ラスベガスからサルベーション・マウンテン
サルベーション・マウンテンからロサンゼルス
という、
およそ1000㎞にも及ぶ大移動を1日でこなしていた我々。
昨夜ついにアメリカ西海岸ロサンゼルスの西端にある町サンタモニカまで到達。
もうこれ以上西へ行きようがないので、事実上アメリカ横断を達成してしまっていた。
意外と簡単だったな。
▼前回の記事
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
6時30分。
朝外へ出てみると目の前にハチドリが飛んできた。
動物好きの相方は、
『ハチドリがおるで!キーウェストのマクドにはイグアナが普通におったし、アメリカすげぇ!』
と朝からテンション高めだった。
7時。
その後場所をバーガーキングから近くにあったマクドナルドに移し朝食をとった。
(私は昨晩のジャックインザボックスのドリンクでエネルギー補給。)
レンタカーでアメリカ横断の旅も残り1週間を切って、いよいよ大詰め。
今までは何となーく行き先や滞在期間などの旅程を決めてきた我々だが、
そろそろレンタカー返却までの詳細な予定を立てなければならない時期になってきた。
相方がホットケーキを食べている間、私はペンとペーパーを取り出して今後の計画をザッと練ってみた。
そしてこのような旅程が出来上がった。(本日は11月9日水曜日。)
まず一つに、
偶然11月11日金曜日は、
あのヨセミテ国立公園の通常車1台30ドルもする入場料が無料になる日だという。
(ヨセミテだけでなく、アメリカ全土の国立公園がこの日は無料になる。他にも無料になる日は年に数回ある。)
なんてついているんだろう。
ヨセミテには訪れる予定だったので、これは11月11日にヨセミテ行きは決定だな。
と、まず11月11日の予定は固定された。
あとはそれに合わせて周りをどう固めるか。
この時私の頭の中では、
この先サンフランシスコを終点とするのではなく、
その後さらに北上をしてアメリカ西海岸北部の都市シアトル、
そしてさらにさらに北上を続けカナダのバンクーバーまで足を伸ばしてやろうか。
ということを考えながら計画を練っていた。
我々にとって北米大陸のスタート地点だったカナダ西端の都市バンクーバー。
そこから北東方向のイエローナイフへ北上
そこから南東方向へ下りカナダ東の都市トロントへ
そこから今度は西へ横断しカリフォルニアへ(現在)。
さらにそこから北上してシアトル
そしてバンクーバーといけば
この大きな北米大陸を北半分は飛行機、南半分は車でぐるっと一周したことになる。
こんな考えが浮かんだのは、
確かページかどっかのウォルマートのベンチに腰掛けて、
グーグルマップを見ながら今後の道順をぼんやりとイメージしていた時だっただろうか。
最初は軽いノリのようなものだったが、決して非現実的なことでもない。
さらには相方にこの案を話した時に反対せず、むしろ乗り気になっていたことが私を後押しした。
▼当時私が頭で描いた北米大陸一周(赤は飛行機、青は陸路)
*ドナルド・トランプが次期大統領に決定したのを知ったのはこのマックでWi-Fi接続をした時だった。
まさかの結果に驚きを隠せなかった。
そして年明けに一時帰国をすることをほぼ確定させ、日本の友達にそれを報告したのもこのマックだった。
なにも新トランプ政権に怯えたのが理由ではなく、
以前から気になっていた相方の歯の問題をしっかりと解決することが一番の理由。
さらに言うと、来年2月に友人の結婚式が2組予定されていたことも大きな理由の一つに挙げられる。
とりあえず、まさかここで1度戻ることになるとは。
残念なような、正直嬉しいような。。
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そうと決まれば早速バンクーバーにいる友人に連絡しアポを取る。
そこから色々と調べ物をしたりしてマックに居座り、
9時ごろサンタモニカビーチ近くにある駐車場に車を停めた。
我々が車を停めたのはSANTA MONICA PLACEというショッピングセンターの駐車場。
このショッピングセンター自体の開館時間は10時からなのらしいが、
我々がここに訪れたのは8時55分。
もしかしたらまだ開いていないかな、と思いながらの到着だったが、
駐車場はこの時間からすでにオープンしていた。
なんとここは90分までなら無料で駐車できる。
しかももし90分を超えてしまったとしても、
最初の1時間は1.25ドル、それ以降30分ごとに1.85ドルかかるだけ。
ほんの数時間だけ停める予定の人にとっては十分格安だろう。
町の中心部という立地でこのような低料金は嬉しい限りである。
*ちなみに長時間車を駐めたいという場合は、
下記地図のパブリックパーキングが1日最大5ドルで打ち切りだという情報もあったので参考までに載せておく。↓↓
ちなみにこの駐車場は、今までのようなチケットを先に購入してそれを車のダッシュボードに見えるように提示しておくスタイルではなく、
駐車券をもらい駐めた時間分を後から清算するという、日本と同じスタイルのものだった。
9時10分。
駐車場から徒歩10分ほどでサンタモニカ・ピアというの有名な桟橋のエントランスに到着。
このゲートをくぐって向こう側に見える大西洋まで進んでいけば桟橋は現れる。
『BUBBA GUMP SHRIMP(ババ・ガンプ・シュリンプ)』
映画『フォレスト・ガンプ』を観たことがある人ならおわかりだと思うが、
劇中に実際これと全く同じ名前のレストランが登場する。
ここはそれをテーマにしてオープンしたレストラン。
私はフォレスト・ガンプの映画は好きだが、エビがとことん嫌いなので、
ここに入りたいけど入れないという、何とももどかしい思いをしてしまう。
またまた出ましたルート66。
そう。
ここはイリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカまで続くルート66の終着点。
ルート66はシカゴの人々が避寒地であるカリフォルニアへバカンスを楽しみに来るための道として活躍していたらしい。
確かにここはもう11月だというのに寒さなど微塵も感じさせない。
というか太陽光が強すぎてむしろ暑すぎる。
寒かったシカゴを懐かしく思う我々であった。
桟橋からサンタモニカ・ステイト・ビーチを眺める。
さすがにこの時期に水着になって泳いでいる人は見かけなかったが、
夏にはたくさんの人々がこのビーチで日光浴&海水浴を楽しんでいる。
今でも全然海に入れるのではないか、と思うくらい気温は高いのだが。
とりあえず桟橋の端っこまで歩いて行ってみる。
ここではフィッシングを楽しんでいる地元の人が何人かいた。
桟橋の真下に入ってみるため一度桟橋を降りる。
日陰に入ると日が当たらないのでちょうどいい体感気温になる。
この桟橋の下で寝泊まりしているホームレスもいた。
我々は車中泊はするが、さすがに桟橋の下で寝ようという気にはなれない。
桟橋の下はこんな感じになっている。
なんか幻想的。
涼しいし、ずっとここにいても飽きなさそうな雰囲気がある。
映画やドラマでもしばしばこの桟橋下のシーンをが登場する。
私の場合、刑事コロンボの『仮面の男』でこの桟橋下のシーンを見て以来、
一度ここに訪れてみたいと思うようになっていた。
桟橋を抜け、反対側のビーチへと出る。
いい景色だ。
サンタモニカ・ピアはちょっとした遊園地になっている。
まるでニューヨークのコニーアイランドみたいだ。
(コニーアイランドの方が規模が何倍もでかい。)
アトラクションはさすがに有料だが、
入場自体は無料なので雰囲気だけ味わうこともできる。
ビーチでは自転車やローラーブレードをレンタルできるので、それ専用の道路が敷かれている。
ぼーっとして歩いていると引かれてしまうので、歩くときには注意。
そしてやってきたのが、日本のテレビでも何度か見たことがあるマッスルビーチ。
実は私がロサンゼルスを訪れるのは2011年6月以来2度目のこと。
当時このサンタモニカビーチでサイクリングをしていた私は、ふとマッスルビーチを発見した。
しかしその時は一人ということもあって、立ち寄ろうと思えずにそこをスルーしてしまっていた。
後になって、”あの時立ち寄っていればよかった”、と後悔した場所がこのマッスルビーチ。
5年半ぶりのリベンジだ。
毎日筋肉番付を見て育ったと言っても過言ではない私にとって、
このようなアスレチックは大好物。
久しぶりに筋肉を使ったので、筋肉痛必至だろう。
それより、自分の体力の衰えを痛感しショックを受けずにはいられなかった。
負けじと相方もブランコを思いっきり漕ぐ。
この時、相方はブランコは腹筋のトレーニングになるということに気がついたらしく、
できれば毎日ブランコしたいとかなんとか言っていた。
アスレチックだけではなく、この周りでは筋トレやヨガなどを行っている人がたくさんいる。
そしてこのへんにいる人たちの大体がガタイマックス。いわゆるガタマ。
さすがはマッスルビーチ。
この辺でちょっとした暴動が起こっても誰かしらが助けてくれそうだ。
〜後半へ続く〜
▼アメリカ横断まとめ【完全版】