今日は昼の12時頃に起床。
今晩のオーロラツアー終了後から翌朝6時発のトロントへのフライトまで寝ずに過ごすと決めていたので、
今日の午前中を犠牲にしてたっぷりと睡眠をとっておいた。
▼前回の記事
ここにきて、これ以上イエローナイフの街を観光しようという気など更々ない。
12時30分ごろ昼ごはんを食べに近くの A&W へ。
昨日に引き続き、この時の空は曇り模様。
今はいいけど、夜は晴れて欲しいな。
ここでベーコンチーズバーガーのパパというメニューを注文。
料金は税込みで7.03カナダドル(約548円)。
毎度お決まりのマヨネーズ抜きということは伝えたが、ケチャップ抜きを伝え忘れた。
相変わらずケチャップの入ったハンバーガーは私の口には合わない。
ここでは無料Wi-Fiが使えたが、昼時で人が多すぎたせいか繋がりがあまりよろしくない。
私はハンバーガーを食べ終えたら宿に戻り、ついに有料であるホテルのWi-Fiを購入した。
値段は24時間で5.25カナダドル(約409円)。
早速部屋でWi-Fiをつなげようとしたが、なかなか上手くいかない。
こちらは金を払っているというのに、これはよろしくない。
たまらず受付に行ってオーナーにWi-Fiが繋がらないことを伝えた。
オーナーがしばらくいろいろと試してみたが、やはり繋がらない。
”これは返金だな。”
私の口からその言葉が出かけたその時、
オーナーの顔がニコリとし、無事にWi-Fiを繋ぐことに成功した。
それにしても、
中国系であるはずのオーナーが日本語表示の私のパソコンをなんとなくでも操作できていたのは、やはり漢字という日中共通の文字のおかげだろうか。
せっかく金を払ってネットを買ったのだから、なるべくたくさん使いたい。
そこからはしばらくパソコンとにらめっこでネットに没頭した。
17時ごろ。
晩御飯を買いに最寄りのスーパーへ出かけた。
そこでバナナ1本を0.89カナダドル(約69円)と、
50%オフで3カナダドル(約234円)になっていたチキンのカツレツみたいなのを購入。
このチキンカツはなぜかチンチンに温められていたのだが、
外に出て宿まで帰るわずか数分の間にすっかり冷めてしまった。
そのくらい、外の気温が低いということだ。
低いと言っても、今日は昨日一昨日に比べたら体感気温的には全然寒くなかった。
気温が暖かいのか、それとも私の体がこの気温に順応してきているのか。
この時もイエローナイフの空は曇り模様。
”これは今日もオーロラは見れないかなぁ。。。”
しかし、
昨日のツアコンのお姉さんが言う通り『イエローナイフの天気は変わりやすい。』
その言葉を信じ、今夜には雲がなくなりオーロラが出現し、再びあのオーロラ大爆発を我々の眼の前で披露してくれることを期待したい。
夕食を済ませた後は再びパソコンに没頭。
あっという間に時刻は21時をまわり、この日のオーロラ鑑賞ツアーの集合時間が近づいていた。
スポンサーリンク
21時50分。
”今日のツアコンはどっちのお姉さんかな。それともまた新しいお姉さんが来るのかな?”
なんてことを思いながらいつも通りロビーで待機していると、
今日は男のツアコンが迎えに来てくれた。
この男の人には悪いが、この人が現れて点呼を取り始めた瞬間、ちょっとがっかりした。
”じゃあ運転手は誰だ?”
と思いちょっと期待して車に乗り込んだら、この男のツアコンが運転手も兼任する様子。
私はツアコンのお姉さんが道中話してくれるイエローナイフやオーロラについての説明トークをボーと聞きながらバスに揺られるのが好きだった。
繰り返しになるが、だからオーロラが見れる見れないの前にこの男のツアコンが現れた時点で少し残念な気分になってしまった。
(この男のツアコンには本当に申し訳ない。。)
このガイド兼ドライバーの男性ツアコンはオーロラの説明というよりは今日の天候やキャビンでの注意事項を簡単に説明した程度であとは運転に集中していた。
ちなみにオーロラツアー出発時の空の様子は、未だ星ひとつ見えない曇り。
昨日のような状況になることが予想される。。
キャビンに到着した時も、空は全く希望の持てない雰囲気。
全員が腰掛けた時のキャビン内の光景は、なんとも言えない絶望感で満ち溢れていた。
我々が座ったソファーからの角度だと余計にその様子が際立って見えてしまい、
みなさんには申し訳ないが思わず笑ってしまいそうになった。
(というか、こらえきれず笑ってしまった。)
我々を含め、”なんとも残念な人たちの集まり” といった感じで非常にシュールな光景が目の前に広がる。
相方曰く、『なんやこの会は。。(笑)』
結論から言ってしまうと、予想通り今日も曇り空のせいでオーロラを見ることができなかった。
昨夜と作品は違うものの、オーロラに関するビデオ鑑賞会が再び行わた。
ツアコンのお姉さんの説明や昨日今日のビデオ鑑賞会のおかげで、
オーロラに関する情報は耳にタコができるほど聞かされた。
せっかく得たその知識を自分の頭にしっかり定着させておくためにも、
ここでオーロラについて簡単にまとめておきたいと思う。
オーロラは太陽から放射される太陽風という電子などのガスが地球の大気中の電子と衝突する際に起こる現象。
それは地表から約100km〜500kmのところで発生している現象で、
その高さによって地球に近い方からピンク、緑、赤など見える色に違いがある。
オーロラが北極圏や南極といった極地でしか見れない理由に関しては、地球の磁場が関係しているという。
太陽からの太陽風は地球の磁石に引き寄せられて北極と南極をめがけて押し寄せてくる。
その中でもオーロラがよく発生する地域は地軸を中心にドーナッツ状に存在していて、それをオーロラベルトというのだ。
このオーロラベルトに覆われる地域ではオーロラ観察ができ、
もちろんここ、カナダのイエローナイフもこのオーロラベルトの真下に位置している地域なのだ。
さらに、
イエローナイフで鑑賞率が高い理由は
周りに高い建物や木が少ないということと、
他のオーロラ鑑賞地に比べて晴れの日が圧倒的に多いということなのらしい。
深夜2時すぎごろ。
今宵のオーロラ鑑賞ツアーはお開きとなり、それは同時に我々のイエローナイフ観光も終わりを迎えたということになる。
そういえばキャビンで待機している途中、初日のツアコンのお姉さんがキャビンに到着し我々のツアーに加わった。
帰りのバスにもそのお姉さんは同乗していたのだが、初日のようなバス内での説明トークはほとんどなかった。
2日連続でオーロラが見れず沈んでいる私の心にせめてもの癒しの時間を注ぎ込んでもらいたかったが、その思いは叶うことはなく、むしろ沈んでる気分をより一層沈められた感さえある。
午前4時。
空港送迎のツアーバスが宿の前に到着。
その後何軒かホテルに寄り、他の客を拾いながらバスはイエローナイフ空港へと向かって行った。
大体の人が日本へ帰るためか国際線のチェックインカウンターに並ぶ中、
我々は同じカナダ国内の大都市トロントへ向かうため国内線のチェックインカウンターに並ぶ。
イエローナイフの空港は規模が非常に小さいため、空港ラウンジなど当然存在しない。
待合の椅子でフライトの時間を待つ。
ロンドンからバンクーバーへ飛ぶ時以降カナダフライトではお馴染みとなっているウエストジェット航空の機体に乗り込み、
午前6時、機体は定刻通りイエローナイフを離れトロントへの乗り継ぎ地であるカルガリーを目指し飛び立った。
スポンサーリンク
掲載している写真の枚数からも、オーロラが見れないイエローナイフでは本当にやることがないということが分かる。
(もっと積極的に街を歩けば何かあったのかもしれないが。)
今回我々は運良く初日(一昨日)に綺麗なオーロラ大爆発を拝むことができたが、
昨日からツアーに参加している人にとっては初日から2日連続曇り空。
これはは相当ショックなことだろう。
さらに、これは後から知った情報なのだが、我々がイエローナイフを去った後もこの曇り空は最低でも2日間続いていたらしい。。
ということは、
昨日から4日以下でツアーを申し込んでいる参加者はオーロラどころかイエローナイフの星空すら拝めずに帰国を余儀なくされているということになる。
3日間でもその額は4万円を超えるのだから、
4日間のツアー代を叩いて何も見れなかったという人は相当なショックをお見舞いされたことだろう。
完全に他人事になってしまうが、我々は初日だけでも良いオーロラが見れて本当にラッキーだった。
先ほども述べたように、
イエローナイフは高い建物や木がなく、
さらに他のオーロラ鑑賞地に比べて晴れの日が圧倒的に多いため、
『3日間で95%の鑑賞率!』を宣伝文句としているらしい。
しかしそれももう10年ほど前の話らしく、今ではそんな高確率で見れることは難しくなってきているらしい。
本日ツアコンを務めていた男の人の話だと、10年ほど前は曇る気がしなかったのだとか。
今でもその宣伝文句を使用し続けているのは、旅行会社側の『95という数字を落としたくない!』という大人な事情が存在しているかららしい。
(これもツアコンの男の人情報。)
鑑賞率の低下に伴ってその高額なツアー代金も下げてくれればいいのにな。
今回3日間のオーロラツアーを体験してみて、
オーロラが見れようが見れなかろうが1人44449円というツアー代金は非常に高すぎる、と感じた。
(個人の感想です。)
*今回載せているオーロラ写真はおととい我々が観たオーロラの写真だが、撮影は別の人。
▼次回記事