なかなか手こずったインドビザ申請の1回目をなんとか終え、
午後からはカトマンズの観光名所でもあるスワヤンブナートへ足を延ばす。
猿が多いことから、『モンキーテンプル』という異名を持つ。
(1ネパールルピー=約1.05円 2017年4月24日。)
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14時10分。
昼を食っていなかったのでまずは腹ごしらえ。
最寄りのスーパーを物色する。
タメルにあるスーパーとあまり物価は変わらないな。
ここで食パンを70ネパールルピー(約73円)で購入した。
スーパーから出たところにちょうどタクシーが停まっていたのでその運転手と交渉。
『モンキーテンプルまでいくら?』
『いくらがいい?』
『200。』
『ダメだ!タメルまででも230はかかるぜ。400だ。』
『250。』
『350だ。』
『この食パン1枚あげるから250でお願い。』
『俺はパンは嫌いだ。ライスが好きなんだ。』
『じゃあパンなしで300。』
『350だ。』
みたいなやり取りをして、なかなか350から下がらなかったので350で交渉成立させた。
宿の人に聞いたらタメルからモンキーテンプルまでが300くらいだと言っていたので、まぁこんなもんか。
14時45分。
モンキーテンプル付近に到着。
運転手はここで『ビッグテンプルか?それともスモールテンプルか?』と問うてきたが、
なんのことかよくわからなかったのでとりあえずここで降ろしてもらった。
長い階段がある方。
ちなみに運転手は運転中、
『日本のタクシーは1キロいくらくらいで走るんだ?』とか、
『俺はサウジアラビアのスーパーで働いてた。』とか、
『3人の娘がいる。日本で働きたいんだ。』
『ブッダはどこ生まれか知ってるか?ネパールだぜ!』
とか色々と陽気に喋ってくれた。
日本のタクシーの初乗り料金を教えた時にはたまげていたな。
すごくいい人だったので、タクシーを降りるとき食パンを1枚あげた。
喜んで食べているところを見ると、実はパンも好きだなこいつ。
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とりあえずこの長い階段を登らなければならないようだ。
食パンをかじりながら、長い長い階段をひたすら登っていく。
ちなみにネパールなどのチベット圏に来ると頻繁に見かけるこのカラフルな旗は『タルチョ』という。
色は『青・白・赤・緑・黄』の順番で決まっていて、
それぞれ『天(空)・風・火・水・地』を意味している。
タルチョには願い事やお経が書かれており、旗の中央には『ルンタ』と呼ばれる『風の馬』が書かれている。
この馬が風に乗り願い事や仏法を遠くまで拡めていく、という考えだ。
それゆえタルチョは風通しのいいところによくかけられ、
お経が書かれたタルチョは風になびくだけでお経を読んだのと同じ功徳があるとされている。
約400段くらいあるというこの石段。
香川のこんぴらさんを思い出す。。
(こんぴらさんの石段は1368段。)
やっと頂上だー!
ってとこで、なんとここにきてチケットオフィスが。。。
入場料いるのかよ。。
仕方ないので1人200ネパールルピー(約210円)でチケットを購入。
まぁ、先日のダルバール広場の1000ネパールルピーよりは良心的だ。
頂上からはカトマンズの町並みを一望できた。
茶色いと思っていたけど、意外と白いんだな。
そして頂上には大きな仏塔が建っていて、四方に『ブッダの知恵の目』が書かれている。
この目は町のいろんなところでも見かけていたが、やはりこのモンキーテンプルのものは大きく、迫力が違う。
このブッダの知恵の目は森羅万象(すべての物事)を見つめていると言われる。
ゆえにこの目の前では仏教徒は嘘をつけないという話を聞いたことがあるが、本当かなぁ。。?
この目があろうとなかろうと普通にタクシー代とかぼってきそうだけどなぁ。
とりあえずこの『ブッダの知恵の目』の前で売っていたタルチョを買ってみた。
大きいのと小さいのがあって、
大きいのが1袋200ネパールルピー、小さいのが1袋150ルピーだという。
『それぞれ1袋ずつ買うからまけて。』と言うと、2つで300になった。
『もう一声!』とさらに交渉し、結局2つで250ネパールルピー(約262円)になった。
これはまけてくれただけで、嘘をついて値段をぼってたわけではないよね?
と言うか、この人たちには定価という概念がなくて価格は相手との交渉で決まるのが当たり前なので、これは嘘にはならないのか。
なんてことをふと考えた。
モンキーテンプルの頂上には意外とおみやげ屋さんやカフェなどがあって、もろ観光地って感じだった。
まぁ、観光地なんだけど。
テキトーに散策して登ってきたのと違う階段を下っていく。
とりあえず、タルチョの数がハンパない。
こんなにたくさん絡まっていたら風の馬も大渋滞で拡まるものも拡まらないぞ。
ここにちょっと面白いものがあった。
『お釈迦様の足元の壺にコインを投げ入れよう!』
的なもの。
ナイスシュートしたらそれはそれはいい御利益があるのだろう。
我々もこのコイン投げに挑戦。
そういえば、ネパールの硬貨なんて見たことないなぁ?
と思っていたら、すぐそばでコインを売るコイン屋がいた。
おそらくこれは1ネパールルピー硬貨。
8枚10ネパールルピーで売ってた。
商売だな。
コイン屋は2ネパールルピーの儲けってことか。
ちなみに、私は数回投げて1回ナイスシュートをすることができた。
そういえば、確かにモンキーテンプルには猿がたくさんいた。
私はマレーシアのバトゥ洞窟で猿にカメラを向けたら襲われたという経験があるので、ここであえて猿に近づいてきゃっきゃすることはなかった。
猿の撮影は基本、遠くからズームで狙う。
17時ごろ、タクシーで帰宅。
タメル地区までは500ネパールルピーと言われたが、それはさすがに高すぎる。
『250。』
と言うと、
『ラストプライス。300だ。』
と言い返してきた。
まあいいだろうということで交渉成立。
行きの陽気な兄ちゃんとは違い、今回のは物静かな運転手だった。
イマイチだったのでこの人には食パンあげない。
17時30分ごろ。
狭くてガタガタな道になってきたらそこはもうタメル地区。
スーパーの前で降ろしてもらい、テキトーに買い物して、ランドリーで預けておいた洗濯物回収して宿へ戻った。
私はスーパーでティーを購入した。220ネパールルピー(約231円)。
正直お茶が欲しかったというよりは、この『ブッダの知恵の目』のデザインの箱が欲しかったから買ったというのが本当のとこ。
ネパール人に騙されそうになったらこの目を見せて問い詰めるのだ。
19時45分。
晩御飯を食べにおなじみの ”絆” へ。
しかし、注文をしようとすると『今日はもう終わりだ。』と言って断られる。
『何時まで?』と聞くと、『20時までだ。』と言われる。
まだ19時45分だけど。。。
『まだ20時じゃないよ。』と言いたくなったが、たぶん言ったところで無理だろうと思いすんなりとその場は引き下がった。
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気を取り直して、第2希望だったチベット料理のレストランへ。
『Muktinath Thakali Kitchen』という店。
この店がある通り初めて歩いたけど、真っ暗だったなぁ。。
▼Muktinath Thakali Kitchen の場所
店内は綺麗で広々。
久しぶりの座敷はすごく落ち着く。
メニュー。
私はネパール名物『ダルバート(ベジ)』を200ネパールルピー(約210円)で注文してみた。
ダルバートを食べるのはこれが初めて。
さらにチキンモモを180ネパールルピー(約189円)で注文。
やはりモモは揚げてあるのがうまい。
相方はなんかの麺料理を注文していた。
ダルバートはお代わり自由と聞いていたが、本当だった。
完食直前くらいのタイミングで店員がやってきて、『モアライス?』とか聞いてくる。
『イェス。』と答えると、
”ストップと言うまで盛り続けます” 的な勢いでご飯をバンバン盛ってくる。
さらに『これは?これは?もっと?』といった感じで、他のおかずもどんどんと盛ってくれた。
完食しかけていたのに、プレートの上はたちまち最初の状態に戻ってしまった。。
量をたべれるのは嬉しいけど、味は正直そこまで美味しいものではない。
なんとか完食したが、2ラウンド目はちょっとキツかった。。
でもこれ、ベジじゃなくてチキンとかのダルバートにしていればチキンとかの肉も食べ放題だったのかな?
だとしたら、絶対そっちのが良かった。
21時前には宿に戻り、テキトーに時間を過ごし就寝。
そういえば、
夕方にランドリーから回収した洗濯物を畳んでいたら、私の洗濯物が少々足りないことに気がついた。
青のTシャツとチェックのパンツがない。
”ちくしょう、やられた。”
正直、町のランドリー屋には期待しておらず、どんな状態で戻ってきてもいい覚悟で洗濯物を出していたが、いざ被害にあうとやっぱりちょっと落ち込む。
ってか、今回の場合どんな状態もクソもなく戻ってきてすらないしね。
とりあえず明日、ランドリー屋へ行って問い詰めてみよう。
あーだこーだごまかされないように、今日買った『ブッダの知恵の目』でも持って行こうか。
シャツもパンツもユニクロ製だし、これで見つからなかったら1000ルピーはもらわねぇとな。
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