昨日、カンボジア観光最大のハイライトであるアンコールワット遺跡群観光を終了させた我々。
そうなると、もはやここシェムリアップに、極端なことを言うとカンボジアに長居は無用ということになったわけだ。
しかし、先日予約したプノンペン発クアラルンプール行きの飛行機はまだ5日も先。
あと5日間はいやでもカンボジアに滞在していなければならない。(別に嫌ではないのが。)
プノンペンに5日間はさすがに長すぎるので、とりあえず今日はまたここシェムリアップで過ごすことにした。
(1ドル=約113円 1リエル=約0.028円 2017年3月8日。)
◎前回の記事↓↓
朝8時30分に朝食会場へ。
そこでは日本のNHKが放送されていた。
『LIVE』とか書いてあるが、明らかに古いニュースが流れていた。
なーんだ、録画か。
朝食は相変わらずこのメニュー。
日本にいるときは朝ごはんを取らないことがほとんどだったけど、海外に出てからは基本的に毎日朝ごはんをとっている。
その点では、日本にいるときよりも健康的な生活が送れている気がする。
おそらくそれは”海外だから”というより、仕事などがなく、朝の時間に余裕があることが大きな理由なのだと思うが。
今日は特に予定がない。
夜にナイトマーケットへ行こうと思っている程度なので、朝から夕方まで本当に予定がない。
とりあえず朝食後、相方は猫と戯れていた。
さらに部屋へ戻ると、相方は前髪の散髪を開始。
12時頃。
Wi-Fiのつながりがいいロビーへ行きパソコンなどしていると、一人の男の子が現れた。
我々とその子は偶然にも住んでいたところが近くて、いわゆる”地元ネタ”というのでしばし盛り上がった。
ちなみに写真の納豆は、今朝この宿をチェックアウトしていった大学院生たちが置いていったもの。
賞味期限は今日まで。
誰も欲しがらなかった。
13時50分。
昼食がてら軽く外出。相変わらず暑い。
昼間っから缶ビール片手にうろついている宿のオーナーに、どこか安く飯が食える場所を尋ねると、近くのマーケットを教えてくれた。
ついでにオーナーはその堪能な日本語で1発かます。
『日本人は昼間っからビール飲むんでしょ?』
突然オーナーがそう問うてきた。
『いやぁ、昼間からは飲まないよ笑』
我々は答える。
『でも朝からはビール飲むでしょ?』
『いやぁ、朝からはもっと飲まないですよ。』
『え?それだったらアサヒビールって言わないでしょぐわーっはっはっはー!!!』
カンボジア人による突然のギャグと、食い気味の自己爆笑。
ギャグの内容というより、その瞬発力に負けて思わず我々も爆笑してしまった。
そのギャグを何度も真似しながら、宿から国道6号線に出て、右に進んだところにあるというマーケットを目指した。
確かにマーケットはあったけど、食材や衣類などを売る店ばっかで、食べ物屋さんはあまりない。
というか、ローカルすぎて、ここではあまり食事をとる気分にはなれない。
魚屋エリアとか、鼻がもげそうなくらい悪臭が漂っていたからな。
ドブをさらに腐らせたような匂い。
メキシコのサンクリの市場が懐かしい。。
結局マーケットは速攻出て、宿近くのコンビニの外にあったフライドチキン屋に落ち着いた。
フライドチキン1つ3500リエル(約98円)。
そういえばこのフライドチキン屋は、カンボジアでは珍しく値段がリエル表記オンリーだったな。
だいたいどこも米ドル表記なんだけど。
ちょうど品切れ状態だったので、しばし揚げ上がるのを待つ。
数分待ち、揚げたてをゲット。
2つで7000リエル(約196円)だけど、あいにく5ドル札しか持ち合わせていなかったので、 なんとか5ドル札で支払いをした。
すると、お釣りが3ドルと1000リエルで返ってきた。
計算すると、チキン1つ約85円で購入したことになる。
13円ほどお得に買えてラッキー。
このフライドチキンを宿に持ち帰って食べる。
大粒のコロモはサクサク。少しピリ辛。そこまで柔らかくはなく、ジューシーでもないが、まずくはない。
でも、グアテマラやコスタリカで食べたフライドチキンの方が断然美味しかったな。
外は暑いし、特に予定があるわけではないので、昼食後は無駄な外出を避けるべくしばらく宿のロビーでゆったり過ごした。
日本語が堪能な宿専属トゥクトゥクドライバーと話をしたりした。
このトゥクトゥクドライバーは本当に日本語が上手で、しかも冗談もうまくて面白い。
『どうやって日本語喋れるようになったの?』
と尋ねると、
『神にお祈りした。』
とか、
『歳はいくつ?』
と尋ねると、
『1000歳。』
とか、冗談を言うのはいいが、そのあとも本当のことは教えてくれない。
17時になったらナイトマーケットへ行くべく外出。
と、その前に、宿から6号線に出て左へ進んでいったところにあるバス会社で、明日のプノンペン行きのバスを予約しに行った。
前日でも全然予約できた。
バンが1人12ドルで所要時間約5時間。
バスが1人8ドルで所要時間約6時間弱だという。
バスにはエアコンとワイファイが付いているというが、ワイファイについては当てにしないほうがいい。どうせ繋がらないのが落ちだろうから。
我々は迷わず安い方、つまりバスのチケットを購入した。
しかし、この時我々が持っていた所持金はわずか11ドル。
クレジットカードは使えないというのでとりあえず11ドル支払って、残りの5ドルはまた後で支払うことになった。
もちろん、チケットが受け取れるのは残りの5ドルを支払ってからだ。
幸い、ここのオフィスは深夜0時までオープンしているということだったので、ナイトマーケットを楽しんだ後でも十分に間に合う。
帰り際、『名前を言っておかなくてもいいか?』
と尋ねると、
『その必要はない。』と。
すると待合席にいたカンボジア人たちが笑い出して、
『お前の名前なら知ってるぜ!”アジノモト”だろ!笑』
と言ってきた。
別に気分は悪くしないが、味の素の知名度の高さを実感した。
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17時30分。
気を取り直して、ナイトマーケットへ歩いて向かう。
6号線に沈んでいく夕日が綺麗だ。
カンボジアの夕日ってのは、なんでこんなにオレンジなんだろう。
18時10分。
バスチケットの支払いのためATMで120ドルをおろす。ATM手数料は4ドルだった。
そしてナイトマーケットエリアに到着。
ここはパブが立ち並ぶ『PUB STREET(パブ・ストリート)』。
他にも『NIGHT MARKET(ナイト・マーケット)』や、『OLD MARKET(オールド・マーケット)』など複数のエリアがあり、それらが1つに集まり合体している感じだった。
そんなわざわざ名前を分けなくても、全部まとめて『ナイトマーケット』でいいのに。
とりあえず適当に歩き回る。
川を越えてやってきたところは、主に衣類や雑貨などが売られているエリアだった。
ポルトガルのアゲダの傘のアーケード(アンブレラ・スカイ・プロジェクト)みたいなデザイン。
このデザイン、本場ポルトガル以外でも、世界を周っているといろんな国でちょいちょい見かけた。
18時50分。
暗くなって、パブ・ストリートに戻ってきた。
なかなかかっこよく、綺麗なデザイン。
その後お腹がすいてきたので色々と店を見て回り安くて美味しそうな店を探していくが、なかなかパッとするところが見つからない。
ナイトマーケットでは蜘蛛の串焼きや、先日医大生に食べさせられた虫類など、グロテスクなものがたくさん売っていた。
普通の飯として、1.5ドルくらいからで食べれる食堂のようなところも何件かあった。
しかしそういう店はなんか客入りも悪く、入ろうという気分にならない。
19時30分。
いい加減歩き疲れてきて、時間を無駄にしているというストレスも溜まってきたので、序盤に客引きされたが1度は断っていた店に結局入ることに。
隣にフットマッサージ屋が隣接されているレストラン。
昨日医大生の男の子たちにオススメされていた『カンボジアン(クメール)BBQ』というメニューがこのレストランにもあったので、迷わずそれを注文。
2人分で6ドル(約678円)。
ジンギスカンの鍋のようなものが運ばれてきて、そこにスタッフが出汁を注ぎ込む。
具材は平打ち太縮れ麺、ライス、鶏肉、牛肉、エビ、野菜類。
肉類は小さくてちゃっちいのであまり期待してはいけない。
が、ないよりはあったほうがもちろんいい。
一通りスタッフが準備をしてくれて、ある程度作ったところでトングを渡される。
あとは自分でやれということか。
しかし、野菜や麺、ライスなどを、いまいちどのような行程で調理していいのかわからない。
とりあえず肉は鉄板部分で焼き、野菜と麺は出汁の中にぶち込んで鍋のように煮る。
食べ方もよくわからないので、茹で上がった麺と野菜を皿に取り、タレをかけて全部混ぜてパッタイのようにして食べた。
この食べ方があっているのかどうかわからないが、味はすごく美味しかった。
こまめに油を敷かないと肉がくっつく。
肉は焼いているとポロポロと出汁の中に落ちていくのでめんどくさい。
いっその事煮てしまった方が早いのではないかとも思う。
ごはんもどう食べていいのかわからないので、私はごはんに出汁をかけ、シメの雑炊のように食べた。
野菜の出汁がよく出ていて、薄味だがすごく美味しかった。
とりあえずこの『クメールBBQ』というは、鍋と焼肉を融合させたような料理だな。
作りながらちょびちょび食べるし、出汁をたくさん飲むので案外お腹はふくれる。
具沢山で見た目も豪華。演出効果もあり、これで1人3ドルはなかなかいいじゃないか。
相方はビールをジョッキで1杯0.5ドル(約57円)で注文していた。
安いけど、『ジョッキがちいせぇじゃねぇか。』と文句を言ってた。
20時30分。
美味しいクメールBBQに大満足したあとは、屋台でしぼりたてのマンゴーシェイクを1ドル(約113円)で購入。
(ナイトマーケットで売られているシィク類はだいたいどこも1ドルだったな。)
久々に飲むマンゴーシェイクはやはりうまい。
糸みたいな繊維がたくさん入っているのは少しうっとおしかったが。
その後、相方の要望で服や小物などを見て回りながら宿へ帰った。
トゥクトゥク代をケチり、帰りも徒歩。
途中でスーパーに寄って、水2本を0.8ドル(約90円)で購入していった。
そして忘れてはいけないのが、支払いを待たせていたプノンペン行きのバスチケット。
帰りに再びオフィスへ寄って、しっかり残りのお金を払い難なくチケットをゲット。
明日の朝9時30分のバスで、カンボジアの首都プノンペンへ向かう。
”プノンペンは治安が悪い”と散々聞かされているので、あまりプノンペン行きに気が乗らないのが正直なところだ。。
その後は宿に戻り、いつも通りシャワーを浴びたり歯磨きをしたりして就寝した。
★次回記事↓↓
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