今朝7時前には起床し、静かに荷作りに取り掛かっていた。
本日をもち、
7月9日土曜日にドイツのケルンからスタートしたヨーロッパ周遊の旅も終りを告げることになる。
▼前回の記事
簡単に振り返ってみると、
ドイツ→オーストリア→ハンガリー→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→セルビア→ブルガリア→ギリシャ→クロアチア→スロベニア→イタリア→スペイン→ポルトガル→オランダ→フランス→イギリス。
と、計15カ国を84日間でまわってきたことになる。
結論から言えば、もっと時間があってもよかった。
やりたかったイタリア一周やイギリス北上はできなかったし、
何よりもっと東の国々へ訪れてみたかった。
そう思う反面、
無料トイレが少ない代わりに坂が多く、
物価は高く、
景観も見慣れてしまえばどこも似たり寄ったり、
というヨーロッパからやっと抜け出し新たな土地へ行くことができる、
というどこか嬉しい気持ちもあったことは確か。
新たな土地と言っても次は北米で、
人種、物価などの環境がヨーロッパから劇的に変化することは望めなさそうだが。。
ちなみにヨーロッパでかかった費用は、相方がこまめにつけている家計簿によると
1人51,0932円 だった。
1日あたり6,082円計算。
ちょっと、使いすぎたかな。。
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さて、昨夜のうちにある程度荷物をまとめていたこともあって荷作りはスムーズに終わった。
約1週間も家に泊めさせてもらったYさんは早朝にもかかわらず見送りに最寄りのストックウェル駅まで出てきてくれた。
本当に、お世話になりました。
7時30分ごろ地下鉄に乗りまずはヴィクトリア駅まで行く。
そこからガトウィック空港直行の電車に乗り換える。
そういえばロンドンでは無料の新聞が毎日配られており、
朝の地下鉄の中はスマホをいじる人より新聞を読む人の方が目立つ印象だったな。
(偶然この時この車両だけだったのかもしれないが。)
ヴィクトリア駅に到着。
どこか見覚えのある駅だなぁと思ったら、8日前ロンドンに到着した時の駅こそがこのヴィクトリア駅だった。
そんなことすら忘れてしまうほど、ロンドンでの8日間という時間は長いものだったのだろうか。
この時サッとロンドン初日のことを思い出してみたが、確かにそれは8日以上前の出来事のように思えた。
ガトウィック空港までは
30分で到着するエクスプレスと、
40分で到着する普通列車がある。
料金は普通列車で確か15ポンド(約1995円)くらい。
エクスプレスにするともちろんもう少し高くなる。
どちらもオイスターカードを利用できる。
電光掲示板を見ながら、ガトウィック空港行きの普通列車の時刻とプラットフォーム番号を確認して改札をくぐる。
しかし、番号を確認したはずなのにくぐる改札を間違えてしまった。。
改札をくぐってしまえばすべてはつながっていると思ったのだが、
どうやら数字の大きさでホームは分かれておりくぐる改札も分けられていた。
なんとも分かりづらい。。
しょうがないので係員に説明して改札から出してもらい、本来くぐるはずだった改札に通してもらった。
実はこの手のミスはこれが初めてではなく、ロンドンに来てから2度目。
間違えやすい改札配置になっているからなのか、それとも我々がぬけているのか。。
8時過ぎ頃発の電車に揺られること約40分。
ガトウィック空港に到着。
空港に着いたらまず不要になったオイスターカードの払い戻しを行った。
事前情報によると、それは券売機でできるということだった。
しかし券売機に払い戻しを操作できるようなボタンはどこにも見当たらない。
係員の人に聞いてみると、
『この券売機で払い戻しはできないからあっちにあるチケットカウンターへ行け。』
とのことだった。
おそらく券売機で払い戻しができるという情報はロンドンの空の窓口ヒースロー空港でのことで、
今回我々が使用するガトウィック空港ではまた話が違うのだろう。
指示通り向かったのはCOSTA COFFE の隣にあるこのようなチケット窓口。
ここでオイスターカード購入時に支払っていたデポジット5ポンドとカードの残高6.8ポンド、
合わせて11.8ポンド(約1569円)の払い戻しをしてもらった。
払い戻し金は現金ではなくクレジットカードに直接入れてくれた。
*払い戻しをしてもらってから約1ヶ月が経過しているのだが、
未だに銀行口座の明細に11.8ポンドという地味にデカイ金額の記載は見当たらない。
リファンドには時間がかかるのかな。。?
払い戻しを済ませたらシャトルに乗ってノースターミナルにあるチェックインカウンターへ。
カウンターに並ぶ前にスタッフから、
『カナダへは何日の滞在?』とか、
『カナダではどこに行って、その後はどうするの?』など、
まるで簡単な入国審査のような質問を受けた。
『カナダには1、2週間いてバンクーバーとイエローナイフとトロントへ行く。その後は陸路でアメリカさ。』
と答えると、
『そのあと日本に帰るのか?』
と聞かれたので、
『そうだ。(本当はちげぇけどな)』
と答えた。
すると、
『日本行きのチケットは持ってるのか?』
と。。
『(やばい!)いや、それは旅の途中で購入しようと思ってるんだが。。』
と、正直に(チケットがないのは本当だが日本に帰るのは正直ではない)答えると、
『そうか、わかった、じゃあこの列に並んで。』
と何事もなくチェックインカウンターに案内してくれた。
『サンキュー♪(よかったぁ。。)』と、
また何か聞かれる前にさっさとその場をあとにした。
台湾からタイへ飛ぶ時やタイからドイツへ飛ぶ時もそうだったのだが、
片道航空券で海外へ移動する時には日本へ戻るチケットか第三国へ行くチケットを所持しているかどうかチェックインカウンターで聞かれる場合がある。
それを持っていないとその場でいずれかのチケットの購入を指示されて、
それができないとチェックインを受け付けてくれない。
それゆえ基本的に片道航空券での移動を主とする長期旅行者の間では、
実際には搭乗しない第三国への一番安いチケットを検索し、それを提示用の捨てチケットとして購入しておくということが一般的に行われている。
実際我々もタイ→ドイツの時にその条件を満たすチケットを所持しておらず、
その場で第三国行きのチケットを購入させられるということがあった。
(正確にはヨーロッパに入る時はヨーロッパ以外の国へ行くチケットの所持が必要だったのだが、その時我々が所持していた捨てチケットはイタリアのミラノ行きのものだった。)
なので今回このスタッフに帰国のチケットについての質問を受けた時にギクッとしてしまったのだ。
ヨーロッパ内の移動の際は第三国チケットの事など考える必要が全くなかったので、すっかり油断していた。
最悪ロンドンから日本へのチケットを買えなどと言われた時には、その額は我々にかなりのダメージを与えたことだろう。
ちなみになぜ入国審査官でもない航空会社がこのように厳しい対応を取るか?だが、
それは万が一入国審査時に上記の理由で入国拒否にあった場合には、
その国へ連れてきた航空会社がその人を送り返す義務があるからだ、と聞いた。
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事前に購入していたバンクーバー行きの航空券には受託手荷物料金が含まれていなかったので、ここで受託手荷物料金を請求された。
仕方ないので14.55ポンド(約1907円)払い荷物を預けた。
tripstaというサイトを利用しチケットを購入したのだが、
購入時に『受託手荷物を事前に購入』的な手続き画面はなかったと思うのだが。。
というか、
過去のギリシャ行きや今後のイエローナイフやトロント行きの航空券を購入した時もこのtripstaというサイトを利用したのだが、
いずれの場合も受託手荷物は無料で1つ勝手についてきた。
なぜ今回のロンドン→バンクーバーの時だけそれがなかったのだ。。
まあなんとかチェックインを済ませた後は飛行機移動時の一番の楽しみ、
空港ラウンジへと直行。
その楽しみ度はかなりのもので、搭乗日の前日からすでにワクワク感が芽生えているほど。
もはや飛行機移動時のという域を超え、旅の中でもトップレベルの楽しみになっていることは間違いない。
ラウンジを使用するためだけにわざわざ飛行機移動をしてもいいんじゃないか、
と考えるほどだ。
我々が持っているプライオリティーパスを使用出来るラウンジは、
エレベーターで下へ降りたところにあるASPIREというビジネスラウンジ。
しかし受付に行くと、声と手がブルブルと震えているおばあちゃん受付嬢が
『今は満席だから案内できないのよ。』と一言。
『なんだと!?私らはプライオリティーパスを持っているんだぞ。』
とカードを提示して少し食い下がってみるも、やはりダメなものはダメ。
よく考えてみればここにいる人たちは皆、プライオリティーパスなり何かしら特別なカードを持っている人たちの集まり。
その中での私の主張は全くもって的外れであり、通用しないのも当然であった。
仕方がないのでそのラウンジを後にして向かったのは、
その上の階にあったMY LOUNGE というところ。
表には『EVERYBODY WELCOME』と書いてあったので、
ここは全員に開放されている無料ラウンジなんだな、と思いその中へ入っていった。
中にはパンやコーヒーにフルーツといった軽食まで用意されていた。
朝食兼昼食を空港ラウンジでとる予定でいた我々はもちろんそれらをいただいた。
無料の上に、こんな軽食まで付いているなんてすごいな。
しかも内装も綺麗でいい感じだし。
なんて思いながら食事を楽しんでいたその時、前方にある受付で精算を済ませ入場してくる人たちが目に入った。
”ん?”
さらにその様子をチラチラ見ていると、受付嬢もこちらをじっと見ているような気がして私の動きは固まる。
さらには受付嬢が別のスタッフとこちらを見ながら何か話しているのも感じ始めた。
すぐさま食べるのを止め、相方にその旨を伝える。
すると相方は
『やっぱそうやんなぁ、これが無料やったら人で溢れかえってまうでぇ。』と言った。
完全にタダ食い状態になっているにもかかわらず、かなり冷静な口調でものを言う相方に私は戸惑った。
やはり関西人は神経が図太いのか。
しかしよく話を聞いてみると、
ここのラウンジもプライオリティーパス使用可能らしく、相方はそのことを事前に知っていたらしい。
我々が勝手に入ってこれた理由は、入場時出入り口が混み合っていてさらにその時に限って受付嬢が不在だったからだった。
そうとわかればもう心配は無用。
もしスタッフに何か言われてもプライオリティーパスを提示すればなんとかなるだろう。
そう思い、再び搭乗時間まで堂々とラウンジでくつろいだ。
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搭乗時間が10時15分からだったので、10時20分にラウンジを出た。
今回のラウンジ滞在時間はわずか30分だった。
そして結局、最後までスタッフに何も尋ねられることはなかった。
搭乗案内は30分ほど遅延していたのでもうちょっとラウンジにいればよかったな。
軽くヨーロッパの旅を振り返ってみると、
ヨーロッパ大陸では大きなトラブルも起こらずに安定した旅ができた気がする。
次に飛行機を降りた地、北米大陸でも大きなトラブルは正直御免である。
起こるなら楽しめる程度のトラブルにして。
北米最初の土地はカナダのバンクーバー。
正直2010年の冬季オリンピックの印象しかないけど、そこには何があるのだろう。。
▼次回記事(カナダ上陸!)