現在インドのバラナシ。
今までにないくらいの暑さと喧騒にまだ慣れない。
さらに昨日は有名な火葬場マニカルニカー・ガートでの薪売り詐欺という洗礼も受けた。
まだまだインド滞在は続く予定だが、先が思いやられる。。
(1ルピー=約1.7円 2017年5月。)
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朝4時50分に起床して、ガンジス川へ。
朝早すぎて宿の扉が閉まっていて少し戸惑ったが、宿のスタッフが出てきてくれて鍵を開けてくれた。
朝日を見に行く観光客は多いだろうから、毎度こんなに朝早く起こされて大変だろうに。
ちなみに、この時期の日の出時間は5時20分ごろ。
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テキトーにガンジス川沿のガートに出る。
昼と夜の喧騒が嘘のように、バラナシの朝は静か。
さらに気温も低く涼しいので、非常にすがすがしい。
ずーっとこんな感じだったらいいのに。。
たまに寄ってくるボートの客引きが玉に瑕だ。
ガートで寝ている人たちも結構いた。
テキトーに歩き、賑やかなところへやってきた。
リンリンと鈴も鳴っていて、ちょっとうるさい。
だんだんと朝のすがすがしさが失われていく。。
ガンジス川の朝と言えば、そう、沐浴だ。
沐浴とは、身体を水で洗い潔める宗教的な儀式。
キリスト教の洗礼も沐浴の一種。
ヒンドゥー教徒の場合、罪を洗い流し功徳を増すために、1日の始まりに行われることが多い。
ガンジス川はヒンドゥー教の女神『ガンガー』として神格化され、ガンジス川自体も『ガンガー』と呼ばれている。
ヒンドゥー教徒にとってガンジス川の水は聖なる水となっているわけだ。
しかし、彼らにとっては聖水でも、我々異邦人にとっては細菌だらけのド汚い水。
生活排水やゴミ、死体、大や小の便など、何が溶け込んでいるかわからない。
観光客にとってガンジス川で沐浴をするのが一種の観光アクティビティーみたいになっているようだが、
やはり免疫のない者にとってガンジス川は威力が強すぎるみたい。
腹痛や頭痛など、謎の体調不良に陥り入院する人もいるみたい。
(もちろん何事もない人もいるだろうけど。)
と、言うことで、
我々はガンジス川で沐浴なんていうアクティビティーはするつもりは毛頭ない。
5年前くらいの自分なら喜んでやってたかもだが、もうやらない。
大人になったな、と成長を嚙みしめるが、
ただ単に病原菌にビビってるだけっていう話もあったりして。
テキトーなところに腰掛け、登ってきた朝日を眺める。
カンボジアやラオスで見てきたように、ぼんやりとした中に赤くてまん丸な朝日くっきりと浮かび上がる。
位置が高くなるにつれ、朝日はどんどん輝きを増していく。
そしてこの輝きを増してきた時が、ガンジス川が一番綺麗に見える瞬間なのかもしれない。
強い太陽の光に照らされ、普段は濁って汚いガンジス川が金色に輝き出す。
沐浴をしている人のシルエットがまた綺麗だ。
こうなると、本当に黄金に輝く聖水を浴びているように見えてくる。
これは確かに潔められそうだわ。
思わず、ワンピースの初代エンディングの画が頭に浮かぶ。
日が昇るにつれ気温も上昇していき、だんだんと活気が出てきた。
バラナシが本来の喧騒を取り戻す。
ガンジス川のアクティビティーは沐浴だけじゃない。
朝日を拝む観光用ボートがたくさん出ているので、後日あれに乗ってみよう。
6時ごろ。
『チャイ飲みてぇなぁ。。』
なんて思いながら階段を登り宿に戻ろうとしていたら、
目の前からやかんを持ったチャイ売りの男がすごい勢いで階段を駆け下りてくる。
ナイスタイミングすぎておもわず笑ってしまったが、
私は興奮気味でそのチャイ売りを引き止めた。
1杯10ルピーだというが、『5ルピーにしてくれ。』と言うとあっさりとオッケーしてくれた。
しかし、お釣りがないとか言って結局7ルピー(約12円)で購入することになった。
どうやらこれはマサラティーらしく、シナモン的な味が効いていて美味しい。
試飲のような小さなコップだったが、安いので文句は言えない。
階段に座り込み、ガンジス川を眺めながらマサラティーでほっと一息ついた。
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6時30分にはゴールデンロッジ(宿)に戻り、とりあえずダラダラ過ごす。
9時頃、1階に併設されているカフェでチャイのビッグポットを75ルピー(約127円)頼んで一息入れた。
ネパールから残っている食パンも食べて朝食とする。
ここのビッグポットの場合、1人3杯ちょいくらいチャイが飲める。
なので1人1杯10ルピー(約17円)くらいの計算か。
本当、チャイは甘くてホッとする味で、いくらでも飲みたいくらいだ。
〜後半へ続く〜
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