中米コスタリカの首都サンホセからバスに揺られること約4時間半。
ラ・フォルトゥナという観光地に滞在中。
今日はここフォルトゥナの名所、タバコン温泉へ行く予定。
タバコン温泉はホテルも併設されている世界的にも有名な高級リゾートスパらしく、
なんと入浴だけで60ドル(約6720円)もするらしい。。
(18時以降だと入浴のみで45ドルになるらしい。)
もちろんそれは我々のような低予算旅行者にとっては簡単に払えるような額ではない。
しかし、
そんなタバコン温泉に無料で入浴できる方法があるというので、今日はその裏技的方法を試してみようと思う。
(1コロン=約0.2円 1ドル=約112円。)
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朝7時起床。
今日も天気は良くない。
”せっかくリゾート地へ来ているのに。。”
と、ため息が出る。
こういう時って、なんか損した気分になってしまう。
8時。
ロッキングチェアーに座って少しゆっくりしたら、荷物をまとめてすぐにチェックアウト。
昨夜直接足を運び予約した『Hotel La Choza Inn』へ移動する。
昨夜対応してくれた受付のおっちゃんが『9時までに来たら俺がいる。』とか言うのでなるべく早めに向かったわけだが、、、
結果、昨日対応してくれた受付のおっちゃんはおらず。
まぁ、予想はしてたけど。
『昨夜直接来て予約したんですが。昨夜いたおっちゃんには、”OK、また明日来い”と言われました。朝9時でなら俺がいるからとか言われて。。』
この時の受付スタッフにはそのようなことは伝わっていなかったようでやり取りにちょっと手こずった。
結局、飛び込みで行ってチェックインしたみたいな感じになっちゃったが、
とにかく昨夜言われた通り1人10ドル(約1120円)で泊まれたのでよかった。
それにしても昨夜のおっちゃんは一体なんだったんだ?
今夜宿泊する宿は『Hotel La Choza Inn』。
12人部屋ドミトリーで1人1泊10ドル(約1120円)。
無料ワイファイ、朝食、キッチン付き。
昨日の宿ほどではないが、室内はやはり湿気ている。
その湿気のせいで、我々のベッド付近の壁にはカビが蔓延っている。
できれば隣のベッドに変えて欲しいとスタッフに要求したが、
『まだお客さんが来るから、待って。』みたいな感じで対応を後回しにされた。
後で他のゲストが来たら変えてくれるのか?
ちょっと意味がわからなかった。
部屋に入ってすぐ、今朝チェックアウトした宿の冷蔵庫に食材を忘れてきてしまったことに気がつく。
速攻徒歩で取りに行く。
宿と宿がそんなに離れていなくてよかった。
9時30分ごろ。
部屋で少しゆっくりした後、水着に着替えていざ無料のタバコン温泉へ。
ついでに明日フォルトゥナからサンホセへ帰るバスのチケットも買いに行った。
チケットはバスターミナルの建物に入っている『Amazing Experience』という旅行会社で購入した。
明日の昼12時45分発。
料金は1人2380コロン(約476円)。
安い。
近くには大量のひよこを売っている(?)店が。
そんなことより、無事にチケットを購入した後は本日の目玉であるタバコン温泉へ向かう。
タバコン温泉はアレナル火山の麓にあり、フォルトゥナ中心地からは約10㎞ほど距離がある。
無料で入浴できるところへ行くにはタクシーを使って行くのが便利。
早速目の前にいたタクシーの運ちゃんに、
『無料で入れるタバコン温泉まで行きたいんだが、いくら?』と聞いてみる。
すると運ちゃんは『1人片道20ドルだ。』と。
『無料で入れるところ、本当に知ってる?』
私は誤って有料のタバコン温泉リゾートに連れて行かれないように、一応念を押して質問した。
『ああ、もちろんだ。』
どうやらタバコン温泉に無料で入ることは現地の人からしたら裏技でもなんでもなく当たり前のことのようだ。
それにしても、片道20ドルは高すぎる。
難色を示していると、
『往復で30ドル。温泉に浸かれる時間は2時間だ。』と提案してくる。
つまりは片道15ドル。それでもまだ高い。
『2時間もいらない。1時間30分で20ドルにしておくれ。』
我々はどうにか往復20ドルまで価格を下げようとした。
『1時間30分なら往復28ドルだ。』
”バカ。そんなの2時間の場合と片道1ドルしか変わらないじゃないか。”
その後なんとか価格を往復20ドルに近づけようと交渉するが、
頑固なタクシーの運ちゃんはなかなか大幅なプライスダウンに応じてくれない。
結局、
我々の場合入浴時間1時間30分で1人往復 26ドル(約2912円)、
つまり1人片道13ドル(約1456円)が限界価格だった。
『交渉して片道10ドルちょいで行った。』という事前情報もあったので、
まあそのくらいで握手を交わしておくのが妥当なのだろう。
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9時45分。
タクシーに乗車。
運ちゃんは陽気な方で、道中なまりの強い英語でいろいろと話をしてくれた。
10時。
タクシーで走ること約15分。
無料タバコン温泉があるポイント付近に到着。
他にも車が止まっているところを見ると、我々以外にも無料で温泉に入りに来ている人は何組かいるらしい。
『じゃあ1時間半後、またここでな。』
タクシーの運ちゃんはここ待機。
我々は温泉を目指し先へ進む。
数十メートルまっすぐ進み、右手に見える黄色のバーを超えたら右折する。
道が続いているので、道なりにまっすぐ進む。
フェンスにぶつかったら左側の道を進む。
湯気がたっている川が現れる。
ここを下って川の方へ。
左手を見るとこのようなトンネルが現れるのでそこを通る。
足に触れる水が暖かいことをこの時点で実感する。
このような橋のような塀のところにぶつかる。
雨のせいか川の流れが強いので、下手に川に足を踏み入れると流されそうになるので注意したい。
とりあえずこの橋みたいな塀を登って奥を覗いてみた。
おー、いるいる。
たくさんではないが入浴中の人がいる。
超ワイルドな天然露天風呂。
ここが無料で入れるタバコン温泉か。
なんでも、ここに流れているお湯はタバコン温泉リゾートで使われているお湯と全く同じものらしい。
それゆえここは無料のタバコン温泉として人々に認知されている。
塀を登りそこから飛び降りて温泉に向かうのは川の流れ的に危険すぎると判断。
私は右側から、相方は左側から塀のサイドに周り込みこの塀の向こう側へ足を踏み入れた。
私は右側に回り込む際川に足を入れて渡ったわけだが、本当に流れが強くて何度か足を持っていかれそうになった。
くどいようだが、流れの強いところではむやみに足を入れないほうがいい。
無事温泉の脇にある陸地に辿り着いたら水着になり、荷物はその辺の木にかけておく。
もちろんロッカーや更衣室などあるはずないので、盗難やポロリは自己責任。
いざ温泉に足を入れて奥の方へ歩いていく。
塀を越えてこちら側に来てしまえばもう流れの強いところはあまり無い。
皆さん思いのままに温泉入浴を楽しんでいる。
川なのに、あったかい。
今まで経験したことのない不思議な感覚。
思えばこうして湯船につかるなんていつぶりのことなのだろうか。
たぶん4ヶ月ほど前ハンガリーのブダペストで温泉へ行った時以来ではないだろうか。
温度はおそらく37、8度くらいかな?
日本の温泉の感覚からするとちょっとぬるめ。
天然の川なので、もちろん衛生面はそれなり。
山で川遊びをしているのと同じ感覚。
それでもこんなワイルドな天然露天温泉に入るのは初めてのことだったし、
久々のお風呂ということもあり非常に満足できた。
タクシーの運ちゃんと交渉して決めた1時間30分という入浴時間はゆっくり入浴するにはちょうどいいくらいだった。
正直2時間は長すぎると思う。
11時10分。
陸地に上がり、ワイルドに服を着替える。
すると傍にフェンスにあいた大きな穴を見つける。
”もしかして、ここから出入りできるんじゃね?”
そう思い帰りはこのフェンスの穴をくぐり道なりに進んでいった。
そしたら、やはり出れた。
行きに侵入していったところ(黄色のバー)よりもっと先へ行った所の反対車線に出た。
道なりに進むだけなので、こっちの方が温泉への出入りは簡単だと思う。
道路に出たら徒歩でタクシーが待機しているところへ向かう。
ちゃんと待っててくれてよかった。
トンズラされないように、お金は乗車時ではなく全て終わって下車する時に支払いするのが基本。
我々が着ている水着はびしゃびしゃだったが、
運ちゃんは『ノープロブレムだ。乗りな。』と我々を素早く車内へ招き入れてくれた。
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12時ちょい過ぎ。
宿の前に到着。
ここで26ドルの支払いをしタクシーを降りる。
”いくらタバコン温泉に無料で入れると言っても、タクシー代がこんなに高かったらどうなん?”
と正直思ってしまう。。
温泉に入った直後なのに、汚れを落とすためにシャワーを浴びる。
身体と水着を洗いベッドに干したらキッチンへ。
キッチンには先客がいたので、空くまでその辺で待機していたら犬が寄ってきた。
犬好きの相方は興奮気味。
12時50分。
キッチンが空いたので調理開始。
ベーコンなど、余っている食材を使いきり本日もパスタ。
ベーコンと玉ねぎのパスタの完成。
パスタの量が少なめだったため、カップヌードルも作って食べた。
これはラスベガスのマッカラン国際空港のラウンジから頂戴してきたもの。
残りの1つだったので、2人でシェアして食べた。
その後は回復の兆しがない空を眺めながらテラス席でリラックス。
イタリアで購入したなかなか減る気配のないインスタントカプチーノを久々にいれる。
雨は降ったり止んだりを繰り返す。
薄暗くなるまでずっとここで過ごした。
18時30分。
晩御飯を買いに外へ出る。
向かったのはスーパーマーケット。
昨日野菜の値段を聞く時にお世話になった兄ちゃんが我々を発見して、なぜか握手を求めてきた。
しかも店内にいる間2回も。。
まぁ、嫌な気はしないので全然いいのだが。
色々と迷った結果、
マルちゃんのチーズカップ麺360コロン(約72円)と、
大きなザラメせんべいみたいなクッキーみたいなパンを755コロン(約151円)
で購入した。
ザラメの方は値段を勘違いしていて、レジで会計する時に思っていたのと倍以上高いことが判明。
コスタリカでは商品にちゃんと値札が貼られていないことが多かったので不便だった。
(おそらくコスタリカだけではなく、これはだいたいの発展途上国に当てはまることだと思うが。。)
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マルちゃんのチーズヌードルは思ったよりも濃厚ではないが、まずくもない。
変にクセになり、麺を食べ終えた後でも気づけばスープをすすってしまう系だ。
ザラメの方は全部食べきるには少しくどい甘さで、スコーンのようにパサパサしていた。
夕食後そのままリビングに居座りユーチューブなどを見て時間を過ごす。
22時前には部屋に戻り、本日は就寝した。
ベッド付近の壁に蔓延ったカビのため午前中にベッド移動を申し出ていたのだが、
結局スタッフから何の対応も受けることがなかった。
今夜はもう他のゲストがくる気配がなかったので、ベッドを一つずれて寝ることにした。
明日は再び首都サンホセへバス移動。
明日こそはパーっと晴れてくれて、この辺りのシンボル的存在でもあるアレナル火山を拝んでみたいもんだ。
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