サンクリ4日目。
昼間に飲んだコーヒーのせいか昨夜はなかなか寝付くことができず、結局一睡もできないまま朝を迎えてしまった私。
午後にコーヒーを飲むとその日の夜なかなか寝付けないことが中米に来てから多々ある。
今までコーヒーを飲んで眠れなくなるなんてことは1回もなかったのに。
単なる考えすぎなのか、はたまた本当に中米のコーヒーの威力は抜群なのか。
夜が開けるまで一人リビングで過ごしていた私だが、
朝スタッフなどが起きてきたら一度部屋へ戻り朝食時間までテキトーに過ごした。
(1ペソ=約5.8円 2016年12月14日。)
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8時50分、朝食。
朝食はワンプレート料理。
コーヒーのおかわりは言えばくれた。
小さめのテーブルなので、人と人との間隔が狭く妙に距離感が近い。
なんだかアットホームな雰囲気だが、特にベラベラしゃべることもなく、挨拶だけ交わしただ黙々と朝食を口に運んだ。
ここは2階のテラス。
やっぱりネパールの旗が飾られている。
バスタオルなどはここで干すことができる。
9時40分。
朝食後は2階のリビングでゆったり。
10時30分、外出。
明日以降の宿を確保するため、サンクリにある日本人宿『カサカサ』へ直接行ってみる。
電話でも問い合わせはできるようだが、
なぜか我々の電話からだとうまくかけることができなかったので直接行ってみることになった。
部屋も見れるし、ついでにサンクリ以降の我々の進路についても相談してみよう。
カサカサはサンクリの中心からは少し外れたところに位置している。
とりあえず町中心のセント・クリストファー・カテドラルへ寄る。
内部に入るのは今日が初めて。
カテドラルを出たら再びカサカサを目指す。
11月20日通りを過ぎ人気の少ないところを歩いていたら、突然対向車線を歩いていた人に声をかけられた。
『すみませーん。日本人の方ですよねえ?』
男性二人組だったが、二人とも旅慣れてそうで少し日本人離れした見た目だったので一瞬彼らが本当に日本人であるかどうか疑った。
『はい、そうですよ。』
私はそう答えながら、その二人が正真正銘の日本人であることを確認。
『何かお探しですか?』
『いえ、今からカサカサっていう日本人宿に行くんです。』
『あー、カサカサ、僕も泊まってましたよ。今は別のところに移ったんですけどね。場所わかりますか?』
『大丈夫です。ありがとうございます。』
サンクリには長く滞在していそうな人だったので、私からも1つ質問をしてみた。
サンクリ散策初日から探している日本人の寿司屋さんについてだ。
『そういえばサンクリで寿司を売っている日本人がいるって聞いたんですけど、知ってますか?』
『あー、もちろん。ってか僕一緒の宿に泊まってるんで案内しますよ。すぐそこですから。さぁ、行きましょう。』
まさかこんな展開になるとは、急に訪れた嬉しい誤算にテンションが上がる。
それにしてもこの方、言動の展開が早い。
ちなみに上記写真がその宿、『JUGUAR YOU』。
そこはサンペドロのカモモシにいる時、
『サンクリに行くならこの宿が居心地がいいよ。』と教えてもらった宿だった。
しれーっと空室がないのか聞いてみるも、もう満室だと。
人気宿だな。
宿の中に入れてもらい奥へ進んでいくと、まさに今寿司を作っている場面だった。
”ほー、こんな感じで作っているのかぁ。”
舞台裏に潜入した気分。
それにしても、予想をはるかに超えるクオリティーの高さ。
旅中に足を怪我して、
完治までサンクリに長居しなければならなくなったのがきっかけで始めたというこの路上販売の寿司屋さん。
今は少し落ち着いてきたらしいが、ちょっと前までは行列ができるほどバカ売れ状態になっていた人気店らしい。
11時ごろからと16時ごろから1日2回営業に出ていて、週2くらいは休んでいるのだと。
販売場所はカテドラル前の広場や11月20日通りなど人が集まっているところ。
サンクリの路上販売のルールとして、
”歩きながら販売しなければならない”というのがあるので、常に歩いて移動しながら売っているのだとか。
(許可を得てれば一定の場所での販売も出来るらしい)
長時間同じ場所に立ち止まって売っているのを警察に見つかると、
『ちゃんと歩いて売るように。』、と注意が入るらしい。
それはさておき、サンクリ到着日からずっと探していた寿司屋さんにまさか寿司制作現場でお会いすることができるとは思わなかった。
話を聞き触発され、我々もなんか売って金を稼ごうか、という気になった。
これは新商品の寿司ドーナッツだという。
なかなか斬新なアイディア。
値段は忘れたが、普通の手巻き寿司よりだいぶ高かった。
もちろん寿司を購入。
私は照り焼きチキン手巻き寿司、相方はカニカマアボカド手巻き寿司。
確かそれぞれ35ペソ(約203円)と40ペソ(約232円)だったが、
日本人特別価格で1パック30ペソ(約174円)にまけてくれた。
ありがたい。
見栄えも味も、日本のスーパーに売っていてもおかしくないくらいのハイクオリティー。
これで200円ちょいくらいなら、そりゃ売れるわ。
今度は路上で売っている時に会って買いたいな、と思った。
11時20分。
寿司屋さんはまさにこれから路上販売へ行くところだったのであまり長居はせずにお暇。
本来の目的であった日本人宿、カサカサを目指す。
11時20分。
サンクリの日本人宿、カサカサ到着。
本当に中心からは結構外れたところにあり、あたりは静か。
右上のピンポンを何回かおすと、ボーズがよく似合う関西弁を話すオーナーが出てきてくれた。
カサカサのオーナーはすごく人が良くて、空室を聞きに来ただけなのに熱い緑茶を出してくれた。
そして肝心の部屋は、ちょうど明日から1つ空室が出るらしい。ラッキー。
ということで、明日からはこのカサカサにお邪魔することが決定した。
さらに我々のサンクリ後の進路について相談してみる。
オーナーは非常に引き出しの多い人で、目的に応じた様々な提案をしてくれた。
さらにさらに今月末ニューヨークへ行くことを話すと、
なんとオーナーは昔ニューヨークに1年以上住んでいたということがわかり、
ニューヨークについてもいろいろと教えてもらった。
きわめつけはオーナーはボイスパーカッション(ボイパ)をやっていて、
ニューヨークにいたのもボイパで路上パフォーマンスをしたりして生計を立てていたらしい。
つまり私の好きなヒップホップにも詳しくて、ヒップホップについての話でも盛り上がった。
そして、ちょっとだけ目の前で生ボイパを披露してもらった。
楽しい滞在になりそうな予感。
ちなみにここカサカサではバスチケット購入の代行なども行っていて、
宿泊していなくてもチケットだけ取りに来る日本人の方も多くいるらしい。
その他様々な相談にも快く乗ってくれるようなウェルカムな雰囲気なので、宿泊していなくても気軽に訪れることができる。
その時は気さくなオーナーがきっと暖かく迎えてくれることだろう。
14時。
すっかりカサカサに長居してしまった。
ヒップホップについてや観光について、さらには商売についてなどいろいろな話を聞くことができて、なんだか勉強になった。
オーナーの話を聞くためにカサカサを訪れる人もいると聞いていたが、その意味がわかった。
そして帰りにはカサカサ近くの売店で写真のような『MINI MAMUT(ミニマムート)』というお菓子を買って行った。
カサカサのオーナーが相方の着ている『MAMMUT(マムート)』(登山用品ブランド)のジャケットを見て、そのお菓子について教えてくれたのだ。
いくらか忘れたが、1個数十円くらいで安かった。
チョコレートのお菓子だった。
15時。
11月20日通りへ行き、毎度おなじみのパン屋さんへ。
さすがに寿司1パックだけでは足りなかったので、パンでおやつタイム。
これ全部で34.6ペソ(約200円)。
中央広場のベンチにパンを座って食べる。
美味しい。
16時。
南の方へ下、雑貨屋が密集している建物内へ。
全然人いなくて閑散としている。
さーっと歩いて見ただけで終わった。
雑貨屋密集エリアの近くにあったスーパーで買い物をし宿へ戻る。
正方形のチーズ4.8ペソ(約27円)、
ソーセージ6.56ペソ(約38円)、
トルティーヤ10枚入り12ペソ(約69円)で購入。
20時30分。
キッチンで夕食作り。
『クッキー作ってます。』
みたいな丸いのは我々のではなく別の宿泊者のもの。
聞くとアルゼンチンの料理だとか言って、完成したのを少し味見させてくれた。
どんな味だったか全く覚えてないが、確かクッキーみたいな味だった気がする。
我々の今日の献立はトルティーヤ。
一つのフライパンで2枚ずつしか作れないので、出来上がったのを立って食べながら次のを作るという感じになった。
最後に完成したの2枚だけはテーブルへ持って行って座って食べた。
味の方はなかなかいける。
これからはトルテーィーヤがきそうだ。
21時40分。
夕食後は2階のリビングでくつろぐ。
昨日と同じように、23時ぐらいになったら部屋へ戻り就寝。
昨日は眠りにつくことができずにたまらず部屋を飛び出し夜更かしをしてしまったが、今日はなんの問題もなく寝付くことができた。
やっぱりコーヒーを飲んでいないとぐっすり寝れるのか。。
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