バラナシ4日目。
今日は夕方に電車でアグラ(アーグラ)へ移動する予定。
バラナシからアグラまでは約650㎞。
所要時間約10時間ほど。
インドの電車は大幅に遅延することが当たり前らしいので
(10時間以上待たされることもあると)、いつアグラに到着できるかは全くの未知。
(1ルピー=約1.7円 2017年5月。)
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今日も朝5時30分ごろ、朝日を見にガンジス川へ散歩。
今日こそ、ガンジス川日の出鑑賞ボートに乗っておこう。
日の出時間帯にガンジス川沿いのガートを歩いていると、イヤでもボートの勧誘を受ける。
そんな中、1時間2人で1000ルピー(1700円)だと言うやつがいた。
これがべらぼうに高い値段だということはさすがにわかる。
しかし、もう太陽は登ってしまっているし、あまりグズグズしている時間はない。
サッと交渉し、
30分でいいから2人で200ルピー(340円)まで値下げしてボートに乗り込んだ。
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我々の場合はプライベートボート。
2人で1隻貸切なので広々している。
写真左に見えるのは乗り合いボート。
プライベートボートよりも値段は格段に安いだろうが、見ての通りギュウギュウ詰め。
しかも乗客のほとんどがインド人っぽい。
バラナシにはインド国内からの観光客も結構いるのだ。
インド人と乗り合い。
それはそれで面白そうだが、相方と2人なのであえて乗り合いを選ぶようなことはしない。
プライベートボートはガート沿いをゆったりと走行。
ガートの全体像が見えるので、やはりボートには乗っておいたほうがいい。
ヒンドゥー教徒たちの沐浴もまた違う角度から見学できる。
結構沖の方まで沐浴をしに来ている人たちもいる。
沐浴というより、やはりこれは水遊びか。
中には水上でキャッチボールをしている連中もいた。
ボートからの朝日。
綺麗だった。
ボートはゆったりと進むが、周りの雰囲気はうるさい。
リンリンと鳴り響く鐘、バシャバシャと泳ぎまわる若者、ガートから伝わってくるガヤガヤ感。
朝日は綺麗だが、ロマンチックな雰囲気かと言われれば必ずしもそうではない。
ダシャーシュワメード・ガート(ボート乗った所)からずーっと南の方へ流れて行くと、だんだんと周りの喧騒がなくなっていく。
こっちの方はローカルな雰囲気で、女性たちがお祈りや洗濯をしていた。
我々の船頭さんは漕ぐのが超絶遅い。
気づけばどんどんと他のボートに抜かされて行っている状態。
”なんでこんなに遅いんだ?”
と思ったら、このボートは中型の乗り合いボートと同じくらいのデカさ。
周りのプライベートボートは、これの半分以下の大きさのものが多い。
これだけデカいボートを1人で漕いでるんだから、そりゃ進みも遅いわな。
テキトーな所でUターンして、また賑わっているガートの方へ。
子供達が楽しそうに沐浴&水遊びを楽しんでいる。
30分で交渉したのに、漕ぐのが遅すぎて結局1時間近くボートを楽しめた。
タチの悪いインド人ならここで料金を倍額を請求してくるのだが、
この船頭はそんなことはしてこなかった。
人がいいのか、それとも1時間もかかってしまったことに気づいていないのか。。?
朝7時ごろ、宿に戻った。
その後1階のカフェでチャイのビッグポットを頼み一息いれる。
これはもう日課となっている。
その後荷物をまとめてチェックアウト。
荷物を宿に預けて、夕方の電車の時間まで最後のバラナシ散策に出かける。
11時40分。
道沿いで焼いていた食べのもが美味しそうだったので
『美味しそー。』
とつぶやきながらそこを通過すると、
『美味しそうなら食べてみればいいじゃない。』
と、背後から流暢な日本語が聞こえてきた。
びっくりして振り返ると、その声の主はそれを焼いているインド人だった。
これは『ドーサ』という食べ物で、南インドの料理なのだという。
インド人にとっては朝ごはんの定番メニューとして人気が高いらしい。
値段を聞くと、
ドーサ1つ15ルピー(約25円)
バター付きのドーサ1つ25ルピー(約42円)だという。
めっちゃ安いし美味しそうなので、バター付きのドーサを1つ購入した。
結構大きい。
中身にはパプリカや玉ねぎが挟まっている。
薄く伸ばした皮はパリパリで美味しい。
サッと食べれて、確かに朝食として最適かも。
美味しいドーサに満足した後、少し歩くとまた日本語で話しかけられた。
自らを『勇之助 (?)』とかなんとか名乗るインド人青年だった。
『こうやって見知らぬ人とたわいもないことを話すの、いいじゃない。日本ではこんなことないでしょう。』
などと、本当に流暢な日本語で喋ってくる。
日本語の勉強をしたわけでなく、
こうやって日本人観光客と絡みながら日本語を覚えていったというのだからすごい。
勇之助だけに限らず、バラナシには本当に日本語を話すインド人がたくさんいる。
それだけ日本人がたくさん訪れる地だということだろう。
バラナシでは、街中で下手に日本語を使ってしまわないように注意したほうが良さそうだ。
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『ちょっと休憩していきなよ。いやなら何も買わなくていいから。』
勇之助はそう言って我々を店内へ招き入れた。
店内には布がたくさん置いてあった。
さらに日本語の本がズラリ。
過去にここを訪れた日本人の証明写真も壁にズラーッと貼られていた。
おそらく、不要になったインドビザ用の証明写真だろう。
相方が布を見て、もう少しこういうのはないの?と尋ねると、勇之助はちょっと見てくるとか言ってどこかへ行ってしまった。
しばらく待つも、一向に帰ってくる気配がなかったので我々はこの店を出た。
一体、勇之助はどこまで布を探しに行ってしまったのだろう。。?
(*『勇之助』という名前は完全にうろ覚え。)
〜後半へ続く〜
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