カナダのトロントからバスでアメリカ合衆国に入国。
デトロイトでレンタカーを借り、
西海岸の大都市サンフランシスコを目指そうとしている我々。
デトロイト国際空港にあるダラーレンタカーオフィスへ行ってみると、
ネットで予約した際に表示された金額よりもだいぶ高い金額を請求される。
どうにも腑に落ちないが、
車がないとこの先の予定も台無しなので渋々その料金でレンタカーを借りる。
*高くなっていた理由については後日問い合わせ明らかに。
『乗り捨て料金』というのが主な原因だったのらしい。
詳細は前回の記事 で記録している。
何はともあれレンタカーを借りれ、
早速私の好きなラッパーエミネム主演の映画『8 Mile』のタイトル&舞台になっている
8 Mile Road(8マイルロード)を観光がてらドライブしに行く。
▼【エミネムの地元】デトロイト市内観光
▼前回記事(レンタカーを借りる)
▼ あわせて読みたい
先日カナダのトロントでレンタカーを借りたということもあり、
右側通行左ハンドルという日本とは全く逆の車社会に飛び出しても戸惑うことなく冷静に運転できた。
向かうは2002年に公開されたエミネムの半自伝映画『8 Mile』のタイトルかつ舞台となった8 Mile Road。
BGMは映画『8 Mile』のサントラCD『8 Mile』に収録されている『8 Mile』という曲。
それを聞きながら『8 Mile Road』を車で走るのは最高の気分。
ちょっと夢がひとつ叶った気分。
この時はまだ車にiPodを接続できることを知らなかったので、
持参していたANKERの小型ブルートゥーススピーカーをガンガン鳴らしていた。
スポンサーリンク
レンタカー会社(空港)から8 Mile Roadまではひたすら北上して行くのだが、
8 Mile Roadに近づくにつれその東西に延びる道は
『 ...5 Mile,6 Mile,7Mile Road 』と数字を上げていく。
そして8 Mile Road を過ぎるとさらに
『9 Mile,10 Mile,11 Mile Road...』と数字を上げていく。
8 Mile Road 上を景色を見ながらひたすら走った。
ただ道路を走るだけでこんなに興奮することなど、
エミネム好きの人間でないと理解できないだろう。
ちなみにこの8 Mile Road は、
デトロイトにおける白人(富裕層)と黒人(貧困層)のエリア分けをする境界線としての役割を持っている。
エミネムは白人ながら貧困層エリア、つまり8 Mile の向こう側で育ち、
映画『8 Mile』の舞台も基本的にそのエリアが中心に描かれている。
走っているだけというのもなんなので、
とりあえず通り沿いにあったバーガーキングで軽くチキンナゲットをつまむ。
ナゲット10ピースで1.58ドル(約162円)。
バーガーキングには無料Wi-Fiもあるので小休憩には丁度いい。
さらに向かいにあったカナダではおなじみのティム・ホートンズにも寄った。
”アメリカにもティムがあるのかぁ。”
と思ったが、
これから南下していく我々にとってはこれが最後のティムとなった。
アメリカ横断中盤〜後半にかけて、謎の”ティムシック”に陥ることになるのであった。。
アヴリル・ラヴィーンが育った街ナパニー同様、
ここでも "8Mile" という表示を見るだけでテンションが上がる。
▼ナパニー滞在記
ついでに言うと、
街の看板などで頻繁に見かけたデトロイトの市外局番 "313" という表示を見るだけでもテンションが上がった。
この気持ちはエミネムファンの方ならお分かりいただけるだろう。
気がすむまで8 Mile Road を走った後は、
8 Mile の向こう側、つまりは貧困層エリアもドライブしてみることにした。
映画に出てくるような廃墟やトレーラーハウスをイメージし、そして期待して車を走らせる。
しかし、どれだけぐるぐる走ってもそのような光景は現れない。
むしろ歩道や庭にリスが走り回るいい感じの住宅が立ち並ぶエリアがたくさんあった。
さらにそこでは少なくとも貧困層ではないであろう白人の姿をたくさん見た。
果たして私が期待していた貧困層エリアはどこにあったのだろうか。。?
その後もテキトーに8マイルの向こう側やこっち側を走りまくる。
アメリカ横断前の慣らし運転にはちょうどいい。
8 Mile 周辺を随分と走って、もう日も暮れるかという頃。
最後の目的地として向かったのは映画にも登場する『CHIN TIKI』というクラブ。
グーグルマップで"CHIN TIKI"と検索して表示されたところへ行ってみるも、
映画のものとなんか違う。。
その場で映画を見返してみると、
これが全く別の”CHIN” であるということがわかった。
これ、チャイニーズレストランじゃん。。
ちなみに本物のCHIN TIKI はこれ。
言うまでもなく全く違う。
唯一、ロゴデザインだけが類似していて紛らわしい。
昼のバス停の位置といい、CHIN TIKIの場所といい、、
グーグルマップを100%信用してはいけないということだ。
▼そして後で調べ直した本当の住所はこれ
なんで事前にもっと調べておかなかったのだろう、、と後悔。。
偽物の"CHIN"にだいぶ落胆したが、
すぐに気持ちを入れ替えて次なる目的地へと照準を合わせる。
次の目的地は、シカゴ。
NY、LAに次ぐアメリカ第3の都市と言われるシカゴまでは、
デトロイトからだとおよそ270マイル(432㎞)。
ハイウェイをノンストップで飛ばせば4時間弱ほどで到達できる距離だ。
偽物の”CHIN” を出たのが18時30分頃だったので、
到着は早くても日をまたぐということになる。
ま、急ぐ必要もないので、とりあえずシカゴ方面である西へと車を走らせよう。
そして21時30分頃。
マクドナルドに寄って夕食休憩をとった。
いやぁ、マイカー移動って本当自由でいい。
スポンサーリンク
私はソーセージエッグチーズビスケットを1つ3.49ドル(約359円)で購入。
そう、これはどう見ても朝マック系のメニューなのだが、
この時アメリカでは"ALL DAY BREAKFAST" と題し、
朝食メニューが24時間食べられるという意味のわからない状態になっていた。
昼でも夜でも食べられるのなら、それはもはや朝食ではない。
アメリカのマックはサイズがデカいと言われるが、実際はそんなことはない。
(デカいのはドリンクコップだけ。)
ハンバーガーは日本のものと同じ大きさなのではないか?
その代わり、
相方がチーズバーガーセットを頼んだらチーズバーガーが2つ出てきたことにはビックリした。
最初は間違いかと思ったが、どうやらこれがアメリカ流のセットの出し方らしい。
余談になるが、
相方はレジで支払いをする時、間違えてカナダドルを青年店員に差し出していた。
さらに面白いことに、
その少年は一瞬考えた末、
真面目に『ちょっと使えるか確認してくる。』と言ってその場を離れようとした。
相方はその時やっと自分が間違えてお金を出していることに気が付き、
慌ててその青年を引き止めカナダドルを回収していた。
そんなこんなでしばらくマック休憩をした後は、
『走れるところまで走る』、
というアバウトな目標を立て、
シカゴを目指し夜のハイウェイをぶっ飛ばして行った。
▼次回記事(車中泊とシカゴピザ)
▼あわせて読みたい
▼アメリカ横断まとめ【完全版】