インドのバラナシ。
昼食兼暇つぶしで訪れた『IP Vijaya Mall』というショッピングモールが、想像を絶するほど寂れたモールで肩を落としていた我々。
とりあえず、そんなヘンポコモールは早々に後にして、猛暑の中徒歩でガンジス川沿いを目指した。
(1ルピー=約1.7円 2017年5月。)
▼前回の記事
14時過ぎ。
ヘンポコショッピングモールを後にして、徒歩でガンジス川沿いへ。
地元民が木陰で涼んでいて、ローカルな雰囲気のガートに出た。
そして、このガートには牛がたくさんいた。
ガンジス川の方へ目をやると、牛が沐浴してる。。
そうだよな。暑いもんな。
我々も川に飛び込んで水浴びをしたい気分だが、やはりこの川には飛び込めない。。
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ここのガートは『SHIVALA GHAT(シバラ・ガート)』という名のガートみたいだ。
人気が少なく、バラナシとは思えないほど静けさがあるが、やはりこの暑さはどこへ行っても変わらない。
40度越えの気温に、まだまだ慣れる気配はない。
しばらくガンジス川沿いを歩いて、シバラ・ガートの数個隣のガート、
ハリシュチャンドラ・ガートにやってきた。
しばらくぼんやりと川を見ていたら突然、階段からたくさんの人が騒ぎながら降りてきて、何かを担いでいる様子。
そう。
ここハリシュチャンドラ・ガートは火葬場になっているのだ。
つまり男たちが担いで来たのは、人の死体なのだ。
▼ハリシュチャンドラ・ガートの場所
周りを見渡すと、確かに死体を焼く用の薪がたくさん置いてある。
バラナシにはいくつか火葬場があり、
1つは有名なマニカルニカー・ガート。
そこは観光客が多く訪れるため、薪売り詐欺の連中がはびこっている。
先日、我々も危うくそいつらの餌食になりそうだったことで記憶に新しい。
一方、ここハリシュチャンドラ・ガートにはあまり観光客はおらず、
前者のように詐欺を働いてくる連中もいない。
ゆっくりと火葬の様子を見学したいのならば、私はここ、ハリシュチャンドラ・ガートをオススメする。
まさにバラナシの穴場火葬スポットだ。
とはいえ、火葬の様子を間近で撮影するのは両者ともであまり良くはない(らしい)。
遠くから雰囲気を撮影するのはOKだとか何とか。。
正直その辺のルールはよくわからないが、
まぁ、人に見せるようなものじゃないからマナーは守れよ、程度に捉えていればいいのではないだろうか。
ネットを見ると間近でバンバン写真を撮っている人もいるので、撮っちゃダメっていう厳しい決まりがあるとは思えない。
ザッと火葬の様子を見学したら、昼飯探しを再開。
『SHIVA CAFE(シヴァ・カフェ)』というところのパンが美味しいと聞いていたので寄ってみるも、
あいにくもう閉店してしまっていた。。
運がない。
▼シヴァ・カフェの場所
とりあえずテキトーな商店で冷たい水を補給。
外出時から持ち歩いている水など、もはや温水と化している。
冷たくない水など、この暑さの中ではもはやお荷物以外の何者でもないのだ。
その後、もう店を厳選するのはめんどくさくなったので、
昨日も訪れた『Spicy Bites(スパイシー・バイツ)』というレストランに入った。
ここはメニュー豊富だった。
あてがなくなってしまった時には、こういう店がまず第1候補として上がってくる。
私は唐揚げ丼を150ルピー(約255円)で注文。
正直、味の方はすごく美味しいものではない。
相方はコロッケ定食を注文。150ルピー。
こちらもまぁ特別に美味しいというわけではなさそうだ。
食後、しばらくこのカフェで仮眠をとったりしてくつろいだ。
18時過ぎ。
相方を宿まで送ったら、私は一人、再び先ほどの火葬場『ハリシュチャンドラ・ガート』へ向かった。
先ほどはあまりガッツリと火葬の様子を見学できなかったので、もう一度目に焼き付けておきたいのだ。
死体はまず聖なる川ガンジス川で清められ、焼かれて、最後にガンジス川に流される
という、超ザックリ言うとそういう手順で葬られる。
正直、本当に近くまで寄らないと火葬の様子はハッキリとは見づらい。
ネットを見ていると本当に目の前まで行って写真撮影までしている人もいるが、
この時の私にはとても近くに寄ろうという気は起こらなかった。
バラナシの火葬を見てすごく考えさせられる人も多くいるようだが、
正直、遠目で見ている限りでは特に強い衝撃は受けなかった。
(さすがに上記写真よりはもっと近くで見学していたよ)
火葬場見学で衝撃を受けいなら、なるべく現場に近づいて間近で死体を焼く様子を見た方がいいだろう。
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19時前。
昨日予約したバラナシ−アグラ間の電車のチケットを受け取りにインディカ・トラベルという旅行会社へ。
(チケット購入の様子は前々回の記事内で紹介)
アグラへは明日の夕方の電車で出発する予定。
その後宿に戻り、19時30分ごろ、相方と合流して再び外出。
昨晩同様、ヒンドゥー教の礼拝儀式『プージャー』を見学。
プージャは基本毎晩、日没後くらいから行われている盛大な礼拝儀式。
▼プージャが行われる場所
相変わらずすごくたくさんの人が見学に来ていて、どこで見学すればいいのかわからない状態。
目の前のガンジス川に浮かんだボートにも人がたくさん溢れている。
プージャは基本、『女神ガンガー』ことガンジス川に向かって行われるので、
船の上はプージャを正面から見れる特等席か。
昨日は見れなかった炎を振り回す舞も見れて満足。
本当、このド派手な礼拝が毎晩行われているというのだからすごい。
ちなみにこの祭壇に上がれる人は、
インドの身分制度『カースト』の頂点に位置するバラモン階級の人のみに限られているとのこと。
20時過ぎにプージャは終了。
小腹を満たすため、昨日激辛バターナンカレーをいただいたローカルっぽい店に寄った。
注文したのは、
プレーンチャパティーとタンドリーチャパティーとチャイのビッグサイズ。
正直タンドリーとかプレーンとか言われてもいまいちピンとこないので、
値段と名称の響きでなんとなく注文した。
プレーンは6ルピーでタンドリーは5ルピー。
プレーンのほうが高いって、タンドリーとは一体なんなんだ?
パッサパサのナンって感じだけど、安くて素朴な味わいがあって悪くはない。
チャイもこのくらい大きなコップに入っていると幸福感が増す。
ちなみにこのビッグチャイ、15ルピー(25円)でクソ安い!
と思ったら、
実は50ルピー(約85円)だったということに会計のとき気づいた。
『フィフティー』と『フィフティーン』を聞き間違えるという、典型的なミスだった。
(おそらくあちら側の発音の問題もあった)
スモール(写真右)が10ルーピーだから、なんかおかしいと思ったんだよ。
20時50分。
冷えた水を購入して宿へ戻る。
暑すぎて、買っても買ってもすぐにぬるくなっちゃう水。
気づけば手には水3本。
邪魔だけど、ないと死んじゃう。
インドにいる間は常に水のペットボトル(大)を携帯して歩いていた。
ラオスとかもそうだったけど、
暑い国ではペットボトルのキャップに取っ手が付いていて便利だ。
▼次回記事