約2週間に及ぶ長かったネパール滞在も今日で最後。
今日はバスで、ついにインドへ移動。まずはバラナシを目指す。
予想以上にネパール滞在が長くなってしまったのも、インドビザをカトマンズで申請していたからだ。
カトマンズからバラナシまでは、直行バスで16〜20時間くらい。
アバウトすぎる所要時間は悪路を予感させる。。
(1ネパールルピー=約1.08円 2017年5月3日 水曜日。)
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朝6時50分起床。
8時15分。
荷物をまとめて、チェックアウト。
カード決済には3%の手数料がかかった。
『大きな荷物を持っていると足元を見られて交渉が不利になる』という仮説を立てた私は、
荷物と相方を建物内に隠して、1人軽装でタクシーを拾う。
モンキーテンプル近くの旅行会社まで、最初500ネパールルピーとか言われるが
交渉して300ネパールルピー(約324円)にしてもらった。
交渉成立したところで、建物内から荷物と相方を出してきてタクシーに乗せる。
果たして私の仮説が正しかったどうかはよくわからない。。
まぁでも、
そこまで苦労せずに300まで落とせたので、多少は効果があったのだと信じたい。
8時45分。
指定されていた旅行会社に到着。
ここで事前に受け取っていた仮チケットと本チケットを交換する。
そして、すぐ近くにある『マンジュシュリー(?)』とかいう旅行会社へ行けと言われる。
なんかたらい回し状態。。
とりあえず言われた通り目の前の道をまっすぐ行ってみるが、
看板はヒンドゥー語ばっかで何が書いてあるかさっぱりわからん。。
もう一度さっきの旅行会社へ戻り、もう一度名前を聞くがやはりわからず。
結局近くにいた人に聞きながらその『マンジュシュリー(?)』とかいう旅行会社を見つけ出した。
ここでパスポートとチケットを提示。
『しばらく待て。』と言われたので待合で待機。
”あんまり人いないんだなぁ”
って思ってたらだんだん人が増えてきて、荷物をバンバン積んでいく。
10時前に人々が一斉にバスに向かいだした。
”時間か。”
と思い、一応『バラナシ?』と聞いてみると、
『ノー、これはデリー行き。バラナシはあと1時間待て。』と言われた。
”あと1時間も!?遅延か?”
と思ったが、チケットを見てみると11時出発となっている。
仮チケットには10時発と書いてあったのに。。
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10時40分頃。
ようやくバラナシ行きバスの出発時間。
荷物を預けると、チョークで直接座席番号を書かれた。。
荷物を預けバス内へ。
すると、我々の座席にすでに先客が。
”またかよ。。”
発展途上国を旅してるとこういうことはよくあるが、毎回毎回マジでめんどくさい。
早速チケットを見せて、『そこは私らの席だよ。』と言ってどいてもらう。
しかしその人も負けじと『オンラインブッキングだ』的なことを言って現地語でワーワー言っている。
こっちはダイレクトブッキングだ。
なんて思っても、言葉が通じないのでどうしようもない。
とりあえずバスのスタッフを呼んでどうにかしてもらう。
するとそのスタッフは『確認をする』とか言ってオフィスの方へ向かって行った。
しばらくたっても、そのスタッフは全然戻って来ない。
腹が立ってきたのでオフィスへ行ってその男を探すが、いない。。
”どこへ行ったんだ?” と思ったら、バスの下で荷物積んでた。
すかさず、
『おい。座席の件はどうなったんだ?』
と聞くと、
『セイム・ナンバーだ。』
的なことをごにょごにょ言いだす。
『それはわかってんだよ。』
『それでどうすればいいんだよ?』
そう言っても『リストを作り直さなきゃ。』みたいなことをずーっと言っている。
もうらちがあかないので、
席がなくならないうちにテキトーな座席を確保しておくことにした。
バスに乗り込み、本来我々が座るべき座席の隣の席に座った。
案の定その座席の人たちがやってきて、
なんか我々が座席を守ってないみたいな感じになってしまう。
すぐにスタッフが確認にきたのでチケットを見せる。
隣の現地人もチケット確認されていたが、
何も言われないところを見ると本当にセイムナンバーで予約が取れてしまっていたらしい。
結局、その現地人はそのままの座席。
我々はその隣の座席。
その他の人たちをバスのスタッフが動かして、何とか座席を確保していた。
最終的には誰もはみださなかった様子だったので安心した。
でも、この座席騒動のせいで出発が15分ほど遅延した。
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11時15分。インドのバラナシに向けてバス出発。
が、出発して早々バスは渋滞にハマる。。
何とか渋滞を抜けて山道を登り、何やらオフィスのようなところでバスは停車。
しばらくそこから動こうとしないが、休憩にしては早すぎる。
僧侶と小僧の集団が全員下車して、そのオフィスで何やら手続きをしている様子だった。
我々も降りなくていいのか少し不安だったが、結局は降りなくても大丈夫だった。
その間私は少々仮眠をとる。
目を覚まして外を見ると、
まだ同じところで停まっているではないか。。
何だこれ。。?かれこれ1時間以上ここで停まっているぞ。。
ようやく出発して再び山道を行く。
15時40分。
お昼休憩。
ここで、昨晩カトマンズで半額で買ったパンを食べる。
その後再出発。
そして、道はどんどん悪路になっていく。
ガタガタすぎる道をどんどん通っていき、車体は上下左右にかなり揺れる。
”横転すんじゃねぇか?”
と不安な気持ちで車窓からの景色を眺めていると、
道中、本当にトラックが横転していた。。
そんな感じのガチな悪路なので、スピードが出せなくて大渋滞が起こっている。
しかもその悪路は2、3時間も続いた。。
おかげでもう揺れているのが当たり前の状態になってしまったよ。
こんなんで本当にインド着くんか?
さらに追い討ちをかけるように、天空では雷がとどろき、大雨が降り出し、
しまいには雹(ひょう)まで降ってくる始末。。
パチパチと雹に打たれながらもバスは進んでいく、
と思ったら、
さすがに雹が降った時はバスも路肩に止まって安全を確保していた。
そんなこんなで、インドとの国境にたどり着いたのは21時すぎ頃。
”もう国境は閉まっているだろう。”
と思っていたが、まだやってた。
まずはネパール側の出国審査。
出国カードを記入。
バス内に人が乗ってきてパスポートを見せた。
*ネパールピーを両替するなら国境手前、インドに入る前のタイミングでするのがレートがいい。
国境手前でバスはしばらく停車して、乗客の多くは外に降りていた。
”トイレにでも行っているのかなぁ” と思い我々はバス内にこもっていたが、
実はみんな両替に行っていたのだろう。
バラナシで両替するより格段にいいレートで両替ができるはず。
実際、ここで両替をしなかった我々はバラナシでのレートの悪さに落胆することになる。。
そしてバスを降りて、全部の荷物を持って荷物検査へ。
男女で列が分かれていて、
男性には男性の検査官、女性には女性の検査官が担当していた。
めっちゃ列できてんなぁ、と思ったら、
この荷物検査は機械じゃなくて人の手で行われていた。
荷物をガサガサ漁られて、ひどい人だとほとんどのものをカバンから出されてしまっている。
”めんどくせぇなぁ。。”
と思いながら列に並んでいると、別の検査官が私の方へ寄ってきて、
『パスポートを見せろ。』
と言ってきた。
パスポートを見せると、
『コリアー!インドは初めてか?』
とテンション高く聞いてきた。
『はい、そうです。』
と答えると、
『よし。バスに戻れ。』
と指示され、荷物検査を免れることができた。
”え?いいの? 受けてる人は結構ガッツリ検査されてる様子だけど。。いいの?”
他にも様子を見ていると、
その検査官は日本人女性のところにも近寄って行き私と同じようなことをしている。
コリア、ジャパンの国際的信用度は相当厚いもなんだな、とこの時も実感。
そんな中、相方はというと、
私が荷物検査免除になったと同時に荷物検査が始まってしまっていた様子。
もう少し後ろに並んでいれば。。
相方の荷物もかなりガッツリ漁られたらしく、
『せっかく綺麗に詰め込んだのに。。』
と嘆いていた。
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その後バスに戻り、少し進んだら今度はインドの入国審査。
そうか、まだ終わりじゃなかったんだ。。
インド入国カードを記入し、パスポートとともに審査官に出す。
”ビザもあるし、こんなところ余裕で通過するだろう。”
と思っていたら、
住所欄に記入した『GOLDEN LODGE』という宿名に審査官が食いついてきた。
『GOLDEN LODGE』とは、我々がインドで宿泊する予定の宿の名前である。
『おい、GOLDEN LODGEって一体どこなんだ?』
審査官は不審そうに訪ねてくる。
私の前に並んでいた相方はこれで通ったのに、
なぜか私の時にはどうにも気になってしまったらしい。
私はiPhoneで地図を見せて、その位置を伝える。
どうやら審査官は『GOLDEN LODGE』を宿だとは思わず、どこかの地名だと思っていたみたい。
住所欄のところにしっかりと『GOLDEN LODGE』の住所を書き足していた。
このくらいテキトーに済まされると思ったけど、意外と厳しかったな。
インドって意外と厳しいのかなぁ。。?
ちょっと手こずったが、無事にインド入国を果たすことができた。
なんだかんだ、ネパール出国からインド入国を果たすまで約1時間はかかった。
バスに戻ったら、そこから朝方までずーっとバス内で就寝した。
目が覚めたら、そこはもうバラナシだ。
▼次回記事(バラナシ到着)
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