トロントからグレイハウンドバスでアメリカ合衆国へ入国。
入国審査はやはりめんどくさいものだったが、なんとか入国完了。
アメリカ最初の都市は、デトロイト。
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15時15分。
アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトに到着。
私の好きなラッパー、エミネムの地元だ。
バスターミナルからは歩いてRosa Parks Transit Centerという市内バスターミナルまで向かう。
しばらく歩くとRosa Parks Transit Centerに到着した。
▼Rosa Parks Transit Center(市内バスターミナル)の場所
デトロイトには黒人が多いと聞いていた。
人種別人口構成は白人が約10%程度、アフリカン・アメリカン(いわゆる黒人)は約80%を占めているという。
市内バスターミナルに来てみて、いきなりそれを実感している。。
グレイハウンドのバスターミナルから市内バスターミナルまでの間、黒人以外見てない。
特に市内バスターミナルにはガラの悪そうな黒人たちしかいなくて、
『デトロイト=アメリカで一番治安の悪い都市』という事前情報のせいもあり少なからず恐怖を感じた。
そんな中目的のバスがいつどこに来るのかわからなかったので、
しばらくこのバスターミナル内をうろつきバス停を探さなければならなかった。
今思うとその中に危害を加えてくる黒人なんておらず、その恐怖は完全に我々の偏見からくるものだと冷静に考えることができる。
なんとかお目当ての25番のバスを見つけ、1人1.5ドル(約154円)で乗り込む。
運転手をはじめ、バスの中も黒人しかいなかった。
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16時ごろ。
今回の宿となるリバータウン・イン・スイーツ・ダウンタウン・デトロイトに到着。
バスはこの宿のすぐ近くに停車した。
▼リバータウン・イン・スイーツ・ダウンタウン・デトロイトの場所
料金は2人で1泊5943円だったが、
ホテルズドットコムというホテル予約サイトの
"10泊するとその10泊の平均金額を割引として利用できる" というシステムを利用。
今回の宿泊料金は1泊1625円となった。
1人1泊812円計算。これは安い。
朝からまともに食事をしていなかったので、部屋にあった電子レンジで昨夜友達からもらった "行き場を失った牛丼" を温めて食べた。
アメリカ入国の際没収されなくてよかった。
牛丼を食べ終え元気を取り戻したら、暗くなる前にデトロイトの市内観光へ出かけた。
観光と言っても、ダウンタウンをテキトーに散歩する程度のものだが。
デトロイトといえば自動車産業が盛んなモーター・シティ。
1900年初頭にフォード、クライスラー、ゼネラルモータズ(GM)の本社が置かれたことにより世界の自動車産業を牽引しながら急発展を遂げてきた街だ。
しかし2009年には世界金融危機の影響でクライスラー、GMは経営破綻。
自動車産業に依存していたデトロイトは大打撃を受け、失業者は急増し警察官の人員削減で治安も悪化。
前述した通り、『アメリカで一番治安の悪い都市』とまで言われるようになったという。
しかしそんなデトロイトだが、実際に街を歩いた感じ中心部に限ってはそのような雰囲気は特に感じなかった。
デトロイトに到着してから宿に着くまではほとんど黒人しか見なくて少しビビったけど、ゆっくり街を歩いてみると普通に白人もいて安心した。
2013年の財政破綻宣言から約3年。
街は着実に回復に向かっているということだろうか。
Central United Methodist Churchという教会。
とんがった時計塔が印象的。
ダウンタウンを北上。
メジャーリーグ、デトロイト・タイガースの本拠地、コメリカ・パークまでやってた。
市内歩きでカメラのシャッターを切っている人間は我々以外に見かけなかったが、
さすがにここは人気観光地になっているらしくアメリカ人もこの球場前でバシバシ記念撮影をしていた。
▼コメリカ・パークの場所
巨大なトラの像。
表情にも力強さがあり、今にも襲いかかってきそうなくらい迫力満点だった。
阪神タイガースとは比べ物にならない。
コメリカ・パークのすぐ隣にはフォード・フィールドというNFLデトロイト・ライオンズの本拠地があった。
NFLとはアメリカのプロアメフトリーグのこと。
それにしても、タイガースの隣にライオンズとは。。
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そのあとは私の好きなラッパーエミネムなど、
デトロイト出身のラッパー達がコラボしている『Detroit vs Everybody』のPVに登場する風景を求め街をうろついた。
しばらく発見できずにさまよったが、それらはデトロイト中心を川の方へ下ったところにいくつかあった。
大きめのオブジェが街の真ん中にドンっと存在している。
この『モニュメント・オブ・ジョー・ルイス』という拳のモニュメントは、
アメリカ出身のボクサー、ジョー・ルイス右腕なのだそう。
経済破綻して元気をなくしたデトロイトの街に一発入魂するような力強さを感じる。
『Labor's Legacy Monument』
2001年に建てられたという労働に関するモニュメント。
デトロイトのモニュメントの中では個人的に一番美しく見えた。
こちらは『スピリット・オブ・デトロイト』というデトロイトを象徴する像。
左手には神を表す太陽、右手には人類を表す家族がのっているとのこと。
この像が本来どんなことを意味しているのか知らないが、
想像するに神より人類の方が重い(偉大)ということだろうか。。?
デトロイト川沿いにあるのが『The Gateway To Freedom』というモニュメント。
直訳して『自由への入り口』。
この人たちが見つめている対岸はカナダ。
これは1860年代、
たくさんの南部奴隷が自由を求めてデトロイトを通過し自由の地カナダを目指して行ったことを表す像だという。
まるでディズニーランドの蒸気船マーク・トゥエイン号を思わせる船がデトロイト川に停泊していた。
ちなみに、マーク・トゥエイン号の舞台はミシシッピ川。
19時ごろ。
日も暮れ始めてきたので、そろそろ歩いて宿まで戻った。
無理してまで真っ暗になったデトロイトの街を徘徊することはなかろう。
夕食を食べるために宿近くにあった酒屋へ行ったが、特にいいものはなかったので何も買わずにそこを出た。
今日は晩飯抜きということだ。。
遅めの昼食に牛丼を食べていたのでそこまで空腹ではなかったが、
晩飯抜きってなるとおのずと明日の無料朝食に期待してしまう。
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