今日も4時ちょい過ぎぐらいに起床。
まだまだ早起き習慣継続中。
▼前回の記事
ドミトリー部屋なので他の人を起こさないようにそーっと2段ベッドを降り、
2フロア下のロビーまで行き朝活をした。
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朝食は8時30分から。
メニューはトーストとピザ風トースト、青リンゴにコーンフレーク、そしてジュースにコーヒー紅茶など。
ハムやチーズ、卵系はなくバラエティーに欠けるところはあったが、ここ最近の朝食の中ではなかなかのレベルに属する。
特にピザ風トーストは焼きたてで美味しかった。
朝食をとり終え、10時をまわった頃に外出。
電車やバスなどの1日乗り放題券を購入するため、宿から徒歩数分のところにあるロシオ駅まで行った。
▼ロシオ駅の場所
ロシオ駅に着くとこんな行列が。
”まさか我々が買うチケットはこの行列の先ではないだろうなあ?”
なーんてことを思いながら恐る恐る駅のスタッフに聞いてみると、その嫌な予感は見事に的中。。
窓口、チケット販売機ともに混雑していた。
チケット販売機の方に並び待つこと数分。やっと我々の番が来た。
さっそく販売機をいじろうとしたその途端、
ど真ん中に『Can I help you?』とプリントされた黄色いTシャツを身にまとったスタッフが『Can I help you?』と話しかけてきた。
1日券が欲しい旨を伝えると、
慣れた手つきでボタンを押しあとはお金を入れるだけの状態までもっていってくれた。
1日券は6.5ユーロ(約751円)。
このチケットでサンタ・ジュスタのリフトにも乗れる。
先に書いておくがこの1日券、デザインがチャージ式のものと全く一緒(たぶん)。
なので購入した時のレシートは必ず無くさずに持っておくことをお勧めする。
後述するが、夜にサンタ・ジュスタのリフトに乗る際チケット確認のためレシートを見せるように要求された。
その時のスタッフいわく、
『見分けがつかないからレシートは待っていた方がいいよ。』とのことだ。
繰り返しになるが、
1日券購入時のレシートはそれ自体がチケットだと思って無くさずに持ち歩いた方が良い。
無事に1日券を買い、まず向かうのはジェロニモス修道院。
それは少し離れた場所なのでバスに乗って移動する。
728のバスでもいけるが、我々は714のバスで移動した。
バス停に着くとすでにたくさんの人が集まっていた。
もちろん席などに座れるはずもなく、しばらく立ちでバスに揺られる。
さらにバスが進路を進めるにつれ乗客は増えていく。
気づけば車内はこのように人でいっぱいになった。
それに加え、道は渋滞で全然進まない。
昨日のバスといい、さっきの券売機の行列といい、
リスボンの交通はいつもこんなに混雑しているのか?
結局ジェロニモス修道院に到着するまでに50分近くもかかってしまった。
ジェロニモス修道院はエンリケ航海王子とバスコ・ダ・ガマの功績をたたえると同時に、
新たな航海への安全祈願として16世紀にマヌエル1世により建てられた修道院。
このような巨大な建造物を前にすると、大航海時代のポルトガルの栄光を感じることができる。
この中にあるサンタ・マリア教会にはバスコ・ダ・ガマの石棺が安置されているらしい。
通常入場には10ユーロ(約1155円)かかるらしいのだが、毎月第一日曜日は入場無料になる。
残念ながら今日は第一月曜日。
さらには月曜日は定休日らしく、今日はやっていないとのことだった。。
その他このエリアの見所であるベレンの塔は6ユーロ(約693円)、
国立考古学博物館も6ユーロで、
これら3つの共通券は16ユーロ(約1849円)で購入できるらしい。
ジェロニモス修道院といずれか1つの共通券も12ユーロ(約1386円)で購入が可能。
その他にも、公共交通機関や見どころが無料や割引になるというリスボンカードというのも18.5ユーロ(約2137円)から存在するらしい。
詳しくは公式ホームページを。
今日が定休日だと知らない我々は、教会ぐらい無料で入れるだろうと思い入り口を探し周りをうろちょろ。
そうしたら国立考古学博物館にたどり着いた。
出迎えてくれたのはエンリケ航海王子。
入り口のところにチケットオフィスがあったが、この部分だけは無料で見学できた。
後ろの壁にあるかっこいいデザインの世界地図には様々な航路やその土地の風景が描かれている。
思わず見とれてしまった。
もしこの世界地図の縮小版があったら是非手に入れたい。
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次に向かったのは発見のモニュメント。
これはエンリケ航海王子の500回忌を記念して1960年に建てられたもの。
この船の先頭にいるのがエンリケ航海王子だ。
その後をポルトガル史上の偉人たちが続いている。
今回は残念ながらこのように工事中。。
私の中で『リスボンといえばここ』というイメージだったので、この有様はちょとショックだった。
よーく目を凝らしてみると、
工事用の枠組みの隙間からエンリケ航海王子などの姿を見ることができた。
でもそれと同時に、これらの偉人に乗って工事を行っている人間の姿も見えた。
全く、修理をするならオフシーズンにしておくれ。
ちなみに工事中でもモニュメントの上にある高さ52メートルの展望台には登れる様子。
料金は1人4ユーロ(約458円)。
工事中でも、『発見のモニュメント』を見ると大航海時代の男のロマン的なものを感じることができた。
しかし発見のモニュメントの上空を飛行機が頻繁に飛んでいるのには少し笑ってしまった。
船乗りたちが命をかけて世界へ旅立っていくのが大航海時代。
でも今となっては飛行機で安全で快適な空の旅ができてしまう。
飛行機は飛行機で歴史があり、かっこよさもありでいいと思うのだが、
この大航海時代の象徴である『発見のモニュメント』上空を頻繁に行き来するのは正直やめてほしいと思った。
展望台には登らなかったが、地下にある小さな博物館には行った。
ここは入場無料。
ちなみにここにはトイレもある。
『発見のモニュメント』からタホ川沿いを歩いてベレンの塔へ向かう。
日差しが強くてこの日はクソ暑かったが、川沿いは風が強くそんなに暑く感じない。
大航海時代、このタホ川から大西洋へと抜け旅立っていったものは数知れないだろう。
インド航路開拓のバスコ・ダ・ガマや喜望峰発見のバルトロメウ・ディアスも、
ここリスボン港から航海を始め偉業を成し遂げたのか(詳しいことは知りません)。
浅はかな知識ながらもそういう思いにふけつつ、この川沿いを大西洋に向かって歩いていった。
ベレンの塔へ行く途中にエクササイズコーナーがあったので、しばらくここでエクササイズをした。
この歴史ある港を見ながらのエクササイズは最高だったが、日差しが強くてかなり体力を消耗した。
風が弱いところへ行くとここリスボンはかなり暑い。
この日の日中はの温度は38度だった。
日差しが強すぎて、体感温度はもっとあると思う。
我々も庭にある水噴出機で水を浴び暑さをしのいだ。
本当に、イタリアからスペイン、ポルトガルと日差しの強い暑い日が続いている。。
それ以外でも水道があるところではちょいちょい頭や体を濡らして体温を下げる。
これはいつ日射病で倒れてもおかしくないぞ。。
これがベレンの塔。
ここもマヌエル1世によって16世紀に建てられた。
船を監視し、ベレンの町を守る要塞目的で建てられたらしいが、
その後は船の税関手続きを行う税関や灯台として活躍したらしい。
ここも毎月第1日曜日は入場無料で、毎週月曜日は定休日。
その後はポルトガル名物エッグタルトの有名な店へ足を運んだ。
本場風に言えば、パステル・デ・ナタ。
『pasteis de belem(パステル・デ・ベレン)』
という1837年創業の老舗で、1日平均1万個売り上げるらしい。
過去最高では1日で5万5千個売り上げたらしく、連日行列必至の人気店ということだ。
我々が到着した頃は列はなく空いていた。
そしてどうやら列というのはテイクアウトのお客さんの行列らしく、店内で食べていく分にはそんなに列はできない。
なぜなら店内はものすごく広く席がたくさんあるからだ。
▼パステル・デ・ベレンの場所
実際の広さはこんなもんじゃない。
我々は出入り口付近の席に座ったのだが、トイレを探し店内を歩くとどんどん奥に席が現れてびっくりした。
トイレから席に戻ろうとした時、ちょっと迷子になりかけたのは私だけか。。
このように製造工程の一部を見学できるところもある。
私はタルト1つ0.9ユーロ(約103円)とコーヒー0.75ユーロ(約85円)を注文。
焼きたてではなかったが暖かく、外はサクサク中はトロッとという感じでうまい。
テーブルに置いてあるシナモンを振りかけて味変するのもいいかもしれない。
とにかく、昨日のスーパーのやつよりかはるかにうまかった。
(スーパーと比べて申し訳ない。)
ここがテイクアウトコーナー。
我々が帰る頃にはまた行列ができ始めていた。
おそらく回転がそこそこ良いので列は長くても進みは割と早いのではないか、と予想する。
パステル・デ・ベレン前のトラム乗り場から15番のトラムに乗り宿周辺の地区へ戻る。
このトラムには冷房も扇風機もなく、窓も少ししか空いていなくものすごく蒸し暑かった。
途中から乗ってきた人が『ここはサウナか!』と思わず声を上げてしまうほど。
こんなに暑いのになんでクーラーつけないんだ。。
その後は歩いてサン・ジョルジェ城へとむかった。
城に入るのや展望台は有料でも庭くらいは無料で入れてくれるだろう、
と思い急な坂道を頑張って登って行ったのに、
いざ到着すると入り口にはいきなり改札がある様子。。
その前にはチケットオフィスがあったので『無料で入れるところはないか?』と聞いてみるも、『城は全域有料だ。』と言われた。
”せっかく来たのだから金払って入ろう”
という気にはなれず、坂を下って下界に戻ることにした。
来た道と違う方向に向かって帰ると、なかなかいい場所に出れた。
そこではこのようにアルファマ地区の絶景を見渡せた。
アルファマ地区は1755年のリスボン地震でも被害を受けなかったリスボンの旧市街である。
リスボンには路面電車(トラム)と、なぜかタイでおなじみのトゥクトゥクが街を走っていた。
トゥクトゥクはタイのものに比べて綺麗で高性能。
排気ガスなど出ていないかのように静かに走る。
あまりに静かなのでもしかしたら電動トゥクトゥクなのかもしれない。
ここでテキトーに路面電車に乗り込み下界へ下った。
すごくレトロな路面電車は乗っているだけでいい気分。
窓も広々空いていて、車内がサウナのようになることもない。
テキトーなところで下車し、お次はリスボンの市場へと向かう。
本当にリスボンの街は坂が多い。
しかもその坂は急だし長い。
『レンタサイクル1日12ユーロ』とかいう店を見かけたが、こんな街で自転車を借りる者など果たしているのか?
ながーい坂を下って辿りつたリスボンの市場。
右サイドと左サイドに分かれていて、左サイドにはこのようなフードコートになっていた。
すごく綺麗なフードコートで、寿司や刺身を提供する店もあった。
右サイドは我々が行った時にはすでに閉まっていた。
おそらく午前中だけやっている野菜や果物などの市場なのだろうと予想する。
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市場では特に何も買わずに雰囲気だけ味わってきた。
宿周辺に戻り、スーパーマーケットで今夜の食材を買い出し。
今日買ったのは豚肉4枚1.56ユーロ(約178円)のみ。
今日の献立は豚の醤油焼きとごはん。
この前500g 0.99ユーロ(113円)で購入した寿司用の米を使ってみた。
”ひょっとしたら日本米か!?”
と少し期待していたが、やはり違っていた。
よく見るとパッケージにはmade in Italyの文字が。
そもそも日本米を海外でこんなに安く手に入れることなんてできるはずがないのだ。
でもこのイタリア産の米は、タイ米などに比べたらはるかに日本米に近くて美味しかった。
食後は1日券で登れるというサンタ・ジュスタのリフトへ行った。
エレベーターで上に登るだけなのになぜかいつも列ができている。
10分以上は並んだだろう。
中に入るときにバスに乗る時と同じ要領でチケットをピッとする必要がある。
我々の1日券はなぜかピッっとするとNG音が鳴り響き入場できない。
(今日1日バスに乗るときもこんな感じだったが、そのまま乗り込んでも特に何も言われなかった)。
おそらくチャージ不足ということなのだろう。
でもこれは1日券。チャージもクソもないはず。一体どういうことなんだ?
入場係りのスタッフに『これ1日券なので行けますよね?』と聞くと、
『1日券という証拠に、買った時のレシートはありますか?』と聞かれた。
たまたまレシートは財布の中にしまわれていたのでそれを見せてオッケーをもらった。
そして『レシートも持っておくのがベストよ。』と言われた。
それはいいのだが、必要なら買う時にそれを言って欲しかった。
何のためにチケット売り場にスタッフを配置しているのだろうか。
というか、1日券はデザイン変えてわかりやすくしろよ。
たぶんこんな感じのことがちょくちょく起こるからエレベーターの回転率が悪く列ができてしまうのだろう。
何はともあれ無事にエレベーターに乗り込み上に上がることができた。
エレベーターの高さは45メートル。
低地のバイシャ地区と高地のシアード地区を結ぶために1902年に市民の足として作られた。
夜に登れば夜景が綺麗か、と少しは期待したが、その期待は軽く裏切られた。
サン・ジョルジェ城がライトアップされているくらいで、あとは特に綺麗なライトアップはなかった。
エレベーターを降り、渡り廊下的な橋を渡り向こう側、つまり高地のシアード地区へ渡る。
渡ったところから見えるエレベーターのライトアップは綺麗だった。
我々の泊まっている宿はこのテラスの目の前で、部屋の中もここから見えた。
結構疲れていたのでこのまま部屋にジャンプして戻ろうかとも思ったが、もちろんそんなことできるはずがない。
どこかに階段はないかと降りる方法を少し探してみたが、
近くに階段はなく結局またエレベーターで戻るのが一番早かった。
下りエレベーターに乗り込む時には今度はチケットとレシートを一緒に出して、
『これは1日券です。』と言って乗り込もうとした。
そしたらこの時のスタッフはそれを信用していないのか『それじゃダメだ。』という感じで何か言っている。
すかさず『このチケットとレシートを提示して登ってきました。』
と言ったら、
まだ信用していないのか『本当に?わかった、確認してきます。』的なことを言って、
まだ後ろに列ができているというのに登りの時のスタッフに確認しに行ってしまった。
海外ではこのようなことには対応がテキトーだという認識があったが、なぜかこの時は厳しくチェックされた。
しかも、これは完全に偏見だが、
ヨーロッパの中でも勤勉なイメージのあるドイツではなくむしろその逆のイメージのあるラテン系のポルトガルでだ。
しばらくしたらそのスタッフが戻ってきて『オブリガード。』とだけ言われて入場を許された。
とにかくこの一件で海外の人々の仕事ぶりについての見方が少し変わった。
こういう人もいるんだな、と。
宿に着いてからは夜更かしをせずにすぐ寝た。
ところで、
今日は我々の泊まっている7人部屋ドミトリーには他のゲストはおらず完全に貸切状態だった。
物音や電気など全く気にする必要がないので最高だ。
明日も誰も来ませんように。
明日は、ユーラシア大陸最西端のロカ岬へ!
▼次回記事(電車とバスでロカ岬へ)