アメリカ横断中に興味本位で考えていたスペイン語留学をもし行っていれば、ここアンティグアに数週間は滞在していただろう。
しかしスペイン語留学はやらないと決めた今、ここアンティグアに長居する必要はもはやない。
今日は14時のシャトルバスで、アンティグアより北西に約100㎞ほど行ったところにあるアティトラン湖沿いの小さな町、サンペドロ・ラ・ラグーナへと移動する。
アンティグアからサンペドロまでは所要時間約4時間の予定。
(1ケツァール約15円 2016年12月3日現在)
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朝7時30分起床。
今日は部屋の窓から見えるアグア山の頭には雲がかかっている。
8時。
朝食を食べに朝の散歩。
体調不良の相方はマスクをしての外出。
8時20分。
到着したのは昨日同様サンタクララというカフェ。
今日は昨日のように店内でモーニングはせず、
併設されているパン屋さんでパンをテイクアウトして、その辺のベンチに腰掛けて食べる予定。
いろんな種類のパンが売られている。
大体のパンは10ケツァール(約150円)前後の値段。
ここグアテマラの物価を考えたら安いとは言えないが、その分クオリティーに期待したい。
なるべく安くて美味しそうなパンを選び購入した。
これら3つで12ケツァール(約180円)。
サンタクララ近くにある公共洗濯場のベンチに腰かけ、3つのパンを2人でシェアして食べる。
味は全て値段相応に美味しかった。
洗濯場付近の教会前になにやら人だかりが。
牧師が演説みたいなことしてた。
帰り際、地元民が通うようなローカルなパン屋さんにも行ってみた。
よーく見ながら歩かないとパン屋って気づかない。
これ1個確か2ケツァール(約30円)で買えた。
サンタクララの約5分の1の値段。
バス移動時の非常食として持って行こう。
(素朴な味で美味しかったが、やはり値段相応の質。サンタクララのパンの方が断然うまいよ。)
とりあえず14時のピックアップまでやることがないので、荷物をまとめながら部屋でダラダラ過ごす。
11時30過ぎ。
あまりにも暇すぎて訪れたのはなんと3度目のサンタクララ。。
宿にこもっているのもなんだし、ここでグアテマラコーヒーでも飲みながら暇を潰そうと考えたわけだ。
昨日はコーヒーのおかわり自由だったので本日もそれを期待して行ったのだが、この時はおかわりは不可だと言われた。
昨日はあんなに気前よくおかわりを注ぎに来てくれていたのに、なぜだ。。?
メニューをよく見てみると、おかわりができるのは朝食メニューを頼んだ場合のみだと書いてあった。
結局、コーヒ−1杯で2時間くらい粘ることに。
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14時前にペンション田代に戻り、ピックアップが来るまでロビーで待機。
14時10分ごろ。
ピックアップ到着。
このバンでサンペドロまで移動する。
チケットは↓↓先日↓↓1人65ケツァール(約975円)で購入済み。
15時40分。
ガソリン補給&トイレ休憩。
アティトラン湖に近づくとくねくねの山道が目立ち始め、下手したら酔う。
バンはサンペドロの前にサンマルコスという町に寄る予定だったらしい。
しかしサンマルコスに近づいた時に運転手が『サンマルコス??』と乗客に聞きはじめても、誰もサンマルコスへ向かう人はいない様子。
それゆえサンマルコスはスルーして全員サンペドロへ向かった。
サンマルコスへ向かうために結構なぐねぐね道を通り遠回りしていたので、
初めから誰がどこへ行くか把握しておけばわざわざこんな道通らなくても良かったのに。。。
非常に要領の悪い仕事ぶりだった。
18時。
サンペドロ着。
バンを降りるとトゥクトゥクや宿の客引きが我々を出迎えてくれる。
宿は先日宿泊OKのメールが届いた『カサ・デ・カモモシ』というところで決まっている。
なかなか予約が取れない宿として有名なところなので、今回1発で宿泊が取れてラッキーだった。
バンが停まった所からカモモシまでは、グーグルマップで約600メートルと表示されたので徒歩で向かうことに。
しかしいきなりこの急勾配。
ただでさえ重い相方のオスプレイ(メインバッグ)は、重力によりさらに重さを増す。
オスプレイは背負うこともできるタイプなのだが、重すぎて背負うこともできない。
しかし地面はガタガタの石畳。
背負うも地獄、転がすも地獄状態。。
さらに体調不良というのも重なり、ちょっと登るだけで相方の息は切れる。
途中からは私がオスプレイを運び、少しずつ止まりながら坂の頂上を目指した。
途中、野良犬が我々を先導するように付き添ってくれたので少し元気が出た。
我々を励ましてくれているのだと都合よく考えるようにしたが、実際はおそらく何か食べ物をくれとたかっているだけなのだろう。
ちょっとずつ進みながらようやく宿付近までたどり着いたが、近くまできても宿がどこにあるのかまったくわからない。。
グーグルマップには宿への詳細な道が表示されていない。
この辺にあるのは確かなのだが。。
近くの商店に入り、『ドンテスタカサデナガレ?』と、知っているスペイン語をフルに駆使して宿の所在地を聞く。
『ドンテスタ〜?』は『〜はどこですか?』という意味。
『カサ・デ・ナガレ』は宿の旧名。
前にも紹介したが、つい1ヶ月ほど前にオーナーが変わったと同時に、宿名が『カサ・デ・ナガレ』から『カサ・デ・カモモシ』に変わったという。
つい最近のことなので、おそらく『カサデナガレ』の方がまだ認知度が高いと思い旧名で場所を聞いたわけだ。
すると売店の奥さんが道案内してくれた。
どうやらここ(上記写真)の角を右に曲がっていくみたいだ。
写真がぶれぶれで見づらくて申し訳ない。
その角を曲がり、細い裏路地を通ってまっすぐ進む。
突き当たったら左に進み、すぐ左に木製の門が現れたらそこがカモモシの玄関。
カモモシに近づくと前の家の犬がワンワンと吠え出し、おそらくその鳴き声を聞いてオーナーが外へ出てきてくれた。
”やっとついた。。”
距離は数百メートルだが上り坂が本当に激しいので、大きな荷物を持っているならトゥクトゥクを利用してきた方が断然楽だと思う。
トゥクトゥクの運ちゃんなら宿の場所も1発でわかるだろうし。
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リビングで宿の説明を受け、2階にある部屋へ案内される。
ここカモモシの宿泊システムは一般的な宿とは少し異なるので、簡単に説明しておく必要がある。
まず、一度チェックインしたお客様には『いつチェックアウトしますか?』ということは一切聞かず、お客様の心ゆくまで宿泊し続けて良いというスタイルをとっている。
さらには朝食時間も決まっておらず、お客さんが目覚めた時間に合わせて朝食を手作りして振舞ってくれる。
しかも朝食は無料。
そして客室数はわずか6室で、全てが個室。
少人数制なので、よりアットホームな空間が宿に生まれる。
これらのシステムから、『お客さんの心ゆくままに』を重視したおもてなしの心がうかがえる。
料金は1部屋1泊80ケツァール(約1200円)。
1人1泊約600円計算。
朝食もついてこの値段は超リーズナブルだ。
部屋にはベッドと机と棚のみが置かれており、シンプルな作り。
手作り感溢れるレンガの机がいい味を出している。
少し残念だったのが、我々の部屋の屋根はなぜか後付けみたいな感じになっており、
壁と屋根の間に思いっきり隙間が空いているということ。
そのせいかちょっと寒いし、あとあと登場するがこの隙間から毎晩デッカいバッタみたいな虫が勢いよく部屋に舞い降りてくる。
あとは部屋の鍵がかかりづらいということくらいか。
しばし部屋で疲れを癒し、19時くらいにリビングへ行く。
夕食の時間だ。
夕食は有料で作ってくれる。
値段はその日の献立によって違うらしいが、
1人だいたい20ケツァール(約300円)前後くらいになるように調整しているらしい。
夕食は任意なのでいらなければ断ることもできる。
19時20分ごろ。
他の宿泊者の方数人が盛り付けなどの手伝いをして、美味しそうなチキン南蛮がテーブルに並べられた。
まるで合宿のような光景にどこか懐かしさを感じた。
(夕食の手伝いは強制ではない。)
テーブルはいい具合に小さく、6人座ったら満席。
残りの2人はすぐそばのカウンターに長椅子を持っていき食べる。
宿泊者の皆さん良い人そうで、明るい食卓が出来上がる。
まるで家族のような、アットホームな雰囲気をもろに感じた。
まさかグアテマラで日本の家庭料理を食べれるとは。
心もお腹も満たされサイコーだった。
特に喜んでいたのは風邪をひいている相方。
弱った身体にはやはり日本食が合い、非常に癒されたらしい。
こんなにうまい食事が毎晩食べれるなら、20ケツァール前後で夕食を頼まない理由がない。
実際、この日も宿泊者全員で食卓を囲んでいた。
宿泊者全員と言っても、我々を合わせて総勢8名。
しかも私ともう一人の宿泊者意外全員女子。
オーナーも、『なんでこんなに女子ばっかり来るんだ?』と、冗談交じりで言っていた。
我々以外の6人はスペイン語留学中で、長期ステイの人がほとんど。
こんなに美味しい夕食が食べれて、少人数制のアットホームで明るい雰囲気があって、
朝何時に起きても出来立ての朝食が出てきて、それでいてチェックアウト日を気にしなくて良い。
スペイン語留学の拠点にするには最高だし、それをしなくてもついつい長居したくなってしまう。
『予約が取れない宿』と言われるのも納得。
むしろ1発で予約が取れた我々は本当にラッキーだった。
(空室が出るまで近くの町で宿泊し待機していたという方もいたしな。)
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夕食後はトランプで食器洗い係を決めるとかなんとか。
それがこのメンバーのこれまでの流れだったようだが、おそらく今日は我々新規客もいるということでなしになった。
もちろんゲーム感覚で宿泊者が勝手にやっていることなので、食器洗いを手伝うというルールがこの宿にあるわけではないのでご安心を。
オーナーも夕食の手伝い同様『やらなくて良いよ。』と言っている。
この宿の水道は定期的に運ばれてくる水を貯水して使っていくシステムなので、下手に水をガンガン使って水不足になっては困るという事情もあるのかも。
とにかく我々は食器だけ流しに運び部屋へ戻った。
屋根に隙間が空いていることもあってか、部屋はやはり冷え込む。
アメリカ横断以来の寝袋を取り出し、ベットの上に敷いて寝た。
私は寒さには強い方なので問題ないかったが、寒がりの上に風邪をひいている相方はまだちょっと寒そうだった。
下の階からは他の宿泊者がおそらくトランプゲームで盛り上がっている声が聞こえてくる。
楽しそう。。
混ざりたい気持ちはあったが、相方は風邪を引いているし私も移動の疲れを癒したかったので、この日はそのまま就寝することにした。
(*写真は宿で飼われているカフェという名の犬。宿泊者から大人気の犬。)
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