『ナバホ族の聖地』と言われ、
数多くの名作映画のロケ地にもなっているモニュメントバレーを観光してきた我々。
昨夜はモニュメントバレーから車で2時間弱ほど西へ移動したところにあるページという小さな町のウォルマートで車中泊をした。
(『Page』と綴るこの町を、我々は最初『パゲ』と読んでいた。。)
▼前回の記事
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
朝7時前に起床。
ウォルマートへ入りトイレとネット接続を済ますのはおきまりのルーティーン。
”そろそろシャワーを浴びてゆっくりしたい。。”
ということなので、まずは今日泊まる宿をページの町内に確保。
そして今日の予定を立てようとした時、我々は悩んだ。
ページに来たのは他でもない、アンテロープ・キャニオンを観光するため。
しかし今日の早朝には雨が降っていたし、
天気予報を見ても日中曇りか最悪雨が降る可能性もあるという。
アンテロープ・キャニオンは今回の旅の中でも、
オーロラやモン・サン・ミシェルなどと並ぶ最重要チェックポイントに設定しているので、
『行って雨だった。。』、とか絶対やだ。
熟考を重ねた結果、
今日はページの町の見所であるホースシューベンドというパワースポットへ行き、
あとは基本的に宿で疲れを癒すことに専念。
アンテロープ・キャニオンへは晴れの確率が高い明日訪れることにした。
スポンサーリンク
明日までのおおよその予定が決まったらウォルマート店内をうろちょろ。
朝食用にバナナ1本を0.29ドル(約30円)、リンゴ1個を0.73ドル(約75円)で購入した。
テニスボールはその辺で拾ったもの。
これで暇なときキャッチボールとかできるぞ。
ウォルマートを出たら最寄りのガソリンスタンドで給油。
思えば2日前のニューメキシコのマクドナルドガソスタぶりの給油。
だいぶガソリンが減っていたので
25ドル(約2575円)分で10.125ガロン(約38.27リットル)給油。
ここは1ガロン2.469ドル(約254円)とテキサスやニューメキシコと比べるとだいぶ高め。
(それでも1リッター0.65ドル(約67円)ほどなのだが)
背景に見える崖みたいな岩山の景色が新鮮で綺麗だった。
9時。
ウォルマートから車で10分ほど移動すると、そこはもうホースシューベンド。
入場料、駐車場は無料。
『どうぞご自由に見学していってください』って感じの雰囲気。
以前は看板すら無く、『知る人ぞ知る秘境』的な存在だったらしい。
駐車場からこのような坂を登って行き、
絶景ポイントまでトータルで約15分ほど歩かなければならない。
熱射病予防の警告か。水は必須のようだ。
1人=1本
2人=2本
3人=3本
、、、それ書く意味ある?
小指も立ってるし、ほとんどエンプティーだし、突っ込みどころ満載の看板だ。
駐車場から歩くこと約15分。
ついに崖っぷちに到着。
ホースシューベンドのすごいところは、
こんな断崖絶壁にもかかわらずフェンスの類が一切ないこと。
看板にも『すべては自己責任』を意味することが書いてある。
さすが自由過ぎる国アメリカだ。
このフェンスなしというのは、予想以上に訪れる者に恐怖心を抱かせる。
絶叫マシンや高いところが好きな私も、さすがにここは怖かった。
フェンスの有無が恐怖心にここまでの差を作るとは思わなかった。
これがホースシューベンド。
今まで見た景色の中でも上位にくるくらい迫力がすごい。
アンテロープキャニオンが目当てだったため、
ホースシューベンドにあまり期待をしていなかった、というのもプラスに影響しているかもしれない。
しかしやはり一番の要因はフェンス無しということ。
もしここにフェンスがあったら、たぶんこんなには感動しなかったと思う。
ちなみに目の前に見える急カーブを描いて流れているのはコロラド川。
まだ朝の9時台なので、絶景に半分ぐらい影ができてしまっている。
辺りを歩き回り、いろんな角度から景色を眺めながら日が高く昇るのを待った。
ここでも元クライマーの相方の本領発揮。
スパイダーマンのごとく、断崖絶壁をスイスイと登っていく。
『ライオンキング』でラフィキがシンバを抱え上げお披露目する所。
もしくは、『もののけ姫』でアシタカがモロに『黙れ小僧!』と一喝される所。
そのような岩が突起した部分がいくつもある。
そうなるとそこに立ったり座ったりして写真を撮るしかない。
昨日のモニュメントバレー同様、とりあえず写真を撮りまくった。
そしてこれも昨日のモニュメントバレー同様、
石を積み上げてジェンガのような遊びをした。
ここの石も表面がザラザラしていて、石と石の間に生じる摩擦力が強いため、
結構高く積み上げることができる。
これはいい暇つぶしになる。
11時30分ごろ。
そろそろ日が十分高くなってきて、邪魔だった影もなくなってきた。
ホースシューベンドとは、
コロラド川が蛇行してホースシュー(馬などのひずめにつける蹄鉄)のような形に見えることがその名の由来。
『ベンド(Bend)』は『曲がり目』という意味。
これが人口ではなく自然現象というのだからすごいよなぁ。
立つのではなく、こうしてうつ伏せになって崖っぷちに近づけばそんなに怖くないことに気がついた。
さらにこの体勢の方が安全。
11時45分。
ようやく駐車場へ戻る。
9時にここに到着したので、
約3時間もホースシューベンドを堪能したことになる。
さすがに3時間は長かったが、
無料でここまで楽しませてくれるホースシューベンドのコスパは五つ星レベル。
スポンサーリンク
その後ウォルマートへ寄り昼ごはんの買い出し。
12時30分ごろ、今回の宿、
Knights Inn Page AZ(ナイツ・イン・ページ・アリゾナ)に到着した。
部屋はすでに準備できていてそのままチェックイン。
クイーンサイズベッドが2台。
Wi-Fi、駐車場、朝食無料。
2人で1泊で4698円。
1人1泊2349円計算。
ベッドのところで終わりかと思いきや、
その奥にも謎のスペースがグンと伸びている。
まぁ、広いに越したことはない。
13時。
久々のシャワーでリフレッシュする前にまずはランチタイム。
先ほどウォルマートで購入した
パン1ドル(約103円)
サラダ1.99ドル(約204円)
ハム1.79ドル(約184円)
1ガロンクリスタルガイザー0.94ドル(約96円)
を取り出す。
(私はここで歯磨き粉を0.94ドルで購入した。)
アリゾナ州は税金に関して少しややこしく、
レシートを見ると『TAX1=9.9%』、『TAX22=3%』と 記されていた。
たぶん食品と日用品(もしくは薬品)でかかる税率が違うのだろう。
ややこしい。
パンはこのデカさでなんと1ドル。
サラダとハムも50%オフ。
破格の値段で手に入れることができた。
果物ナイフを取り出しパンを切る。
切れ目を入れ、そこにサラダとハムを詰め込めばハイ完成。
自家製サブウェイとでも言っておこうか。
なかなかボリュームがあり、味も美味しく、十分腹が膨れた。
しかもサラダとハムは半分くらい余った。
これで1人1.5ドル(約154円)ほど。
野菜不足も補えるし、なかなかいいメニューを考案したな。
今後定番メニューの仲間入りを果たしそうな予感。
自家製サブウェイを食べ終え、部屋で昼寝をしたりしてゆっくり過ごす。
その後16時30分ごろ。
宿目の前にあるコインランドリーへ行き溜まっていた衣類の洗濯をした。
1回2ドル(約206円)で回せた。
ランドリーを回している間、
ちょっと歩いたとこで開催されている出店(でみせ)エリアに足を伸ばしてみた。
昼頃までは晴れていたのに、いつの間にか雲行きが怪しくなってきている。。
やはりアンテロープ・キャニオンを明日に回したのは正解だったかな。
我々がページの町に訪れた時はちょうどバルーンフェスティバル(気球祭り)の開催期間中だった。
出店エリアにも気球をモチーフにしたものがたくさん飾られたり、売られたりしている。
小さな町であるページにとって、このバルーンフェスティバルは年に1度のビッグイベントであろう。
そんな時にこの地を訪れることができて、本当に運が良かったと思う。
(今までキーウェストとニューオリンズのハロウィーンなどニアピンが多かったからなおさら。)
宿の受付で聞くと、気球の打ち上げは明日早朝に近くの広場で行われるという。
アルバカーキの気球フェスを逃してしまっていた我々。
まさかこんなところで気球が観れるとは思っていなかったので、受付の人から情報を聞いた時には胸が高鳴った。
明日は早起き決定だ。
さらに夜にはこの宿の前のメイン通りで、
本物の気球をまるでランプのように見立てて通りを飾る
という美しい催しも行われると言っていた。
スポンサーリンク
出店エリアを散策していたら雨が本格的に降ってきた。
コインランドリーに戻り衣類を取り出し宿へ戻った。
そして夜までダラダラ過ごし、
20時30分頃に夕食の買い出しでウォルマートへ出かけた。
昼に余ったサラダとハムを使い切るため、購入したのはまたしても1ドルパン。
昼と全く一緒のメニューとなったが、特に飽きは感じず美味しく頂くことができた。
それから受付の人が言っていた美しい催しとやらを見学しようと目の前のメイン通りに出てみたが、何もやっていない。。
”あれぇ。。?”
確かにあの時、私は受付の人の言っていることを完全には理解できていなかった。
ひょっとしたら私の聞き間違いか?
自身の英会話能力の低さに落ち込み気味になったが、やっていないものはしょうがない。
意識的に『美しい催し』に関しては忘れることにした。
明日は朝6時30分くらいから気球打ち上げが始まるというので、
6時くらいには朝食を食べていたい。
今日は少し早めに就寝した。
▼次回記事(ページバルーンフェス)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】