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〜 マレーシアからシンガポールへ。前編からの続き〜
ジョホールバルの観光名所『スルタン・アブ・バカール・モスク』 を見学し、
シティー・スクエアというショッピングモールで昼食や買い物を済ませたら、
いよいよ陸路でシンガポールへ。
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15時30分ごろ、マレーシアの出国審査は楽々通過。
所詮は元々マレーシアの一部であったシンガポール。
越境なんて一切れのケーキを食べるくらい簡単だろう。
なんて思っていたが、、
このあと我々の経験の中でもトップレベルに難しい越境体験が待っていた。。
(1シンガポールドル=約80円 2017年3月19日。)
マレーシアの出国審査を終えてエスカレーターを下ると、
”なんじゃこりゃ!?”
って思うほどの人ごみ&長蛇の列。
バスもたくさんあるし、列もたくさんあるし、一体どれに並んでいいのか全くわからん。。
とりあえずテキトーに並んでみる。
30分くらい待つと、バスがやってきた。
バス番号は160番。
その番号が合っているのかどうかわからないが、流れに身を任せてそのバスに乗り込む。
1人1.4リンギット(約35円)だった。
本当に人がたくさんいて、缶詰状態になるまでバスに押し込まれた。
16時40分。
シンガポールのイミグレの建物前でバスは停車。
徒歩でイミグレへ。
入国審査用紙を書く必要あり。
17時10分。
無難に入国審査を終え、再びバスへ。
ここでまた人ごみが発生し、バスもたくさんあってどれに乗ったらいいのかわからない状態再び。
そういえば、
夕方あたりは国境が混み合うのでなるべくラッシュアワーは避けた方がいいと誰かが言っていたな。
15時くらいにマレーシアを出るペースでは遅かったか。。
よく見ると、バス番号順ごとに並ぶ列が分かれている。
我々は訳も分からず160番のバスに乗ってきたが、
160番のバスの行き先は『JURONG EAST』となっていて明らかに方向が違う。
どちらかというと170番のバスが行く『QUEEN STREET』の方へ行きたい。
あるいはMRT(電車)がある『KRANJI』行きのCw1のバスがいい。
そう思い『KRANJI』行きのCw1のバスに乗り込もうとしたら、
バスの係員に『お前のバスはこれじゃない。』と言われ、
まんまと160番のバスに乗せられてしまった。
誰がどのバスで来たかは、マレーシア側で購入したバスチケットを見れば一目瞭然のようだ。
そしてマレーシア側でバスに乗る際から、シンガポールでの行き先を気にしなければならなかったみたいだ。。
係員の誘導に流され160番のバスに乗り込みバスは出発。
途中、缶詰状態だというのに覆面調査的なおっちゃんが切符の確認に回ってきた。
相方はまんまとそれに捕まり、何やら口論になっている。
どうやら、
『君たちが払った1.4リンギットではJURONGまで行けず、行けるのは『KRANJI』までだ。』
と言っているらしい。
『ダウンタウンへ行きたいんだ。』と言うと、
『このバスじゃ方向が違う。170のバスに乗りKRANJIまで戻り、MRTに乗って行け。』
と言われ、その場でバスから強制的に降ろされた。
ちょっと途方にくれそうになった。。
でも動かなきゃ状況は変わらない。
幸いKRANJI駅まではそう遠くない距離だったので、そこまで歩いて行くことに。
運の悪いことに、空では雷がゴロゴロ鳴り出してきて今にもザーッと来そうな予感。
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17時45分。
幸い、雷雨になる直前でKRANJI駅に到着。切符を買うため券売機へ。
我々はまだシンガポールのお金を持っていなかったので、クレジットカードで購入しようとする。
しかし、なぜかクレジットで購入できない。
後ろに並んでいた現地の人が手伝ってくれたが、やはり購入できない。
クレジットカードマークもあるしカード挿入口もあるのに。。
マレーシアからシンガポールに入るくらい楽勝だと思っていたが、まさかこんなにも苦労を強いられることになるとは。。
仕方がないので窓口へ。
しかし、
『窓内でクレジットカードは使えない。券売機へ行け。』
とひと蹴りされる。
この時の女性スタッフ、超感じ悪かったな。
試しに違う券売機でクレジットカードを試すも、やっぱりダメ。
シンガポールってIT系が発達していると思っていたのに、クレジットカードが使えないってまだまだ東南アジアだな。
諦めてATMを探そうとしたその時、先ほど券売機での購入を手伝ってくれた現地民の男女2人組と偶然また会う。
我々に気を使ってくれて、『ちゃんと買えた?』と聞いてきた。
『ダメだからATMでお金を下すことにするよ。』
そう答えると、彼らはもう一度券売機に行って購入できないか試してくれた。
それでもやっぱりダメなものはダメ。
そしたらなんと、彼らは自腹を切って切符を購入してくれた。
2人で5.2シンガポールドル(約416円)。
私は米ドルの5ドル札なら持っていたので、お返しにそれを彼らに渡そうとした。
しかし彼らは、
『安いからいいよ。ハバナイストリップ!』と言って笑顔でその場を立ち去った。
なんていい人達なんだ。
さっきのチケット窓口の女性とは雲泥の差。
この人達に出会わなかったら、全然違った印象でシンガポールの街を観ることになっていただろうな。
最初に出会う人って肝心だ。
果たして、日本で困っている外国人を見かけた時彼らと同じような行動ができるだろうか。。
18時。
ようやく、MRT(Mass Rapid Transit)に乗ることができた。
車内は無駄に広々していて、席のない立ち専用スペースが異様に広い。
あと、電車内では英語や中国語など、いろんな言語が聞こえてきた。
案内などの表記も、
英語、マレーシア語、中国語、タミル語(南インド)と、4つの言語で表記してある。
さすが、4つの公用語を持つ国シンガポール。
シンガポールは規制が厳しいというが、電車内でもそれは健在のようだ。
喫煙や可燃性グッズの持ち込み禁止は当たり前。
水を飲む程度の飲食も禁止らしく、ユニークなのがドリアンの持ち込み禁止。
臭いもんね。
これだけ規制されているのに、電車内での通話については規制されていないという。
そしてこのMRT、無人運転電車なのらしい。
なので扉の開閉も自動。
この後我々は電車を乗り換えたのだが、
満員状態の車内にどんどん人が入っていくもんだから、
相方はギリギリ入れたけど私は扉が閉まるのに間に合わず電車内に入ることができなかった。
そして、間に合わなかったのは私だけでなく、
相方のメインバッグであるオスプレイもプラットホームに置き去りになってしまった。
驚いたことに、電車内に入った相方の手がまだオスプレイを掴んでいるというのに、
自動開閉の扉は容赦なく扉を閉めてくる。
日本のエレベーターのように、挟まれそうになったらセンサーが反応して一度開く、なんて気配は微塵もない。
まさに殺人シャッター。
こんなんでいいのかシンガポール。
それより、私がいなかったら相方の手から離れてしまったオスプレイは今頃プラットホームに置き去り。
あの容赦のない扉の締め具合だ。
絶対過去にそういう目にあった人がいると思う。
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19時。
Kallang駅で下車し、徒歩数分で予約しておいた宿に到着。
本日の宿は『COZIEE LODGE(コージー・ロッジ)』というところ。
マリーナベイサンズやチャイナタウンからは少し離れたエリアだが、MRTが近いので移動には困らない。
▼コージー・ロッジの場所
チェックインしたかったが支払いは現金のみ。
そういえばまだシンガポールの現金を持っていなかったんだ。。
荷物を預けて案内されたマネーエクスチェンジへ。
15000円を両替して、172.5シンガポールドル(約13800円)を手に入れた。
だいぶ手数料取られちゃったな。ATM手数料とそんなに変わらんじゃん。。
土日っていうのと、この辺りにあまり両替屋がないことも高い手数料の原因だったかもしれない。
のちに知ることだが、手数料数十円とかのレートで両替できるところはたくさんある。
19時30分。
気を取り直してチェックイン完了。
デポジットとして1人20シンガポールドルも徴収された。
チャックアウトの時、いわゆるシンガポールを離れる時に40シンガポールドルも返ってきたって、使い道に困るっつーの。
男女共同10人部屋ドミトリー。
朝食、ワイファイ無料で1泊1人1448円。
シンガポールは東南アジアの中でも宿代などの物価がダントツで高い。。
シャワーはこんな感じの共同。
共用スペース。
20時30分ごろ、晩御飯を求めて宿周辺を散策。
先ほどチャイナタウンから遠いと言ったが、ここも中華料理屋や中華系がたくさんいるチャイナタウンだった。
シンガポールというか、本当に中国にいるみたいな感覚。
中国ではカエルを食べると聞いたことがあるが、それは本当のようだ。
レストランの水槽に、食用ガエルが普通にうようよいた。気持ち悪るすぎる。
結局歩き回ってもそそるような食べ物がなく、私は本日は晩飯抜きに。
宿に戻り、0時30分ごろ就寝した。
明日は本格的にシンガポールの街を観光する予定。
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