サンクリ6日目。
昨日サンクリの日本人宿『カサカサ』に拠点を移した我々。
オーナーの人の良さ、宿の清潔さ、それゆえの居心地の良さ。
サンクリの中心から少し離れてはいるが、移ってきて良かったと思っている。(まぁ、もうサンクリ6日目だし中心にいる必要もあまりない)
今後、サンクリ以降の予定を未だにどうするか決めれないまま、一体何日間カサカサにお世話になることになるやら。
グアテマラのサンペドロのカモモシの時と同じように1週間くらいのんびりしそうな雰囲気が早くも漂っている。
(1ペソ=約5.6円 2016年12月16日。)
*カサカサのオーナー曰く、この時期は空前のペソ安だったらしい。
メキシコマジで物価安いなぁと思っていたけど、本来の物価の安さに加えさらにペソ安という要因もあって余計にメキシコの物価安を感じていたのか、ということが判明した。
今年(2016年)の9月ごろには1ペソ=5.3円台まで下がっていたらしい。
(1年前の2015年のレートは1ペソ=約7.2円くらいなので、ここ1年で2円近く落ちている。)
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朝9時前。ゆっくりの起床。
ちょっとパソコンで作業をする。
9時30分。
キッチンへ行き朝食を作る。
作ると言っても、昨日買ったパンをフライパンで焼くだけだが。
そしてオーナーがコーヒーをご馳走してくれた。
我々の好みを聞き、それに合わせて味を調整してくれる。
甘めがいいか、とか、ミルク多めがいいかとか。
いろいろと要望を聞き、『小岩井のミルクコーヒーみたいな感じね。』、と言ってコーヒーを淹れ始めた。
そして以前カサカサに宿泊していた人が路上で焼き鳥販売をしていた時のドキュメント的な動画を見せてくれた。
なかなか面白かった。
しかも結構売れている様子。
カサカサのオーナーは”商売”について豊富な知識を持っていて、たくさん学ばせてくれる。
そしてそれに後押しされ、ここサンクリで路上販売にチャレンジする宿泊者もなかなか多いらしい。
先日お会いした日本人の寿司屋もそうだが、確かにここサンクリでは路上販売をしている人が多い。
その大体が現地民だが、数が多いので自分もやってみよう、と、第一歩を踏み出しやすい環境だと思う。
我々もオーナーの話を聞いたりこの動画を見たりしてやる気だけはメラメラ燃え上がっていったが、結果から言うとここサンクリ滞在期間中に路上販売にチャレンジすることは一度もなかった。
*ニューヨークで味噌汁屋でもやるか、などと本気で考えたが、御察しの通り年末年始のニューヨーク滞在中も何も販売せずに終わっている。
11時30分。
オーナーに安くて美味しいレストランなどを大きな地図を使って教えてもらう。
そのままの流れでコップのデザインがかわいいという話になる。
さらにさらに話の流れで、オーナーと一緒に買い物へ出かけることになる。
ちょうどオーナーも買い物へ出かける予定だったらしく、そのついでに先ほど教えてもらったレストランや、かわいいコップが売っているお店などを教えてもらうことになった。
我々の専属ガイドのようにいろいろと町の紹介をしてくれる。
そんな感じで、一同カサカサからメルカド方面へと向かう。
12時20分。
メルカド内にあるコップ屋さんに到着。
一見野菜屋さんに見えるが、奥の棚にはコップや置物などの焼き物がたくさん置かれている。
案内してもらわないとなかなか見つけづらい所だったので、教えてくれたオーナーに感謝。
胴体はふっくらとして、口の部分がキュッと窄んだツボのようなデザインが非常におしゃれ。
彩り豊かな手塗りペイントもいい味を出している。
すごく迷ったが、たくさんの種類の中から1つを選び出し購入。
サイズにもよるが、我々が購入したのは1個15ペソ(約84円)だった。
その後一旦メルカドから出て、別の店へ。
日本でいう百均のような雰囲気の店へ。
ここでもコップがたくさん売られているということで案内してもらった。
確かに、先ほどとはまた違うデザインのコップがたくさん。
個人用としても魅力的だが、実は私、ここでこのコップを大量購入して日本へ持ち帰り売りさばいてやろうか、ということを本気で考えていた。
このようなデザインのコップは日本ではあまり見かけないし、おしゃれなので絶対人気が出るはず。
1個15ペソ(84円)で仕入れ、仮に日本で500円で売れるとしたら、1個につき400円弱の利益になる。
10個なら4000円弱、100個なら40000円弱。
もし1個7、800円くらいで売れたら利益はもっと伸びる。
ただワレモノでかさばるという持ち運びの不便さがネック。
自分で持っていくには限界があるし、国際便で送っても割れてしまったら元も子もない。輸送量がどれだけかかるかもまだわからない。
そんなことを考えながら、このコップを購入するべきかどうかをこの時考えていた。
結局この時は購入には至らず、またしばらくよく考えてみようということでこの店を出た。
まだサンクリは長い。今日は下見ということで。
13時過ぎ。
他にも買うものがあるというオーナーとはその店で別れ、我々は宿へ戻る。
13時40分。カサカサ到着。
お昼ご飯をどうしようかと思っていると、昨晩別の宿泊者が作ったカレーが残っていて、『もしよかったら食べてください。』ということだったのでありがたくいただくことにした。
この手焼き感溢れる素朴な食器類がまたいい。
カレーもおいしく、満足な昼食となった。
昼食をとり終え、先ほどのコップについていろいろと調べていると、あっと驚く衝撃の事実を知ることとなった。
なんとこのコップの釉薬には鉛が多く含まれていて、気に入りすぎてヘビーユーズしていたカナダ人女性が鉛中毒になってしまった、というニュースを発見してしまったのだ。
その時発見した記事↓↓
超頻繁に使用し過ぎなければよっぽど大丈夫だろうが、このような事実を知ってしまった以上、日本に持ち帰って売りさばこうなんていう考えは一気になくなった。
今までも日本に持ち帰って売りさばこうとしたものはちょいちょいあったが(シアトルのスタバの限定グッズとか。)、結局購入に至ったものはこれまで1度もない。
そう簡単にはいかないな。
宿でゆっくり過ごし、一気に時は経ち時刻は19時。
夜は近くの小学校へ。
カサカサに宿泊している絵描きさんがその小学校の壁に壁画を描くというので見学とお手伝いをしに行ったのだ。
その方は日本国内や海外で『ヘキカキカク』と言うプロジェクトを行っているといい、今回もそのプロジェクト実施のためここ、サンクリストバルデラスカサスに訪れたらしい。
今日は壁画を描く最初の段階で、プロジェクターで下書きを映し出し、そこに鉛筆かなんかで実際に下書きを描いていくという作業だった。
なるほど。それは夜暗くなってからじゃないとできないわ。
壁画描く時って、こういう風にプロジェクターに映し出して下書き描くんだ。
おもしろい。ちょっと勉強になった。
20時近く。
一通りの作業が終了したら我々とオーナーで晩御飯を食べに行くことに。
とりあえず遠くに見えるデッカいクリスマスツリーを目指す予定だったが、思いの外それは遠くて途中で断念。
しかもその後訪れたオーナーオススメのレストランは2件続けて閉店。
仕方がないのでとりあえず町の中心あたりまで出てきた。
20時。
途中『KIKIMUNDO』というお店へ。
実はここ、店というよりは美術の個展。
キキさんという芸術家が描いた絵が展示されており、1階にはその作品のデザインのグッズが売られている。
場所はミゲル・イダルゴ通り沿いだったかな。
こちら1階のショップ。
キキさんの作品デザインのライターやコップ、スマホケースなどが売っている。
見て回るだけで美術館にきた気分になれるので面白い。
階段があったので2階へ上がってみると、ここは本当の美術館みたいだった。
いわゆる個展会場。
たくさんの人たちが集まってて、キキさんの作品を鑑賞したり談笑したりして楽しんでいる。
我々も作品を鑑賞し時間を過ごす。
ちなみにここ、無料で入れた。
サンクリに訪れた際はぜひ足を運んでみては。
*ちなみにカサカサの近くの小学校(先ほどヘキカキカクで壁画の下書きをしたところ)を囲む壁にはキキさんが描いた絵がある。↑↑
サインに『KiKi なんとか』って書いてある。
『KIKIMUNDO』を出たらカテドラル前の広場へ。
何やら人だかりができてる。
皆の視線の先には純白のコスチュームに身を包みイカしたハットをかぶったおじさんが踊っていた。
タップダンスのおじさんらしい。
結構な頻度でこの広場でストリートパフォーマンスをしていて、結構な人気者らしい。
20時30分。
結局晩御飯は11月20日通りで露店を出している『モレのおっちゃん』のところでとることにした。
『モレ』とはこのおっちゃんが売る『タマレス』という料理の種類の一つで、タマレスにはモレ、ポヨ、プエルコの3種類があるらしい。
ポヨは鳥、プエルコは豚という意味だが、モレはよくわからない。
とりあえずオーナーが好きというのはモレ。
そのイメージがあって、我々は今後このおじさんのことを『モレのおっちゃん』と呼ぶようになったのだ。
ちなみにこのモレのおっちゃん、基本夜にしか現れない。
これはタマレスのポヨ(鳥)。
じゃがいもみたいなのの中にそぼろのような鶏肉が入っている感じ。
ホクホクしていて、この寒い時期には特に美味しい。
そしてこれがモレ。
見た目はポヨと全然違い、中身にはアンコのようなものが入っていて甘い。
ごはんというよりはデザートで食べるお菓子といった感覚。
それでも味はうまい。
この後私はプエルコ(豚)も一つ追加購入。
こちらはモレの中身が豚肉になったというだけのものだった。
これらタマレスは、モレ、ポヨ、プエルコ、どれも1つ6ペソ(約33円)。安い。
ちなみにこれらタマレス、カロリーがハンパなく高いらしいので食べ過ぎには注意かもしれない。
我々はモレのおっちゃんの屋台付近に座り、いろいろと話をしながらタマレスをいただいた。
気づけばモレのおっちゃんの屋台の周りにはたくさんの人が集まっており大盛況。
なかなか稼いでるな、このおっちゃん。
そしてこの後相方は『コンレチェ』という暖かい飲み物を購入し、カサカサに戻りながらそれを飲んでいた。
優しい味がして美味しいと。
ちなみにこのコンレチェも1つ6ペソ(約33円)だった。
22時過ぎ頃、宿着。
ヘキカキカクの方々はすでに宿に戻ってきていた。
オーナー代理のような人がいるわけでもないのに、こうやって宿にオーナー不在の時間が普通に存在するのがすごい。
そういえばなぜか我々の個室だけ扉に鍵がないのだが、この宿だったらそれでも安心していられる。
確かに鍵はあったほうがいいが、そういうの、すごいなと思った。
この日は23時過ぎくらいに就寝した。
明日は、何をしよう。
とりあえず明日から本格的な壁画の色塗りが始まるみたいなので、それを手伝いに行ってみよう、と思っている。
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