現在カンボジアのシェムリアップに滞在中。
昨日は『天空の城』と称されるベンメリア遺跡を見学。
実際ベンメリア遺跡に『天空』の要素は全くなく、
ただ崩壊して木の根がはびこっている感じがラピュタに似ているというだけだった。
そして今日はついに、
カンボジア観光最大のハイライトである世界遺産アンコールワット遺跡へ行く予定。
アンコールワットを観光する際は、大体の人が早起きをして朝日を見に行く。
我々も朝日を見に行くため、今日は朝4時30分に起床した。
(1ドル=約113円、1リエル=約0.028円 2017年3月7日月曜日。)
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朝5時。
まだ外は真っ暗。トゥクトゥクに乗っていると少し肌寒い。
アンコールワットの背後に登る朝日を見に行くため、この時間から泊まっている宿(リラリゾ)を出発。
今日も昨日のベンメリア遺跡同様、大学院生2人組と行動を共にする。
トゥクトゥクに乗っている間、
大学院生が『朝食をあげる。』と言って袋を取り出した。
『目をつぶってください。』、と言われるが、その時点でなんか怪しい。
なんとなく、”これは虫だな。” と勘づくと、その予感は的中していたよう。
袋の中には昨晩ナイトマーケットで購入してきたという、タガメなどの様々な種類の虫が大量に詰められていた。
かなりグロテスク。。
一口小さい虫をいただいたが、パリパリとしていて味自体は思っていたより悪くない。
しかし、虫ということを知ってしまっているので、そのことを考えるだけで吐き気がする。
舌で感じることができる触覚や足の細い感覚とか、マジで気持ち悪い。
食糧不足が懸念されている未来では虫を食糧とすることが検討されているらしいが、
この時虫を食べた瞬間、”そんなん無理!”と思った。
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5時10分。
まずはアンコールワット遺跡のチケット売り場に寄る。
結構人がいたが、思いの外スムーズに列は進み、わずか数分並んだだけでチケットを購入できた。
”当日だと並ぶから前日までに買っておいたほうがいい”、
という情報も聞いていたが、我々の場合は当日の早朝購入でも全然余裕だった。
アンコールワット遺跡の入場券には1日券、3日券、7日券があり、
それぞれ窓口に並ぶ列が違うので並ぶ際は注意したい。
1日券は1人37ドル(約4181円)、
3日券は1人62ドル(約7006円)、
7日券は1人72ドル(約8136円)だ。
(今年(2017年)の1月いっぱいまでは1日券で1人20ドルだったらしい。。残念。。)
3日券の場合、3日間連続券か、
1週間以内に連続しない3日間利用可能なフレキシー券かのいずれかを選択しなければならない。
同じく7日券の場合も、7日間連続券か、
1ヶ月以内に連続しない7日間利用可能なフレキシー券かを選択する必要がある。
我々は1日券を購入。
カンボジア観光ビザで30ドル、アンンコールワット1日券で37ドル。
合計67ドル。
カンボジア観光は何かと金がかかる。。
値段相応というのか、
顔写真までついて、なかなか立派なチケットを発行してくれた。
そのくせ、クレジットカードは使えないという不便さ。
そういえばパスポートの提示はなく、その代わり窓口で『出身はどこ?』と聞かれた。
まだ薄暗いうちにアンコールワットに到着。
人の行く方へ進んでいっているうちに徐々にあたりは明るくなっていった。
アンコールワットに向かって左側の方の池にはもうすでに人がたくさん集まっていた。
こんな朝からこの人ごみはちょっと引くレベル。
まぁ、我々もこれからその群衆の一部と化すわけだが。
人が溜まっている左側の池付近でなんとかいいポジションを確保し、朝日が昇るまでそこで待機。
5時50分頃。
あたりはかなり明るくなってきたが、いつまで待っても太陽が現れない。
”これは雲で太陽は見えないのでは?”
と思ってしまうほど、全然出てこない。
池の周りの人もなかなか顔を出さない太陽にしびれを切らしたのか、どんどんとこの場所を離れ別の場所へと移動していく。
人がいなくなれば前へ詰め、ということを繰り返していると、
気づけば我々は池の目の前、この人ごみの最前列を陣取っていた。
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6時40分頃。
ようやく朝日が顔を出した。
”逆さアンコールワット”もくっきりと見える。
しかしそれは我々が想像していたまばゆいばかりの力強い光を放つ太陽ではなく、
まさに日本の日の丸がそのまま上ってきたような、小さくて輪郭がくっきりとしたまん丸な太陽だった。
これはこれで綺麗なのだが、この予想外な弱々しい太陽に少し幻滅した。
太陽が出てくると人も増え活気だつ。
自撮り棒を持っている人、多かったな。
しばらくしたら我々もポジションチェンジを試みる。
池に浮かぶこの”逆さ群衆”もなかなか綺麗だった。
アンコールワット正面と朝日。
”ダイヤモンド富士”ならぬ、”ダイヤモンドアンコールワット”。
そして今度は向かって右側にある池の方にも移動。
こっちの方が圧倒的に人は少なかったが、こっちはこっちで全然綺麗。
火の玉使い。
カメハメハ。
7時15分。
朝日が朝日でなくなってきたくらいに、大学院生たちと合流。
客引きで寄ってきたカンボジア人に必殺タガメ攻撃で応酬。
袋の中身を見せて『食え。』というと、客引きは苦笑いを浮かべながら後ずさり。
現地人でもやっぱりこれは気持ち悪いのか。
それでも彼にもカンボジア人の意地があったのか、我々がしつこく『食えよ。』と迫っていると、意を決したように虫を手に取った。
恐る恐る口に運び、渋い表情を浮かべていた。
虫を食ったところでこの客引きとはバイバイ。
いつもふっかけられてばっかの観光客が、客引きをからかって追っ払うのはなかなかの快感だった。
7時30分。
アンコールワットを出てトゥクトゥクドライバーと合流。
ここで一旦宿に戻って朝食を取りに行く。
ちなみにトゥクトゥクドライバーは昨日と同じこの人。
我々の専属ドライバーみたいになっている。
この人にも虫を食わせてみたが、さっきの人よりかは極端に嫌がらず、終始ニコニコしながら虫を一匹平らげた。
まぁ、日本でも虫の佃煮とかを普通に食べれる人もいれば嫌がる人もいるからな。
カンボジアでも虫に対する好き嫌いは似たようなものということだろうか。
8時。朝食。
昨日と全く同じメニュー。
まぁ、朝食はあるだけでありがたい。
朝食後、ロビーでくつろぐ。
くつろいでると、大学院生たちがまた差し入れをくれた。
今度は虫ではなく、ちゃんとしたフルーツ。
まるでアルマジロのような表面。
皮をむいてみると中身はこんな感じ。
何っていう名前のフルーツか忘れてしまったが、味は美味しかった。
9時。
テレビ局スタッフを引き連れてボランティア活動をしにカンボジアに来ていた車椅子に乗った少年が帰国。
みんなで見送った。
世界一周継続中につきオンエアは見れなかったが、このお別れのシーンは絶対に放送されているだろう。
ひょっとしたら我々もちらちらテレビに写っていたかもしれない。
もっとガツガツカメラに映りこんでおけばよかったかな、と、この時少し控えめになっていたことを反省。
時には大胆な行動をとることも大事なのだ。
▼後半へ続く〜(昼間のアンコール遺跡群へ)
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