昨日夕方、
グアテマラのサンペドロ・ラ・ラグーナからメキシコ南東部チアパス州にある小さな町サン・クリストバル・デ・ラス・カサス(通称サンクリ)まで乗り合いシャトル(バン)で移動してきた我々。
多くの人から話で聞いていた通り、サンクリにはヨーロピアンな雰囲気が漂っていておしゃれ。
さて、何日滞在することになるやら。
(1メキシコペソ=約5.8円 2016年12月。)
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8時、朝食。
まだ準備中って感じだった。
朝食は無料だが、おかわりは有料らしい。
『$35』とか書いてあるが、35USドルということではなく、
『35メキシコペソ』という意味。
なぜかペソはUSドルと同じ記号を使うので、初めてのメキシコだと特に戸惑う。
パンケーキと、”なんとか”っていう聞きなれない料理の2つからの選択制だった。
”なんとか”っていうのの正体がなんなのかわからなかったので、安牌を切ってパンケーキを選択。
ちょっと想像とは違うパンケーキが出てきたが、まぁまずくはなかった。
それでも後から来た欧米人たちのほとんどは”なんとか”っていう料理を注文していて、
見る限りそっちの方が美味しそうだった。
明日の朝はその”なんとか”を注文しよう、と思った。
ちなみに食べ終わった食器は自分で洗う。
朝食後はそれぞれのドミに戻ってチェックアウトの準備。
廊下にはこのようにタオルを干すところが豊富にあるので助かる。
乾燥しているので、ここに干しておけば一晩で乾く。
10時30分ごろ、チェックアウト。
そしてフロントに荷物を預けてもらう。
実は我々、この宿自体は昨日と今日の2泊予約している。
昨日はドミで今日は個室と、ブッキングドットコムで別々に予約した形になる。
そのため今日は1度ドミを出てチェックアウトし、
個室のクリーニングが終わり次第再びチェックインして個室に移動するという流れになった。
個室の方が若干高いが、それでも1人100円ちょい高いくらい。
この宿をオススメしてくれた方もドミと個室の両方に泊まったらしいが、
その100円くらいの差を考えたら個室の方が絶対にコスパがいい、と言っていた。
本来なら2日連続個室を予約したかったところだが、昨日は個室が満室だったので仕方なくドミに泊まったというわけだ。
晴れ渡った青空のもと外出。
ここは町の中心部にあるセント・クリストファー・カテドラル。
この教会の前は広場になっている。
この広場を北に進むと、11月20日通りというおしゃれな通りに出る。
背が低めの建物の店が軒を連ね、その前では路上販売の人たちもたくさんいる。
いい感じの雰囲気。
この時も、『サンクリはいいとこだよ〜。』という先人の旅人たちからの情報が頭をよぎる。
そして街を歩きながらその良さをどんどん実感していく。
なかなか大胆でユニークな展示方法だ。
通りを抜け、右手に衣類や雑貨などの市場があったのでそのエリアへ侵入していく。
雑貨を買いたいと言っていた相方の購買欲にも火が灯る。
まぁ、この時は灯っただけで終わってしまい何も買うことはなかったが。
テキトーに雑貨市場を抜け、サント・ドミンゴ教会にたどり着く。
よく見ると面白い模様の外装だ。
中に入ってみる。(無料)
外観とは違い、内部は暗い感じ。
ちょっとここで休憩させてもらう。
教会を出て、しばらく歩き町最大のメルカドを目指す。
メルカドに近づくにつれだんだん人が増えてくる。
11時45分、メルカド着。
メルカドの道は基本狭く、人でごったがいしているので非常に歩きづらい。
曲がり角も多くあり入り組んでいるので迷路みたい。
大体似たような店がたくさんあるので、メルカド内の土地勘がつくまでは少し時間がかかる。
メルカドを歩いてみてまず驚いたこと。
売られている野菜や果物が非常に綺麗。
しかもこんな感じに綺麗に積み上げられていて見栄えがいい。
こんなメルカド初めて見た。
メキシコ人は意外と几帳面なのか?
モノを売るにはまず見栄えが大事ってことをわかっているのか?
のちに聞いた話だと、メキシコ人は商売人気質の人が多いのだという。
場所によってはこの積まれている個数でのまとめ売りしかしていなく、個売りを受け付けない店もあった。
この果物屋もその一つ。
こんなにみかんいらなかったけど、7個売りしかしていないというので仕方なく7個買った。
料金は7個で10ペソ(約58円)なのでだいぶ安いのだが。
こんな風に売られている鶏屋がたくさんあった。
なんか、鶏肉を食う気が失せる。
メルカドの中には床屋もあった。
日本の駅構内などでよく見る1000円カットのQBハウスのように、最後は掃除機で頭を掃除する。
見る限り、ここで使っている掃除機は床を掃除する家庭用の掃除機に見えるが。。
どこかで肉を買いたいと思っていたが、
”メルカドの肉屋は衛生的にどうだろう?”、
と、なかなか買おうという気になれない店ばかり。
そんな中、写真のような清潔感のある肉屋が現れた。
値段がちょっと高い可能性があるが、ここ以外ないと思ったのでここで肉を購入。
必要以上の量をカットして提供してくるので、何度も小さく小さくカットし直してもらい、
結局豚肉を135g?で24ペソ(約139円)で購入。
肉ってやっぱ高い。
とりあえず必要な買い物を済ませたらメルカドを出て、散歩がてらテキトーに歩く。
そしたらこんな教会が現れた。
地図上では『El Cerrillo』と表示されている。
正直かなり遠回りをして歩いていたので、この時点で結構足に疲労がたまっていた。
ちょうどいい、教会で少し休もう。
内装は鮮やかで綺麗。
綺麗な花もたくさん飾られていて、今から結婚式でもあるのかってくらい。
ヨーロッパで見てきた基本暗い感じの教会とは一味違う。
ここに座り、しばらく教会を見学しながら一休み。
足に溜まった疲労物質を蹴ちらす。
12時30分。
教会を出て宿へ戻る。
帰り道、宿近くのスーパーに併設されているパン屋さんに寄ってみた。
サンクリはパンが激安。
しかもヨーロッパなどとは違い、菓子パンの種類が豊富。
このようなドーナッツパンが1個5.5ペソ(約31円)。
高くてもだいたい10ペソ(約58円)以下で美味しそうなパンが買える。
こりゃもう、あれもこれも買いたくなってしまう。
絶対これからヘビーユーズするだろうな、このパン屋。
本日の買い出しの結果。
トマト1個を2ペソ(約11円)、
アボカド1個を5ペソ(約29円)、
豚肉135gを24ペソ(約139円)、
みかん7個を10ペソ(約58円)、
ハンバーガーのバンズ2個で5.8ペソ(約33円)、
チョコドーナッツ1個5.5ペソ(約31円)、
クリームコロネ1個7.5ペソ(約43円)。
肉以外、非常に安い。
13時。
宿のキッチンで昼食の調理を開始。
肉を切り、バンズを焼き、作るのは毎度おなじみハンバーガー。
ダントツで高かった肉はたったこれだけ。(半分くらい晩飯用に避けておいた)
切って焼いちゃうとさらに縮こまっちゃう。
なんか寂しい。
アボカドとオニオンとトマトを和えたものをバンズに乗せ、肉をのせ挟んで完成。
早速、中庭へ持って行き食べる。
食べる前の写真撮影は毎度のこと。
やっぱり外で食べると美味しさが増す。
今回具材に待望だった肉が入ったのだが、
硬いし、こんだけ値が張るならなくてもいいかなと思った。
ベーコンと卵を挟めれば最高だな。
デザートにチョコドーナッツパンを食う。
うまい。
1個30円。
絶対また買うと思う。
食後は中庭にあるハンモックに揺られる。
空も晴れて、いい時間が流れる。
14時50分。
今夜泊まる個室にチェックイン。
うん、確かに100円くらい違うだけなら10人以上収容されているドミよりは全然いい。
と、思ったら、個室なのになぜか2段ベッドが2セットも設置されておりドミっぽい空間。
5人部屋?
よくわからないが、個室に変わりはないのでまぁ支障はない。
部屋の窓からの景色。
今日もお祭りの行進をやってる。
15時20分、外出。
宿を出たら、ついつい先程行ったばかりのパン屋に寄ってしまう。
そして、買うつもりじゃなかった菓子パンを購入。
私が購入したのは写真右側の砂糖とバターが乗っただけの菓子パン、5ペソ(約29円)。
ダメだ、安いと安いでたくさんモノを買ってしまう。
こんな購買癖がついてしまったら、このあと行くニューヨークで痛い目にあるぞ。
と、自分自身に言い聞かす。
でもこんな安いのも今のうちだけ、という考えが勝ってしまうのは己の弱いところか。
近くの公園でパンを食べ、再び歩き出す。
中心部は祭りで盛り上がっていた。
たくさんの人が統一された衣装を着て、何か掛け声を叫びながら同じ方向へ行進している。
我々もその行進に着いて行ってみる。
この通りも人混みがすごくて歩きにくい。
メキシコ感が溢れ出るフラッグ。
ずーっと通りを歩くと、食べ物屋さんの屋台が現れ始めた。
我々はグアテマラで聞いた日本人の寿司屋さんを探しながら歩いたが、残念ながらここでは見つけられなかった。
聞いた話によると、その寿司屋はバイトを雇いたくなるくらい大繁盛なのらしい。
『メイン通りで売ってるから簡単に見つけられると思うよ』
とのことだが、なかなか見つけられない。
目の前の丘の上に教会が見えた。
あれはグアダルーペ教会。
なるほど、皆このグアダルーペ教会目指して行進しているのだな。
とりあえず我々も階段を登り、丘の上のグアダルーペ教会を目指す。
なぜかこの辺は観覧車などがあり遊園地っぽい。
祭り期間限定の催しか?
人混みの中の階段は登りづらい。
行進隊は相変わらず元気よく掛け声を叫びながら階段を登っていく。
皆非常に真剣な眼差しで、一体感がすごい。
頂上のグアダルーペ教会に到着。
グアダルーペ教会に入れるキャパは決まっているので大渋滞が起こっている。
我々も教会内に入ろうとしばらく待ってみたが、列は一向に進む気配がない。
っていうか、進んでも人が多すぎて入れる余地がない。
もう諦めて丘を降りることにした。
また今度、落ち着いた時に登りにこればいいか。
みんなどこから歩いてきたんだ?ってくらい汚れている。
それにそもそもこれは一体何の祭りなんだ?
そう思い調べてみると、
これはメキシコでもっとも敬愛されている宗教シンボル『聖母グアダルーペ』の祭りらしい。
なるほど、だから皆グアダルーペ教会を目指しているのか。
聖母グアダルーペ最大の特徴は褐色の肌をしているということ。
だからメキシコ国民からの圧倒的な敬愛を受けているのだ。
本日12月12日は聖母グアダルーペの日で、メキシコの国民の祝日になっているらしい。
それぞれの団体ごとにユニフォームがある。
まるでサッカーのユニフォームみたい。
日本の祭りのように地区ごとに分かれているのかな?
道を戻りながら旅行会社を何軒かはしご。
グアテマラまでのシャトルの値段を聞いてまわる。
そう、我々は12月24日グアテマラシティー発の便でニューヨークへ飛ぶことが決まっているので、
メキシコまで北上して来たにもかかわらずその日までには再びグアテマラに戻らなければならないのだ。
ここの旅行会社の場合、
サンクリからパナハッチェルが350ペソ(約2030円)、
サンクリからアンティグアまでが450ペソ(約2610円)。
グアテマラシティー直行のシャトルはないという。
もう数件回った結果、グアテマラシティー直行のシャトルを発見。
しかしその値段は1000ペソとか950ペソ(約5800円前後)だった。
ちなみに、
行ってもいいかなと考えていたグアテマラ北部にあるフローレスという町までは550ペソ(約3190円)で行けるらしい。
がしかし、サンクリからフローレスまでは遠いし、道がよくなさそうなのでそこへ行くのは現実的ではないだろう。
17時20分。
相方がミサンガを作りたいというのでそれを作るための糸探しに。
完成しているミサンガは町のいたるところで嫌という程見かけるのに、
その元となる糸は探してみると全く見つからない。
私は家庭科とかあまり詳しくないのでよくわからないが、こういうのではないらしい。
結局理想の糸を見つけることはできなかった。
その後夕食の買い物のためにメルカドへ行こうとするが、メルカドはここから遠い。
今日はもう沢山歩いて疲れたので、またメルカドまで戻るのは正直いやだ。
結局宿近くのスーパーで野菜とパンを購入して宿へ帰った。
ズッキーニは3.61ペソ(約20円)、
トマトは3.77ペソ(約21円)、
ハンバーガーのバンズ1個2.9ペソ(約16円)、
砂糖がまぶされた菓子パン1個5.8ペソ(約33円)だった。
結局今日1日だけで3回もパン屋さんを利用することとなってしまった。
本日購入したパンの数、2人で7個。
20時。夕食の時間。
宿に戻る途中にスーパーで購入したズッキーニとトマトを使ってスープを作る予定。
ズッキーニとトマトと玉ねぎと、昼に買った肉の残りと一緒に煮込む。
日本から持参している醤油やほんだしで味を調整する。
スープとともに、プレーンのパンをフライパンで炙ったものを一緒にいただいた。
パンはサクサクで美味しい。
スープは、ちょっと味が薄かったかな。
夕食後はシャワーを浴び、個室で就寝。
のはずが、、
ベッドに横たわっていると足や背中など身体中が痒くてたまらない。
”もしかして、、”
とベッドの上をよく見てみると、ダニみたいな小さな虫が這っていた。
”うわ、最悪。”
相方は二段ベッドの方で寝ていたのだが、何の異常もなかったらしい。
一方の私は痒くて痒くて寝ようにも寝れない。
このベッドの上にもういたくない。
この部屋にベッドが全部で5台もあってよかった、と、この時思った。
私はベッドを移動し、どうせねれないのならば夜更かしして何かしようと思い、
『刑事コロンボ』の動画を観ることにした。
そうしてしばらくコロンボを見ていると眠気が襲ってきて、いつの間にか就寝していた。
私を噛んだ虫がナンキン虫でないことを祈る。。
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