レンタカーでアメリカ横断の旅も今日が最終日。
35日間というかなりゆとりを持った日程で、ほとんどノープランでアメリカ本土を走り回った。
実際まわってみて、35日という期間は横断するには十分すぎる、と感じた。
事実、だいぶゆったりまわったつもりだったが、
35日の間にアメリカ縦断を2回、横断を1回してしまっている。。
ルートを決めて効率よくテキパキ回れば、2週間もあれば余裕で横断できてしまうのではないか。
期間が短い方がレンタカー費用も浮くから、
無難に横断するなら2週間くらいがベストなのかな、と思った。
(1ドル=約109円 どんどん上がる。。)
▼前回の記事
earthtravel.hatenablog.com
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
朝7時。
オレゴン州からカリフォルニア州に入ったばかり辺りのところにある、
インターステイト5号線上のレストエリアで目を覚ます。
車の温度計は外気5度くらいを示しているが、
4度だったグランドキャニオンに比べたら体感温度は暖かく、寒さはあまり感じなかった。
それゆえ、昨晩はぐっすり眠ることができた。
ただただ疲れていて寒さよりも睡眠を優先させてしまっていたのかもしれない。
目を覚ましたらトイレだけ済ませすぐに出発。
レンタカー返却時間は本日の14時まで。
時間は余裕だが、何が起こるかわからないし、できるだけ早めにサンフランシスコ入りをしておきたい。
8時30分。
そしたら改装か閉業か知らないが、マックはこの有様。
残念。
ここには大きなガソリンスタンドが併設されていたので、せっかくなのでそこにも寄ってみた。
そしたらこのガソリンスタンドにはシャワールームが完備されていた。
いくらで浴びられるかはわからなかったが、最終日にこのような施設を見つけるとは。。
今までシャワーを浴びたい局面は何度もあったので、その時に現れて欲しかった。
さらにリラックスできるちょっとしたラウンジみたいなのも存在した。
こんな素敵なガソリンスタンドが全米各地にいくつもあったら良かったのに。
ガソリンスタンドの売店を物色しトイレを済ませたら再び運転。
こうやって走るのも今日で最後かぁ、と、噛み締めるように5号線を南へ激走する。
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10時50分。
サクラメント手前くらいでインターステイト5号線を外れ、
サンフランシスコまであと40分ほどのところにあるウォルマートに立ち寄る。
基本的に郊外に店舗を構えているウォルマートに寄れるのはレンタカーを所持している時に限られる。
なのでレンタカー返却前にラストウォルに訪れて食料を安価で購入しておこうと考えたわけだ。
ここのウォルマートで、
米約0.9kgを1.58ドル(約172円)、
玉ねぎ2つを0.74ドル(約80円)、
シフォンケーキみたいなのを1.99ドル(約216円)、
ストリップステーキ2枚を13.16ドル(約1434円)、
リブアイステーキを10.68ドル(約1164円)
で購入。
エルパソで焼いたステーキのコスパの良さが忘れられず、最後にステーキを4枚も購入してしまった。
まぁ、下手に外食するよりは全然安い。
サンフランシスコでは今度こそちゃんとキッチンと食器類が完備したホステルに宿泊する予定なので、
そこで豪快にステーキを焼いてかぶりつこうという魂胆だ。
買い物を済ませたら車中の掃除。
35日間散らかし放題だった後部座席、トランクを整理整頓。
本当に、車って便利だったなぁ、とつくづく思う。
全てをまとめバックパックの中に詰め込む。
詰め込みきれないものは買い物袋へ詰め込む。
まこれを持ち歩く日々が始まるのかぁ、と思うとちょっとため息が出る。。
12時前にウォルマートを出発。
ここで一つ問題が発生する。
この旅で初めてガソリンランプが点滅したのだ。
実は今回、返却時ガソリン満タン返し不要のプランでレンタカーを申し込んでいた。
昨晩ガソリンを満タンにして、
”なんとかこのままいけそうだな”、
と思ったので一切給油はせずにここまで来たのだが、ついにここで点滅。
冷静に表示されている走行可能距離を見たら、返却場所のダラーレンタカーまではなんとか走りそう。
あまりその数字をあてにしてはいけないということはわかっていたが、
ここまで来たらガソスタによるのも面倒くさいし、できればこのまま行っちゃいたい。
というか、
寄ろうとしてもこういう時に限ってガソスタがなかなか現れなかった、
と言ったほうが正しいかもしれない。
後続車を無視した超燃費重視運転で走行を続けながら、
なんとかサンフランシスコ=オークランド・ベイブリッジへ突入。
サンフランシスコの真北に位置するゴールデンゲートブリッジは
サンフランシスコに入る時には有料になると聞いていたので、そこは避けてここの橋を通った。
しかしどうやらこちらの橋も有料のようで、通行には4ドル(約436円)かかった。
日本でいうETCシステムがレンタカーに搭載されていたので、
支払いは後日クレジットカードから引き落とされる。
*追記(重要)*
今まで通ったトールロード(有料道路)の請求は、約1ヶ月後の12月半ばと約4ヶ月後の3月半ばに、2回に分けられてきた。
しかもその値段はトータルで約100ドル(約11300円)。
”高っッ!!!”
トールロードの看板を見る限り、料金は1回1ドル前後と超激安だったと思うのだが。。
請求金額に納得いかなかったので、ダラーレンタカーに問い合わせてみた。
そしたら、トールロード使用の明細を送ってくれた。
それを見る限り、
トール料金(有料道路通行料)は6回使用してわずか10ドル(約1130円)程度。
じゃ何が高いんだ?
よく見ると、その隣には『Admin Fee』とかいう謎の手数料が書かれており、その金額はなんと1回につき15ドル(約1695円)。
”高っッ!!!”
それが6回なので『Admin Fee』だけで90ドル(約10170円)も取られている。。
なんだよこの『Admin Fee』って。。聞いてねぇぞ。。
詳しくはまだ調べていないのでわからないが、
とにかく、アメリカでレンタカーを借りるときはトールロードの料金よりも、この意味不明な手数料に注意した方がいい。
フロリダのマイアミあたりはトールロードばっかりだったから、気づいたらトールロードに乗っているということがよくあったから。。
というか、トールロードを使用した6回中1回はサンフランシスコの橋の通行料。
残りの5回は全て、フロリダで道を間違えてトールロードを乗ったり降りたりした時のもの。。
本当、フロリダのトールロード地獄には要注意。。
この橋を渡っているとさらにピンチな状況に。
先ほどまで表示されていた走行可能距離の表示が突然『----』となり、
ついに表示されなくなった。。
これはもう本当に限界ということなのか。。?
ハイウェイを降りて市街地に突入しても超低燃費運転を継続する。
しかし、ナビで設定していたダラーレンタカーがあるところ付近にたどり着いてもそこには何もなく、
明らかにここではない雰囲気がプンプン漂っている。
”まじかよ、ここで道に迷うとか?まじでガス欠で止まっちゃうぞ。”
しかもここは急な坂が多いサンフランシスコの市街地。
その坂が下りなら万々歳なのだが、こういう時に限って急勾配な上り坂ばっかりが続く。。
相方のナビでもう一度ダラーレンタカーを検索。
なんとか特定の位置を見つけ出し、より磨きのかかった超低燃費運転でそこを目指す。
こうなると、信号が赤になるたびに不安に駆られる。
しかも市街地は道路が混み合っていて、アクセルワークの多さの割になかなか距離が稼げない。
いつガス欠で停車してもおかしくない絶体絶命の状況。
しばらく緊張状態のままの運転が続いた。
13時10分。
”あったー!!”
なんとかガス欠せずにダラーレンターを発見することができた。
看板に従って立体駐車場みたいなところへ入って返却所へ。
この立体駐車場の上り坂ですら登りきれるか分からない。。
『CAR RETURN』と書いてあるところで車を停車。
『アメリカ横断完了!』
なんていう感動など今はなく、
なんとかガス欠せずにたどり着いたことにただただホッとした。
メーターはほぼエンプティー。
それでも私は何事もなかったかのように、
かつ、”これだけの距離を走ってきたんだぞ”、と誇らしげにレンタカーを返却。
スタッフのおっちゃんが車を移動させる時にガス欠になってしまうのではないか?
と少しソワソワはしたが。
走行距離はレンタル時12602マイル→返却時22246マイルだったので、
トータル9644マイル(15430キロ)。
(1日平均約440キロ)
もう少しで1万マイルだったのに。。
ガソリンをもう一回給油してでももうちょっと無駄に走行しておけばよかったな、
と少し悔いが残った。
それでも、
10000キロの王台は軽く突破したのでまぁよしとしよう。
(運転はすべて私一人です。)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
▼アメリカ横断35日間のルート★
最後にこの窓口で最初にもらった書類などを渡して全ての手続きが終了。
ここでレシートをもらった。
レシートに書かれていた金額はデトロイトでレンターカーを借りる際に出された金額と同額の2402.88ドル。
トールロード(有料道路)を通った分は後から計算されてカードにチャージされるのだろう。
そんなことより、
この金額の引き落としはレンタカーを借りた日にちなのか?
それとも返却した日付なのか。。?
ドナルド・トランプ大統領誕生のため、
レンタル時には1ドル約103円だったドルも、
現在では109円にまで上昇してしまっている。
この6円差を2402.88ドルに当てはめてみると、
14416円ほどの差が生じる。
これはデカい。。
*追記*
後日実際に請求された金額は266525円だったので、
およそ19000円の差が生じてしまっていたことになる。
レンタカー返却から数日後、1ドル約111円になった時に引き落とされたということだ。
ちくしょう。。。
ついでにフロリダで食らった駐禁について、これはレンタカー会社の方で処理してくれるのかどうか聞いてみた。
しかし、『それは自分でやってくれ。』、と一蹴。
”しょうがない。30日以内に支払わないと割増料金になるし、宿へ行ったら手続きをしてやるか。”
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車の中にあった荷物を全て背負う。
”こんなに荷物あったっけ?”
と、その量に驚く。
今日からはドライバーではなく、再びバックパッカーに戻るのだ。
ほんと、車って便利だなって痛感した。
13時20分。
幸運にも、今回サンフランシスコで5泊する宿はダラーレンタカーから徒歩数分のところに位置していた。
『サンフランシスコ・インターナショナル・ホステル』というところ。
▼サンフランシスコ・インターナショナル・ホステルの場所
4台ベッドドミトリータイプ。
料金は5日間2人で28624円。
1人1泊2862円。
Wi-Fi、朝食無料のキッチン付き。
ロビー(共用スペース)には終日無料でコーヒーサーバーが置かれている。
ここが共用スペース。
基本的に外出しない人々はここでたむろし、飯を食う人たちはここで食う。
いつでもコーヒーが飲めるしビリヤード台も完備しているので、ここだけで十分時を過ごせる。
チェックインまで我々もここで時間を潰すことに。
先ほどウォルマートで購入したシフォンケーキみたいなのを取り出し食べる。
ユーチューブで『水曜どうでしょう』を見ながらケーキを食べコーヒーをすする。
至福のひとときだった。
シフォンケーキは変な風に甘くてきつい味。
お世辞にも美味しいと言えるものではなかった。
15時45分。
重い腰をようやく上げチェックインを済ませる。
部屋にはまだ誰もいない様子だったので、このまま誰も来ないことを願う。
そして私はしばらく部屋で今後の予定について色々と調べた。
具体的には、
コスタリカ初日の宿。
中米からニューヨークへいつ行くか?
ニューヨークでの滞在先。
ニューヨークから日本へいつ帰るか?
だ。
特に年末年始のニューヨークでの滞在先は確保困難な状況なので、一刻も早く確定させなければならない。
そのためにはいつ、どこからニューヨークへ行って、何日間ニューヨークにいて、、
など、他のことも連動して決めなければならないので調べるのにものすごく労力を使う。
本当、この作業は旅中最も面倒臭いことの一つかもしれない。
あ、この時ついでにフロリダでの駐禁処理をネットでしようとしたが、
よく調べると相手の日付記入ミスで請求されている罰金額が割り増しになっていた。
そんなアンリーズナブルな金額払えるはずがないので、
とりあえず抗議のメールを入れてあとは返信待ちの状態にしておいた。
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19時ちょっと過ぎ。
晩飯を作りにキッチンへ。
キッチンも広くてなかなか綺麗そう。
食器類も豊富に揃っている。
でもコンロがまるまる1台故障していて使えない。
なのでピーク時にはコンロ争奪戦が繰り広げられる。
コンロが空くのを待っている間に野菜を切る。
野菜と言っても、たまねぎだけだが。
さっきのウォルマートでステーキを2種類買ったが、
本日はリブアイステーキの方を焼いて食べることにする。
コンロが空いたので調理開始。
火力が強い方でずーーーーっと豆を煮込んでいる白人のおっちゃんがいたので、
仕方なく火力が弱い方で肉を焼くことに。
”豆なんて弱火で煮込めばいいのだから場所を代わってくれ。”
と内心思いながらも、特にその一言を告げることはなかった。
豆のおっちゃんは基本的に共用スペースで待機していて、
ちょいちょい豆の煮詰まり具合を確認しにキッチンへやってくる。
(我々はそのおっちゃんを密かに”ミスター・ビーン”と呼んだ。)
結局我々の方が先に調理完了し、ステーキをテーブルに運びディナータイムとなった。
19時50分。
本日の献立は白米と玉ねぎとリブアイステーキ。
1人230gほどで5.3ドル(約577円)くらい。
味の方はエルパソで食べた肉よりは少し劣る気もしたが十分に美味しい。
こんな豪華なメシを食っているのは我々以外いなかったな。
みんなだいたいカップ麺かパスタか豆。
そういえば ミスター・ビーンは我々がステーキを食べ終わった後もまだ豆をグツグツと煮ていたな。
一体いつになったら完成するのだろう。。?
こうして食事をとった後は部屋に戻り、テキトーに時を過ごしてこの日は就寝した。
本日ドミトリーには結局誰も来ず、気楽に時を過ごせた。
明日以降もそうであることを願いたい。
▼次回記事(ゴールデンゲートブリッジなど)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】