テキサス州ヒューストンから同じくテキサス州であるダラスへ向けて北上中。
昨夜はインターステイト45号線上にあったビジターセンターの駐車場で車中泊をした。
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▼アメリカ横断まとめ【完全版】
9時ごろ目を覚ます。
トイレがてら早速建物内へ入って無料のコーヒー、もしくはテキサス名産などのおもてなしがないか確かめる。
(ルイジアナ州のビジターセンターで無料のルイジアナコーヒーが用意されていたことに味を占めている)
残念ながらコーヒーやテキサスステーキなどのおもてなしはなかった。
やはり、そう甘くはない。。
その代わりと言ってはなんだが、
ここにはスマホなどを充電できるコンセントが備わっており、
相方曰くワイファイも無料でつながるとのこと。
しかしなぜかこの時私のiPhoneとMacBook Airではその無料ワイファイにつなげることはできなかった。
スマホも体も充電完了状態。10時過ぎごろビジターセンターを出発。
空は相変わらずいい天気。
広大なアメリカの大地を突っ切る。
テキサスあたりから何もない荒野の景色が目立ち始めてきた気がするぞ。
10時40分。
眼の前にダラスの摩天楼が現れた。
規模はヒューストンとそう変わらないか、少しデカイくらいか。
最初の目的地は目の前に見えるダラスダウンタウンではなく、
ハロウィーン仕様の装飾が施されているというダラス樹木園というところ。
そこはダラス中心地から北東に15分くらい走ったところにあるので、
一旦はダウンタウンをスルーして北東方向へ車を走らせる。
ハイウェイを降りて下道を走っている時、
信号待ちをしていた我々の眼の前に白バイ(実際には黒いバイク)が現れ道をふさいできた。
白バイが来たのと同時くらいに信号は青になったが、こいつのせいで前へ進めない。。
”なんだこのテキサスレンジャーは。。邪魔だ、どけ!”
そんな思いもむなしく、
結局その白バイは信号が青の間は1ミリたりともそこを動こうとはしなかった。
そして我々側の信号が赤になった途端に前進。その場を離れやがった。
”なんなんだこの嫌がらせは。。”
全くなんの目的で進路を塞いでいたのかわからないまま、2周目の赤信号を待った。
白バイもこちらを向いて頭をさげるなどすればいいものの、
そのようなことは一切せず、ただ前を見て道をふさいでいるだけだったので感じが悪い。
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10時50分。
ダラス樹木園に到着。
ハロウィーン当日というだけあって、意外と多くの人が来園している様子。
そのほとんどが家族連れだった。
気になるのは料金。
まず駐車場で車1台15ドル(約1545円)取られ、
さらに入園料で1人15ドルとられるという、予想以上に高い金額を請求された。
我々の中では駐車場だけで15ドルも取るなんてことが理解できず、結構なショックを受けた。
昨日のヒューストンのサニー・フリーマーケットなんて車1台2ドル(約206円)だったぞ。
でもせっかく来てしまったのだから、後戻りするなどそれこそ馬鹿らしい。
今日はハロウィーンだし、
特別に奮発したと考えることにしてとにかく園内がその料金に見合ったものに仕上がっていることを期待した。
そういえば、おとといも1人45ドル(約4635円)のテキサスステーキを食べるにあたり特別に奮発したっけな。。
とりあえずインフォメーション窓口へ行きパンフレットをもらう。
このかぼちゃの敷き詰め具合はすごい。
これは結構期待できるかも。
ダラス樹木園でかぼちゃ以外のみどころと言えば、
園内に点在しているを歴史上の偉人たちの像。
こちらは画家のクロード・モネ。
なぜフランスの画家であるモネがここアメリカの樹木園にいるのかはよくわからない。
こちらはアメリカ合衆国第15代大統領のエイブラハム・リンカーン。
リンカーンのところからちょっと歩いたら、そこにはかぼちゃが大量に置かれたゾーンがあった。
こうやってアップで写真を撮ると凄く見えるが、
実際その場で全体を見てみると、それは想像していたよりも迫力に欠けるものだった。。
かぼちゃの家。
子供達がたくさん遊んでいた。
アメリカではハロウィーンの日は学校は休みなのか?
いや、そんなことはないよな?
前述した通り、写真の撮りようによっては凄くいいところに見えるが、
実際その場にいるとそんなにすごくない。
いや、すごいのだが、想像していたものがもっとすごいものだったので期待が外れたと言った方が正しい。
駐車場15ドル+入園料15ドルで30ドルも払っていることも期待値をあげていただろう。
”30払ってこれか。。”
そんな思いが頭をよぎった。
あまりにも期待を下回るものだったので、
私は『まだ他にメインのかぼちゃ会場があるのだ』
と本気で思ってしまうほど。
しかし園内全てを歩いてみてもかぼちゃ装飾がされていたのは、エントランスのところとここのみだった。
悔しい結果になってしまったが、いつまでもぐちぐち言っていてもしょうがない。
こうなったら例の偉人の像を全部回って一緒に写真を撮ってやる。
無理矢理でも目的を作り、30ドル分精一杯楽しもうと考えた。
この像はパッと見アインシュタインかと思ったが、
よく見るとアメリカの作家マーク・トウェイン。
ずーっと園内を奥の方へ歩いて行くと、子供向けのエリアのゲートがあった。
せっかくなのでここにも訪れておこう、と、そのゲートを潜ろうとする。
するとスタッフに
『リストバンドはあるか?』とジェスチャーで問われた。
『そんなものない。』とこちらもジェスチャーで返す。
『裏にあるチケット売り場で買ってきなさい。』とこれまたジェスチャーで返された。
なんとこのエリアに入るには別途料金が必要になるらしい。。
どんだけ金を取れば気がすむんだ?
もちろん、我々はこのエリアへは入場していない。
その別料金エリアを避け園内を歩いていると、
次に現れたのは今度こそアルベルト・アインシュタイン。
この園内に入る像たちは基本的に遠くの空を見つめている。
広場でプーさんが走り回っていた。
よく見ると全身プーさんの衣をまとった2歳前後と思われる子供。
たぶん本物のプーさんの大きさはあんなもんじゃないのかな?
その姿を遠くから見ると、まるで本物のプーさんが動き回っているように見えた。
ディズニーランドで見る大人ほどの身丈のプーさんよりも、
こっちの方が原寸大に限りなく近くてリアルだった。
ベンジャミン・フランクリン。
政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者など、
多彩な才能を発揮してアメリカ社会に大きく貢献した人物として100ドル札の肖像に選ばれている。
米ドル紙幣の最高額である100ドル札に選ばれるなんて、相当偉大な人物なんだな、と思いきや、
アメリカではより少額の紙幣により権威的な人物が使用されることが一般的らしい。
その理由は、
小額紙幣の方がより多くの人の手に渡り目に触れる機会も多いからということらしい。
日本とは全く逆の思考である。
つまり米ドル紙幣の中で1番権威的とされているのは1ドル札の肖像であるアメリカ合衆国初代大統領のジョージ・ワシントン。
その次に2ドル札のトマス・ジェファーソン、
5ドル札のエイブラハム・リンカーンと続く。
実際2ドル札など日本でいう2000円札ばりに使い勝手が悪く、全く流通していないらしいのだが。。
(以前偶然会計の時に2ドル札を使用したら、レジの人に『ワァオ!』と驚かれたことがある。)
ちなみにベンジャミン・フランクリンを訪れる前にはライト兄弟の像もあったのだが、
そこをベンチ代わりに腰掛けて一向に退こうとしないアメリカ人2人組が邪魔だったために撮影できなかった。
我々の目標はことごとく打ち砕かれたことになる。。
園内をぐるっと一周し、最後にもう一度ハロウィーン装飾が施されているかぼちゃのエリアに寄った。
見納めだ。
何度見ても、どこか物足りなさを感じてしまう。
インフォメーションでもらったパンフレットの表紙になっている景色を探したが、
それは去年のハロウィーンの様子らしくどこにも見当たらない。
余談だが、こっちのカラスは日本のカラスとは少し外見が違いスタイリッシュ。
13時ごろ、ダラス樹木園を出た。
”ちくしょう、こんなとこもう2度と来るものか。”
そもそも樹木園なので花などの植物鑑賞を楽しむのがメインのところ。
あいにく我々はそのような趣味は持ち合わせておらず、
園内散策も特に盛り上がりのないまま終わってしまっていた。
植物に興味があり、お金に余裕があり、子供連れの方にはのんびり散歩ができるいいところかもしれない。
そのどれにも該当しない我々にとっては、ここはちょっと失敗したな、という場所になってしまった。
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時刻は13時15分。
ダラス樹木園で予想以上の出費をしてしまったので、とりあえず目の前の昼飯を節約しよう。
色々迷った結果、毎度おなじみセブンイレブンの5ドルピザをチョイスした。
体に良くないとわかっていても、節約気分の時はついついこれに頼ってしまう。。
ついでに併設されているガソリンスタンドで20ドル分で9.264ガロン給油をした。
アメリカではセブンイレブンも立派なガソリンスタンド店になる。
1ガロン2.159ドルなので1リッター0.57ドル(約58円)計算。
ここのセブンイレブンにはDVDレンタルの自動販売機があった。
料金はDVD1枚1日レンタルで1.5ドル(約154円)。
ピザを食べ終えたら、いよいよダラス観光のハイライト、
ケネディー暗殺現場へと車を走らせる。
〜後半へ続く〜(ケネディー暗殺現場)
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