないのに、こうやって宿にオーナー不在の時間が普通に存在するのがすごい。

そういえばなぜか我々の個室だけ扉に鍵がないのだが、この宿だったらそれでも安心していられる。

確かに鍵はあったほうがいいが、そういうの、すごいなと思った。

この日は23時過ぎくらいに就寝した。

 

明日は、何をしよう。

とりあえず明日から本格的な壁画の色塗りが始まるみたいなので、それを手伝いに行ってみよう、と思っている。

 

▼次回記事

earthtravel.hatenablog.com

ポルトガル、アゲダ〜airbnbリナさん家〜おすすめ宿情報★

 ポルトガル、アゲダで泊まった宿、airbnb(エアービーアンドビー) リナさん家 の情報です(^o^)

 

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アンブレラスカイプロジェクトで有名なアゲダは小さな町で、ホテルも数が少ないです!

ポルトに泊まって日帰りで観光する方が多いみたいですね〜(´ー`)

 

 そんなアゲダに2泊もしてしまいました‼︎

宿の居心地が良すぎて(*^▽^*)

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