今日は朝から馬に乗り、他のカサカサ宿泊者と一緒にサンクリの隣村サンファンチャムラまでお出かけした。
その後サンクリに戻ってきて飯を食い、雑貨屋を見て、カサカサに戻ってきたのは16時過ぎごろ。
ちょっと一息つき、
17時からはカサカサのオーナーも出演するというライブイベントを見に行く予定。
久しぶりに1日中予定が詰まっているというタイトなスケジュールをこなしている。
(1メキシコペソ=約5.6円 2016年12月18日。)
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サンファンチャムラへ乗馬、昼食、からの雑貨屋見学を終え、16時過ぎ頃カサカサに戻り、ちょっと一息入れる。
そして17時。
オーナーの友達のミュージシャンの方がカサカサへやってきた。
なんでも今日はオーナーも出演するというライブイベントが町のライブハウス?のようなところで開催されるそうで、その方はオーナーをピックアップしに来たのだ。
我々もそのイベントを見学しに行く予定で、急遽オーナーと一緒に車でライブ会場まで向かわせてもらうことに。
年季の入っているワーゲンバスに乗り込み出発。
オーナーの音楽仲間の人もすごくいい人だった。
なんでもその方は世界一周中に今の奥さんと出会い、最近ここサンクリで子供が生まれたという。
奥さんも同じくミュージシャンらしく、今夜のライブイベントにも参加する。
現在も一応世界一周中で、世界一周が完了するまでにはあと30年はかかるかなぁ、と、かっこいいことを言っていた。
やはり、世界には我々の常識を超えるような経験を日常的にしている人たちがまだまだたくさんいるんだな。
ちなみにこれがそのライブイベント『宴』のポスター。
なんでも今日は日本人のアーティストが中心に(というか全員日本人?)出演するイベントらしい。
入場はドリンク込みで30ペソ(約168円)。安い。
17時10分。
ライブイベント会場となる『wapani』というところに到着。
オーナー曰く、ここでは頻繁になんらかのイベントが開催されていてサンクリの町のコミュニティーセンター的な役割を果たしているのだとか。
ゆっくりとくつろげそうな空間。
すでに他のアーティストによるライブが行われているというので、早速会場へ潜入。
奥の部屋へ入ると、そこにはなんとも言えない光景が我々を待っていた。
そんなに広くないスペースのど真ん中で一人の日本人アーティストがあぐらをかいて座っている。
『Aki-Ra Sunrise(アキーラサンライズ)』という名のアーティストらしい。
その方を取り囲むように、主に欧米人が円を作ってあぐらをかいて座っている。
ヒッピー風の欧米人が多かった。
その欧米人達が、小刻みに体を左右に揺らしながら何かの歌をただただ永遠と歌い続けている。
歌が終わるとまた初めから歌い出すという無限ループ。
真ん中に鎮座しているアキラさんはそのポジションや身なりからして、
もはや神様にしか見えない。。
歌を歌う欧米人らはその信者たち。
昼間のサンファンチャムラの教会みたいに、写真なんてとても撮れないような神聖な雰囲気。(上記写真はパフォーマンスが終わった直後にさっと撮った。)
来るところ間違えてしまった感が我々2人にこみ上げてくる。。
この異様な、そして神聖な雰囲気に我々は完全にのまれてしまった。
それにしても、あの歌のメロディーは未だに我々の脳裏に深く焼き付いていて、たまに突然頭の中で再生され出す。
しばらくしてようやく歌が終わったら周りの欧米人達ははけ、アキラさんがでっかいパイプのような楽器を取り出してそれを奏で出した。
”ブォーーーーッ”っという鈍い音が会場に響き渡る。
その後は我々が一番見たかったハンドパンの演奏。
ハンドパンといえば我々の旅の序盤、ドイツで出会った香港人と日本人の方が演奏していた楽器。
その時初めてこの楽器の存在を知り、その美しい音色に完全に魅了されたことを今でも鮮明に覚えている。
その後も、特にヨーロッパを回っている時はハンドパンの路上パフォーマーをちょくちょく見かけた。
しかし最初にミュンヘンで出会った方々が奏でるほどの美しい音色にはなかなか出会えていなかった。(素人の耳で聴いてもその差がわかった。)
今回のアキラさんはプロのミュージシャン。
ドイツのミュンヘンで初めてハンドパンを聴いた時を思い出すくらい、さすがに美しい音色を奏でてくれた。
さらにこのアキラさんは水を使ったハンドパンという演奏も披露してくれた。
ボールに水を貯め、その上に小型のハンドパンを置いてそれを叩くというもの。
こんなやり方もあるんだ。
18時30分。
すっかりアキーラサンライズに魅了されたあとは、ついに我らがカサカサのオーナー、たけしさんが出演するバンド演奏の出番。
オーナーの役割はもちろんボイスパーカッション(ボイパ)。
オーナーの口から刻まれるボイパのリズムを基軸に、ギターやキーボードなどの機材調整をしている。
そのうちボイパのソロパフォーマンスみたいな感じになっていく。
当たり前だがボイパがうまいし、かっこいい。
マイク一本で盛り上げられるの、すごいな。
バンドの準備が整ったら演奏が開始された。
先ほど我々を魅了していたアキラさんもバンドメンバーに加わって太鼓を叩いている。
そしてオーナーのボイパにギターが2人。キーボード1人にボーカルが1人といったバンド構成。
先ほどピックアップしてくれた方はギターで、その奥さんはキーボードだとか。
ボーカルの女性のパワフルなパフォーマンスに会場は盛り上がる。
特に欧米人達は居ても立っても居られない様子で、ついには立ち上がりダンスを踊っていた。
後ろの人が見えなくなる、なんていう考えは彼らにはないのであろう。
19時30分。
たっぷりバンドパフォーマンスを楽しんだあとは、一旦会場を出てドリンクをもらいに行く。
しかしこの時ドリンクは完売中で、今作っているからまた後で来てくれとのこと。
いつの間にか人も増えてきていて、なかなかの盛況ぶりを見せていた。
ちなみに入場料に含まれているドリンクは強めのお酒。
私は飲めなかったので相方にあげた。
その後は再び会場へ戻り次のアーティストのパフォーマンスを見学。
このアーティスト、なかなか不思議な世界観を作り出していた。
20時30分ごろ。
そろそろということで『wapani』を出てカサカサへ戻る。
途中で今日一緒にサンファンチャムラへ行った他のカサカサ宿泊者の方もライブを見に来ていたので、帰りはその方々と一緒に歩いて帰った。
20時50分。
今夜の晩飯は先日オーナーに教えてもらった『モレのおっちゃん』のところで済ませることに。
今日はポヨ(鳥肉)とモレを1つずつ購入した。
1個6ペソ(約33円)。安い。
そして、やっぱりこの味、クセになる。
結構腹にたまるので、これだけで晩御飯を済ませることができた。
カロリーもハンパないらしいし、食い過ぎ注意の一品だ。
21時過ぎ、カサカサ到着。
部屋でゆっくりしていると、宿泊者の方からコーヒーの差し入れが。
ありがたい。
美味しくいただきました。
今日は馬に乗ったり変わった教会に入ったり日曜市へ行ったりライブ見に行ったりで、久しぶりに濃密な1日だった。
そのせいかちょっと疲れたので今日はいつもより早めの就寝となった。
さぁ、明日からはまたこれといって予定のない日々が再開されそう。
でも予定がなくても、『コスパよく生活する。』という中米での我々のテーマはなかなか守れているのではないか、と我ながら思う。
この後年末年始のニューヨークとか行ったら一気に金が吹っ飛ぶだろうから、
今物価が安いところでなるべく出費をおさえておかなきゃ。
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