現在コスタリカの首都サンホセに滞在中。
今日はサンホセから北へ約140kmほどいったところにあるラ・フォルトゥナという観光地への行き方を調べにバスターミナルまで行きがてら、テキトーに町を散策してみる予定。
そういえばどこかのブログで、
この宿をチェックアウトする時に次回の予約を入れていったら、
なぜか1泊10ドルのはずの宿泊費が8ドルになったという記事が載っていた。
それに習って我々も2泊目を直接レセプションで申し込んでみた。
(もともと2泊する予定だったが、その記事を読んであえて1泊しか予約していなかった。)
しかし結果宿泊費は1泊10ドルのまま。
どうやら2泊目以降直接申し込めば割引ということではないみたいだ。
(1コロン=約0.2円)
▼前回の記事
朝8時前。
無料の朝食をいただく。
そういえばこの時、
テレビではキューバの革命家フィデル・カストロが死亡したと言うニュースが流れていた。
マイアミのキューバ移民たちは祝福してお祭り騒ぎだという。
つい数日前までマイアミにいた我々。
変な騒ぎに巻き込まれなくてよかったと思うべきなのか、
歴史的お祭り騒ぎの雰囲気を味わえなかったことを残念と思うべきなのか。
私の場合、このニュースを見た時後者の気持ちでいっぱいになった。
さて、朝食のメニューはパンとコーヒーとシリアルとフルーツ。
パンとコーヒー、シリアルは食べ放題。
フルーツは最初用意されていなかったが、
途中、客なのかスタッフなのかよくわからないおっちゃんがキッチンでフルーツを切り始めて食卓に並べてくれた。
パパイヤやパイナップルだった。
ちなみにそのおじちゃんと我々は同じドミトリーに宿泊している。
それでもなんか風格があり、ここで働いているようにも見える。
よくわからないという所以はそこにある。
自分で使った食器は自分で洗う。
10時。
ラ・フォルトゥナ行きのバスの時間や料金を調べるためにバスターミナルを目指し外出する。
いい天気だ。
とりあえずセントラル通りを西に歩く。
それにしても日差しが強く、暑い。
とても今が11月末だとは思えない。
緯度的に当たり前かもしれないが、マイアミより暑い。
まず訪れたのはコスタリカ国立劇場。
コスタリカは常備軍を持たない国で、『中米のスイス』とまで呼ばれている。
『コスタリカで戦争や革命が起きないのはこの国立劇場を壊したくないから。』
という話があるほど、コスタリカ国民はこの国立劇場を誇りに思っているらしい。
正直思っていたよりも小さく、外観だけ見たらそこまでのものとは思えない。
完成は1897年。
ヨーロッパ人の力も借り、パリのオペラ座をモデルに作られたのだそうだ。
内部見学には10ドル(約1130円)が必要。
ちなみにこれは外国人料金で、国民は1500コロン(約300円)らしい。
見学とは別に、劇場では年間を通してミュージカルやバレエなどが公演されている。
チケット売り場は建物内に入ったところにあるので、そこまでなら無料で見学できる。
我々もここだけ見学させてもらった。
ここだけでも十分豪華さはある。
しかし料金を払って中に入れば、
もっとすごい、まるでヨーロッパの宮殿のような内装が我々を迎えてくれることだろう。
広くはないが庭も見学。
鳩がたくさんいた。
その後は歩いてセントラル公園隣にあるメトロポリタン大聖堂へ。
1878年に完成。
内部見学は無料。
祭壇部分の天井は高く、ドーム型になっている。
なんとなく、ヨーロッパで見てきた教会よりも全体的に鮮やかで明るい感じがする。
カテドラルを出たら再び町歩き。
その後はウニオン・エウロベア通りという、セントラル通りより2本南にある東西に延びる通りを歩く。
自転車専用レーンが道の中央にある。
みんな普通にこの上を歩いていたけど。
ちらっと教会が見えたので寄ってみる。
たぶんここは正面ではく裏口的なところだろう。
なんか、変わった雰囲気の教会だった。
柱が細く、ひとつひとつ違った独特な模様が描かれている。
我々が訪れた時は観光ムードはあまりなく、お祈りに来ている地元の人が多かった。
表から見るとこんな感じの建物。
これはメルセー教会といい、メルセー公園の東側に建っている。
近くにはグアテマラやホンジュラス、コロンビア、ペルー、ボリビアなどへの長距離バスが運行しているバスターミナルがある。
しかし今回我々が探しているラ・フォルトゥナ行きのバスターミナルはここではない。
ちなみにこの辺りはサンホセの中でも治安が特に悪いと言われている
『コカ・コーラ地区』の付近になるので注意が必要かも。
これ以上進むとその治安が悪いというコカ・コーラ地区に突入してしまうので、
そろそろ本来の目的であるラ・フォルトゥナ行きのバスがあるバスターミナルを目指す。
場所がよくわからなかったのでその辺にいるタクシーの運ちゃんに道を聞いてみる。
タクシーは皆赤い車体をしており、そこらじゅうにたくさんいる。
言葉の壁もあり、なかなか1発では正確な位置を聞き出すことができない。
なんとなく言われた方向を目指しながら何台かタクシーを捕まえ、
場所を聞きながらバスターミナルを目指した。
乗車はせずに道を尋ねるだけなのに、皆親切にバスターミナルの場所を教えてくれる。
1人たりとも、『乗ってくか?』と勧誘をしてこなかった。
11時20分。
なんとかバスターミナルに到着。
▼バスターミナルの場所
フォルトゥナ行きバスチケット売り場は上の階。確か3階だったかな。
(もしくは4階)
明日の午前11時50分発のバスチケットを購入。
サンホセからフォルトゥナまでの大人料金は片道2380コロン(約476円)。
コスタリカは交通が安すぎる。
チケット売り場のスタッフはさすがに英語を話した。
大きい荷物は無料で預けられることを一応確認。
東欧ではバス乗車時に預け荷物代金を取られることがしばしばあったからな。
無事チケットを購入してひとまず明日の予定は決まった。
チケット売り場の階からはちょっとサンホセの景色が眺めれた。
バスターミナルを出たら1880という数字が目印の『中央市場』へ寄ってみた。
スペイン語で市場は『メルカド』といい、スペイン語圏内を旅していると頻繁に使う単語のひとつ。
中には小さな食堂がいっぱいあり、あわよくばここで昼食を済ませようと思ったが、
なかなか食べたいと思うような店が見つからない。
結局ふらふらと歩き見学するだけでこのメルカドを出た。
その後はセントラル通りを東に歩き宿方面へ戻る。
道中、ストリートパフォーマンスを見たり、
中央広場の噴水で遊ぶ子供たちを見たりする。
こう暑いと我々も水浴びをしたくなる。
サンホセ中心地を軽く歩いてみた感想
”これが首都か。。”
コスタリカという国の規模をなんとなく把握できた気がした。
結局昼ごはんをとらずに宿近くまで来てしまった。
何か食べなきゃということで、フライドチキン屋さんでフライドチキンを購入。
これを宿に持って帰って食べる。
フライドチキンにはトルティーヤがサービスで付いてくる。
おそらくチキンを巻いて食べるのだろう。
チキンはジューシーで柔らかく、非常に美味しかった。
これ2つで1100コロン(約220円)。
当たり前だが最後には骨だけ残る。
予想以上にチキンが美味しかったので、この骨を煮込めばいいダシが出るのではないか。
そう思い立ち我々はキッチンでこの骨を煮込んでみることにした。
沖縄好きの相方曰く、
沖縄の人はケンタッキーのチキンの骨を煮てダシをとったりするのだとか。
いいダシが出るまでフリースペースでくつろいで待つ。
14時50分。
煮込むこと約2時間。
蓋を開けてみると、お湯の色はあまり気持ちいいとは言えない白濁色に変化していた。
スプーンですくって味見をしてみるが特に味はなく、ただの白濁したお湯と言った感じ。
いいダシが取れていればスープでも作ろうとしたが、これじゃ何の意味もなさそうだ。
そこからは明日のラ・フォルトゥナでの宿や、
コスタリカからグアテマラまでのフライトチケットを取ったりして夜までフリースペースで過ごした。
昼間までの晴空が嘘のように曇り始め、
終いには雷雨まで降り出してきたことも我々の外出意欲を喪失させた要因の一つと言える。
コスタリカからグアテマラまではバスでもいけるらしいのだが、
到着するまでに2泊くらいしなければならないらしく、
しかもその宿泊費はバス代には含まれておらず自分持ち。
はっきりとした金額は知らないが、
トータルすると1人100ドルくらいはかかりそうな雰囲気。。
さらに、通過するニカラグアやホンジュラスは治安がかなり悪いらしい。
”いろいろとめんどくさい割に高っけぇな。”
というのが正直な感想。
そこで飛行機の値段を調べてみると、
『Copa Airlines』(コパ航空)から1人10771円でサンホセ発グアテマラシティ行きの飛行機があった。(預け荷物無料)
これはニカラグアでの乗り継ぎだが、
長距離バスと比べればどう考えても飛行機の方がコスパがいい。
長距離バスのいいところは、
時間をかけた陸路移動の方がよりバックパッカー感が出てなんかカッコイイ、ということだけだ。
実際に乗ってみると退屈で苦痛で面倒に違いないし、
値段がそんなに変わらなくて時間も大幅に短縮できるなら飛行機という文明の利器を利用しない手はない。
と、いうわけでこの時、
11月30日朝6時33分コスタリカのサンノゼ発、朝7時40分ニカラグアのマナグア着
乗り継いで
朝8時58分マナグア発、朝10時10分グアテマラシティ着
のコパ航空の便を2人で21542円で購入した。
ちなみにこのコパ航空はスターアライアンスに加盟しており、
同じスターアライアンスに加盟している全日空の『ANAマイレージカード』のマイレージポイントを貯めることができる。
17時50分。
晩御飯の食材を買いに近くのスーパーへ訪れた。
コスタリカのスーパーは意外と厳しく、
スーパーの中でむやみやたらに写真を撮っていたら監視の人から注意を受けると聞いていたのでスーパーの中ではなるべくカメラを出さないようにしていた。
ちなみにコスタリカのスーパーで売られているものの物価は我々が予想していたほど安いものではなかった。
意外と、高い。。
そんな中から比較的物価の安い使えそうなものを探し出し、
結局玉ねぎ1個80コロン(約16円)と、ポセイドンという缶詰1個375コロン(約75円)だけ購入した。
19時。
今夜の献立は平打ちポセイドンパスタ。
ポセイドンは魚介の風味が強く、
まるでキャットフードを食べているような気分になったがなかなかクセになる味だった。
夕食後はそのまましばらくフリースペースで過ごし、シャワーを浴びてドミトリーへ戻り就寝。
そういえばここの宿のシャワーはあまり良くはない。
これがコスタリカの標準クオリティーなのかもしれないが。
手作り感満載なシャワーには、
シャワーの先端部分にdachaという水を電気によって温める機械がついている。
ヘッド付近にあるスイッチをオンにしないとお湯が出ないので注意が必要。
水圧は問題なかったが、あまり強く出すとお湯が出なくなるので、適度な水圧でいい加減の温度のお湯を浴びる必要がある。
衛生面も、清潔とは程遠い。。
ヨーロッパと北米を回ってきた私にとって、こういうシャワーになれるのにはもう少し時間がかかりそうだ。。
明日はアレナル火山やタバコン温泉で有名な観光地、ラ・フォルトゥナへバスで向かう予定。
サンホセからラ・フォルトゥナまではバスで約4時間半ほどかかる。
▼次回記事
▼あわせて読みたい