昨日、ネパールの首都カトマンズを出発。
インドのバラナシ目指してバスに乗り込んだ。
ガタガタ道、大渋滞、雹(ひょう)の嵐。。
インドまでの道のりは簡単じゃなかったが、
昨晩、インド国境にたどり着き、無事インド入国を果たした。
そして、朝方にはバラナシに到着する予定。
バラナシはガンジス川に面し、インド国内外から多くの信者が訪れる一大巡礼地。
『ヒンドゥー教の聖地』とも言われるインド最大の宗教都市。
『バラナシ』という表記の他、
『ヴァーラナーシー』、『ワーラナーシー』、『ベナレス』と呼ばれることもある。
人口は120万人ほど。
(1ルピー=約1.7円 2017年5月4日 木曜日。)
▼前回の記事
バス内で目が覚めたら、そこはもうバラナシ付近だった。
車窓から街の様子を見ると、
牛がいたり、ゴミがたくさん落ちていたり、全裸のおっさんが路上で寝ていたり、、
確かに、ネパールより荒れている感じがひしひしと伝わってくる。
朝5時30分ごろ。
バラナシバスステーションに到着。
バスを降りると、怒涛の勢いでリキシャの客引きが押し寄せてくる。
リキシャとは、インド版トゥクトゥクのような乗り物。
ペダルを漕ぐ人力のものをサイクルリキシャ、
トゥクトゥクのようなものをオートリキシャなんて言ったりするが、
リキシャと言ったら大抵オートリキシャをイメージする。
▼バラナシバスステーションの場所
客引きの1人に宿の位置を確認。
場所はわかるというが、宿目の前までは行けず、
ちょっと離れたゴードウリヤー・チョーク(交差点)までしかリキシャは入れないと言う。
インドでは嘘が常習ということを聞いていたので、何を言われても疑わしい。。
我々はいつも以上に気を引きしいめ警戒をしていた。
リキシャ交渉をする前に、
インドルピーを持ち合わせていないことを思い出したので、周りをうろつき両替屋を探した。
しかし、朝早すぎるせいか、両替屋は見つからない。
結局、また別の客引きに捕まり値段交渉。
『GOLDEN LODGE』(予約している宿)まで2人で500ルピー(約850円)だと言ってくる。
まだリキシャの相場はよく知らないが、それが高すぎることくらいはさすがにわかる。
その客引きから離れ、また別の客引きを探し値段交渉。
そんなことそしていると、別の客引きがどんどんと群がってくるからうっとおしい。
もうめんどくさいのでこの客引きに決め、あとは値段交渉。
やはり宿前までは行けず、近くのチョークまでしか行けないという。
そして値段も500ルピーと言ってくる。
相場がわからないので、とりあえず雰囲気で170ルピー(約289円)まで値段を下げた。
結局、170ルピーで交渉成立。
『オートリキシャ』と名前は違えど、やはりこれは『トゥクトゥク』だな。
20分くらいでチョークに到着。
両替屋に寄るように言って了承を得ていたのに、
『朝早いからまだやってない。』と、結局両替屋には寄ってくれなかった。
早くもインド人の嘘に騙された感じ。。
ネパールルピーではダメだというので、仕方なく米ドルで2ドル支払う。
するとまた周りのドライバー仲間みたいなのが群がってきて、変に団結して何か言ってる。
『お前、いくらでここまで来ると言ったんだ?』
と、別のドライバー仲間みたいなのが聞いてくる。
『170ルピー。』
と答えると、
『それなら2ドルじゃ足りない。3ドルだ。』
と言ってくる。
確かに170ルピーを米ドルに直すと2.6ドルほど。
『でも3ドルじゃ多すぎる。0.5ドル分をインドルピーでお釣りをくれ。』
すかさずそう言って対抗してみるが、
『それは手数料分だ。』
と言って、結局3ドルを払わされた。
3ドル=約193ルピー(約328円)。
大した額じゃないが、なんか悔しい気分。。
*後で相場を調べると、駅からゴードウリヤー・チョークまで、ネット情報で100ルピーくらい。
宿のスタッフ情報で120ルピーくらいだと言っていた。
やはり、相場を事前に知っておくというのは大事だな、と思わされた。
ちなみに、我々がバラナシを出る時、
ゴードウリヤー・チョーク〜バラナシ駅間をサイクルリキシャで2人で90ルピーで行った。
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非常にめんどくさいが、
このチョークから『GOLDEN LODGE(ゴールデン・ロッジ)』まで徒歩で向かう。
迷路のように入り組んだ細い道を通る。
ゴミがたくさん落ちてる。
さらに、行く手にはガチな牛が現れる。
バラナシでは当たり前の光景だが、
まだ到着したばかりの我々にとってはなかなか衝撃的な光景だった。
普通にしていれば牛が人に襲いかかってくることはないが、
とりあえず、地雷のように落ちている牛糞がうっとおしい。。
朝6時10分ごろ。
グーグルマップにのっていない迷路のような道を進み、人に聞きながらなんとかゴールデン・ロッジに到着。
受付をし、3階の部屋へ案内される。
アゴダで予約していたのはファン付き、共同トイレシャワーの部屋だったが、
スタッフから『もう100ルピー出せばバストイレ付きの部屋に変更できるよ。』
と営業される。
共同バスシャワーがあまり綺麗ではなかったので、相方の希望で部屋をチェンジすることに。
予約していた部屋の値段が2人で678円と激安だったので、
100ルピー(約170円)上乗せされても2人で848円と、まだ激安。
しかし、この部屋にはファンはあるがエアコンがない。
この時は朝だったのでまだ暑さには耐えられた。
そして、しばらくベッドで横になり仮眠をとった。
9時ごろ。
暑さで目をさます。
日が昇るにつれてどんどん部屋は暑くなっていく。
試しに屋上へ行ってみたが、もわっとしててクソ暑い。。
5月は1年で1番暑い時期だというインド。
しばらくこの暑さが日常になるのかぁ、と思うと嫌気がさしてくる。。
どうにも暑かったので、スタッフに言ってエアコン付きの部屋を見せてもらう。
今日はファンのみの部屋でしのいで、明日からエアコン付きの部屋へ移動しようかと思ったが、
エアコン付きの部屋の方が断然いい感じだったので即行で部屋移動。
2度の部屋移動をし、結局1泊の料金は2人で750ルピー(約1275円)になった。
まぁ、これでも1人637円くらいなので安いのだが。
ちなみに、エアコンは外の空気を冷たくして吐き出すタイプのものだった。
ゆえに、普通のエアコンに比べて効きは良くない。
まぁでも、有ると無いでは雲泥の差がある。
外は40度を超えているので、こんなタイプでもエアコンが無いとやっていけない。
トイレ・シャワーも先ほどの部屋よりも綺麗め。
13時ごろ。
昼飯と両替をしに外出する。
来る時はガラガラだった細い道も、日中になったら人でごった返している。
暑いし、人が多いし、うっとおしいし、、
これがインドか。。
とりあえず銀行へ行ってネパールルピーを変えようとするも、ここではできないと断られる。
案内された両替屋へ行ってみるが、ここでも両替はできないと断られる。
しかしこの両替屋のおっちゃんがネパールルピーを両替できる両替屋へ案内してくれるという。
とりあえずおっちゃんについていく。
この建物の奥にある両替屋へ案内された。
中では第2の両替屋のおっちゃんが待っていた。
早速、ネパールルピーを両替したいことを伝えると、
『札が新しいか古いか確認するから、見せてみろ。』
と言われる。
むやみに札を渡したらマジックのように数枚抜かれる、
なんていう芸当はインドの両替屋では良くある被害らしいので警戒。
ちゃんと目の前で札の枚数を数えてから、6000ネパールルピーを手渡した。
『6000ネパールルピーか。これなら3000ルピーだ。』
と言われる。
これはおよそ1300円の手数料を取られていることになる。
”さすがに高いよ。。”
と思い、一旦この両替屋を出た。
『ちょっと待て、3500でどうだ。』
みたいな交渉をする気配なんてなく、ここのおっちゃんはあっさりと我々を帰してくれた。
なんか、その余裕感が不気味だ。。
その後、その辺にあったテキトーな両替屋へ行って交渉してみる。
ここでもやはり、6000ネパールルピーは3000ルピーだと言われる。
そこをなんとか値切ってみると、3100ルピーになった。
さらにねばり、なんとか3400ルピーまで持っていく。
こちらの言い値が6565ネパールルピー→3800ルピーなので、それでもまだまだだ。
(6565ネパールルピー→4110ルピーくらいが正規レート)
その後粘っても3400以上なかなか値が上がらない。
ここの人は笑って交渉してくれるいい人だったが、とりあえずここでの両替も断念することに。
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その後やってきたのは宿近くの日本食レストラン、『MEGU CAFE(メグカフェ)』。
同胞に助けを求め、何かいい情報をいただこうという作戦だ。
突然の訪問にもかかわらず、オーナーのめぐみさんはすごく優しく対応してくれ、
友人の旅行会社に電話をかけていろいろと情報を聞いてくれた。
『国境の町で両替したらちゃんとしたレートで両替できるけど、バラナシまできちゃうとねぇ。。』
と、やはりレートの悪さは仕方ない様子だった。
本当、国境で両替しなかったことが悔やまれる。。
そして、その友達の旅行会社の場所を紹介してくれた。
そこならぼったくりもなく、ちゃんとした両替をしてくれるだろうと。
我々はめぐみさんに礼を言い、その旅行会社へ向かった。
紹介されたのは『Indica Tourist(インディカ・ツーリスト)』という旅行会社。
早速、6565ネパールルピーを出しいくらになるか聞くと、
一発で3600ルピーという高い数字がはじき出された。
先ほどまでは頑張っても3400が限界だったのに。。
紹介されたところでネチネチと値切るのもなんだったので、そのレートで即決。
一応最後に、『メグカフェで紹介してもらいました。』
ということを伝えると、
『Megumi-San』と言ってニコッとしてくれた。
ここのオーナーはポーカーフェイスだったので、笑顔が見れて少し安心した。
とにかく、ここに来てようやくインドルピーを手にすることができた。
▼インディカ・ツーリストの場所
〜後半へ続く〜
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