昨日、ベトナム中部のリゾート地ダナンから、
北西に約100キロ進んだところにあるベトナムの古都フエにバス移動してきた我々。
古都なので、日本でいう京都によく置き換えられる。
が、
昨晩軽くフエの街を歩き回った感じだと、まるまる京都をイメージしていくと少しがっかりするかも。
京都は古い町並みを残しつつ都市としても発展しているが、
フエの場合古い町並みしかなく、晩飯探しにすら苦労する始末だった。
今日はそんな古都フエの街を観光してみたいと思う。
(1ドン=約0.0049円 2万ドン=約98円 2017年4月1日。)
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朝8時ごろ起床。
外のイスに座ってパソコン作業でもしようとすると、スタッフがやってきて朝食の準備を始めだした。
立派なメニューまであり、オーダー制の朝食。
『1プレートだけ?』
と私が聞くと、
『好きなだけ食べていいよ。』
とオーナーが答える。
オーダー制で食べ放題とか、最高じゃん。
調子に乗っておかわりをしまくっていると、、
問答無用に締めのフルーツ的なのが出てきた。
その際しれーっとメニューは持って行かれるし。。
”お前ら、食いすぎだぞ。”
と暗示されたようだ。
ちなみに朝食は部屋の前のテーブルで優雅に取ることができる。
天気は曇りだったが外で食べる朝食は雰囲気がよく、気分良く朝食をいただけた。
10時。
とりあえずフエのシンツーリスト・オフィスへ。
(シンツーリストはベトナム最大手の旅行会社)
フエには1泊のみの予定だったので、そろそろ次の目的地である首都ハノイ行きのバスを手配しないとヤバい。
今日の17時30分フエ発ハノイ行きのバスを手配完了。
当日の朝でも十分取れたな。
フエからハノイまでのバスは1人199000ドン(約975円)。
その後再び宿に戻り、チェックアウトまで外のベンチでパソコン作業をしていた。
すると宿のオーナーがやってきて、
『コーヒーでもいるかい?』とコーヒーを勧めてきた。
なかなかサービスがいいではないか。
ありがたくいただいたが、そのコーヒーは苦くて冷めきっていて正直あまり美味しいものではなかった。
ま、コーヒーを出してくれた心遣いには非常に感謝しているけど。
甘ったるいベトナムコーヒーが飲みたい。。
昨日は大雨で紹介できなかったが、これが『Hue Riverside Villa(フエ・リバーサイド・ヴィラ)』の全貌。
独立した1軒の家のような個室が4つ斜めに連なっている。
この時オープンしてまだ2ヶ月程度。
シャワーの温度と部屋でのワイファイに少し難ありという印象だったが、
現在ではそれは克服されただろうか?
スタッフはフレンドリーで川の目の前立地で、ワイファイとシャワーさえ克服すれば申し分ない宿だったのだが。
12時にチェックアウトし、フエ観光のハイライト、フエ王宮へ向かう。
フエ王宮への入場は有料。
開館時間は7時〜18時。年中無休。
大人1人150000ドン(約735円)。
結構するな。
フエ王宮は1802年〜1945年まで存在したベトナム最後の王朝グエン朝の宮殿。
これが『午門』と呼ばれる正門。
この門より先は有料エリアとなる。
午門をくぐって内部へ。
まだまだ奥に続いていくよ。
まっすぐ進んでいくと、『太和殿』という建物が現れる。
皇帝の即位式などが行われた場所で、女性の立ち入りは一切禁止されていたらしい。
(もちろん今では女性も入れるよ。)
ちなみに、内部での撮影は禁止。
なんとなく、沖縄の首里城に雰囲気が似ていた。
太和殿を出た後もまだまだ敷地は広がっている。
テキトーにフエ王宮の敷地を散策する。
(植民地の関係で、ベトナムではやはりフランス人観光客が目立つ。)
本当に広大な敷地だった。
ところどころベトナム戦争などの爪痕が残っており、現在復興中の場面も良く見かけた。
敷地内には古い建物がたくさんあるので、それらを周っていく感じ。
予習やガイドなしだと何が何だかさっぱりわからん。
とりあえず、雰囲気はこんな感じ。
フエ王宮の入場チケットには、近くにある博物館の入場料も含まれている。
広大な王宮内を歩き回るだけでもう疲れてしまったが、せっかくなのでということで博物館にも足を運んだ。
日本の寺みたいな建物の中にいろいろと展示されていたが、疲れ切った我々がそれらを楽しむことはなく、さーっと流し見だけして博物館を出た。
強いて言うなら、ここはトイレが綺麗だったのでトイレ休憩におすすめ。
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14時50分。
朝たくさん朝食を食べたと言っても、そろそろお腹がすいてくる時間帯。
博物館からそう遠くないところにあった超ローカルな雰囲気漂うこの店で昼食をいただくことに。
昨晩食べ損なったフエ名物『Bon Bo Hue(ブンボーフエ)』をいただく。
普通のフォーとの違いはまずこの赤みがかったスープの色。
牛骨で出汁をとっているみたいで、辛そうに見せているが実際は全然辛くない。
そして具材にも大きな牛肉がのせられている。
麺は平打ちじゃなく、丸みを帯びたツルツルのストレート麺だった。
あっさりした普通のフォーよりも食べ応えのある一杯に大満足。
料金も1杯30000ドン(約147円)と安い。
昼食後。
店のすぐ隣にあった戦闘機や戦車が展示されているところへ行った。
門が開いていて無料で入れたが、実際のところどうなのかはわからない。
(料金表のような看板はあったが、スタッフがいない。。)
どうやらこれらの展示は、ベトナム戦争時にアメリカ軍が使用していたものらしい。
これ、勝手に触っていいのか?
開け放たれている門といい、自由なところだ。
その後、
歩き疲れた相方は先に宿へ戻り、
まだまだフエの街を見てみたい私は引き続きフエ散策を続けた。
王宮よりも北側の雰囲気を見に行くが、特に変わった様子はない。
時計を見ると、バスの時間まで意外と時間がないことに気がつく。
焦った私は走って宿まで戻った。
16時15分。
なんとか時間に余裕を持って宿に到着したが、相方の姿はない。
宿のスタッフに聞いてみても、まだ戻ってないとのこと。
”おかしいなぁ。途中で相方の姿など見かけなかったが。。”
私よりも何十分も早く帰路についていたはずの相方がまだいないのはおかしい。
まさか誘拐なんてされてないだろうなぁ。。?
結構心配して、もう一度来た道を戻って相方を探しに行こうかと思い始めた時、
ようやく相方が宿に戻ってきた。
私は”よかったぁ。。” と胸をなでおろした。
どうやら行きと違う道で帰ってしまったらしく、それが予想以上の遠回りになってしまったらしい。
まったく、人騒がせな。
17時。
シンツーリスト・オフィス集合。
チェックインを済ます。
いつも通り、荷物タグとミネラルウォーター1本をもらう。
17時25分。
シンツーリストのオフィスからバンに乗ってバスターミナルへ移動してきた。
我々の宿からバスターミナルまでは徒歩数分の近さだったので、
我々にとっては再び同じところに戻ってきた感じ。
『宿が近いからバスターミナルで現地集合でいいか?』
と、今朝チケットを手配する時に相談してみたが、
『オフィスでのチェックインは絶対なので無理。』
と断られていた。
さすがベトナム最大手。しっかりとしてやがる。
例によってシンツーリストのバスは座椅子のようなスリーピングスタイル。
2階席は揺れが激しいというが、今回も運良く我々の席は1階席。
フエからハノイまでは約13時間かかり、到着は翌早朝。
1階席で本当によかった。
ちなみにバス内には無料ワイファイが飛んでいる。
夜になると車内は怪しげなムード漂う光に包まれた。
もっと寝やすい優しい光にできんのか?
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19時30分頃。
夕食休憩に立ち寄る。
メニュー。
だいたい1品50000ドン前後。
カウンターで注文し、お金と食券を交換。
それを持って別のカウンターへ行き料理を受け取るスタイル。
私は牛肉炒めライスを50000ドン(約245円)で注文。
安くて量があり、味も美味しかった。
相方は牛肉のフォーを注文していた。
一口もらったが、私が注文した料理の方が断然うまかったな。
こういうところで食事をしていると、ここに住んでるのか?と思わされる犬が席に寄ってくる。
背後に座り食べ物をくれるのを待っているのだが、日本の下手な飼い犬よりもよっぽどか行儀がいい。
決して吠えることもなく、襲いかかってくることもなく。
食事中、
我々の席になぜか現地人が一人笑顔で座ってきたのが面白かった。
しかも、ニコニコしているだけで何もしゃべらない。
他にも席はたくさん空いているというのに、不気味以外の何ものでもない。。
夕食休憩後、再びバスに揺られる。
結構遅くまでガンガンに音楽が流れているのは日本の深夜バスでは考えられない。
さすがに深夜になると怪しい照明は消され就寝ムード。
意外と快眠できた。
明日は早朝、ベトナムの首都ハノイに到着予定。
ハノイは我々のベトナム縦断最後の目的地となる。
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