昨夜、アメリカの景勝地グランドキャニオンで車中泊。
あまりの寒さに熟睡することができず、夜が明けるまで車の中でじっと待機していた。
(相方は寒さのあまり涙を流した。。)
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▼アメリカ横断まとめ【完全版】
朝6時過ぎ頃。辺りが薄暗くなり始めてきた頃。
日の出を見るため観光客がビジターセンターの駐車場にちらほら集まってきた。
頃合いを見て我々も車から降り、
日の出ポイントである『Mather Point(マーサー・ポイント)』へとむかう。
最初は無料のシャトルバスを利用していこうとしたが、歩いてもすぐ行けそうだったので歩いて行った。
6時40分。
マーサー・ポイントに到着。
太陽が出てきたのは7時5分ごろ。
車中泊で冷え切った身体を太陽がじわじわと温めてくれる。
太陽の偉大さを肌で感じた。
この中に我々のように極寒車中泊を経てご来光を拝んでいる者は果たしているだろうか?
朝日に照らされ赤紫色に染まるグランドキャニオン。
昨日見頃を逃してしまった日の入り風景はもう少しオレンジっぽかったのかな?
とりあえず、晴れてよかった。
7時40分ごろまでじっくりと朝焼けを満喫した。
グランドキャニオンでは湧き水を無料でくむこととができる。
出発前にペットボトルパンパンに湧き水を汲んでいく。
8時ごろ。
次の目的地であるラスベガスを目指しグランドキャニオンを出発。
途中でガソリンを補給。
10.09ドル(約1039円)分で4.036ガロン(約15.25リットル)。
1ガロン2.499ドルなので1リッター約0.66ドル(約68円)。
アリゾナ州に入ったあたりから急にガソリン価格が上がってきた。
そしてここは今までのような給油額を先に申告するスタイルではなく、
とりあえず満タンにしてから入れた分だけの金額を払うという日本に近い給油スタイルだった。
なんでアメリカではこの方式が普及しないのか、不思議でしょうがない。
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グランドキャニオンからラスベガスへ向かう途中の見所の一つとして、
日本でも名前だけは有名な『ルート66』がある。
ルート66とは、
1926年に指定されたイリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた旧国道。
1950年代に入ると主にシカゴの人たちが寒さから逃れバカンスを楽しむためにカリフォルニアへ抜ける道として使用されていた。
その後、インターステイト(州間高速道路)の発達によりその役目を終え、
1985年には廃線となった。
現在では歴史的街道に指定されていて、
『HISTORIC US 66』という標識が立てられている。
日本でいう東海道のようなものか?
グランドキャニオンから州道64号線を南に下り、
インターステイト40号線にぶつかったらそれに乗り換え西へ進む。
しばらくはその40号線こそがヒストリックルート66になるのだが、
走っていても全くその気配は感じられない。
しばらく40号線を進むと、
ルート66がインターステイトから州道に切り替わるインターが現れる。
そこを降り州道66号線に入れば、
ルート66サインなども現れて雰囲気が出てくるのだろう。
しかし、ぼんやりとしていた我々はそのインターを降りそびれ、通り越してしまった。。
仕方がないので次のインターで40号線を降り、ルート66(州道66号線)に乗り換えた。
そこから何もない田舎道をずーっと進んでいくと、
突然ルート66関連の店が密集しているエリアが現れた。
ここが知る人ぞ知るルート66ファンのための町、セリグマンだ。
人口はおよそ500人にも満たないという超小さな田舎町のセリグマンだが、
実はあのディズニー映画『カーズ』の舞台になった町なのだ。
9時50分。
とりあえずセグリマンのお土産やさんの隣に車を停め、そのお土産やさんの中に入ってみた。
当たり前だが、ルート66関連のグッズがたくさん売られている。
店内の商品を見ているだけで楽しいが、結局何も買わなかった。
相方はステッカーが欲しいとか言っていたが、それも結局買わなかった。
外に出て写真撮影。
本当に短い距離の間にルート66関連ショップが密集している。
小さな町だけあって我々以外数人しか観光客を見かけなかったが、
こんな閑散としていて商売はやっていけるのだろうか?
そもそも、ルート66の交通量自体が予想をはるかに下回るほど少なかった。
セリグマンでルート66の雰囲気を味わったら、
そのガラガラに空いているルート66を再び走りラスベガスを目指す。
本当に周りに何もないのどかな1本道だ。
このルート66上であの有名な『ROUTE 66サイン』を発見しそこで記念撮影をしたい。
しかし、走れど走れどそのようなサインは一向に現れない。。
それでもまだルート66はまだ80マイル以上も続く様子。
そんだけあればサインの1つや2つくらいいつか現れるだろう。
前方の地面を注視しながら進んでいると、
ようやく『ROUTE 66』と書いてあるところを通過した。
しかし時速70〜80マイル(時速112キロ〜128キロ)くらいで通過した感じだと、
それは私が知っているよりもだいぶ小さな66サインに見えた。
私が知っているのは、
何人かで集合写真を撮っても決して見劣りしないほどの存在感がある、
道路上にドーンとデッカく書かれたROUTE 66サインだ。
今見たやつは、きっと小ぶりでカメラ映えしないやつに違いない。
そう思った私は引き返すことなく、
この先にその特大ルート66サインが現れることを期待してそのまま車を走らせた。
しかし、この先進めど進めどルート66サインが現れることはなく、
結局何も撮れずにルート66を乗り換えるポイントまで到達してしまった。。
”ウソだ。。”
”90マイル近くもルート66上を走っていてサインが一個もないって、、、
じゃあ一体どこにあるんだよ!?”
思えば、40号線を降りて州道66号線に乗り換える最初のポイントを逃している。
しかも相方が言うには、
その降り損ねた地点あたりからすぐ向こうに見える州道66号線(ルート66)を見ると、
何やらおっちゃんがカメラの三脚を道路にセットして写真を撮っていたという。
”絶対それじゃん。。”
またこれか、と、
私はエルパソあたりから続く負の連鎖がまだ終わっていないことに肩を落とした。
しかし、さすがにそこまで引き返す意欲はない。。
*この記事を書くにあたり我々が降りそびれたインター付近をグーグルアースを使用して調べてみた。
しかし、おっちゃんが三脚を使用していたというあたりはおろか、
州道66号線に乗り換える地点からセリグマンに到着するまで、
『ROTE66』というサインは1つも確認できなかった。
あったのは乗り換え地点付近にあったこの小さなルート66の看板ぐらい。
相方が見たおっちゃんは三脚まで使用してこの看板を撮影していたというのか?
ただ単にこの果てしなく続く1本道を撮影していたという説もなくはない。
▼後日発見したルート66サインの場所
ラスベガスへ行くには途中でルート66を降りて道を変えなければならない。
インターステイト40号線にぶつかるあたりで、州道66号線から国道93号線に乗り換え。
*給油をするならこのタイミングがベスト。
先に言ってしまうと、ラスベガスへ近づくにつれガソリン価格は上昇していく。
この66号と93号の乗り換えポイントあたりにあるガソリンスタンドは、
確か1ガロン2.1〜2.2台くらいだったのでこの辺にしてはだいぶ安い。
当時そんなこと知るはずもない我々はそこをスルーしてラスベガスで給油する羽目になるのだが。。
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12時30分。
ついにアリゾナ州を抜けネバダ州に突入。
ここからはパシフィックタイムゾーン(太平洋時間)となるので、
今までよりマイナス1時間の時差が生じる。
つまりこの『WELCOME TO Nevada』の看板を超えてネバダ州に入った瞬間、
時刻は11時30分に逆戻りするということになる。
そしてこのネバダ州とアリゾナ州の州境に存在しているのがフーバーダム。
せっかくなのでフーバーダムに寄ってみることにした。
看板や車の流れに任せてフーバーダムの駐車場までしばしドライブ。
駐車場は有料だという情報もあるが、我々が停めたここの駐車場は無料だった。
車を停め、階段を上って少し歩くとフーバーダムを見下ろすことができる橋が現れた。
ここも無料で歩くことができた。
これがフーバーダム。
デカすぎてカメラのフレームに収まらない。
フーバーダムはその名の通り、
着工当時のアメリカ大統領であるハーバート・フーバーに因んで名付けられた巨大ダム。
世界恐慌時、ニューディール政策の一環として建設されたという話もある。
1931年着工、1936年完成。
この馬鹿デカいダムをわずか5年という短期間で作り上げてしまったのだからすごい。
橋の真ん中はネバダとアリゾナの州境になっている。
とりあえずアリゾナ側まで歩いて渡ろうとしたが、
意外とこの橋が長くて歩くのがめんどくさかったため、途中で引き返して駐車場へ戻った。
橋を渡るだけなら無料だったが、博物館とかに入場するにはさすがに有料なんじゃないかな?
それにしても、
グランドキャニオン=ラスベガス間にはフーバーダムとルート66のセリグマンと、
2つも見所が点在している。
これはグーグルマップで表示された移動時間を鵜呑みにしないで、
これらのスポットに立ち寄ることも加味して予定を立てた方がいい。
12時45分。ついにラスベガス入り。
中心地に入る前に給油をしておいた。
”ラスベガスはカジノの収益がハンパないからガソリン代は安いんじゃないか?”
そんなテキトーな考えのもと、これまであえて給油をしないでラスベガスまでやってきたわけだが、
先ほど述べたようにラスベガスのガソリン代はちっとも安くない。
ここで
10ドル(約1030円)分で3.97ガロン(約15リットル)給油。
1リッター約0.66ドル(約68円)計算。
*相方情報によると、アメリカは東から西に進むにつれてガソリン代が高くなっていく傾向があるらしい。
私の感覚では、
アリゾナ州に入ったあたりから急にガソリン価格が上がった印象がある。
その前がガソリン激安地帯のテキサスだったことも影響しているかもしれないが。
そしてこれも先に言ってしまうが、
この先カリフォルニアへ向かっていくにつれガソリン価格はどんどんと上がっていき、
ついには1ガロン3ドルを超えることが普通になっていった。
そう思うと、このラスベガスのガソリン価格はまだ安いほうだ。
そんなこんなでグランドキャニオンからラスベガスまで移動してきた。
給油後はとりあえず予約しているカジノホテルを目指す。
〜後半へ続く〜
▼アメリカ横断まとめ【完全版】