この日は朝4時台にパッと目が覚めた。
完全に時差ボケのせいだ。
いや、
毎日早起きを目標としている私にとっては時差ボケの”おかげで”と言った方が適切か。
▼前回の記事
朝食は8時から。
朝食会場というか受付の前にはコーヒーメーカーと大きめのマフィンが用意されていた。
”え、これだけ?”
と思ったが、確かに昨日チェックインする際朝食の説明としてコーヒーとマフィンがどうちゃらこうちゃら言っていた。
その時の説明を完全に聞き取ることができず、まぁ他にも何かあるだろうと思い込んでいたがまさか本当にコーヒーとマフィンだけだとは。。
しかも朝食を食べるところは宿に併設されているバーみたいなところ。
もちろん朝早いためバーは営業しておらず、電気も暖房も付いていない。
ここ、バンクーバーの朝はかなり冷え込んでいるためものすごく寒かった。。
おまけに椅子は鉄製の物だったのでお尻がひんやりして余計に寒さを感じさせられる。
あまりの寒さで早々にコーヒーを飲み終えてしまった私は、すかさずコーヒーのお代わりをした。
寒がりな相方もコーヒーを飲み終えお代わりに行くと、パックンマックンのパックンみたいな受付スタッフに
『君たち、コーヒーは1人1杯まででお代わりには1ドルかかるんだよ。』
と言われた。
我々は気づかなかったが、確かにちゃんと張り紙にその旨が記載されていた。
おそらくその感じでいくとマフィンも1人1個なのだろう。。
”朝食はコーヒーとマフィンだけなのに1人1セットまでだと?”
”しかもこんな寒いところで食わせやがって。”
狭い部屋といいこの朝食といい、このホステルには期待を裏切られ続けている。
そういえば朝食時、タイから来たというおばあちゃん旅行者と少し話をした。
なんと70を超える年齢だというのにここカナダを1人で旅行しているという。
『なんで1人で旅行しているの?』と聞いてみると、
『友達と来る予定だったけどその人が来れなくなったから1人で来た。』と答えた。
それでも旅行の中止を考えないとは、強い。。
英語も我々より達者で元気モリモリなタイのおばあちゃんに朝から元気をもらった。
寒いだの朝食少なくねだのぶちぶち言っている我々に喝を入られるような出会いだった。
スポンサーリンク
朝食をとり終え、昨夜バタンキューした為に浴びれなかったシャワーを浴びてから11時ごろ外出。
向かった先は 『Ramen JINYA』 というラーメン屋さん。
久しぶりに食べる本格的なラーメンに大満足した。
(チップ文化に従わなければならないことを除いて。)
ヨーロッパでもチップ文化はあったのだが、
レストランでの食事の際はあらかじめサービス料が料金に含まれていることがほとんどだったので、
プラスαでチップを置いていくということはほぼ無いに等しかった。
それとは違いカナダ・アメリカではチップの有無は死活問題とまで言われているほどチップに対してシビアなのらしい。
ヨーロッパの文化に慣れてきた我々にとってこの時払うチップは完全に想定外のことで少し戸惑った。
ラーメンを食べ終えたら、
寒がりな相方がこの先訪れる寒さ対策のためにも寝袋を購入しておきたい、
と言うので今日はとりあえずアウトドアショップへ行くことに。
お目当てのアウトドアショップはそう近くない距離にあったが、そこへ徒歩で向かうことにした。
道中、近代的なマンションが立ち並ぶ風景が印象的。
歴史的建造物が多かったヨーロッパの町並みとは対照的で、
それはもうここはヨーロッパではないということを強く実感させてくれる。
途中でスーパーに寄った。
スーパーで売られていたかぼちゃを見て思い出したが、そういえばそろそろハロウィーンの時期だな。
スーパーではジャック・ランタン用のデッカいかぼちゃが売られたり、
仮想グッズが売られたりとハロウィーンムードが漂っていた。
おそらく10月31日にはアメリカにいることになりそうなのだが、
ハロウィーンを本場アメリカで過ごすことができるというのは想定外の喜びだ。
北米のリンゴには不自然な光沢があった。
テカテカしすぎでどうも購入する気になれない。
スーパーでは香辛料やパスタが一風変わったスタイルで売られていた。
こうやって、各国のスーパーの販売形式の違いを見るのは面白い。
寄り道をしながら徒歩約40分ほどでたどり着いたのは、ブロードウェイにあるMEC というアウトドアショップ。
何か購入するには5カナダドル(約391円)払って会員になる必要があるらしい。
店内を散策。
寝袋コーナーはあったが、お目当てのコンパクトで暖かい寝袋は見つからなかった。
暖かいものはたくさんあったのだが、私のモンベルの寝袋のようなコンパクトなものがない。
置いてあるのは全部ガチなやつばっか。
カナダのガチな寒さにはそのようなコンパクトなものなど歯が立たないということなのだろうか。。
この店にはクライミングのウォールがあった。
これはアクティビティー用に設置されているわけではなく、クライミングシューズの試着用に設置されているらしい。
ここ、MEC では無料Wi-Fiが飛んでいたので日本にいる友達とテレビ電話をして店内を案内した。
というのも、この友達には海外に出る前から色々とお世話になっているので、
お礼にジャージかなんかを送るというのが実はだいぶ前からちょっとしたミッションになっていた。
それで直接気に入る商品があるかどうか見てもらおうと思い電話をかけたのだ。
時差のことなど全く考えもせず電話をかけたら、まさに寝起きという声色で友達が電話に出た。
日本は日曜の朝5時だったらしい。。
それでも電話に出てくれた友達にしばらく店内を案内したが、結局いいものは見つからず、そろそろ二度寝の時間ということで電話を切った。
本当、申し訳ない時間に電話をかけてしまった。。
MECを出たらその周辺の店にも少し立ち寄り、その後は特にやることもないのでダウンタウン方面へ戻ることにした。
せっかくなら来た時と違う橋を渡って戻ろうということでグランビル・アイランドがある方の橋を目指して歩いた。
途中雨に降られたが公園で雨宿りをしながらなんとか橋まで辿り着いた。
せっかくなのでグランビル・アイランドにも立ち寄りふらふらした。
しかししつこい雨は降ったり止んだりを繰り返し、我々の体温は徐々に下がっていく。
寒がりの相方がもうその寒さに我慢できなくなり、近くにあったスタバに逃げ込んだ。
そういえば、バンクーバーには尋常じゃないほどスタバがあった。
信号の数ほど、というのはさすがに言い過ぎだが、気持ち的にはそのくらいあるんじゃないか?と思ってしまうほどスタバが多い。
ほとんどのスタバでは無料Wi-Fiが飛んでいるのでそれは大いにありがたいことなのだが。
スタバで一息を入れたら、もう歩いて帰るのが面倒くさくなってしまった。
1度温めた体をまた冷やしたくなかったし、橋を渡るにはまた来た道を戻り上に登らなければならなかったからだ。
近くのバス停まで歩いて行きバスに乗り込む。
バスの運賃は確か3カナダドル(約234円)弱くらいしたのだが、
まだカナダの小銭に慣れていない我々が精算にもたついていると運転手は『もういいから乗れ。』的な感じで切符を渡してくれた。
結局、実際払った額は2.5カナダドル(約195円)。
アメリカもそうだが、北米ではこのようなことはよくあり、運転手次第で運賃をまけてもらえる。
スポンサーリンク
ダウンタウンに着いたら買い物をしながら街を歩いた。
生活必需品としてシャンプーを4カナダドル(約316円)で購入したり、
今日の晩御飯として韓国スーパーで白菜と人参と豆腐を8.46カナダドル(約669円)で購入した。
豆腐の値段はイギリス同様、ここでも高かった。。
21時ごろ、宿の共同キッチンで晩御飯を作った。
寒いカナダに来てまず ”食べたいな〜” と思った鍋を作ることに。
具材は今日買った白菜と人参と豆腐のみ。
なんとも寂しい鍋が完成した。
それでも味の方は悪くない。
ヘルシーでホッとする薄味に仕上がった。
やはり、寒いところでは鍋に限る。
今晩も時差ボケのためすぐに眠りについた。
明日はバンクーバーにワーホリに来ている友達と久しぶりに再開する予定。
▼次回記事