結局、
昨夜はケンタッキー州とテネシー州の州境あたりまで歩を進め、
適当に見つけたマクドナルドの駐車場を宿泊地としていた。
今日はいよいよカントリーミュージックの本場、
テネシー州ナッシュビルを観光する。
(1ドル=約103円。)
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▼アメリカ横断まとめ【完全版】
朝9時。
テネシー州ナッシュビルに向け車を走らせる。
残り後1時間ほどで到着。
ナッシュビルといえば『Music City』という異名を持つほど、
古くから音楽産業の中心地になっている町。
特に『カントリーミュージックの聖地』として知られている。
街には数多くのレコード会社や録音スタジオ、
さらにはミュージックバーが軒を連ねているという。
今をときめくあのアメリカの人気シンガーテイラー・スウィフト。
彼女が音楽で成功を収めるために子供の頃から通い詰め、
最終的には引っ越してしまった町。
それがナッシュビルだ。
とりあえず街の中心部まで車で侵入。
安めのパーキングに車を駐車して町歩きを楽しもうと考えた。
チケットマシーンのテキトーなボタンを押したら料金体系が表示された。
どうやら
2時間で12ドル、
朝6時まで20ドル、
24時間で30ドル、、
ということらしい。
これは予想していたよりも少し高い。
どうしようか。。
そう考えていたらどこからか白人のおっちゃんが近寄ってきて、
我々と同じように駐車料金を確認し始めた。
すると、
『あの建物の向こうっ側の駐車場の方が安い。』
と教えてくれた。
教えられた駐車場へ行ってみるも、そんなに安くない。。
結局、もう少し安い駐車場を別で探すことに。
すると少しだけ中心を外れたところにこにあった『PARK HAPPY』とかいう駐車場を発見。
料金は2時間で3ドル(約306円)か10時間で6ドル(約612円)の二択。
どちらにしても、先ほどよりもかなり安い。
これは本当にハッピーだな。
夕方までの観光を予定しているので、
10時間の方を選び1人3ドルという安さで駐車した。
アメリカの駐車場システムは日本とは違う。
有効期限の書かれたチケットを先に購入して、
それを車のダッシュボードの上に見えるように置いておく
というものだった。
駐車場には、定期的か不定期か不明だがスタッフが偵察にやってきて、
有効期限が切れていたりチケットが提示されていない車を取り締まる。
私はこのシステムを理解した時、
ドイツをはじめとする欧米諸国の駅に改札がないことを思い出した。
みんなが守っている体でシステムをゆるくし、
取り締まりによって不正を防止するという欧米諸国特有のシステム(?)。
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中心から少し外れていると言っても、
駐車場からナッシュビル中心地までは徒歩約10分ほどでたどり着いた。
左手に見える2本ツノが生えたようなビルはAT&Tビルといい、
その形状から『バットマンビル』という愛称で親しまれている。
ナッシュビルのランドマーク的存在だ。
遠目から見ても、これがナッシュビル観光のメインストリートであろうことがわかった。
朝の10時前ということもあり、町はまだ静かな様子。
ちなみに、
ここナッシュビルに入るとまたしても時差が生じ、
途中通過してきたインディアナポリスやルイビスの時間からまた1時間戻される。
よく考えれば、ここナッシュビルはシカゴの時間帯と同じ。
この地域、今何時なのかがハッキリとせず本当に混乱する。。
『ブロードウェイ』という名のメインストリートの方へ歩いていくと、
右手にブリヂストン・アリーナが現れた。
ここはNHLナッシュビル・プレデターズが本拠地として使用している屋内アリーナ。
(NHLはナショナルホッケーリーグのこと。)
日本を代表する企業ブリヂストンの名が使われているのは単純に嬉しい。
さらによく見ると、
エントランスの部分にはなぜか大きく『NISSAN』の文字がある。
どっちがメインなんだ。。?
ブロードウェイにはたくさんのライブバーが密集しており、
その雰囲気は歩いているだけで楽しい。
もちろん、気になる店を発見したら音楽を聴きにふらっとバーに立ち寄るのも全然オッケー。
気軽に音楽が楽しめる観光通りといえよう。
しかし前述した通り、
この時はまだ朝ということもあってまだそこまでの盛り上がりはなかった。
ギターやバンジョー、ブーツなどの看板からカントリーミュージック、
さらにはカウボーイの雰囲気がひしひしと伝わってくる。
エルヴィス・プレスリーはここナッシュビルにあるRCAスタジオBというスタジオでよくレコーディングを行っていたという。
このRCAスタジオBにはあとで訪れる予定。
いい匂いに誘われて、
キャンディーキッチンというお店に立ち寄った。
店内がすごくおしゃれで可愛らしく、
頭上には線路が通っていてそこをプラレールのような列車が通っている。
見ているだけで楽しい。
さらに嬉しいことにこの店では試食を積極的に配っている。
結構大粒のかけらをくれるではないか。
PRALINE(プラリネ)と言われるこのお菓子は
カラメル化した砂糖の塊の中にナッツが入ったシンプルなもの。
味も砂糖のごとく甘いものだったが、
甘党な私にとっては何個でももらいたい一品だった。
そういえばナッシュビルには、
みんなでペダルをこぎながらビールを飲む
という謎の乗り物がたくさん走っていた。
確かオーストリアのウィーンでもこんな乗り物をよく見たな。
しかし、ナッシュビルの方がこの謎の乗り物の交通量は圧倒的に多い。
昼間っからビールを飲み上機嫌となっている乗客のテンションも高かった気がする。
街を歩いていて意味のわからない奇声が聞こえたら、
ほぼ間違いなくこの乗り物が近くを走っているということだろう。
一通りブロードウェイを見て回り、向かったのはその辺にあった壁。
カントリーミュージックの聖地ナッシュビル
という感じがよく表れていたので思わず立ち寄って記念撮影をした。
それにしてもいい味を出している。
ナッシュビルを流れているカンバーランド川には大きな蒸気船が停泊していた。
その向こう側にあるのがNISSANスタジアム。
NFLテネシー・タイタンズの本拠地。
(NFLはナショナルフットボールリーグのこと。)
ブリヂストン・アリーナに続き、またしても日本な大企業の名が使用されている。
ちなみにあとになって知った情報なのだが、
この川の向こう側のエリアには無料で停めれる駐車場があるらしい。
時刻は12時に差し掛かった頃。
フーターズの入り口前で拾うことができたフーターズ無料Wi-Fiを使用して昼食の場所を検索。
ちなみにフーターズとはちょっとしたアメリカ名物で、
その最大の特徴はピチピチのタンクトップにホットパンツを身にまとった
『フーターズ・ガール』と呼ばれるウェイトレスが店内を歩き回っていること。
そんなフーターズ前でしばらく検索を続け発見したのは、
『Hatti B's(ハッティ・ビーズ)』というフライドチキン専門店。
なんでもナッシュビルで行列のできる人気店とのこと。
ハッティ・ビーズの場所はブロードウェイ中心地から約2キロメートルほど離れた場所にあったが、我々は徒歩で向かうことにした。
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Hattie B's(ハッティ・ビーズ)までは、
ブロードウェイをひたすら南西方向へ約30分進む。
さすがにシカゴから約800キロメートルも南下してきただけあって、
太陽が昇り日中になると日差しが強くて暑い。
着ていた上着はもちろん、
相方に至ってはヒートテックまでこの道沿いで脱がざるおえない状況だった。
これは極寒車中泊はもうないかな、
と、快適な車内環境が確保できそうなことに少し安心した。
ようやく到着し、目に飛び込んできたのは衝撃の光景だった。
”なんだこの大行列は!?”
いくら行列のできる人気店とは言っても、まさかこんなに長い列ができていようとは。。
その列の長さにも驚いたが、
アメリカ人がきちんと列を作って忍耐強く待っていることにも驚いた。
お前ら、やればできるじゃないか。
▼Hattie B'sの場所
並び始めてから約40分。
入り口の前あたりまでやってきたところで前方からメニューが回ってきた。
フライドチキン専門店というだけあって、メニューはなかなかシンプル。
プレートには2つのサイドが付いてくるという。
ようやく店内に入ることができた。
店内の様子はこんな感じ。
レジで注文して番号札をもらい席で待つ、というファーストフード店スタイル。
屋内だけでなくテラス席も用意されているが、
席数はできている行列に対してお世辞にも多いとは言えない。
そんな席数に関係なくガンガンオーダーをとっている様子だったが、
席は足りなくならないのか?
運良く2人用のテーブルが空いていたので、
そこで2ドル(約206円)で購入したレモネードを飲みながら待機。
そういえば行列に並んでいる時、
並んでいるはずの人が店内に入って行き、
飲み物片手に出てきてまた行列に並んでいたが、、
あれはどういうことだったのだろうか?
その時は店内で購入して出てきたんだなと思っていたが、
この店内の様子を見る限り割り込んでドリンクだけ購入するなんてことは不可能だろう。
もしや、ドリンクバーから勝手に持ってきたのでは。。?
(タダ飲み)
いや、そうとしか考えられない。
さすが、ドリンクに寛大な国アメリカだ。
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行列に並び始めてから料理が提供されるまで1時間20分かかった。
我々がオーダーしたのは
SM DARKというもも肉8.5ドル(約875円)と、
プラス1.5ドル(約154円)で追加できた『TENDER』という柔らかそうな名前の肉。
そこに無料で付いてくるサイドメニューとして
フライドポテトとPimento Mac & Cheeseというマカロニのチーズがけ
のようなものを選んだ。
味はというと、まぁ普通の辛口チキンといった感じ。
ハッキリ言って、わざわざ1時間20分も並んで食べるものではない。
食事を終えたら、最後にレモネードをたっぷりコップに補給してから店を出たことは言うまでもない。
〜後半へ続く〜(RCAスタジオBへ▼)
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