現在シカゴ郊外のモーテルに滞在中。
昨日はたっぷりとシカゴ観光を満喫した。
8時30分ごろ朝食会場へ。
ビュッフェスタイルで、
ワッフル、トースト、シリアル、コーヒー、ジュースなど、
そのメニュー構成はアメリカモーテルとして一般的なものだった。
▼前回の記事
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
ワッフルは素を型のついた鉄板に注いで焼くセルフスタイル。
自分で作ろうとしたのだが、
なぜかスタッフの人にそれを拒まれ、我々の分のワッフルを作ってくれた。
そのくらい自分でできるのに。
朝食後は部屋でゆっくりし、
11時のチェックアウトに合わせて部屋を出た。
荷物を車に投げ込み、
今日はシカゴからインターステート(州間高速道路)65号線をひたすら南下し、
テネシー州ナッシュビルを目指す。
荷物を自身の手で持ち運ぶ時間が極端に少ない車での移動は本当に楽チンだ。
雲ひとつない晴天の中、元気良く車を発進させて走ること数十メートル。
まずは宿隣にあったガソリンスタンドに立ち寄った。
アメリカの何もない広大な大地上でガス欠になることだけはマジ勘弁なので、
ゆとりを持った給油は大切だ。
ここも前回と同じくSPEEDWAYというガソスタで、
今回は20ドル(約2060円)分 給油依頼をし、きっちりと全額分を給油した。
後で計算がややこしくならないためにも、
切りの良い値段で引き落としが行われることが望ましい。
それはつまり、依頼金額全額分を給油してしまう必要があるということだ。
初めのうちは感覚がわからないので、
ガソリンメーターを見て満タンになるであろう金額よりもだいぶ少なめの金額を依頼し
確実に端数が出ないようにしていた。
給油後はまず、
ウォルマートというアメリカ国内に約5000店舗を構える世界最大のスーパーマーケットチェーンを目的地に設定して車を走らせた。
(ウォルマートはこれからのアメリカ横断中、
食料品の買い出しの他にも宿泊地としても重宝することになる。
”アメリカ横断の必需品”と言っても過言ではないだろう。)
ちなみに、
ウォルマートは売上額で世界最大の企業で
その売上高は40兆円を超えているという。
実は日本にもそんなモンスター企業ウォルマートの力は働いており、
おなじみの『西友』を子会社化して事業展開をしている。
15時ごろ。
ナッシュビルへ向かう65号線沿いにある適当なウォルマートに到着した。
広大な駐車場を走りながら、
”ここがウォルマートかぁ”
と、初のウォルマートに少しワクワクた。
店内は想像以上に広く、そのハコの作りはまさに巨大な倉庫だ。
店舗向かって左側が食品売り場、
真ん中あたりに衣料品、
右側に生活用品や薬局など、
ざっくり言うとそんな感じの店内構造。
言うまでもなくトイレは無料で使え(ヨーロッパも見習え)、
さらにウォルマートWi-Fiという電波が無料で飛んでいる。
広い駐車場、無料のワイファイ、無料のトイレ、無料の冷水機、安くて豊富な食料。
もはや、ウォルマートが宿泊地となってしまうのは必然だろう。
まず食品コーナーを物色。
朝食をお腹いっぱいとったとはいえ、
さすがにこの時間にもなるとお腹は空いてくる。
売っているものは基本的に業務用かのように量が多い。
そんな中1つ58セント(約60円)というこのドーナッツは少量購入可能で
値段も安く魅力的な商品だった。
アウトドアコーナーで相方は寝袋を物色した。
シカゴでの極寒車中泊の悪夢を経験し、
これから先は寝袋が必須だと悟ったのだ。
そこそこお手頃な値段で寝袋が何種類か売られてはいたが、それらはすべてサイズが大きく、
ただでさえ荷物の多い相方はそれを購入すべきか否かかなら迷っていた。
結局、この時は購入に至っていない。
結局水と、運転中のおつまみとして
WHOPPERSというお菓子を99セント(約101円)で、
ハーシーズの板チョコチョコミント味を78セント(約80円)
で購入しただけにとどまった。
水は1ガロン(約3.74リットル)で88セント(約90円)という安価で売られていた。
水もお菓子も、
下手したら倍以上の値段で売られているガソリンスタンドで購入するのがバカらしくなるくらいの安さだった。
遅めの昼食として、
シカゴでテイクアウトさせてもらったシカゴピザの残りをウォルマートのベンチでいただいた。
日本のスーパーのように電子レンジがあればよかったのだが、
どうやらウォルマートにそのようなものは用意されていない様子。
仕方がないので冷えたままいただいた。
冷めきったマクドナルドのハンバーガーとは違い、
このシカゴピザは元の質が良いので冷えても美味くいただけた。
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シカゴからナッシュビルまではおよそ764キロメートル。
休まず運転したとしても7時間以上はかかる距離だ。
ナッシュビルにこの日のうちに到着しようなんてつもりははなからなく、
この日はシカゴからおよそ300キロメートル地点にあるインディアナ州のインディアナポリスか、
およそ490キロメートル地点にあるルイビルまで行くことをとりあえず目指していた。
どちらも地図上で見る限りは大きめな街だったので目的地にしやすい。
インディアナポリスまでは余裕でたどり着いたため、そこはスルーしてさらに先に進む。
途中、
インディアナポリスを少し過ぎたあたりのハイウェイ沿いのアウトレットモールが目に入った。
特に時間に追われている訳ではないないし、
気になったのでそこへ立ち寄ってみることにした。
もしかしたら相方が必要としているような寝袋が売っているかもしれない。
結果的には相方の需要に一致するものどころか、
寝袋すら売っている店はなかった。
そんなことより、ここでの夕日が綺麗だった。
この時大体19時を回ったところ。
シカゴとインディアナポリスには、
インディアナポリスの方にプラス1時間の時差がある。
今南下している65号線は
ちょうどイースタンスタンダードタイムとセントラルスタンダードタイムというアメリカ国内のタイムゾーンの境界線付近。
気づかないうちコロコロ時間が増えたり減ったりして非常に混乱を招くエリアだった。
ちなみにアメリカ本土には4つのタイムゾーンがあり、
東から順番に
イースタンスタンダードタイム(東海岸標準時)、
セントラルスタンダードタイム(中西部標準時)、
マウンテンスタンダードタイム(山岳部標準時)、
パシフィックスタンダードタイム(太平洋標準時)
となって、
ひとつタイムゾーンが変わるごとに1時間の時差が生じるようになっている。
アウトレットを出た後は同じ敷地内にあったマクドナルドへ移動し、そこで軽めの夕食。
1時間の時差を無視すればおよそ3時間前に昼食をとったためそこまで腹は減っていない。
それでもこの時間にマクドナルドを訪れた最大の理由は
無料のマクドナルドWi-Fiを使用するため。
食事は腹もちを良くするための、要は間食のようなもの。
私は朝マックメニューである
ソーセージマックマフィンを1.07ドル(約110)、
コーヒーを1.27ドル(約131円)で購入。
前回にも述べたが、
この時アメリカのマクドナルドでは
"ALL DAY BREAKFAST"
と題して朝マックメニューが1日中食べられるという状態にあった。
さっそく席に着きWi-Fiを繋げるも、ここのマックのWi-Fiが非常に繋がりづらい。
結局ネット使用は諦め、ネット不要の写真整理に時間を費やした。
毎日たくさん写真を撮るので、
写真整理もこまめにやっていかないとあとが大変だからな。
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3時間以上居座ったマックを出て、
今度は同じ敷地内にあったホリデイインというホテルの駐車場で車中泊を試みた。
座席をマックスまで前にして、ヘッドレストを外しフラットになるまでリクライニングする。
そうすると後部座席とちょうど繋がり、なんとなくフラットに近い状態にはなる。
しかし、そのつなぎ目にどうしてもボコッと段差ができてしまったり、
後部座席が若干後方に傾いていたりして完全なフラットな状態に持っていくのは不可能だった。
そんな中睡眠を試みたのだが、なかなか寝付くことができない。。
それならもう一層の事ナッシュビル付近まで行ってやろう、と、
夜間深夜走行を決行することにした。
時刻は0時過ぎ。
まずは給油のためこれまたアウトレット敷地内にあるガソリンスタンドへ。
今回はTHORNTONSというガソリンスタンド。
ここでレギュラーガソリン10ドル(約1030円)分の給油をした。
ここは1ガロン2.09ドル(1リッター約55円)という超破格のガソリン値段。
さらに破格だったのはガソリン値段だけではなく、
店内で売っていたホットドリンクがどのサイズでもどの飲み物でも85セント(約87円)だった。
これはシカゴのセブンイレブンにあった1ドルのものよりも安い。
迷わずそこでホットチョコレートを購入し、それをドライブのお供とした。
日本では考えられないくらい安くガソリンやコーヒーやココアが飲めるなんて、
アメリカ最高。(ガソリンを飲むのは車。)
我々は上機嫌で車に乗り込み、再びインターステート65号線を南下していった。
夜のハイウェイは空いていて交通量的には走りやすいが、
視界的には辺りは真っ暗闇になるので日中以上に注意を払う必要がある。
路肩をよく見ると、
鹿などの動物の死体やタイヤなどの障害物がよく転がっている。
これは人の手によって路肩に寄せられたものだろう。
ということは、
まだ人の手が加わわっていない障害物があればそれは道路のど真ん中に落ちている可能性が十分にあるということだ。。
危なすぎる。。
そんな話を相方としながら運転をしていた矢先、
大きなタイヤが目の前の道路上に現れた。
結構なスピードで走行していた私は慌ててハンドルを切ったが、
『ガンッ』という音がしたのでおそらくギリギリかすってしまったのだろう。。
あとで車体を確認してみてもぶつけた痕跡は見当たらなかったので一安心したが、
改めて夜間走行の怖さを実感した。
あの時少しでもよそ見をしていれば確実にタイヤと正面衝突していただろう。。
その後私は今までより一層注意を払いながら深夜のハイウェイをひたすら南に走り続けた。
いつの間にか州は変わり、
ケンタッキーフライドチキンでおなじみのケンタッキー州に入っていた。
▼次回記事(カントリーミュージックの本場ナッシュビル)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】