タイのバンコクからネパールのカトマンズへ。
カトマンズヘはまず1回ドバイで乗り継ぎする必要があった。
とてもLCCとは思えないサービス(機内食が付いてた)のフライドバイの機体に揺られ、そろそろ中東ドバイに近づいてきた様子。
バンコクとドバイの時差はドバイ側にマイナス3時間。
ドバイのお金の通貨は、ディルハム。
(1ディルハム=約30円。2017年4月19日。)
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ドバイ時間の15時30分ごろ。
窓から地上を見下ろしてみると、黄土色の大地が広がっている。
砂漠だ。
アメリカで散々見てきたカラッカラに乾いた土のような砂漠ではなく、
常に砂嵐が舞っていそうなガチの砂漠だ。
ガチの砂漠や中東特有の街の景色を眺めながら徐々にテンションが上がってきた。
”中東に来ちゃったよ。。” ってね。
16時に離陸。
とりあえず入国審査へ向かう。
周りを見ると、中東の男どもは体がデカイやつばっかでちょっと怖い。
なんか全員バダハリに見えてくる。
さらにはアラビアのロレンスが着ているようなアラビアの民族衣装『カンドゥーラ』を着ている男性ばかり。
この光景は ”中東に来たんだなぁ”、と強く実感させられる。
カトマンズ行きのフライトは明日の昼12時20分。
20時間も乗り継ぎ時間があるので、一度アラブ首長国連邦(UAE)に入国してドバイの街に出てみる。
世界トップレベルの規模を誇るドバイ国際空港だが、
LCCであるフライドバイが離着陸しているのはターミナル2。
そしてこのターミナル2はメトロもバスも通っていないという不便さを見せつけていて、『陸の孤島』という異名がついているほど。
確かに実際に見てみると、ここは本当にドバイ空港なのか?ってくらい小規模のターミナルだった。
とりあえず外に出てみると、すかさず中東特有の熱風が我々を歓迎した。
”暑。。”
目の前はもうタクシー乗り場で、タクシーがたくさん待機している。
一応空港スタッフ的な人を捕まえて
『ターミナル1や3へ行くシャトルとかはないんですか?』
と聞いてみるも、
『そんなのない。』と一蹴。
しょうがない、やはり陸の孤島からはタクシーで脱出するしか方法がないみたいだ。。
どのタクシーに乗ろうかな、、と見ていると、
ピシッとスーツを着てサングラスをかけたメンインブラックのウィル・スミスみたいな男が前方で我々に手招きをしている。
明らかに怪しいやつで警戒したが、
話を聞くとブルジュ・ハリファまで90ディルハム(約2700円)。
クレジット決済もできるという。
『普通のタクシーよりも3、4ドル高いだけだし、普通のタクシーじゃクレジットは使えないよ。まぁ、どっちを使うかは君ら次第だ。』
ウィルはそう言った。
わざわざディルハムを両替するのも面倒だし、
何よりウィルが『君ら次第だ。』と余裕な振る舞いをしてきたのにすっかり安心してしまった。
考えるのもお金をおろすのもめんどくさいので、ここはウィルにブルジュハリファまで連れて行ってもらうことに決めた。
『OK。こっちだ。』
と、少し遠くに停車していたウィルの車に案内された。
するとなんとその車は、、レクサスじゃん。。
そんじょそこらのタクシーとは桁違いに高級なタクシー。
乗り心地も快適で、静かでスピードも速い。
おまけに飛行機のようなモニターと、充電できるUSBコンセントまで完備されている。
これなら普通のタクシーより少々高くても文句は言えないな。。
そんなこんなで、ウィルスミスが運転する車に乗り込みブルジュハリファを目指す。
17時。
ブルジュハリファの前に到着。
クレジットカードで清算を終え、ウィルと別れる。
手数料でしれーっと1.5ディルハム取られた。。
”中東なのに判断が軽率過ぎたかな ”
と反省していたが、特にぼられたりすることなく移動を完了できてよかった。
でももうちょっと気を引き締めなかんな。
ここが中東だということを忘れるな。
目の前にいきなりブルジュハリファ。
高けぇ。。。
高さ828.9メートル。
2010年開業の、ご存知世界一高いビル。
しかし近年同じ中東の国々で1000メートルを超えるビルの建設が計画されているらしいので、ブルジュハリファが世界一でなくなる日はそう遠くないかもしれない。
とりあえずテキトーにブルジュハリファ近辺を散策してみる。
近づくと余計に高いブルジュハリファ。
基本的にはこのように寝転んだりしなければフレームに入りきらない。
ブルジュハリファにはもちろん展望台がある。
入り口はここから。
展望台は2つあるらしく、
1つは『AT THE TOP』といい124階(地上452メートル)
もう1つは『AT THE TOP SKY』といい148階(地上555メートル)
料金は
『AT THE TOP』が125ディルハム(約3750円)〜
『AT THE TOP SKY』が350ディルハム(約10500円)〜
夕日の時間帯になるとさらに高くなる。
『AT THE TOP SKY』はクソ高けぇと思うかもしれないが、
高級ラウンジのような内装でドリンクやスウィーツもサービスで付いているというフルサービスのVIP待遇を受けることができるらしい。
まぁ、それでも10000円超えは高けぇか。。
18時。
ブルジュハリファの前の人口湖で噴水ショー(ドバイ・ファウンテン)をみる。
これ、ラスベガスのベラージオの噴水ショーと同じ設計者なんだって。
確かに雰囲気が似てて、ベラージオの噴水ショーの規模がでかくなったって感じだった。
どこが正面なのか全くわからないが、おそらくどの角度から見ても楽しめるように設計されている。(と思う。)
噴水ショーの時間は、
13:00 13:30(金曜日は13:30 14:00)
18:00~23:00の間で30分に1回。
そういえばドバイには、
『ハラショー』とか『ダーダー』とか言ってるロシア系の観光客がたくさんいたな。
そっちの方から飛行機が安いのか?
それにしても、中東の日差しは強すぎる。。そして暑い。。
日が完全に沈むまでは併設されているショッピングモールに非難するとしよう。。
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さすがはドバイのショッピングモール。規模がハンパなくデカイ。
これはテキトーに歩いていたては迷子になるな。
そしてモール内に凄まじいくらい巨大な水槽が設置されていて、もはや無料水族館状態となっていた。
なんかもう、どこまで続いてんのってくらい水槽は続いていた。
沖縄のライカム(イオン)の水槽なんて比にならないデカさ。
さすがドバイ。。
スーパーにも寄ってみた。
アメリカのスーパーみたいな雰囲気だったな。
そして、物価は高め。
ムスリムは豚肉が食べれないから、豚肉コーナーがきっちりと別けられていた。
宗教を感じる。
フードコートも見学。
カナダ人の誇り『ティム・ホートンズ』や、
フィリピン最強のファストフード店『ジョリビー』まである。
ワールドワイドだな。
しかしどこの店を見てまわっても、物価は少々高め。
例えば、
マクドナルドのチーズバーガーが1つ6ディルハム(約180円)。
ティムのホットチョコレートSが1杯11ディルハム(約330円)。
ティムのホットチョコレートは本場カナダでは1杯130円くらいだったのに。。
何か食べようと思ってフードコートを散策していたのだが、
どこも高いので仕方なくその辺の席で飛行機の機内サービスで配られたスナックをつまむ。。
相変わらずひもじい。。
その後も広大なショッピングモールを散策し続けた。
本当に広すぎて迷子になった。。
20時30頃、外へ。
あたりはすっかりと暗くなり、ブルジュ・ハリファもライトアップされている。
案外地味なライトアップだな、と思った記憶がある。。
そして20時30分、21時、21時30分の噴水ショーを続けざまに鑑賞。
ホイットニー・ヒューストンの名曲やアラビアンな音楽など、毎回演出が違う。
個人的にはマイケル・ジャクソンのスリラーを観たかったけど今回はおあずけ。。
ブルジュハリファにばかり目が行きがちだが、周りのビル群もなかなか綺麗。
ニューヨークのマンハッタン、と言ったら言い過ぎか。
最後にブルジュハリファを見納め。
まぁ、お金がない我々にとってはトランジットで寄るくらいがちょうどよかったのかな。ドバイってところは。
21時30分の噴水ショーを見終えたらドバイ空港へ戻る。
あとは空港のラウンジで明日の昼まで暇を潰そう。
タクシー乗り場はモールの2階にあった。
看板に従って行けばたどり着く。
帰宅ラッシュなのか?
ズラーッとタクシー並んでいて、テキトーに空いているタクシーにどんどん乗り込んでいく感じ。
タクシーの隣には行きに我々が乗ってきたレクサスタクシーの乗り場もあった。
そして誘導係のスタッフは『タクシーはこっち。レクサスタクシーはこっちだ。』
みたいな誘導の仕方をしていた。
なるほど、レクサスタクシーは詐欺でも何でもなく、そういう乗り物として普通に存在しているのだな。
でもあんなピシッとスーツを着たやつが客引きしてたら誰でも最初は疑っちゃうよ。
歓楽街のキャッチに誘われているみたいで自然に拒否反応を示してしまうよ。
空いているタクシーに乗り込みドバイ空港の第2ターミナルまで。
ちゃんとメーターを使ってくれた。
初乗りは5ディルハム(約150円)。
やすっ。
余談だけど、ドバイのタクシードライバーの大体はパキスタンからの出稼ぎなのらしい。
確かにパキスタンって感じの顔した人ばっかだった。
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22時過ぎにターミナル2に到着。
料金は37ディルハム(約1110円)。
レクサスタクシーの半分以下じゃねぇか。。
現金を持っていないのにタクシーに乗り込んでしまっていたので、私は相方を車内に残し空港へ両替をしに行った。
しかし、
変えようとしていた韓国ウォンは両替できないし、日本円はレートがクソ悪いし、米ドルを交換するとギリギリタクシー代に足りない。。
どうしようとしばらく考え、とりあえずタクシーに戻って『米ドル支払いでもいいか?』と聞いてみた。
すると、『ノー・プロブレム。』と。
相方が持っていた米ドルを合わせて、11ドルの支払いとなった。
1ドルくらい手数料取られたって感じかな。
それにしても、米ドルって本当に世界中どこでも使えるんだな。と改めて感心した。
ちなみに、
ドバイ空港ではディルハムから米ドルへほとんど手数料なしで両替してくれるのらしい。
〜後編へ続く〜