今日は朝7時頃起床し、近所のスーパーへ買い物に出かけた。
買い物と言っても朝食を買いに行っただけ。
家から徒歩3分ほどのところにある Sainsbuy's というスーパーは朝7時からオープンしているのでありがたい。
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スーパーで購入したのは
パイナップルの詰め合わせ0.8ポンド(約106円)、
パイナップルの缶詰1.6ポンド(約212円)、
バナナ1本0.2ポンド(約26円)、
桃4個1ポンド(約133円)。
この中でバナナとパインの詰め合わせだけ朝食としていただき、あとは今後の食料として取っておいた。
昨日38.5度の熱が出て体調を崩している相方の具合はまだ良くなっていない。
相方はこの日はどこへも出かけず家で寝ていることに。
しかし、元気な私はというとせめて一箇所でもいいのでどこかへ出かけたい。
ということで、
午後からあの人気映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』の舞台にもなったことで有名な大英博物館へ出かけることにした。
ちなみに私は映画ナイトミュージアムシリーズを1作も観たことがない。
今朝購入した桃を軽くかじってそれを昼ごはんとし、元気よく大英博物館へ出かけた。
旅に出てからは基本常に相方と行動を共にする日常を送っているので、
1人で長時間街へ繰り出すのは久しぶりだ。
ストックウェル駅からNorthemラインに乗り、Tottenham Court Road駅まで約20数分。
Tottenhamとはあのサッカープレミアリーグのトッテナムの事だ。
そこから徒歩数分で大英博物館に到着した。
大英博物館は嬉しいことに入場無料。
世界中の重要展示物が数多く展示されていて無料というのは全く太っ腹な博物館だ。
料金を取るとしたら、おそらく15〜20ポンドくらいは取られてもおかしくないくらいの規模だと思う。
大英博物館に着くとまずは手荷物検査の列に並ぶ必要があった。
手荷物を持っている人のほとんどが何も確認されずに通されるというゆる〜い検査だったため進みが早い。
私もしっかりとサブバッグを肩にかけていたのだが、検査員がちらっと私の方を見ただけで通りなさいという合図を送ってくれた。
検査員と目を合わせるだけで通過することができた。
何人かはガッツリと荷物検査をされていたのだが、何を基準に判断しているのだろう?
大英博物館では学校の社会科見学と思われる集団をたくさん見かけた。
先生や生徒などの学校関係者はこのような蛍光のベストを身につけているので非常にわかりやすい。
どう見ても警備員や工事現場の人たちが身につけているベストにしか見えず、ズバッと言ってしまえばダサい。
もう少しマシなデザインにできなかったのか?
博物館内にはこのような社会科見学の子たちもたくさんいたが、それをはるかに超えるほど多かったのは中国人だった。
本当に、この人たちは世界中どこへ行っても見かける。
しかも基本団体で。
大英博物館で私が一番お目当としていたのは『ロゼッタストーン』。
これは1799年のナポレオンのエジプト遠征の際、
フランス軍兵士ピエール・フランソワ・ブシャール大佐によってエジプト湾岸都市ロゼッタで再発見されたもの。
モノとしては紀元前196年にプトレマイオス5世によってメンフィスで出された勅令が刻み込まれた石碑の一部で、
上から順番にエジプトの神聖文字(ヒエログリフ)、民衆文字(デモティック)、ギリシア文字を使用して刻まれている。
それゆえこのロゼッタストーンはヒエログリフ解読の大きな手掛かりとなった。
ロゼッタストーンについては高校の時に世界史の授業で習い、いつかは本物を見てみたいなぁなんて思っていたので、こうして本物を目の前にすることができ大満足だった。
しかも無料で。
本物を見て一番印象的だったのは、文字の大きさが思っていたよりも小さめだったこと。
とにかくすごく細かい字で刻まれていた。
ロゼッタストーンさえ見てしまえば、私の大英博物館見学の70%は終わってしまったようなもの。
あとはガイドブックに載っている有名らしい展示品を順番に見ていくだけだ。
館内を回っていると、
こんなのフランスのルーブル美術館にもあったぞ、と思ってしまうものがたくさん展示されていた。
ルーブル美術館の入館料が15ユーロ(約1690円)くらいだったので、やはり無料というのはすごい。
この猫は『ゲイヤー・アンダーソンの猫』といい、
紀元前600年ごろのエジプト王朝末期の猫信仰を表している像。
女神バステトの化身として敬れていたらしい。
ちなみにゲイヤー・アンダーソンとは博物館に寄進した人の名前らしい。
これなんかもルーブル美術館に似たようなものがごまんとあったぞ。
両腕をへし折って『これがミロのビーナスだ。』と言われても素人にはわからないだろう。
古代ギリシアの彫刻品はたくさんあった。
これなんかは戦隊モノの集合ポーズみたいで面白かった。
これもルーブル美術館に一緒のようなのがあったな。
『人面有翼牡牛像』というこの像は古代アッシリアの守護神で、
魔除けとしてサルゴン2世の城門に置かれていたらしい。
アッシリアとはメソポタミア(現在のイラクらへん)北部に存在した王国である。
『足に刺さったトゲを抜く少年』といったところか。
そうでないとしたら、どういう状況を表した作品なのか詳しく教えてもらいたい。
多国籍展示室みたいなところにイースター島のモアイ像が展示してあった。
モアイはこの展示室の中では1番人気者。
私はイースター島で本物のモアイを拝んだことがあるが、
本物のモアイはこんなに茶色っぽくてツルツルしていたかな?
どう見てもレプリカに見えてしまうのは、博物館という環境のせいだろうか。
どんどん先へ進んでいくと、日本の展示コーナーも用意されていた。
そう、ここ大英博物館はイギリスの歴史的展示品だけが貯蔵されているわけではなく、
イギリスも含め世界中の美術品、書籍、考古学的遺物、略奪品などが約800万点も貯蔵されているのだ。
この略奪品というのがまた面白く、
旧植民地から『盗みとってきた』というまさに略奪品の展示が多いことから、
ここ大英博物館は『泥棒博物館』や『強盗博物館』とも呼ばれているらしい。
しかもその呼び名をつけたのはイギリス人自身らしく、なんとも自虐的。
帝国主義時代、世界各地に植民地を持ち世界の覇権を握っていたイギリスらしい博物館だな。
日本は歴史的にイギリスの植民地になったことはないので、おそらくこの日本コーナーの展示品は略奪品ではないであろう(ことを願う。)。
アジアでは日本の他に中国コーナーや韓国コーナーもあったが、日本コーナーの方がスペースが広くて隔離されていた。
それに中国コーナーと韓国コーナーはくっついていた。
そして中国コーナーにはなぜか皿などの食器くらいしか展示されていなかった。
これは雪舟がわずか14歳の時に描いた水墨画のコピーだという。
コピーというのが残念。
他にも武士の鎧や日本刀、昔の本や絵巻などたくさんの展示があった。
日本コーナーの展示を見ながら、もっと日本史を知りたいう思いが湧き出てきた。
そして最近展示といえば西洋のものばっかだったので、久々に日本のものをじっくり見れて心が和んだ。
やはり『わびさび』というのは素晴らしい。
この時、
西洋史の展示よりも日本史の展示の方が間違いなくいい、と思ってしまったのは、
単に西洋品に目が慣れてしまいそれに退屈を感じ始めていたからなのか?
日本に戻り日本のものに目が慣れた後も日本のものの方がいいと胸を張って言えるかどうかはわからないが、
この時は今まで日本にいては感じることのできなかった日本史の展示品の良さを感じ取れたような気がする。
次に見所に上がっていたのはこのミイラ。
正確にはミイラ作りが始まる前のもので、砂漠に埋葬された成人男性が自然にミイラ化したもの。
布に巻かれているミイラと比べ、これは何も身につけておらずかなり生々しい。
赤い頭髪から『ジンジャー』と呼ばれている。
アフリカコーナーには武器で作られた展示が目立った。
アフリカを象徴するものの一つとしてこのように武器が目立ってしまうのは何とも悲しいことだ。
この後私はヒンドゥー教の破壊神『シヴァ神』の展示がどうしても見たくて館内案内マップを見ながら歩き回ったのだが、どうしてもそれを見つけられなかった。
歩き回るうちに体力も奪われていき、結局それを見ることなく博物館を後にした。
大英博物館には15時から17時30分まで、約2時間半の滞在だった。
その後は適当に街をふらついていた。
するとハリーポッターのなにかを見つけた。
”そうだ、イギリスと言えばハリーポッターだ。”
聞けばハリーポッターのテーマパークみたいなのもあるらしいのだが、おそらくここはそれではないだろう。
結局、ここが一体ハリーポッターの何なのかわからないままこの地を後にした。
(舞台かな?)
そしてピカデリーサーカスに続く道に出てしばらく歩くとそこには大きな中華街があった。
中華スーパーや、中華料理屋さんがたくさん並ぶ。
中華料理屋さんは比較的低料金で量も多いらしいので、機会があれば利用してみたい。
中華街から再び大通りに出てピカデリーサーカスへ向かう道は、
小さいながらニューヨークのブロードウェイのような雰囲気だった。
それを思わせるミュージカルっぽい看板はポツポツとしか出ていないのだが。
ひょっとしたら先ほどのハリーポッターはミュージカルをやるところだったのかもしれないな、と思った。
ピカデリーサーカスにたどり着くと、そこにはたくさんの人が溜まっていた。
ここは休日も平日も関係なく人がたくさんいる。
しばらく皆が座っている中央のところに腰をかけ、景色や人の流れを眺めてぼーっとしていた。
本当にたくさんの人が流れ、集まり、また流れていくなぁと思いながら。
19時ごろ家に戻り夕食の準備をした。
相方は食欲がないとのことだったので今朝購入したパイナップルの缶詰を食べることに。
しかしこのシェアハウスには缶切りというものが存在せず悪戦苦闘を強いられる。
実は私が外出している時も缶切りなしで缶を開けることに挑んでいたらしい相方。
結局缶切りなしで缶を開けることはできなかったらしい。
その方法はナイフやフォークやスプーンで無理やりこじ開けるというもの。
私も挑戦してみたが、確かにこれでは空く気がしない。
結局ワインボトル抜きをぐるぐると突き刺しまくって缶を開けることに成功。
一つ勉強になったな。
家に帰る前に購入したスウィートリーフサラダ1.85ポンド(約246円)を使い今夜の晩御飯を作った。
献立はサラダと、野菜丼と、変なインスタントスープ。
丼にご飯をよそい、サラダを醤油などで炒めたものをのせ、その上から生野菜サラダをのせる。
さらにサイドメニューとしてこれまたサラダを用意。
結局はスーパーで買ったサラダしか使っていないのだが、味付けが良かったのかこれがなかなかいける。
ヨーロッパをまわっていると野菜摂取不足に悩まされることが多かったため、美味しくとても健康的な食事ができたことに大満足した。
そういえば、
この後就寝までたっぷりと時間があったので
バンクーバー→イエローナイフフライト、
イエローナイフでのオーロラツアー、
イエローナイフ→トロントフライトの予約を一気に行った。
カナダは国内なのに飛行機の値段が高く、
バンクーバー→イエローナイフが58949円(1人29474円)、
イエローナイフ→トロントが72234円(1人36117円)だった。
(距離が長いから仕方ないのかな。。)
さらに高額なのがイエローナイフのオーロラツアーで、
3泊4日ホテルと空港送迎付きで88898円(1人44449円)。
かなり高額だがどこのツアーを調べても大体こんくらいの値段だし、
個人で行くのは面倒くさそうだからもう思い切ってこのツアーに申し込むことに決めた。
オーロラは今回の旅の最重要チェックポイントの1つにもなっているしな。
ツアーはNavi Tour というツアー会社のもので申し込んだ。
他の会社では、7日前までの予約が必要というものがあったが、
ここNavi Tour ではそういう縛りがなかったというのも決め手の一つだ。
フライトスケジュールの関係上その縛りがあるかないかは我々にとっては重要だ。
もっとも、もっと前もって予定を立てておけば7日前縛りなんて屁でもないことなのだが。。
それにしても1人約45000円という大金をはたいてオーロラが1度も見れなかった時には、そのショックは計り知れないものになるだろうな。
イエローナイフまでの飛行機代まで入れたら約75000円だ。
ネット上では『3日滞在すれば鑑賞確率は95%!』などとうたっているが、
果たして本当なのだろうか?
まぁ、こういう天気に関することは我々にはどうすることもできない。
唯一できることといえばてるてる坊主を大量生産することくらいか。
しかしそんなの生産する時間がもったないないし、
心配するだけいろいろと損なので深く考えず今を楽しみ当日を待つのが一番賢い過ごし方だろう。
何はともあれ、
この先2週間ほどの大まかな予定が一気に決まったということは、それだけ私の頭の中を軽くしてくれた。
パンク状態だった頭が再び回転を取り戻すために、一気に回復作業を加速していくような感覚だ。
さて、
明日はというと相方の体調がまだ万全ではないのでまだロンドンにとどまることになりそうだ。
あんまりガッツリ外出できなさそうだし、何をしようかな?
★次回記事↓↓