今日は世界三大瀑布の1つ、日本でも有名なナイアガラの滝へ行く予定。
その前に昨日ナパニーへ行くために借りたレンタカーの返却を済ませる必要があったので、朝8時30分に宿を出た。
▼前回の記事(ナパニー観光)
今日は仕事というみゆきさんも返却に付き合ってくれ、
クリスティー駅前のティムで合流したら慣れた足取りで我々をレンタカー会社のあるシェパードヤングまで案内してくれた。
返却作業は簡単で、鍵を受付の人に返し口頭で特に問題はないかどうかを確認しただけだった。
まぁ、何かあったら後で私のクレジットカードに課金が発生するのであろう。
その後ちょうどこのレンタカー会社のすぐ近くから出ている
『CASINO SHUTTLE(カジノバス)』
というナイアガラの滝周辺にあるFallsview Casino へ行く中国系の送迎バスに乗車してナイアガラの滝へと向かった。
なんでも、
往復20カナダドル(約1560円)でトロント=ナイアガラ間を往復送迎してくれるという優れもの。
カジノカードというものを所持していればなんと往復8カナダドル(約624円)になるらしい。
(カジノカードを作るのに15カナダドルくらいかかるそうだが。)
トロントからナイアガラの滝まで、他の行き方だといくらになるのかは知らないが、
往復20カナダドルならだいぶ安いほうなのではないか?
ちなみにこの行き方もみゆきさんから教えてもらった情報である。
現地に住んでいる人の情報というのは本当にありがたい。
ちなみにトロントのチャイナタウンなどからもこのバスは定期的に出ているので、
上記ホームページで時間や乗り場などの詳細を確認するといいだろう。
予約も可能とのことだが、我々は予約はせず直接乗り場に行き乗り込んだ。
聞く話によると、ハイシーズンでない限りよっぽど予約の必要はないらしい。
バスの出発時間を何分か過ぎていたが、運良くバスが遅れていたのでなんとか予定していた時間のバスに駆け足で乗り込むことができた。
現金払いとなるのに現金を持ち合わせていなかったので、各20カナダドルずつ借金してみゆきさんと別れた。
次、いつ会えるかわからないのでこの借金はレンタカー費用などから差し引き、後日銀行振込でやり取りすることにした。
しばらくバスに乗っていると中国人のお姉さんが車内を廻り料金の請求しにやってくる。
パスポートを見せ、先ほど借金して得た20カナダドルをその場で払うと、
お姉さんは『観光ね。』的なことを言って次の乗客へと移動していった。
ちなみに、当たり前だがほとんどの乗客は中国系の人だった。
途中何度か停車し乗客を増やしながらバスはナイアガラの滝へと向かって行く。
バスに乗り込んでから約2時間ちょっとでバスはナイアガラの滝のすぐ近くにあるFallsview Casinoに到着した。
バスのお姉さんの指示に従い建物内へ入っていき、まずは受付で手続きをする。
何を言われているのかよくわからなかったが、ざっくり言うと、
『カジノで遊ぶのか?それともただ訪れただけか?』的なことを聞かれたのだと思う。
カジノへ行く前提のカジノバスと聞いていたのにその質問はおかしくないか?、
と、少し疑問に思ったが、私はカジノにも訪れたかったので前者の方で答えた。
なぜか受付の人は少し表情を曇らせたが、帰りの分のバスチケットを受け取り入場することができた。
帰りのバスの時間は17時。
現在が12時過ぎくらいなのでナイアガラを観光するには十分時間はある。
ちなみに1度きりの訪問のためカジノカードなるものは作っていない。
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まずはカジノへ向かった。
その目的はただ雰囲気を味わうためで、はなからゲームをするつもりなどない。
童顔ぎみの我々は入場時に年齢確認のためパスポート提示を要求され、確認が済んでからカジノ内へ入場した。
ふらふらカジノ内を歩いてみての感想。
まぁ、どこにでもあるカジノって感じで特に変わった様子はなかった。
しかし、日本では法律で禁止されているため銀幕の世界でしか味わうことのできないカジノの空間、雰囲気は、ただ見学しながら歩き回っているだけで楽しむことができる。
簡単にカジノ見学を終わらしたら1階にあったフードコートでまず昼食をとることにした。
おなじみのティムは相変わらず行列ができている。
よく考えてみればティムではコーヒーなどの飲み物しか購入したことがなかったので、
カナダを出る前に1度はティムでの食事も経験しておきたい、ということでこの行列に並んでみた。
私は肉とチーズのパニーニのようなものを6カナダドル(約468円)ほどで購入した。
相方はバーベキューチキンバーガー的なものを注文していたが、
それは昨日私がサービスエリアで食べたバーガーキングのものと限りなく味が似ていた。
ティムは食事メニューも美味しいけど、その味に特別な印象が残るほどのものではない、というなが正直な感想。
よく調べてみると、ティム・ホートンズはハンバーガー屋さんではなくドーナッツ屋さんという位置付けなのらしい。
つまりここのウリはコーヒーでもバーガーでもなくドーナッツということだ。
ティムで昼食をとり終えたら早速ナイアガラの滝へ。
レールウェイを使えば片道2.75カナダドル(約214円)で一気に滝の場所まで下ることのできるが、
倹約のためそれは利用せず歩いて滝のところまで下ることとする。
しばらく歩くと、完全に見覚えのある道を通っていることに気がつく。
実は私がナイアガラの滝に訪れるのはこれで2回目。
当時もこの道を通って滝まで行った、という光景が蘇る。
”そうそう、この道だよ、めっちゃ覚えてる。”
しかししばらく歩くと滝から少しずつ遠ざかっていっていることに気がつく。。
不安になりその辺の人に尋ねてみると、やはり道が違うらしく、我々は滝と全く逆方向に進んでいたことがわかった。。
”おかしいなぁ。。確かにここを通った覚えがあるんだけど。。”
同じ道を引き返している時、
前回来た時も道を間違えこの道を引き返していたという衝撃の事実を思い出した。。
その光景は先ほど行きに蘇ったものよりもより一層鮮明に私の頭の中に映し出された。
5年半前のこととはいえ、全く学習できていない自分に少し落胆した。
私の記憶など所詮この程度のものだったのか、と。
気を取り直して再び滝を目指して歩き出す。
今回の目的は滝壺付近まで接近するというボートに乗ること。
どこでチケットを購入できるかわからなかったので、
とりあえずチケット売り場的な所を見つけて並んでいたインド系の人に
『ここはボートのチケット売り場か?』と確認し、
『そうだ。』という答えが返って来たのでそこに並んだ。
それにしても、人気のボートツアーの割に並んでいる人が少ないなぁ。
少ないというか、並んでいるのは我々とその前に並んでいたインド系の人のみだ。
私の番が来て『ボートのチケットが欲しいのだが。』と言うと、
『ここはボートチケット売り場じゃない。あっちへ行ったらあるからそこへ行け。』
と言われた。
”なんだと、このインド系のやつ普通に嘘をつきやがったな。”
地域にもよるがインドでは大体の人が嘘つきという話を聞いたことがあるが、
どうやらそれは嘘ではなさそうだな。
この先いつか予定しているインド訪問前にいい予行練習をさせてもらった。
再び気を取りなおして本物のチケット売り場へ向かった。
それはカナダ滝ではなく、アメリカ滝の方向へ進んだところにあった。
今度はそこそこ列も出来ているし本物と信じていいだろう。
一般的なボートツアーの料金は大人1人19.95カナダドル(約1556円)。
イルミネーションや花火のツアーになるとその値段は1人35カナダドル(約2730円)と跳ね上がる。
クレジットカードでチケットを購入し、いざボートへ。
ボート乗り場までの道のりは意外と長く、途中でこんな感じの合成記念撮影を強いられた。
もちろん無料でもらえるわけもなく、欲しかったら金を払って購入しなければならない。
ポンチョを渡されようやくボート乗り場までたどり着いた。
大人数を収容できる2階建のボートなので、たくさん人が並んでいても回転が良く割とすぐに乗船することができる。
我々は2階の前方のスペースを陣取った。まずはアメリカ滝からツアーは開始される。
カナダ滝に比べると小ぶりで人気も劣っているアメリカ滝だが、それでもその規模は大きく滝としては立派なものだった。
これがもし日本に存在していたら間違いなく国内No.1の滝として名声を手に入れていただろう。
アメリカ滝を通り過ぎると船はメインであるカナダ滝に徐々に近づいていく。
落差56メートルという高さから平均毎分110,000㎥(全く想像がつかない)もの水が流れ落ちてくることにより、ものすごい勢いの水しぶきが滝壺から吹き上がる。
それはまるで滝の上空にだけ雲ができているようだった。
その水しぶきのため、滝周辺には頻繁に綺麗な虹が現れる。
カナダ滝に近づくにつれ、水しぶきの勢いはどんどん強くなり容赦なく我々に襲いかかってくる。
優雅な船旅をしていたら突然の嵐に見舞われた、といった感覚。
ポンチョを着てなかったら間違いなく全身びしょ濡れになってしまうだろう。
滝に近づけるギリギリのところで船はしばらく停止して、我々はその嵐レベルの水しぶきを浴び続けなければならなかった。
空は晴れ渡っているのにこの嵐というのは少し不思議な感覚だった。
その水しぶきのせいで視界は悪く、滝の方を見ても真っ白でよく分からない。
最初は水しぶきに多少なりともテンションが上がったが、ずーっと浴び続けているとそれはもう嫌がらせとしか感じられなくなった。
もういいから、早く船を旋回させて戻ってくれ。
数分間、水しぶきを嵐のごとく浴び続けたら、ようやく船は旋回し元来たルートを戻っていった。
ポンチョを着ていたおかげで着ていた衣類がびしょびしょになるということはなかったが、顔や髪の毛はびしょ濡れである。
それにしても、川に浮いている大量の泡が汚い。
船を降りた後はお土産コーナーをチラ見してカナダ滝方面へ向かった。
途中、野外でショウを行っていたエルビス・プレスリーが印象的だ。
しばらく歩くとカナダ滝にたどり着いた。
上から見てもダイナミックだ。
前回来た時よりも迫力があるように見えるのは、やはり季節の関係か。
前回は2月、今回は10月。
夏と冬では滝の水量にだいぶ差があるらしい。
観光客の量も、前回はガラガラだったのに対し今回は大勢の人で溢れていた。
サンクスギビングの関係もあるかもしれない。
個人的には、
ナイアガラの滝は船に乗って下から見るよりも上からのんびり眺める方がいい。
見え方の他にも、約20カナダドルという乗船料も加味した感想である。
しばらくカナダ滝を鑑賞し、16時すぎごろ我々はカジノへ戻った。
帰りのバスが、17時というのはゆっくり観光するには丁度いい時間帯だ。
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基本的には行きに乗車したのと同じバスに乗らなくてはならないのだが、
我々は乗車したシェパードヤング付近にもう用はないので、
カジノバスカウンターで行き先をトロントダウンタウンに変更してもらった。
17時に8番バスに乗れということらしい。
ちなみにカウンターでは行き先のほか、帰りのバスの時間帯も変更できるらしい。
時間になり外へ出てみると、そこにはたくさんの人がバスを待っていた。
天井から吊るされている番号ではなく、
バスのフロントガラスに貼られている番号と行き先を確認してバスに並ぶ。
無事に乗車し、バスが発車してしばらくすると我々は眠りについてしまった。
すっかり日も暮れてあたりが薄暗くなってきた頃、
バスはトロントダウンタウンの渋滞の中を走っていた。
ヤング・カレッジあたりでバスは停車しそこで降車。
そこから歩いて期間限定でトロント市庁舎で行われているという惑星の展示を見に行った。
それにしても、トロントの夜は寒い。
大きな球体は時間が経つにつれ色や模様を変える。
TORONTOの"O"の部分が電球切れになっていたのは残念だが、
球体や背景のビル、水辺に映る文字など、バランスのとれたこの景色に我々はしばし見とれていた。
時刻は20時前。
腹が減ったということでみゆきさんが働いているレストランへ夕飯を食べに行った。
突然の訪問だったにもかかわらず色々とサービスしてもらい、昨晩同様お腹はいっぱいになった。
行き場を失ったという牛丼弁当まで手土産として持たせてくれて、
本当に最後までお世話になりました。
夕食をとり終えたら地下鉄で宿へ戻った。
明日はついにカナダを出てアメリカ合衆国へ侵入する。
全米大手のグレイハウンドという長距離バスでとりあえずトロントからミシガン州デトロイトまで行くことにした。
デトロイトには観光として特に何かがあるというわけではないが、
私の好きなヒップホップアーティスト、エミネムが育った街として昔から1度は訪れてみたかった街だ。
デトロイトはアメリカの中でも特に治安が悪い街ということらしいので十分気を付けたい。
バスはAM8時30分ダウンタウン発。
明日の朝は早い。
▼次回記事(アメリカへGOGO!!)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】