12月27日火曜日。
ニューヨークに来て4日目になる。
日本とは違い町はまだまだクリスマスムードだが、クリスマス当日を過ぎてしまえば我々のスケジュールはひとまずゆるくなる。
1月5日まであとまだ1週間以上もニューヨークに滞在する予定なので、
そんなにせかせか街を駆け巡らなくてもいいだろう。
今日はなんとなく、
銀幕の妖精オードリー・ヘップバーンが主演した映画『ティファニーで朝食を』の舞台として有名な5番街のティファニー本店方面へ行ってみることにする。
それ以外の予定は特にたててない。
(1ドル=約117円 2016年12月27日。)
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朝10時30分。
キッチンへ行っていつものようにコーヒーを入れる。
サンクリの日本人宿カサカサのオーナーから頂いたコーヒードリップする布が毎朝役立っている。
そういえばこの家には我々の他にもう1組ゲストが泊まっていたが、
いつの間にかチェックアウトしていたみたいだ。
オーナー夫妻はほとんど部屋にこもっている(もしくは出かけている)ので、現在この物件はほぼ我々の貸切状態。
我々の部屋の隣のもう一つのゲストルームの扉が開いていたのでちょっと覗かせてもらう。
我々の部屋よりも少し広くていい感じだなぁ。
この時期絶対必要ないと思うけど、扇風機も置いてある。
11時30分。外出。
地下鉄に乗ってまずは5番街ティファニーを目指す。
12時。
地下鉄を出てまず現れたのが『プラザホテル』。
1985年に『プラザ合意』が行われたホテルとして有名。
他には、
映画『ホームアローン2』でマコーレー・カルキン演じるケヴィン・マカリスターが1人で超ゴージャスなスウィートルームに泊まっていたホテルとしても有名。
『ハーバートフーバー様もこの階に泊まっておられました。』に対して、
『それなんのコンビ?』と聞き返すセンスのいい日本語吹き替えが印象的。
(ハーバーとフーバー)
ホームアローン2の撮影当時は、
今や第45代アメリカ合衆国大統領に当選してしまったドナルド・トランプがこのホテルオーナーだったらしく、
ちゃっかりと映画にもカメオ出演していたらしい。
ケヴィンがプラザホテルに到着し『ロビーはどこでしょう?』と聞いた相手こそが当時プラザホテルのオーナーだったドナルド・トランプだ。
たしかプラザホテルから5番街のティファニー本店は近かったはず。
ティファニーへ行く途中、良さげな店に寄ってブーツをみる。
(相方はずっと前からブーツを欲しがっている。)
しかしここには相方が欲しがるようなブーツはなかった。
というか、どれも値段が高すぎて眼中にないものばかりだった。
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12時10分。
五番街と57丁目の角にあるティファニー本店に到着。
やはり、
オードリー・ヘップバーン好きとしてはニューヨークへ訪れたら1度はこの五番街ティファニーに足を運んでおかなければならない。
なぜかティファニー本店周りは柵で囲まれていた。
”もしかしてこれ、ティファニーへ入るために並んでいる列じゃないだろうな?”
と思ったが、実際そんなことはなく、
これはただ横断歩道を渡る人たちが信号待ちしているだけだった。
でもなんでこんな風に柵があるんだろう?
店の入り口前が混雑しないようにか?
サーっとその人ごみを抜け、ティファニー店内へ。
おー、クリスマス仕様にデコレーションされていてすごく綺麗。
お客さんもたくさんいて賑わいを見せている。
店内を歩き回り散策。
お客さんがたくさんいる方が、閑散としているより店員からの視線をひしひしと感じなくていいので散策しやすい。
そしてラフな格好をした観光客もたくさんいるので、
そんなにガチガチにきまった服装をしていく必要がないのも我々長期旅行者にとっては嬉しい。
フォーマルな格好なんて、持ってないもん。
大きなリースで囲まれた時計。
リースには創業者であるチャールズ・ルイス・ティファニーが、
『ティファニー製品を購入した人だけが手に入れることのできる特別な箱を作りたい。』
と考えて考案された『ティファニーブルーボックス』が飾り付けされている。
シンプルな飾り付けなのだが、非常に豪華さがある。
店内には何本ものクリスマスツリー。
ツリーの飾りにも先ほどのリース同様ティファニーブルーボックス。
ティファニー本店は6階建て(だったかな?)になっており、
エレベーターもしくは階段で自由に行き来できる。
各階をウィンドウショッピングするだけで結構充実した時間を過ごせる。
4階は陶器やグラスが売られているフロアー。
これは、映画『ティファニーで朝食を』を連想せずにはいられない。
ここに料理が運ばれてこれば本当にティファニーで朝食をいただける。
一度でいいからやってみたい。
*追記
2017年11月10日より
ニューヨーク五番街ティファニー本店内に朝からやっているカフェがオープン。
映画『ティファニーで朝食を』公開から56年。
本当にティファニーで朝食を食べることが可能になった。
12時40分。
ティファニー本店見学を終えたら外へ。
外のショーウィンドウにも『ティファニーで朝食を』を連想させるようなものが展示されていた。
いやぁ、ティファニーブルーって見ていて心が癒される。
ティファニー以外でこの独特で絶妙な色使いの青色はなかなか見ない。
ティファニーの正面入り口の横にあるロゴ。
とりあえず、この前で記念撮影をしといた。
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ティファニーを出たら、
ティファニーの斜め前にある『Bergdorf Goodman(バーグドルフ・グッドマン)』という1899年創業の高級老舗デパートへ。
ここへは店内でなく、クリスマスの時期になると至るデパートで行われる特別なショーウィンドウ、『ホリデー・ウィンドウ』を見に訪れた。
ニューヨークのホリデー・ウィンドウの中でも、ここ『バードグルフ・グッドマ』ンのウィンドウには一際派手で独創的なデザインが毎年展示されることで有名。
『ショーウィンドーが美術館』『すべてのデザイナーの憧れ』などと評され、
2012年にはドキュメンタリー映画、『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』が公開されている。
*ガラスの反射が激しくて非常に写真が見づらいのが残念。
今年のテーマは『緑』らしく、木々や動物など自然がいっぱいのディスプレイに仕上がっていた。
13時。
ショーウィンドウの美術館、バーグドルフ・グッドマンを見終えたあとは再びプラザホテルの方へ。
正面の入り口からは入ることができない様子?
ちなみにここプラザホテルは2005年に休業しており、
その後2008年に営業再開したものの多くの客室が高級コンドミニアムになってしまい、その際ホテルとして機能している部屋は大幅に減ってしまったのらしい。
それでも1泊最低でも7万円前後はするというニューヨークを代表する歴史ある高級ホテルである。
正面がダメならとりあえずサイドにまわりこんでみる。
すると、
『THE PLAZA FOOD HALL(ザ・プラザ・フード・ホール)』
と書かれた入り口があり、そこからたくさん人が出入りしていたので我々もそこへ入ってみる。
階段を下り、地下へ。
ちょっといいレストランやフードコート、お土産やさんなど、高級そうな空間が広がっていた。
我々はここでお土産になるようなものを探してみたが、どれもすごく高い。
ここでお土産を買うのはひとまず保留ということにしておいた。
寿司を売るレストランも。
寿司くいてぇ。。
適当にこのエリアを抜けると、プラザホテルの内部に続いていた。
プラザホテル内のレストラン(?)
すごく高級な雰囲気。
我々がさーっと入れるような雰囲気ではなかった。
13時20分。
プラザホテルを出たら再び5番街のティファニー本店の前へ。
改めて、正面からティファニー本店の外観を眺める。
荘厳な造りの建物に、大きな昆虫のようなデコレーションが2つ。
昆虫の間にある時計とそれを背負っている像は本店のシンボル的存在か。
そしてなんと、
ティファニー本店の真隣には先ほどプラザホテルの時にも登場した、
今何かと世間を騒がせているトランプ大統領のトランプタワーが堂々とそびえ立っていた。
大統領選の時にはトランプタワー前で抗議デモなどが起こっていたらしいが、
我々が訪れた時は特に騒がしい様子はなかった。
ティファニーもとんだ建物をお隣さんに持ってしまったな。
もしかして、抗議デモとかが起こった時のためにティファニー前は柵で囲まれていたのか?
とにかく、
いつかこのタワーに飛行機が突っ込んだり爆発が起こったりしないことを心から願う。
〜後半へ続く〜
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