セブンマイル・ブリッジを渡り、アメリカ本土最南端の町キーウェストに昨晩到着した我々。
昨夜は毎度おなじみのマクドナルドの駐車場で車中泊をこなしていた。
キーウェストにもマックがあってよかった。
▼前回の記事
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
車を走らせまず向かったのはPublix(パブリックス)という、
全米顧客満足度指数スーパーマーケット部門で14年連続1位を獲得している超優良スーパー。
この辺りには ”世界一の企業ウォルマート” がないので、食料調達などの際はこのパブリックスによくお世話になっていた。
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”朝ごはんは何にしよう?”
そう思いながらパブリックス内のベーカリーで商品を眺めていると、地元民っぽいおばちゃんが喋りかけてきた。
『あなたたち、ここのアップルフリッターはすごく美味しいわよ。』
アップルフリッターとはなんなのかよくわからなかったので、おばちゃんからそれの説明を簡単に受けた。
せっかくなのでおばさんイチオシのアップルフリッターとやらを2個購入した。
値段がいくらだったか覚えていないが、せいぜい1個1ドル(約103円)程度だったと思う。
パブリックスを出たら早速キーウェストの中心地へ。
まずは相方が調べて見つけ出してくれた『Old Town Garage』という24時間パーキングへ。
料金は24時間で13ドル(約1339円)。
今夜この駐車場で寝ることを考えたら、駐車料金と宿代で1人7.5ドル(約772円)。これは格安だ。
そしてマクドナルドやウォルマートの駐車場と違い、ここはお金を払って利用している公的立体パーキングなので治安も飛躍的に良くなる。
繁華街まで徒歩10分ほどという立地の良さも魅力的だ。
ちなみに1時間ごとの料金は2ドル(約206円)だった。
▼『Old Town Garage』の場所
まずはチケットマシンで駐車券を購入する。
発行された駐車券には入った時間と期限の時間、つまり24時間後の時間が書いてある。
明日の9時47分までにこの地を出発すればいいということだ。
これを車のダッシュボードに外から見えるように置いておけばオッケー、
というのはナッシュビルやアトランタの時にと同様だ。
アメリカのコインパークシステムはもっぱらこのようなシステム。
日本のように地面がしゃくれ上がり車が出れなくなるようにロックされるということはない。
駐車券を発行したところで、先ほどパブリックスで購入したアップルフリッターを車内で食べた。
アップルシナモンのような味は確かに美味しかった。
ドーナッツの仲間っぽいが、ドーナッツよりもずっしりとした感じで食べ応えがある。
10時。
朝食をとり終えたら早速町へ繰り出した。
まずはアメリカ本土最南端の碑を目指して歩き始めたら、早速人懐っこい黒ネコが我々を歓迎してくれた。
しばらくこの黒ネコと戯れた。
古風なアメリカンスタイルの家とハロウィーンの飾り付けを見学を楽しみながら住宅地を歩く。
この巨大な蜘蛛を家の前に飾るのはどうも理解できない。
ディズニーハロウィーンや渋谷のハロウィーン仮装など、
最近日本ではハロウィーン文化が年々盛り上がりを見せているが、
これほどの装飾を施している民家はまだ少ないのではないか?
アメリカ、というかここキーウェストではほとんどの民家では、少なくともかぼちゃを飾るなど、何かしらの装飾がされている。
派手で過激なものも少なくない。
近年アメリカでは民家の度の過ぎたハロウィーン装飾が社会問題となっているみたいだ。
自転車にまでハロウィーンの装飾をしてしまうようだ。
ここキーウェストには野生のニワトリが普通に町を駆け回っている。
それに興奮した動物好きの相方はニワトリを見るたびにカメラを向けていた。
最南端を目指して歩いているつもりなのだが、全然たどり着かない。
どうやら迷ってしまったようだ。
まぁ、地図も見ずに感覚で歩いているので自業自得なのだが。
でもこうやってテキトーに人気のない通りを歩いていても、壁画や民家のハロウィン装飾などいろいろなものが観れるので飽きない。
キーウェストは歩いているだけで楽しめる町だ。
11時30分ごろ。
ようやくアメリカ本土最南端の碑にたどり着いた。
噂には聞いていたが、本当に記念撮影のための行列ができていた。
昨日夕暮れ時に前を通った時はこんなことにはなっていなかったのに。
列に並ぶこと約10分。
やっと我々の番が来たので、後ろに並んでいたアメリカ人男性に写真を撮ってもらうよう頼みカメラを渡した。
しかしこの人が超テキトーに写真を撮るやつで、この碑全体がフレームに収まっていないという質の悪い写真を撮られた。
一生懸命撮ってそれならまぁ仕方ないと思うが、写真を撮る時の態度はそれとはかけ離れた超テキトーなものだった。
写真を頼んでこんなにもテキトーに写真を撮られたことは今までにない。
それほどテキトーだった。(頼んで下手くそなのはよくある話。)
まぁでも撮ってくれたことには変わりないので礼を言ってその場を離れた。
その後はしばらくこの最南端から海を眺めた。
ここをさらに南に進んで行くと共産主義国家のキューバがあるのだ。
そこでグーグルマップを開き地図を見てみたら、ここが本当の最南端ではないことに気がついてしまった。。
地図で地形を見る限り、ここから海岸線に沿って西に進んでいったところにある"ホワイトヘッドスピット"というところのほうが明らかに南に位置している。
これは一体どういうことなのか。。
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最南端記念碑から北にまっすぐ歩き、町の繁華街方面へ進んだ。
その途中右手に見えたこの建物はあの文豪、アーネスト・ヘミングウェイが晩年を過ごした家。
32歳〜41歳まで8年間住んでいたそう。
このヘミングウェイの家のベランダや庭にはヘミングウェイが飼っていた猫たちの子孫が50〜60匹ほどもいるという。
その中でも見所になっているのが6本指の猫。
その名の通り6本の指を持っている猫が全体の半分くらいを占めているという。
多指症と呼ばれる症状らしいが、ヘミングウェイは”幸福を呼ぶ猫” として可愛がっていたらしい。
猫たちは観光客慣れしているので指を観察するのに苦労はしないだろう。
よーく見ないと猫の指の数などなかなかわからないだろうが。
ヘミングウェイの家に入るのには入場料がいり、
料金は大人1人14ドル(約1442円)。
朝9時〜17時まで毎日オープンしている。
クレジットカードは使えずキャッシュオンリーらしい。
猫好きな我々だが、その高い入場料はそう簡単に払えるものではない。
結局ここは外から眺めるだけにして先へ進んだ。
下記URLからヘミングウェイの家の公式サイトに飛べる↓↓。
歩いていると汽車ぽっぽが2台通った。
町中を走るこの観光汽車はヨーロッパでもちょいちょい見かけたな。
キーウェストは歩いているだけで楽しいというのは前述した通り。
錆び付いたサンゴやでっかい魚が張り付いたこの派手だけどボロい車は展示用だろうか、それとも普段使いするものなのだろうか。
駐めている場所や運転席の様子などを見る限りどうやらこれは現役で、まだまだ車としての役割を果たしているように見える。
さらに道を進むと、ついにUS1(アメリカ国道1号線)の起点、終点にたどり着いた。
昨日の記事でも少し説明した0マイル標識がある地点だ。
南はキーウェストから北はカナダとの国境の町メイン州フォート・ケントまで。
アメリカ東海岸を南北に伸びるこのアメリカ国道1号線。
キーウェストから1号線を北上するとこの標識の数字が0からどんどん上がっていき、
逆にフォート・ケントからキーウェストに向けて南下してくると標識の数字はどんどん0に近づいていくというわけだ。
ここの標識の上から3番目には"BEGIN"、つまりは"始まり"と書かれている。
始点の隣には終点の標識もある。
こちらは"END"と”1”と”MILE 0” の3つの標識があるのみで、先ほどの始点のものに比べて寂しい感じになっている。
意外と観光客がいなかったのは始点と終点共通に言えることで、写真を撮っているのは我々のみだった。
(我々の様子を見て通りかかったおっちゃんが気づいたように写真を撮り始めていた。)
最南端ポイントほどではないが、ある程度人が群がっていることを想像していたので意外だった。
0マイル標識がある四つ角のところには"END OF THE ROAD"と書かれた0マイル標識ショップなるものがあった。
一応店内に入ってウィンドウショッピングを楽しむ。
0マイル標識グッズはもちろん、
キーウェスト関連のグッズもたくさん売られていたのでお土産や記念品が欲しい人は寄ってみるといいだろう。
店内も0マイル標識前同様客がいなく閑散とした状態だった。(我々が訪れた時は。)
0マイル標識の通りから1本東に入った通りがデゥヴァル・ストリートというたくさんの店が立ち並ぶメインストリートだった。
昨日夕方に通った時の賑わいはまだなかったが、
先ほどまでは主に人気のない住宅地を散策していた我々にとってそこは十分賑わっているように感じた。
とりあえずこのメインストリートを北に進んで散策した。
右手に見えてきたのは SLOPPY JOE'S BAR(スロッピー・ジョーズ・バー)。
ここは先ほども紹介した、文豪でありまた酒豪でもあったへミングウェイが行きつけにしていた店として有名。
キーウェストにある数あるバーの中でも一番の賑わいを見せていた。
毎年7月あたりにこの店で『ヘミングウェイのそっくりさんコンテスト』というユニークな大会が開催されているらしい。
話は戻ってこのスロッピー・ジョーズ・バー。
昼間っからお酒や会話を楽しむ人で賑わっている。
酒に興味のない私は店内の様子だけ拝見してすぐに店を出た。
安い飯でもあればここで食べてもいいと思ったが、メニューをちょっと見た限り安いものはなかった。
とりあえず喉が渇いたので、
CVSという薬局へ行き『ARIZONA』というジュースのマンゴー味を1本(500mlくらい)を1.08ドル(約111円)で購入。
喉の渇きを潤す。
時刻はすでに13時になろうとしていたので昼飯探しを始めた。
もちろん値段が安いものを求め、できれば5ドル以内に納めたいところだ。
このような観光地でそのような価格設定をしている店はなかなか見つからないが、
ここの見るから安そうな屋台風ファストフード店だけは違った。
メニューを見ると、ハンバーガーが5ドル、チーズバーガーが6ドルなど、我々の懐に見合ったメニューがある。
しかしなんとなくこの時ここの店での食事に乗り気になれず、しばらく店前でメニューとにらめっこをした後結局ここでの昼食を辞退した。
ひとまず駐車場に戻って、車に乗り込みエンジンをかけ、昨日のKマートで目にした『Little Caesars』という5ドルピザの店へ。
(24時間駐車券を購入したとはいえ、戻ってきた時に空きがなければ駐めることができない。一度駐車場を出るという選択はある種の賭けだった。)
そこでラージサイズペパロニピザを5.38ドル(約554円)で購入。
再び駐車場に戻り車内でそれを食べた。
(空きがあったということは、我々は賭けに勝ったのだ。)
先ほどのハンバーガーに対しての躊躇は、
この5ドルピザという非常にコスパに優れたモノを知ってしまったが故の躊躇だった。
こんなの体に悪いということは百も承知なのだが、やはりこのコスパに負けてついこっちに流れてしまう。
アメリカ滞在中、いったいあと何回この5ドルピザのお世話になるだろう。
体と財布のことを考えながら判断していきたい。
ちなみに味はセブンイレブンのものとあまり大差はないが、
若干『Little Caesars』の方が美味しく感じた気がする。
コンビニであるセブンイレブンに対し、『Little Caesars』は一応ピザ専門店だしな。
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こうして14時過ぎに昼食をとり、その後はそのまま車内で昼寝をすることに。
ここは立体駐車場なので、南国の強い日差しは届かず辺りも静か。
ちょうどいいくらいに吹く風が心地よく、スーッと眠りに落ちていってしまった。
〜後半へつづく〜
(ド派手な露出ハロウィーンパーティー)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】