今日は朝起きてから14時くらいまでの間、家で本を読んだり、ネットをしたり、ぼーっとしたりして過ごしていた。
相方の体調は少しは回復に向かってきていたが、それでもまだよくはない。
今日はどこにも外出しないという雰囲気になっていたが、
さすがに1日中家にこもりっぱなしというのは私も相方も嫌だということで、お昼ご飯は外に食べに行くことにした。
その前に向かったのは近所の薬局。
のど飴を購入してから地下鉄に乗り込んだ。
とりあえずの行き先はピカデリーサーカス付近の日本スーパー。
相方がどうしても梅干しが食べたいというので、まずはそこへ行って梅干しを買うことに。
日本食スーパーに到着した頃には14時30分をまわっていた。
その後は待望の昼ごはん。
ピカデリーサーカス付近でメシとなれば、先日も利用した格安タイ料理屋さんを再び利用しない手はない。
前回来た時はその豊富なおかずたちを前にどれにしようかかなり悩んでしまい、
次回来た時はまた違う種類のものを食べてみようと思っていたのだが、
いざ今回来てみるとそのチョイスは前回のものとほぼ同じものになってしまっていた。
前回と違っているのはおかず1種類だけ。
ライスのテイストともう一種類のおかずは前回と全く一緒だ。
すでに熟知していることだが、私の好みが濃い味の肉・揚げ物とご飯だということを改めて認識できた。
改めて説明するとタイ料理屋さんの料金システムはこんな感じ。
まず、店内でお召し上がりかお持ち帰りかで値段が違う。
さらに主食をライスかヌードルのどちらにするか選び(ライスでも白米か辛いライスを選べる)、
おかずを1種類にするか2種類にするかでまた料金が違ってくる。
先日と同じく料金を少しでも抑えるためにお持ち帰りにして、近くの公園で昼食をとった。
もう15時を超えているというのに、この公園で昼食を食べているイギリス人は意外とたくさんいた。
我々が腰をかけているところの目の前では仕事の休み時間と思われるサラリーマンたちが卓球をしていた。
”さて、イギリス人の卓球の腕前とはどの程度のものなのかな?”
と思いその様子を見ていたが、それほど大したものではなかった。
私は決して卓球が得意ではないが、少なくともこの人たちには勝てる気がした。
この人たちのレベルを例えるとしたなら、中学生の体育の授業での卓球とどっこいどっこいのレベル。
特にスーツ姿の若いねぇちゃんの腕前ときたらひどいもので、
いい感じでラリーが続いていてもそのねぇちゃんに球が飛んでくると約80%の確率でラリーは終わる。
我々は昼食をとり終えた後もしばらくその人たちの卓球を観戦し、勝手にアフレコを入れたりして楽しんでいた。
我ながらタチの悪い奴らである。
卓球観戦にもそろそろ飽きてきた頃、我々はようやく腰を上げ日本食スーパーへ向かった。
日本スーパーに梅干しはあったがやはり高かった。
100gで3.19ポンド(約424円)だった。
私はというと何かデザートに甘いものが食べたくなっていたのでポッキーならぬラッキーとかいうお菓子を0.89ポンド(約118円)で購入した。
日本スーパーを出た後は近くにあったユニクロへ行った。
ファッションに疎い私は特に何も気にならなかったのだが、相方曰く日本のユニクロよりも地味な色のものが多いとのこと。
マネキンのコーディネートも日本人がその通りにしたら完全にダサくなりそうな合わせ方だったのらしい。
我々のお目当てはこれからの冬に向けてのフリースだったのだが、柄物が置いてなく、その代わり豊富な品揃えだったのはウルトラライトダウンだった。
ユニクロ見学を終えた後はピカデリーサーカスの中央のところに座って昨日と同じくぼーっとした。
そこで先ほど日本スーパーで購入したラッキーとやらもいただいたが、見た目、味ともに完全にポッキーと同等だった。
こうも眺めがいいところに腰を下ろすと、自然と人の流れを追ったり行動を観察してしまうものである。
しばらくピカデリーサーカスに座っていると、日本人の大学生と思われる4人組男子がガイドブック片手に何やら道を探しうろちょろしている光景が目の前に現れた。
彼らは皆海外旅行だからといった感じで、決して派手ではないがそれなりにオシャレをしてロンドンを訪れている様子だった。
そんな4人の様子を見て我々は、
『もし私たちが詐欺なりスリなり何かしらの手法で観光客を狙うとしたら、真っ先にその日本人学生4人組を狙うな。』
と意見を一致させた。
それほど彼らの見た目、動きは狙いやすく見えてしまっていて、我々ですら『こいつらならイケる。』と思えてしまった。
一言で言ってしまえば弱そうに見えたのだ。
犯罪者目線で彼らを見ることによって、観光地で日本人がカモられやすい理由を深く実感できた気がする。
しばらく道行く人や大道芸などを見た後、16時頃地下鉄に乗り込み家へ戻った。
今日の観光はこれにて終了ということになる。
いや、観光というか街に食料調達に出てきただけなのだが。
帰りに家の近所のスーパーでイギリス発祥で今や世界ブランドとなっているマクビティを1ポンド(約133円)で購入し、スーパーの外に設置してあるベンチに腰掛けそれをほうばった。
数日前板チョコをやけ食いしたのがきっかけとなっているのか、近頃は甘いもの依存症ぎみになってきているみたいだ。
これはダメな習慣なのでなんとか断ち切りたい。と思ってはいるものの、一度封を開けてしまったマクビティは次々と私の口へと運ばれていく。
最後には自分に制御をかけることができたのだが、それでもその時にはすでに4分の3以上のマクビティが私の胃袋の中に収まっていた。
そういえばベンチに座りマクビティを食べている間は学生の下校時間で、多くの学生が下校途中だった。
イギリスの学生は日本と同じく制服を身にまとっている。
この辺りはカリブ海諸国からの移民が多いと聞いていたが、確かにほとんどの学生が黒人だった。
遅い時間に昼食をとったことに加え、夕方にたくさんマクビティを食べたこともあって夕食は21時頃になった。
メニューは白米と梅干しとインスタント味噌汁というなんとも質素なものだが、常に日本食が恋しい状態にある我々にとってこのなんともシンプルなメニューは何物にも変えがたいご馳走だった。
いや、ご馳走というのはいささか言い過ぎかもしれないが、食いたいレベルで言えば上位クラスに属しているメニューであることは間違いなかった。
米と梅干しと味噌汁だけでしばらくは暮らしていけそうな気さえもした。
今日は1日、特に何かをしたという感じはなく、ただ過ごして時が過ぎたという感じだった。
まぁ、長旅にはこのような日をちょいちょい挟んで行かないと先が持たない。
もうそこまで私もタフではなくなっている。
明日はイギリスを1日観光できる最後の日。
実質的最終日にほぼ等しい。
予定としては、居候先のYさんと美味しいフィッシュ&チップスを食べに行くことになっている。
そういえば我々はイギリスに来て1週間にもなるというのに、いまだ本場のフィッシュ&チップスを食べていなかった。
それ以外は特に予定はないので明日ものんびりな1日になりそうだ。