サンフランシスコ5日目。
昨日は悪天候のため1日中宿で過ごしていた我々。
本日もあまり天気は良くなさそうだが、2日連続で宿に缶詰という状況は極力避けたい。
そうならないように、1日のはじまりの第一歩として朝食を食べにまず起き上がることが重要となる。
(1ドル=約110円 2日連続変わらず。)
▼前回の記事
朝8時。
朝食会場へ。
今日は8時くらいですでにホットケーキの素がほとんどなくなっていた。
食缶の底に浅く溜まったホットケーキの素をかき集め、なんとかそれなりのホットケーキを作成。
8時前半で素がなくなるとか、みんなどんだけ早起きなんだ。
というか、宿側で注ぎ足しなどの処置をしてくれよ。
13時40分。
外は曇り空だが雨は降っていなさそう。
我々は昼ご飯の食材を調達するために外出した。
そういえば、サンフランシスコの街中ではよく浮浪者、または浮浪者風の人を良く見かける。
そして街を歩いていてマリファナ臭がする頻度も他の都市と比べて高い気がする。
我々の思い描いていた美しい街というサンフランシスコの影の部分を見てしまったようだ。
彼らは普通にしていれば特に危害は加えてこないが、お世辞にも治安がいいとは言い切れない部分がサンフランシスコにはある。
ダイレクトにスーパーへは行かず、せっかくなのでちょっと回り道をしてあたりを散策する。
途中、人だかりができていたのでそこで立ち止まっている。
よく見るとそこはサンフランシスコ名物のケーブルカーの終点ポイントだった。
ケーブルカーが止まった地点の地面には大きな円の切れ目が入っており、ケーブルカーはその円の上停車。
まさか、とは思ったが、そのまさかは的中だった。
なんと人力でケーブルカーを押して車体を回転させているではないか。
それはエレベーター式のパーキングで車体をエレベータに入れる前に車の向きを回転させるような感じ。それが人力で行われている。
180度回され逆方向を向いたケーブルカーは、再び乗客を乗せて元来た道を戻って坂を登っていく。
なるほどこのケーブルカーの人力回転が名物となっているのでこのように人だかりができていたのだな。
それにしても、段々畑のように数段階に分かれて坂道が続いているこのサンフランシスコの道は何度見ても異常だ。
14時20分。
スーパー、というか薬局でトマト缶詰とシーチキン缶詰を2.58ドル(約283円)で購入し宿へ戻った。
昨晩夜に使用して失敗したチリの缶詰などもう買わない。
本日の昼ご飯はパスタである。
15時10分。
シーチキントマトの平打ちパスタの完成。
ちょっと遅めのランチタイム。
まぁ、それなりの味だった。
15時30分。
少しずつ晴れ間が見えてきて街が明るくなってきた。
そんなタイミングで宿近くにあるユニオン・スクエアを訪れる。
そこには小さなスケートリンクが完備されており、その前には円錐型の大きなクリスマスツリーが飾られていた。
ニューヨークのロックフェラーセンターのスケートリンクにはかなわないが、なんとなく似たような雰囲気はある。
ちなみにスケートレンタル込みのリンクへの入場料は18ドル(約1980円)。
高いということは知っていたが、やはり高すぎる。
もちろん我々がここへ入場することはなかった。
その後は徒歩で北上し、チャイナタウンを目指しトンネル内を歩く。
トンネルを抜けたら、そこはチャイナタウン。
いきなり世界がガラッと変わった感じがする。
なんでもここサンフランシスコのチャイナタウンは、アメリカで一番デカいチャイナタウンなのらしい。
途中で相方がゴマ団子を購入。
メニュー表でいう14番、『SESAME BALL』と書かれている。
値段は3つで1.8ドル(約198円)。
安い。
味もなかなかうまい、らしい。(私はゴマ団子はあまり好きではないので食べていない)
このうまさ、この安さに感動すら覚えた相方は、これからはチャイナタウンで食べ物を買おうかな、、などとつぶやいていた。
確かにここの物価は少し安い気がする。
チャイナタウンの大通りを一通り歩いて往復。
ほんとに中国人ばっかで、街の雰囲気も昨日まで散策していたサンフランシスコの美しい街並みとは完全に別物。
ここにいるとアメリカにいるという感覚を失い、本当に中国にいるかのように錯覚する。
そしてこの時、久しぶりのアジアの雰囲気にどこか懐かしい気持ちが湧き上がってきた。
我々は ”早くアジアへ行きてぇー” と、口を揃えた。
17時。
チャイナタウンを後にしたら再びユニオン・スクエアまで戻り、近くにあったデパートに入ってみた。
そこのクリスマスツリー売り場でクリスマス気分を味わう。
デパートで見かけたピカチュウのぬいぐるみ(抜け殻)。
綿は自分で入れろということか。
その後はユニクロやスーパーなど、ユニオンスクエア周辺の店に何軒か入って時間を過ごした。
18時。
本日の晩御飯はラーメン。
訪れたのは『MENSHO TOKYO』という日本にも何店舗か店を構えているラーメン屋。
昨晩チリの缶詰を買いに行く際にこの大行列を発見。
その時から私はここへ訪れることをほぼ決めていた。
それにしても、本日も相変わらずの大行列を作っている。
店の前まで進むと、ガラス窓から店内の様子が見れた。
店内のテレビではなぜか日本の大食い番組が流れていて、大食い好きの私にとっては良い暇つぶしになった。
そして入口付近まで進むと、目を細めた日本人っぽい店員さんが流暢な英語で人数を確認しにまわってくる。
もしかしたら日本人じゃないのかも、と思って一応英語でやりとりしていたが、最後に我々に対して思いっきり『ちょっと待って!』と流暢な日本語を言い放って店内へ入っていったのを見て、やっぱり日本人だったんだ、と確信した。
ちなみに私が見る限りここの店のスタッフは全員日本人で構成されていた。
並ぶこと約1時間、ラーメンが提供されるまでにはトータルで1時間20分ほど待った。
私は『Tori Paitan Ramen』を税抜き16ドル(約1760円)でオーダー。
チップも入れたら20ドル(約2200円)の支払いになった。
高すぎる。。1食でこの値段はもうご馳走のレベルじゃないか。
それでも1時間以上待った甲斐があったと言えるくらい味は美味しかった。
20時。
久々のうまいラーメンに満足し、宿へ戻る。
いつものように大広間でくつろぎ、相方は相変わらずラスベガスのスロットアプリをブン回している。
だいぶ慣れてきたらしく、効率的にポイントを稼ぐ方法を見つけてしまったらしい。
私のiPhoneでもスロットを回してくれ、無料ビュッフェ以外にも何か特典をゲットしようと必死である。
いい時間くらいになったら部屋へ戻り洗濯物を乾かそうとランドリーへ行くが、この時乾燥機はフル稼働状態で空きがない。
1つのランドリーには『明日の朝にピックアップする(英語)』というメモ書きが貼られていた。
”なんだこれ、ちょっと自分勝手すぎじゃないか?”
隣にいた洗濯物が上がるのを待っているおっちゃんに聞いてみると、
『こいつらはさっき回したばかりだから、今すぐ乾燥させるなら入れ替えて、明日の朝までにもとどおりにしておけば大丈夫さ。』
と言って我々に中身を入れ替えて今夜中に乾燥させてしまうことを勧めてきた。
最初は躊躇したが、『お前らがやらないなら俺がやる。』と言ってきたので、
”じゃあ俺がやる”、といった感じでその提案を受け入れ洗濯物を入れ替えた。
まぁ先客は明日の朝まで戻ってこないだろうし、
我々が取り込むときに同じ料金を入れてまた回しておいてやれば問題はないだろう。
(ちなみに乾燥機1回は1.25ドル。1回じゃとても乾かないので2.5〜3.75ドルは必要)
スポンサーリンク
その後23時過ぎごろ洗濯物を取り込みに行ったら、ランドリールームはもう施錠されていた。
これでは洗濯物が取り込めないし、明日の朝先人が我々よりも先にランドリーに訪れてしまっては面倒臭いことになる。
受付へ行き事情を説明してランドリールームを開けてもらう。
我々に洗濯物の入れ替えを提案してきたおっちゃんもまだランドリー付近にいてくれて、英語でスタッフに事情を詳しく説明してくれたのでことは非常にスムーズにいった。
やっぱ英会話能力って大事。
なんとかランドリールームを開けてもらい、洗濯物を取り込み、先客の衣類を再びランドリーに投げ込む。
我々が使わせてもらった分だけお金を入れて先人の分を回してやろうとしたが、札しか持っていなくてコインがない。。
受付スタッフに両替を頼むと、
『今日はもうランドリーはクローズだから両替はできない。』と言われ、
結局先客の洗濯物はびしゃびしゃのまま乾燥機の中に放置されることとなってしまった。。。
”あ、あぁぁ。。笑”
ちょっとかわいそうなことをしたかな、と思いつつも、
明日朝洗濯物を取り込みに来た先客が乾燥機を開けて衣類を触った時の反応を考えると笑わずにはいられなかった。
そもそもこのような共用スペースを自分の都合で朝まで占領したこと自体が悪であり、我々は特に何も悪くない。
そうやって無理やり自らを正当化し、部屋へ戻り今日は就寝した。
初日には貸切状態だった4人部屋ドミトリーも、5日間も滞在するとなるとさすがにちょいちょい宿泊者が出入りする。
パプアニューギニアから勉強で訪れている大柄の黒人や、
アメリカ国内からの旅行でなぜかよそいきで学ランを着用している小柄な黒人、
ドミトリーの部屋で普通に電話やオナラをかます色白の中国人青年。
そんなインターナショナルホステルの4人部屋ドミでの就寝も今日で最後。
明日はチェックアウト後、学ランをよそいきにしている小柄な黒人に教えてもらった『パレス・オブ・ファイン・アーツ』という公園へ訪れる予定。
そして夜のフライトで再びカジノの街ラスベガスへ上陸。
今度こそミラージュの火山噴火ショーをこの目で見てやるぞ。
▼次回記事