本日の目標はセブンマイル・ブリッジを渡り、
アメリカ本土最南端にある町キーウェストへ行くこと。
このアメリカ本土最果ての地に行くことで、
デトロイトからのアメリカ縦断を100%完了させることになる。
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▼アメリカ横断まとめ【完全版】
朝8時過ぎに起床。
ロビーにある無料コーヒーと昨晩購入したクッキーを朝食とし部屋で食べた。
11時過ぎにチェックアウト。
まず向かったのは最寄りのセブンイレブン。
なぜセブンイレブンかというと、
昨晩セブン前を通りかかった際に『ラージサイズピザ5ドル』と店頭に表示されていて、
果たしてそれがラージサイズピザ"1ピース"で5ドルなのか、
それとも"ホール1枚"で5ドルなのかを確かめに行くためだ。
これがそのラージサイズピザ5ドルのポスター。
このポスターからはホールで5ドルの雰囲気が伝わってくるが、
”さすがにホールで5ドルは安過ぎじゃね?”
と、この時点では1ピース5ドルという予想を立てる。
もちろんホールで5ドルならそれに越したことはなく、
その場合その場でお買い上げしそれを本日の昼食とするつもりだ。
セブンイレブンの周りを車で流して駐車できるスペースを探したが、
繁華街であるこの辺りでそのような都合の良い場所は見つけられなかった。
仕方がないので、セブンイレブンの目の前の道に駐車。
相方を助手席に残し、ハザードを炊いて店内へ入っていった。
なに、ちょっとピザを買ってくるくらいものの数分で完了するだろう。
それにもしなんかあっても目の前だからすぐにかけつければなんとかなるだろう。
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とりあえずレジに行き、
『このラージピザは1ピースで5ドル?それともホールで5ドル?』
と聞いてみた。
するとスタッフは『ホールで5ドルだ。』だと答えた。
私の英語がうまく伝わっていない可能性があるので、スタッフが言ったことをおうむ返しするようにもう一度質問した。
が、やはり『ホールで5ドル』というのは間違いなさそう。
コンビニとはいえ、まさかラージサイズのピザがたったの5ドルで手に入るとは思わなかった。
(税金を入れた正確な値段は5.36ドル(約552円)。
相方とシェアしたら1人たったの2.69ドル(約277円)だ。
もちろん、私はそのままの流れでそれを1枚オーダーした。
どうやらチーズかペパロニか選べるらしかったので、ペパロニを選択。
ストックしてあったピザがもう無く、新しくピザを焼かなくてはならないらしいので少し時間がかかりそう。
その間私は、日本のコンビニでATMがよく置いてある位置で外の車の状況を確認しながらその出来上がりを待った。
前のお客さんのオーダーで一つしかないオーブンが埋まっていたみたいで、
出来上がりまでなかなかの時間がかかった。
やっとピザが焼きあがった様子だったので、私はレジへ向かった。
と、その時。
外の様子をチラ見したら、相方が目を大きく見開いてこちらを見ている。
”何事だ?”
と思い車の後方を見てみると、パトカーではないがそのような類いの車が停まっており、
よく見るとその運転手とみられるおばさんが外に出て何かを書いている。
”まずい!切符だ!”
私は急いでピザを受け取り、慌てて外へ飛び出した。
するとその警察のようなおばさんも明らかに慌てた様子でペンを走らせながら、
小走りで車に近づいてくる。
そしてサッとフロントワイパーにその紙を挟んで、
『ここは駐車禁止よ!』とだけ言って自分の車へと戻っていった。
完全に違反駐車の切符を切られてしまった。。
でも、私が店から出てくるのに気づくやいなや急に焦って切符だけを貼り付けていったこのおばさんになんか腹が立ってきた。
どこかへ逃げられない内にすぐさま切符を持って抗議に向かった。
『ヘイ!なんだこれは!?』
『あなたは駐車違反をしたのよ。ここは止めてはいけない場所って看板に書いてあるでしょ。』
『それでもちょっとピザを取りに行ってただけですよ?ちと厳しすぎやしないか?』
『ダメよ。規則は規則だから。』
”ちくしょう、、お役所仕事なおばさんだ。。いわゆる『Red tape』ってうやつか。。”
『私は日本から来たばかりでこっちのルールはまだよくわからないんだ。今後気をつけるから今回は見逃してください。』
『ダメよ。それにあなたはこうして英語を喋っているじゃない。つまりこの看板の意味もわかっているはずよ。』
『英語は話すけど、少しだけだよ。別に完璧に話せるわけじゃないってのはわかるでしょ?』
『とにかくダメよ。もう済んだことよ。こんなことを続けてたらさらに重い罰が科せられるわよ。』
『・・・ (ちくしょう、、)』
もうこの人には何を言ってもダメだと悟った私は、これ以上抗議するのをやめた。
そしてこのおばさんに、
いくらをどうやって払えばいいのか?、
いつまでに払えばいいのか?
などを質問し教えてもらった。
最後に、
『もしこの罰金を払わなかったらどうなるんですか?』
と聞いてみると、
『知らないわ。私はただ取り締まっているだけだから後のことは知らない。』
そう言われた。
ますます腹が立つ野郎だ。
内心そう思ったが、
これ以上この件に噛み付いていても時間の無駄だということはよくわかっていたので、
『OK』とだけ言ってその場を離れた。
車に戻り相方に今話してきたことを説明する。
違反内容は『Prohibited Parking』 と言って、要は単なる駐禁。
裏面には各違反に対する罰金額のリストが載っており、
それによると駐禁の罰金額は28ドル(約2884円)。
さっきのおばさんは『Obstructing Parking(直訳すると道をふさぐ駐車)』だと言い、
罰金額も33ドルだと言っていたが、
切符には『Prohibited Parking』の項目にはっきりとチェックが入っている。
おそらく焦って切符を切ったから本人も少し混乱していたのだろう。
この切符に走り書きされた汚ねぇ字を見れば、いかに彼女が焦っていたかがよくわかる。
その ”焦って切符を切った” という行為が1番腹が立つ部分なのだが。。
本人が出てきたのだから注意だけしてくれればいいものを、何を必死になってんだ。
とにかく、
この罰金を30日以内に支払わないとさらに罰金が上乗せされるらしい。
支払いはオンラインでもできるということだ。
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5ドルで済むはずだった昼食が33ドルに。。
嘘のようなタイミングの悪さに、私も相方もショックがデカかった。
しかし、いつまでも凹んでいても仕方がない。
とりあえず購入してきた激安出来立てラージペパロニピザでも食べてながら、
すぐにでもこの呪われた土地を離れ新たな土地キーウェストへ向かうべきなのである。
気を取り直してキーウェストに向けて運転再開。
しかし有料回避でキーウェストに目的地をセットしたナビは、
なぜかトールロード(有料道路)を通ろうとする。
何度やっても同じ結果なので、
キーウェストにはトールロードを通らないと行けないのだと考えることにした。
日本のような料金所があるわけではなく、
いつの間にかトールロードに入っていると言った感じなのが厄介。
”これ、料金はどうなるんだろう?”
と思い、日本でいうETC的な装置を探してみると、バックミラーの下にそれにあたる装置を発見。
その装置自体は横断1日目から目に付いていたので、
この場合それがETC的役割を持つものだということを発見したと言った方が正しい。
たぶん料金はレンタカー返却時にまとめて請求されるのだろう。
気になる料金は、道路標識によればたったの1ドル弱。
日本では考えられないほどの低料金にそっと胸をなでおろした。
*追記*
数ヶ月後、トール料金の引き落としがクレジットカードにあった。
その料金なんと100ドル越え。
トールロードの料金自体は6回使用して約10ドルと激安だったのだが、
『Admin Fee』とかいう手数料が1回につき15ドルも取られていた。。
6回使用なので、手数料だけで90ドル。
そんな話聞いてねぇよ。。
フロリダ−キーウェスト間は、
道を間違えると知らないうちにトールロードを乗り降りしているということが何度もあるので要注意!
途中でガソリンを入れるために下道に降りた。
20ドル分入れて料金は8.442ガロン入った。(約2060円で約32リットル)。
1ガロン2.369ドルだったので1リッター0.62ドル(約64円)計算。
こっちの方に来てガソリン代が上がった。
その後は水を調達すべく、近くにあったスーパーへ。
なんとここでは、
南米ではコカコーラをしのぐ人気を誇っているインカコーラが売られていた。
さすがヒスパニックがたくさん住んでいる土地。
このインカコーラの登場はその事実をより一層強く感じさせてくれる。
我々はここでインカコーラではなく水1ガロンを0.79ドル(約81円)で購入し、再びキーウェストを目指した。
〜後半へ続く
(セブンマイルブリッジ超えてキーウェストへ)〜
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