沖縄からバンコク行きのピーチ便が安いということで、特に行きたいところがあるわけでもないタイのバンコクに来ている我々。
本日はついにそんなバンコクを離れ、お隣の国カンボジアへバス移動をする。
カンボジア入国の一番の目的は、つい最近(2017年2月1日から)入場料が大幅値上げになったらしい世界遺産『アンコールワット』。
そのお値段、1日券でなんと37ドル(約3420円)。(値上げ前は20ドル)
カンボジアへ入国するためには30ドル(約3420円)の観光ビザ代金を払わなければいけないし、カンボジアは何かとお金がかかる予感。。
長居する必要はないが、ビザが無駄に30日間もあるので、せっかくビザを取るなら長居しないと逆にもったいない気分にもなってしまう。。
そういう風に思わせ長居をさせ、観光客にさらにお金を落とさせる。
なかなかやるじゃないかカンボジア政府。
(どこかで聞いた話だが、カンボジアは隣国ベトナムに牛耳られている部分があって、アンコールワットの収益も60〜70%くらいはベトナムに流れて行っているらしい。。)
(1バーツ=約3.2円、1ドル=約114円。 2017年3月5日。)
◎前回の記事↓↓
朝6時50分。
宿をチェックアウトする。
懸念していた通り、受付には誰もいない。
鍵は開いていたので勝手に出て行こうかとも思ったが、外に設置してある呼び鈴を鳴らし、受付の目の前のカーテンの向こうで寝ているスタッフを起こし無事チェックアウトすることに成功。
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最寄りのBTS、オンヌット駅へ。
終点のMo Chit(モーチット)駅を目指す。
オンヌット駅からモーチット駅までは1人42バーツ(約134円)。
7時40分。
モーチット駅からバスターミナルまでは意外と距離があるのでタクシーを使用。
しっかりと乗車前にメーターを使ってもらうように交渉しよう。
ちなみに我々が捕まえたこのタクシー運ちゃん、メーター使用は承諾してくれたが、『BUS TERMINAL』という言葉がどうしても通じず、わざわざタクシーの運ちゃんの友達に電話をして『BUS TERMINAL』を通訳してもらった。
その通訳を聞いた運ちゃんは ”ああぁ〜” と、合点のいったような表情で『BUS STATION』と、なまりの強い言葉で言い返してきた。
せめて『BUS』くらいは通じて欲しかったな。。
タイのタクシードライバーでもこんなに英語が通じない人がいるんだ、と思った。
7時55分。
モーチットバスターミナル着。
タクシー料金は53バーツ(約169円)だった。
『バスターミナルだから。』、みたいな感じで、確かメーター料金より10バーツほど上乗せされた記憶がある。
(その経験は別のところだったかな??忘れた。。けど、タイのタクシーはメーターを使ってくれれば非常に安いことに変わりはない。)
カンボジアのシェムリアップ行きのバスは9時発なのでまだまだ時間がある。
待合に座って、昨日スーパーで購入していたパンを朝食としていただく。
8時。
待合に座っていると、急にバスターミナル全体に謎の音楽が流れ出し、歩いている者は立ち止まり、座っているものは皆立ち上がりだした。
この流れている音楽はおそらく国歌かな?
”これがちょっと前に日本で流行っていたマネキンチャレンジというものか?”
とも思ったが、
調べてみると、タイでは朝8時と夕方18時の1日2回、この国歌が公共の場などで流されるらしく、国歌が流れている間は直立不動になり国家と国王に敬意を表す風習があるらしい。
最初は ”何事だ?”、といった様子でキョロキョロしていた外国人観光客たちも、”意味はわからないけどとりあえず立っておこう”、と思ったのか皆ぞろぞろと立ち上がり始める。
そんな様子の外国人観光客を見るのもまた面白かった。
8時40分。
バス乗り場へ行ってみると、既にバスはスタンバっていた。
荷物を預けて、チケット確認など特になくバスに乗り込む。
預け荷物料金は無料。
バス内にはトイレがあるが、『No Shit』。
つまりは『クソ禁止』らしい。
定刻より15分遅れの9時15分。
カンボジアのシェムリアップ向けてバスは出発。
バスに乗り込むと朝食が配られた。
中身はこちら。
お菓子、缶コーヒー、パイナップルジュース、そして水。
水分が多すぎる。
カンボジアへの入国カードも配られた。
そしてこれは首から吊り下げるカード。
おそらく、どこのバス会社のお客さんか一目でわかるためのもの。
休憩や国境など、バスの外へ出る際に首にかけていく。
13時。
1度のトイレ休憩を挟み、バスは国境付近に近づいていた。
そのタイミングで、今度はランチが配られた。
サービスで朝食と昼食が出てくる長距離バスなんて珍しく、我々の旅ではこれが最初で最後だったと思う。
エビチャーハンかポークライスのどちらか。
飛行機の機内食のように『どちらにしますか?』なんてここでは質問はされないので、どちらが配られるかはその時の運次第。
中身はこんな感じ。
私はエビが嫌いなので、ポークライスに当たって良かった。
13時10分。
速攻でランチを食べ終えたら、すぐさまバスを降ろされ国境へ。
国境は徒歩で越える。
アンコールワットデザアインの、いかにもカンボジアらしい国境。
現地ビザ取得所に到着。
ここの係りの人は日本語を少し話して、『シャシン』とか『チョットマッテ』とか片言の日本語で言ってくる。
我々の今までの経験上、国境というのはどこか嫌な緊張感が走る場所だったが、彼らが放つその片言の日本語は緊張した我々の気持ちをだいぶ和ませてくれた。
用紙に必要事項を記入し、その用紙と顔写真と観光ビザ料金30ドルを一緒に窓口に渡す。
賄賂込みの値段なのか、プラスで100バーツ(約320円)を請求された。
事前に調べた情報でも『賄賂がある』と書いてあったので、ここは払わざるをえない。
約300円なんて振込手数料並みの小さな賄賂だ。
必要なものを渡せば、数分でビザの発行は完了。
”めんどくさい” という情報を聞いていたカンボジアの現地ビザ取得だったが、全然めんどくさいなんてことはなく楽チンだった。
アメリカの入国審査の方がよっぽどかめんどくさいよ。。
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ちなみに私は日本から顔写真を何枚か持ってきていたが、相方は顔写真を持っていなかった。
そのことを窓口で伝えると、5ドル(約570円)を渡してオッケーになった。
”え? 何のための顔写真欄だよ? まさか5ドル札を顔写真欄に貼り付けるんじゃないよな?”
とにかく、顔写真がなくても5ドルを支払えばビザ発行ができた。
国境付近には怪しい写真屋がたくさんいて『PHOTO?PHOTO?』と観光客を勧誘してくるが、写真を持っていなくてもその人たちは全て無視して現地ビザ取得所へ向かっていいということだ。
13時45分。
200メートルほど離れた場所へ徒歩で行き、そこで入国審査。
特に何も聞かれることなく無事通過。
バスに戻ったら目の前にカジノがあり、カジノのトイレへ無料で行くことができた。
14時ごろ、ようやく全員が揃いバスは国境を出発。
時間がかかっているのはだいたい現地ビザ取得組なので、あらかじめネットでビザを申請している人たちはバスの中で待ちぼうけだっただろう。
カンボジアの現地ビザは特にめんどくさいこともなかったので、あらかじめネットで取得しておくのもいいけど、それがめんどくさい場合は現地ビザでも全然いいんじゃないかな、と思った。
〜後半へ続く〜(謎の日本人宿『リラリゾ』へ)
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