二日間に渡るフロリダ・ウォルトディズニーワールド観光の疲れのせいか、
今日はいつもより遅めの朝9時に起床。
とりあえず朝食会場へ向かう。
▼前回の記事(アニマルキングダム)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
しかし、
朝食会場に着くと食事は何も用意されておらず、黒人のスタッフが掃除をしている。
『あれ?朝食は?』
と聞くと、
『朝食だって?お前ら遅すぎるぜ!9時に終わったよ!』
と黒人スタッフは答える。
”なに!?
朝9時で朝食終了とか、いくらなんでも早すぎやしないか?せめて10時までだろ?”
少しごねてみたものの、ダメなものはダメ。
なんとかコーヒー1杯だけは手にすることが許され、
そのコーヒーを持ってとぼとぼと部屋へ戻った。
アメリカ人は意外と朝早いのか?
いくらここの朝食のクオリティーがイマイチだとしても、やはり"有り"と"無し"の間には雲泥の差がある。
1日の始まりでいきなりテンションを落とされた。。
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部屋で昨日アニマルキングダムでもらった無料の缶バッジ35枚を種類別に並べてみた。
こんなにたくさん、どうしよう。。
こういうのって大抵もらう時に楽しさのピークを迎え、後になって処理に悩まされる。
とりあえず今は車のトランクの奥底で寝かしておこう。
11時。時間ギリギリにチェックアウト。
出発前、移動中でも洗濯物を干せるように車内に洗濯ロープを設置した。
ハイウェイを飛ばすことで激しい風が車内に流れ込み、
車の後部座席はたちまち自然風と太陽光によるエコ乾燥機と化すだろう。
パンツなどが飛ばされないように窓の隙間やスピードをコントロールするのはもちろん運転手である私の役目。
本日も非常に爽快な晴空が我々の移動本能を刺激する。
オーランドをあとにし、次の目的地はマイアミ。
マイアミまではその距離およそ230マイル(368キロメートル)。
グーグルマップに表示された所要時間ではノンストップで大体5時間ほど。
途中で休憩をしたとしても、余裕で今日中には到着できる距離だ。
出発から30分ほどでガソリンスタンドに立ち寄り給油をした。
ホテルを出てからしばらくは下道なので、30分でも進んだのはわずかな距離に過ぎなかった。
ここでレギュラーガソリンを10ドル(約1030円)分、4.631ガロン(約17.5リットル)入れた。
1ガロン2.159ドル。(1リッター約58円計算。)
給油後は来た道を戻り、
相方がTVのコマーシャルを見て以来気になっていたと言うArby's(アービーズ)というファストフード店へ寄ってみた。
ここはマックやバーガーキングなどとは違い、
質、価格、ターゲットの年齢層をより高いところに設定しているらしい。
日本でいうとモスバーガーのようなものか。
かつては日本でも店舗展開をしていたらしいが、今では完全撤退となっている。
私は定番商品であろうスモーク・ハウス・ブリスケットというハンバーガーを5.88ドル(約605円)で購入。
中には少なくとも13時間はローストしたというローストビーフと、
なんとオニオンリングまでもが挟まれている。
味の方はさすが日本でいうモスバーガーというだけあって美味しかった。
(私が勝手にそう言っているだけ)
質をとってアービーズへ行くか、値段をとってマックへ行くか。
これから悩みどころになりそうだ。
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初めてのアービーズを満喫し、相変わらずの青空の下、再びマイアミに向けて車を走らせた。
とは言っても、マイアミまでの距離はなかなか縮まらない。
縮まらないといか、来た道を戻っているのでむしろ伸ばしている。。
実はガソリン給油時に地図を確認したところ、
もっと早そうな道があることに気づいたため元来た道を戻っていたのである。
しかししばらく進んでまたよく地図を確認してみると、
その早そうな道がトールロード(有料道路)であることに気がつく。。
やむおえず、来た道を戻った道をまた戻る、
という非常に間抜けで無駄な移動をしてしまった。。
そんなことにもめげずに前へ前へと進んでいった結果、
依然として下道であるものの次第に交通量は減り、
気づけばそこは車幅の狭いハイウェイのような状態になっていた。
ひたすら192号線という下道を東海岸方面へ進んでいき、ようやくはインタステイト95号線にぶつかった。
95号線ははるかカナダとの国境からマイアミに向けて南北に伸びている。
ゆえに、今度はこの95号線をひたすら南に進んで行くこととなる。
途中、運転に支障が出そうなくらいの疲れを感じたので、
REST AREA(レストエリア)という日本でいうパーキングエリアにあたる場所に入り、車を停めてしばらくそこで横になった。
このレストエリアにはトイレとジュースやスナックなどの自動販売機が設置されており、
さらにその州のモーテル案内のフリーペーパーが置いてある。
このフリーペーパーには各モーテルの割引券が付属しているので、
よく探せば格安で泊まれるモーテルが見つかるかもしれない。
それを探す行為にめんどくささを感じた我々がこのフリーペーパーを利用することは1度もなかったが。。
(車内でフルーツを切る際まな板として活用した。)
ちょっと横になるだけのつもりが1時間30分以上も寝てしまっていた。
相方も爆睡していて、誰も起こす人がいなかったので致し方ない。
時刻は17時を回ろうとしているところ。
それでも辺りがまだこんなに明るいのは、再出発における私のモチベーションをなんとか落とさず支えてくれる。
とにかく暗くなる前くらいにはマイアミ付近へ。
私はスッキリした頭を特に回転させることなく、ただぼーっとしながらアクセルを踏み続けた。
18時過ぎ。
夕方ごろになるとラッシュアワーになり、ハイウェイでの渋滞も目立ち始める。
5車線ないし6車線もある広大な道路なのに渋滞は起こってしまう。
なんとか日が完全に落ちるまでに、
マイアミビーチまであと20マイル(約36キロメートル)ほどのところにあるハリウッドビーチにたどり着いた。
この地を選んだ理由は、
もちろんマイアミビーチまでいい感じの距離間を保っているというのもあるが、
一番の理由はハイウェイを下りた近くにウォルマートがあるということ。
そこを今夜の宿泊地にしようというわけだ。
"ハリウッドビーチ"という名前の響きが良かったことと、
ビーチだったら海に行けるかも、という安易な理由少なからずあったことも付け加えておく。
ハリウッドビーチに到着しウォルマートの位置を確認した後、
ビーチへ入るための無料駐車場がないか探しに街を車で走り回った。
しかし、
我々が探した限り無料で停めれる駐車場はなく、
結局ハリウッドビーチに足を踏み入れることはできなかった。
19時30分ごろ。
ウォルマートでサラダとパンを買いそれを夕飯とし車内で食べる。
過去に何度か、
”このサイズのサラダは気持ち悪くなるから買っちゃいけない。”
と反省していたにもかかわらず、お腹が減っているとつい大きいサイズのものを購入してしまう。。
でもなぜか、今日に関しては過去のような気持ち悪さはなく、サラサラっとサラダを完食することができた。
その時のコンディションにもよるということか。
パンはフランスパンのような形なのに柔らかいパンをチョイス。
この大きさでお値段1ドル(約103円)というのはお買い得。
これを相方と半分こして食べた。
ところでこの袋にはキューバーノ・ブレッド(つまりキューバのパン)と記載されている。
なるほど、やはりヒスパニックが多いなと感じたのはキューバからの移民か。
このキューバーノ・ブレッド、
外の皮の部分がツルツルとした変わった生地になっており、
それはまるで紙を食べているような舌触。
それがうまいのかと問われれば、もちろんうまくはない。
”キューバ人はこんな紙みたいなパンを食っているのか?”
と、ほんの少しだけキューバ人の日常に触れられた気がした。
ちなみに後に先にも、
このキューバーノ・ブレッドをウォルマートで見たのはこの時だけである。
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夕食後、一旦この駐車場を離れて他の商業施設にも訪れてみようと車を走らせた。
このドライブの目的が商業施設でのショッピングではなく、
今夜の寝床となる駐車場探しであることは言うまでもない。
なぜウォルマートという絶好の寝床があるにもかかわらずわざわざ他のところを探しに行くかというと、
それはここのウォルマート周辺の治安になんとなく不安を感じたからだ。
とは言ってもここはビーチリゾート地。
周りには高層マンションやリゾートホテルが立ち並び、それだけ見たらむしろ治安はよく思える。
しかし、
我々が感じたのはおそらくそこにいる人たちの人種によるものだったのだと思う。
先ほど少し触れたように、
ここは本当にアメリカか?と思うほどヒスパニック系の人が多く、
話している言葉を聞いていてもスペイン語が頻繁に飛び交っている。
マイアミまで南下してくるとこれほどまで人種が変わってしまうものなのか。
よく考えてみれば、マイアミの目と鼻の先にはキューバが位置している。
デトロイトでは黒人、
シカゴやナッシュビルでは白人、
マイアミではヒスパニック。
アメリカを北から縦断するにあたって、
地域による人種の変化があまりにもハッキリとしていることに今更ながら気がつく。
さすが移民大国アメリカ。
もはやアメリカ人とは何なのかがよくわからなくなってくる。。
ちなみに写真にあるようなショッピングカートの散乱は、
どこのスーパーに行っても共通のことでもう見慣れている。
決してこの光景を見て治安に不安を感じたわけではない。
それにしても、なんでこのような有様になってしまうのか?
この散乱したカートどもに駐車を阻まれたこと数知れず。
ここでも日本のマナーってすごいなぁ、と感じずにはいられなかった。
さて、他の寝床を探しにドライブに出かけた我々だったが、
他の商業施設の大型駐車場には『オーバーナイトパーキング禁止』の看板があったり、
周りの雰囲気がイマイチだったりと、、
最終的にウォルマートを上回る条件の駐車場を見つけることはできなかった。
まぁおそらくウォルマートにも『オーバーナイトパーキング禁止』の看板はどこかにあったのだろうが。。
こういうのって、実際にそれを見るのと見ないのとではだいぶ心情に差が出るものだ。
もちろん何も見ていないウォルマートの方がだいぶ気が楽だということは言うまでもない。
ドライブをしたついでに、その辺にあったマクドナルドに寄って一息ついた。
ここで頼んだコーヒーがまるで白湯のようなコーヒー。。
”2度とアメリカのマックでコーヒーなんて頼むものか!”、と思わされた。
ちなみに相方が頼んでいたホットチョコレート(いわゆるココア)も同じく白湯のように薄味。
おまけにぬるいという散々なものだった。
おそらく相方も私同様『2度と…ものか!』と思ったことだろう。
その分を取り返すと言ってはなんだが、私はここのマックに0時ごろまで居座ってやった。
再び車をはしらせウォルマートまで戻った時には、すでに日付は変わり深夜1時近くになっていた。
夕方とは違いさすがに人気は少なくなっていたものの、
『明らかに長時間駐車だろ』という車がウォルマートの店舗から絶妙に離れた位置にポツポツと停まっている。
我々もそれらの車に右へ倣えで、絶妙な位置を探し車を駐車。
そのまま座席をフラットに倒す。
このウォルマートが24時間営業だということも我々の心を軽くし、
特に余計な気を使うことなくすんなり眠りにつくことができた。
さすがにマイアミまでくると、シカゴあたりで感じていた極寒が嘘のように暖かい。
もはや寝袋は必要ない、と言っても過言ではない。
これからしばらくアメリカ南部を攻めていく予定なので、車中泊で凍え死ぬ心配はしばらくないだろう。
▼アメリカ横断(縦断)10日目までのルート★
デトロイト→シカゴ→ナッシュビル→アトランタ→ウォルトディズニーワールド(オーランド)→ハリウッドビーチのウォルマート。
”意外にもあっさりと縦断してしまったことに少しびっくり。
アメリカ横断なんて余裕じゃん!と、慢心し始めてきた時期。”
▼次回記事(マイアミビーチへ)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】