今日は朝9時ごろ起床。
ゆっくり準備をして、10時半にヴェネチアの街に繰り出した。
昨日の散策で有名どころはほとんど行ってしまっていたため、特に何をするかは全く決まっていない。
▼前回の記事
とりあえずホテルのWi-Fiが弱すぎるので、腹ごしらえをしながらネットを使わせてもらおうと昨日行った2軒目のパスタ屋さんへ行くことに。
その道中スーパーに寄ってパンを0.68ユーロ(約77円)で購入した。
パスタだけでは絶対足りないと思ったからだ。
ヴェネチア本島にもスーパーはいくつかあったが、ベーカリー的なパンが売っているのは数少ない印象。
地図もろくに見ず昨日の記憶だけを頼りに道を歩いていたら、うまいことパスタ屋付近までたどり着いていた。
最後に地図で確認し無事パスタ屋に到着。
『pasta&SUGO』というファストフード的なパスタを提供するお店。
店に入ると昨日対応してくれたオーナーの奥さんがいて、
『おー、あなたたちまた来てくれたのね!』
と、我々を覚えていてくれた。
そしてオーナーも現れ、こちらも我々のことを覚えていてくれて暖かく迎えてくれた。
『pasta & SUGO』は先ほども述べたようにファストフード的なパスタを提供する店で、注文の仕方も少し独特。
まず、パスタの種類をどれにするかこの中から選ぶ。
写真中段左のパスタは中にチーズが入っているらしく、これだけ6ユーロ(約680円)だと言われた。
他はすべて5ユーロ(約566円)。
パスタを選んだら次はソースを選ぶ。
トマト系、ボロネーゼ、バジルソースなど、全部で4種類くらいあった。
私はきしめんみたいなパスタとバジルソースをチョイス。
出来上がりまで席で待っていて、出来上がると『パルメザンチーズは入れるか?』と聞いてくる。
チーズ好きな私はもちろん『Yes』と答え料理は完成。
注文してからわずか数分での提供だ。
相方はトマトチリみたいなソースを選んでいた。
味はもちろん美味しい。
早い、安い、うまい。日本の某牛丼屋みたいだ。
内装も綺麗で清潔感がある。
アイドルタイムにスタッフが細部のまで掃除をしているところを見て、なかなかスタッフ教育もちゃんとしているではないかと感じた。
*ちなみにここのパスタ屋では持ち込みドリンク禁止になっているので注意が必要。
何か飲みたい時はドリンクとパスタのセット7ユーロ(約790円)を頼むといい。
私はパスタをいただきながら、泊まっているホテルより何倍も強いWi-Fiを使ってブログの写真をアップしていた。
たまたま昨日この店に来た時の写真をアップしている時にオーナーが通りかかったので声をかけてみた。
『今自分のブログであなたの店のこと紹介してるよ!この写真奥さんが写ってるけど載せていいかなぁ?』
それを聞くとオーナーはたいそう嬉しがり、ハイテンションで奥さんを呼びに行った。
(オーナーのテンションは普通の状態からかなり高め。)
奥さんも『もちろんいいわ!』みたいな感じで喜んでくれた。
そしたら、オーナーからまた粋な計らいが!
なんと昨日に続き今日もフルーツをサービスしてくれた。
しかも今日はスイカとピーチの2種類も!
この時本当に嬉しかったです。
ヴェネチアに来たら是非このレストランへ行ってみるといいと思います。
基本的に物価の高いヴェネチアにしてはリーズナブルだし、明るいオーナー夫婦が迎えてくれます。
予期せぬフルーツサービスのおかげでスーパーで買ったパンを食べなくても良くなった我々は上機嫌でリアルト橋へと向かった。
適当に道をさまよいながら、なんとかリアルト橋 に到着。
この橋周辺は比較的海抜が高いので、洪水被害が少ないのだそう。
そのためヴェネチアでは最初、このリアルト橋周辺から集落ができていき、商業の中心地になっていったらしい。
昔は銀行や商品取引で賑わっていたため『富の橋』と呼ばれていたらしいが、今では『白い巨象』と呼ばれているそうだ。
リアルト橋からの景色。
橋の上や橋周辺は今でもたくさんの人や店で賑わっている。
少し疲れたので大運河沿いのボート乗り場付近に座って休んでいたら警察に座っちゃダメと注意された。
”なんだよ。”
と思いながらもその場を離れ、どこか静かで河を見ながら座れる場所がないか探した。
河に続く細い路地をまっすぐ行くと、河にぶつかり行き止まりになるところがいくつもあるので、そこならと思い探し歩く。
それを探すのに歩き回り過ぎてしまい余計疲れてしまったのだが、なんとかいいところを発見した。
予想通り静かで人も少ない。
そして目の前が運河。
目の前すれすれをゴンドラが通過していく。
我々はそこで朝買ったパンを食べながらゆっくりと時を過ごした。
次第に眠くなってきて少し座りながうたた寝をしてしまった。
相方も眠くなってきたらしく、ホテル戻って寝ると言い出した。
私はこの場所が気に入ったのでここでしばらく寝ててもいいと思ったのだが、相方は『寝ちゃって川に落ちるのが怖い』
と言って、寝るならここから離れたいことを強く主張。
そんなこと言われたら仕方がないので、ひとまずホテルへ戻ることに。
戻る途中お土産やさんなどに寄りながら帰った。相方はそこでピアスを2ユーロ(約226円)で購入していた。
帰りながら思ったのは、(自分の中では)ヴェネチアのイメージといえばやはりゴンドラ(むしろゴンドラ以外のイメージがなかった)。
運河をゆったり流れているゴンドラを眺めることがヴェネチアにいることを一番感じさせてくれていることに気づいた。
教会や寺院、塔や広場などもあるが、このあとヴェネチアにいる間はもう運河とゴンドラをゆっくり眺めるだけでいい、と思えた。
漆黒に塗られた色が非常にカッコよく見えてくる。
ヴェネチア王国時代にゴンドラの色は黒に義務付けられていたらしく、その名残で今でもゴンドラは黒に塗装されているらしい。
じっくり見ているとゴンドラの漕ぎ方も不思議に思えてくる。
こんなに大きなゴンドラをオール一本で自由自在に操っているのは見事なものである。
なんでも、オールを当てるオール留めは複雑な形をしており、オールを当てるポジションを変えることによって遅い前進、早い前進、回転、減速、バックに対応するとのこと。
ゴンドラは水との接触面を最小にとどめているためオール一つで多くの推進力を得ることができるらしい。
途中でジェラートを1.3ユーロ(約147円)で購入した。
大体の店が安くても1.5ユーロで 高いところだと2ユーロを超えてくる中、ここの店は1.3ユーロと格安。
ジェラート屋があるたびに価格をチェックしていたが、我々が発見した中ではここのジェラート屋がヴェネチアの底値であった。
結局ホテルに戻ったのが16時30頃。昼寝をしたりして過ごし夕日を待つことに。
19時半頃になったらホテルを出て昨日と同じ場所に夕日を見に行った。
相変わらず綺麗だが、輝きが強すぎて目に悪い気もした。実際夕日を見終わった後少しの間目がチカチカしていた。
ムラーノ島から戻ってきているリョウタくんとタツヤくんと晩御飯くらいは一緒に行きたかったが、ホテルの電波が悪すぎて連絡をうまくとることができず結局それは叶わなかった。
残念だ。
”それならどこで飯を食おう?”
どこか安くておいしいところはないか探して歩いていると、一軒の中華料理屋が我々の目に止まった。
”中華かぁ、食べたい!”
どうやら日本食だけでなく中華にも飢えているようだ。
メニューを見るとそんなに高くない。
ということでここの店で晩御飯をとることに。
広東炒飯5ユーロ(約566円)、
ビーフン6.5ユーロ(約736円)、
卵とトマトの炒め物6ユーロ(約679円)、
小さいカップではないことを入念に確認し、食後にカプチーノを3ユーロ(約339円)でいただいた。(カプチーノ高い!!)
すべて味は美味しく久々感があったが、量はそこまで多くなかった。
日本で同じ値段を出せばもっとたくさん出てくるだろう。
数字だけが書かれていたお会計の伝票には見覚えのない4ユーロと言う数字が。
店員に確認してみると、これはサービス料と税らしい。
”4ユーロって結構でかいぞ。。”
相方の飲んだビールも合わせて、トータル28ユーロ(約3171円)もしてしまった。
彼らと一緒に食事ができなかった時点で晩飯は安く済ませるつもりだったのに、これでは普通のレストランでピザやパスタを食うのとさほど変わりなくなってしまった。。
夕食後は夜のヴェネチアがどんなものなのかと、近くを散歩してみた。
特別なライトアップがされるわけでもなく、町や運河は思っていたより暗い。
桟橋みたいなところに座り、喋りながら大運河を眺めた。
夜風がすごく気持ち良い。
しばらくここでゆっくりした後、22時30頃宿に戻り就寝した。
明日は昼から、おなじみのフリックスバスでヴェネチアからミラノに移動です!
あの有名な『最後の晩餐』が予約いっぱいで見れなくなった今、ミラノで2日間何をしようか。。
★次回記事↓↓(ヴェネチア→ミラノへ。)