13時ちょうどにラ・フォルトゥナを出発したバスは、
16時40分、サンホセ国際空港前に到着した。
アラフエラからラ・フォルトゥナへバスで行く際に停車した所と同じ所に停車すると予想していた我々にとって、空港の前は予想外の場所。
行きの場合、アラフエラの中心まで徒歩で10分弱の所で停車したのだが。。
▼前回の記事
その距離ならば宿まで徒歩で行く予定だったが、空港からアラフエラの中心までは少なくとも徒歩30分以上はかかる。
今回の場合は、バスを降りたところで我々を待ち構えていたタクシーの客引きに素直にお世話になるほかなかった。
一応、オフィシャルタクシーだと言っているし。。
アラフエラまでの料金は3000コロン(約600円)と決められていて、メーター制ではなかった。
過去に空港からアラフエラまで来た時もこのくらいの値段だったのでぼられてはいないだろう。
17時に本日の宿に到着。
時間帯的に、町に入ってからの渋滞がひどかった。
今回の宿は『Hostel Trotamundos』。
コスタリカ到着時に1泊したのと同じ宿だ。
安いし、スタッフも感じがよくいいところだったので迷わずここを再予約した。
前回は個室だったが、今回は少し安い5人部屋ドミトリーにしてみた。
料金は1人10ドル(約1110円)。
荷物を降ろして一息ついたら、スーパーへ今夜の食材を買い出しに行った。
パスタとトマトと玉ねぎと缶詰を1221コロン(約244円)で購入。
ついでに余ったコロンでリッツを240コロン(約48円)で購入した。
非常食にしよう。
18時20分。
宿のキッチンで調理開始。
中身がよくわからずに買った缶詰はシーチキンの他にグリーンピースやにんじんなどのベジタブルも入っていた。
食材を切り終わり、”さぁ、炒めよう!”、と思ったら、コンロがない。。
”まさか、ここまでして火がないのか!?”
宿の奥さんに聞いてみると、このようなホットプレートを用意してくれた。
複数人数で焼肉でもしたくなるようなこのホットプレート。
玉ねぎだけ炒めるのはちょっと寂しい。
パスタを茹でるのもホットプレート。
なんか、変な感じ。
でも底の浅いフライパンで茹でた方がムラなく熱が通る、という情報を聞いたことがある。
その効果は、今回はよくわからなかった。
缶詰に入っていたベジタブルのおかげでいつもよりちょっと具沢山で彩りの良いパスタが完成した。
明日の朝は4時頃に宿を出て空港へ向かう予定。
早めに就寝しようとしたが、どういうわけか全く寝付けない。
一人ドミトリーのベッドで寝返りをうちまくる。
たまらず私はそーっとドミトリーを抜け出し、時間が来るまでリビングで一人パソコンをいじったりして時間をつぶすことにした。
午前4時。
空港へ行く時間。
宿の奥さんもこの時間に起きてきてくれた。
『前回来た時は深夜到着で寝過ごし朝食が食べれず、今回は深夜出発でまた朝食が食べれないわね(笑)。』
奥さんは笑いながらそう言いタクシーを呼んでくれた。
なんとこの宿では空港送迎が無料で付いている。
よく見ると、奥さんは自身のスマホを操作してタクシーを呼んでいた。
さらによく見ると、そのスマホ画面は我々も何度か利用したことがある配車アプリ『ウーバー』の画面に見えた。
まさか、ウーバーで送迎代を負担してくれているのか?
経験上、空港からアラフエラまではタクシーで片道700円前後。
仮にウーバーだと500円くらいで行けると見積もっても、宿泊費10ドルの約半分を空港送迎代に持って行かれているということになる。
奥さん曰く朝食も無料だというし、こんなサービス良くて採算があうのだろうか?
どうでもいいが、ウーバー(?)の運転手はサービスで飴ちゃんをくれた。
4時10分。
そんなことを考えているとあっという間に空港に到着した。
が、しかし。。
ここで重大なミスを犯してしまっていることに気がつく。
なんとこれから国際線飛行機に登場しようとしているのに、私のパスポートが手元にないのだ。
”あれ!?!?”
一瞬固まり瞬時に過去を回想。
すぐにパスポートの居場所を思い出す。
それは、宿の貴重品ロッカーの中である。
実は私、本日宿に到着して部屋で荷物を出し入れしている際にパスコード付きのナンキン錠を1つなくしていた。
その時はいくら探しても見つからずに諦めていた。
しかし夜中に荷物をまとめ、貴重品ロッカーの中身を取り出そうと暗闇の中ロッカーにかけた鍵のパスコードを解除している時、
私が無くしたものにそっくりなナンキン錠が視界に入った。
それは私のロッカーの1個上のロッカーにかかっていた。
”あれ、無意識のうちにロッカーを2つ使っていたかな?”
暗闇のためはっきりと自分のものかどうか認識できないので、近寄って、スマホで灯りをかざして確かめる。
しかしそれは私が無くしていたものと形は同じだが、色が全然違うものだった。
”なーんだ。やっぱ違うか。”
それを確認できたことに満足したと同時に、
私の頭の中では自らの貴重品を取り出すという作業も完了したことになってしまっていたらしい。。
そして何事もなかったかのようにロッカーから離れ、再び大きな荷物のパッキングを開始してしまっていた。
私の頭の中では貴重品は取り出したことになっているので、
その後再び貴重品ロッカーに手を伸ばすことはなく空港まで来てしまったというわけだ。
パスポートを忘れるとか、一番やってはいけないミスを自分がしてしまったことを情けなく思う。
中米に入る時に引き締めたはずの気がもう緩んできているというのか。
とにかく、空港から宿までは近く、わずか10分で戻れるというのは不幸中の幸い。
私は急いでタクシーに乗り込み元来た道を戻り、再び、いや三度『Hostel Trotamundos』へと向かった。
宿に到着して、申し訳なさそうにチャイムを鳴らす。
すると先ほど別れたばかりの奥さんが眠そうな顔で出てきてくれた。
なんか、デジャブ。
必死に事情を説明して、部屋へ行き貴重品ロッカーを確認する。
すると、やっぱり開いてたロッカーの扉。
そして入ってた。私のパスポート。
寝ているゲストを起こさないように、そーっとロッカーの扉と部屋の扉を閉めて宿を出る。
待たせていた陽気なタクシーの運ちゃんは状況を把握したのかすごく笑顔で楽しそう。
奥さんはこれで3度目の見送り。
本当に迷惑かけました。
ちなみにタクシー代は片道7ドルなので往復14ドル(1554円)。
せっかく空港送迎無料だったのに、結局往復分の代金を払う羽目になってしまった。。
まぁ、すべて自分のミスなので仕方ないのだが。
これでこれ以降パスポートを忘れるなどというミスを犯さないようになると思えば安いもの。
むしろこのくらいの出費でそのような経験ができてよかったとポジティブに考えよう。
朝4時40分ごろ。
コパ航空の出国カードみたいなのを書いてチェックイン。
コパ航空はスターアライアンスに加盟しているので、ANAマイレージポイントがたまるということは以前の記事でも触れている。
予約時ネットでマイレージカード番号を記入してもいいが、
チェックイン時に直接カードをスタッフに見せるだけでもマイレージは同じ分貯まる。
朝5時15分。
飛行機移動時の楽しみであるプライオリティーパス使用可能ラウンジへ。
ここサンホセ空港の場合は『VIP LOUNGE COSTA RICA』。
場所はゲート5の前。
清潔感もあり、なかなかいい雰囲気のラウンジ。
軽食はこんな感じ。
もっとがっつり食事をとりたい場合は有料で注文できるメニューも用意されている。
サラダで10ドル前後と、結構高めの値段設定だった。
ソファー席でくつろぎ軽食をいただく。
時間も時間だし、このくらいの食料があればまぁ十分。
出発時間は6時33分。
6時くらいに搭乗ゲートへ行く予定なので、ラウンジ滞在時間はわずか45分ほど。
本当に、パスポートを置き忘れてきてしまったことが悔やまれる。。
とにかく、チャチャっと滞在したコスタリカとは今日でお別れ。
明日からは何日滞在するかまだ未定のグアテマラへ進出する。
▼次回記事(グアテマラへ進出)