今日は朝からアメリカ入国の際必要になるESTA(エスタ)の申請をした。
トロントの次はアメリカへ入国するつもりなのだが、
未だにどの都市へ行くか、レンタカーを借りるのか借りないのかなど、いろいろ決めかねている状態。
とりあえず、アメリカに入るのならどのみち必要になるエスタだけは申請しておこう。
▼前回の記事(イエローナイフからトロント着)
私は過去に2度エスタを申請したことがあるが、
”申請ってこんなに面倒くさかったっけ?” と思うほど面倒くさい入力項目が次々と出てくる。
それはカナダの eTA(イータ) よりもはるかに面倒くさかった。
アメリカでの連絡先が必須項目になっていたが、ホテルどころか行く都市すら決まっていない我にとってその項目は悩みの種となった。
結局、本当は避けたかったがロサンゼルスにいる叔父さんの家を勝手に使用させてもらいこの項目を埋めることができた。
最後にエスタ申請料として14ドル(約1442円)支払い手続きは無事完了した。
*これは後で知った情報。
エスタが必要なのは空路や海路を使用する場合のみで、陸路の場合は必要ないとかなんとか。
しかし陸路でも取っておくのが無難とかいう意見もあって、実際のところどうなのかよくわからない。。
陸路でアメリカ入国の際エスタの有無は問われたが、
6ドル払ってまた何か別のドキュメントを作らされた。
そして審査官はこれはエスタとは違うだのなんだの言っていた。
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12時ごろになってやっと外出。
今日は天気がいいのでトロントアイランドというバンクーバーでいうスタンレーパークのような公園へ出かけることに。
昨日の夕方到着した時は無人だったクリスティー駅にも流石に駅員がいた。
とりあえず日本でいう切符にあたるトークンというコインを購入しなければならない。
この駅員に5ドル札を渡しトークンの購入を希望した。
駅員は私が英語をうまく話せないことを察知すると、そのあとは無言になりジェスチャーのみで説明をこなした。
渡した5ドル札は細かいお金になって全額返ってきた。
”あれ、トークンは?この崩したお金で買うのか?”
少しあたふたしていると駅員はすかさずジェスチャーでの説明を再開。
どうやらトークンではなくその分の現金を目の前の箱に入れてから進めということらしい。
ちなみにもしトークンを持っていたら日本の切符と同じ要領で改札に入れて通過することもできる。
料金は現金だったので3.25カナダドル(約255円)。
この駅ではトークンは3枚から購入可能だったらしく、
3枚で8.7カナダドル(約685円)。
1枚2.9カナダドル(約229円)計算。
現金よりも0.35カナダドル(約27円)お得になるわけだ。
ちなみに相方はこの3枚セットトークンを購入した。
しかし購入したことに満足してトークンを箱に入れずにその場を通過。
勤務中に果物を剥いてつまんでいたここの駅員はそれに気づかなかったらしく、
相方はトークン1つ、つまり地下鉄1回分得をした。
これがトークン。1セントコインほどの小さなコインが切符の代わりとなる。
ちなみに、
乗り換えがある場合は改札付近に置いてある赤いマシンで乗り換え証明チケットを発行してから電車に乗り込まなくてはならない。
クリスティー駅から約30分。
1度の乗り換えを経てユニオンステーションに到着。
そこから徒歩10分程でJack Layton Ferry Terminalに到着した。
外を歩いてみて分かったが、この時期ではトロントよりバンクーバーの方が断然寒い。
(日にもよると思うが。)
ここでトロントアイランドまでのフェリーチケットを7.5カナダドル(約592円)で購入。
トロントアイランド側の船乗り場にチケット売り場は存在しないので、これが往復チケットとなる。
チケットを購入し少し進むとすでにたくさんの人がフェリーを待っていた。
フェリーのスケジュールはこの通り。
我々は13時のフェリーに乗る。
トロントアイランドの地図。
全体はこんな感じ。
この船は約15分で我々をトロントアイランドまで運んでくれる。
船が進むにつれ、ゆっくりと摩天楼の全体像があらわになっていく。
ニューヨークで自由の女神を見にバッテリーパークからスタテンアイランドへ出航する時のような風景と感覚。
針のように鋭くのびたCNタワーが風景にパンチを効かせていて、それはトロントダウンタウンの風景における最大の特徴となっている。
トロントアイランドに到着したらまずは腹ごしらえ。
ここにはわずかながら食事をするところがあった。
船を降りてすぐ右手にあったサブウェイをテイクアウトし、その辺のベンチで食べることにした。
節約のためこの半分のサイズを注文したかったのだが、
サブウェイの店員は注文時にサイズを問うことはなく、強制的に12インチサイズを提供してきた。
私は日本でもサブウェイをあまり利用したことがないので6インチと12インチとで大きさが分かれているなど思いもよらなかった。
普通注文時にサイズを聞くだろ、と思ってしまうのは日本だけの感覚なのか?
(実際この日以降もコーヒーのサイズを聞かれなかったり、お砂糖ミルクの有無を聞かれなかったりと、ちょいちょいこっちの人たちの手抜き接客が目に余った。)
少し納得がいかなかったが、出てきてしまったものは仕方がない。
8.58カナダドル(約675円)で購入したサンドを持ち、公園内の良さげなベンチでそれをほうばった。
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サブウェイを食べ終え、芝生にゴロリして気持ちのいい日光を浴びた。
ヨーロッパでは腐るほど目にしたこの光景だが、ここトロントアイランドで芝生にゴロリをしている人は私くらいだったか。
そういえばバンクーバーのスタンレーパークでも見かけなかったような。
おそらく冬が近づき、芝生でゴロゴロする時期はもう終わったのだろう。
ゴロゴロし終えたら公園内散策へ。
公園内には変な鳥がいっぱいいた。
そして迷路もあった。
この迷路なかなか難しかった。
さらに進むと元遊園地みたいなゾーンに入っていった。
乗り物は稼働しておらず、完全に廃れていた。
それとも土日には稼働していて子供たちがはしゃぎまわり活気に溢れているのだろうか。
さらに先へ進むと、トロントの摩天楼が見渡せるポイントへ辿り着いた。
もともとトロントアイランドでの一番の目的はこの景色を見ることであった。
ところどころにカラフルな椅子が置いてありオシャレだったが、
この椅子に座るとシンボルであるCNタワーが木に隠れて見えないという、なんとも残念なポジショニングだった。
そんな残念椅子に腰掛け、私はしばらくの間眠りについてしまった。
ロンドンからバンクーバーの時差ボケ、
イエローナイフでの深夜開催のオーロラツアー、
イエローナイフからトロントの時差ボケという3つの要因からなる体内時計の狂いにより、この時相当な眠気が襲ってきたことを覚えている。
数十分の眠りから目覚めた後は場所を移動して再びトロントの摩天楼をぼんやりと眺めていた。
空港がすぐ近くにあるため、この景色の前を頻繁に飛行機が通過する。
CNタワーの目の前を飛行機が通過する光景を見ていると、
嫌が応にも2001年ニューヨークで起きた同時多発テロを思い出さずにはいられなくなる。
当時遠くから貿易センタービルを眺めていた人たちも、最初はこんな感じでボーッと景色を眺めていたんだろうな。
そこに突然飛行機が突っ込んできた。
もし目の前に飛んでいる飛行機がCNタワーに突っ込んだら、などと考えるだけでゾッとする。
16時45分の船でトロントダウンタウンに戻ってきた。
とりあえずCNタワー方面に向かって歩いた。
途中で大きめなスーパーがあったので立ち寄ってみたが、物価はやはり高めだった。
ヨーロッパは物価が高いと思っていたが、こっちのスーパーを歩き回っているとそれが安く感じてくるほどだ。
その後CNタワー付近にあった電車の展示を見学した。
ここにはリスがいた。ロンドンで見てきたものとは違い黒いリスだった。
そうこうしているうちに夕方になり夕日が綺麗そうだったが、
なんだかんだ今日もたくさん歩き疲れていた我々はさっさと地下鉄に乗り込み宿へ戻ることにした。
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ユニオンステーションから地下鉄に乗ったのだが、やはり改札を通らなくても通過できるスペースがあった。
しかしそこには駅員が1人立っていて、その前には現金を入れる箱が設置されていた。
この時はラッシュアワー。改札付近は人でごった返している。
我々は少し流れを観察した後しれーっとその空いているペースからの侵入を試みた。
結果、その駅員の男からは何も言われることなくそこを通過できた。
なんともゆるいシステムだ。
こんなことをして罪悪感がないわけではないが、
このようなシステムになっている以上そこをうまいこと抜けてみたくなってしまうこの気持ち。
わかっていただけるだろ?
19時ごろ宿に着いたら、まず洗濯機を回すことに。
ランドリー料金は洗濯1回2カナダドル(約156円)。
乾燥機1時間1カナダドル(約78円)。
どちらも1カナダドルコインしか使用できないという不便さだ。
洗濯を回している間に晩御飯を作り食べた。
今夜の献立は白菜と玉ねぎのスープと昨日の残りの豚肉炒め。
そして白米に相方がロンドンの日本スーパーで購入した梅干しを添えて。
スープの味は薄かったが、今日も満足のいく晩御飯を食べることができた。
晩飯後は完了した洗濯ものを部屋に干した。
そのあとは時差ボケもあり、いつの間にか眠りについていた。
いや、これは時差ボケというよりも前述したイエローナイフの深夜開催オーロラツアーによる生活リズムの崩れが一番の原因だなきっと。
明日は早くもすることがなくなってきて何をしようという感じだが、
とりあえずトロントを代表する2大マーケットにでも出かけてみようか。
バンクーバー同様、トロントも観光するところはあまり多くないようだ。
▼次回記事