12月30日金曜日。ニューヨーク7日目。
昨日は遅い時間にお出かけし、主にショッピングをして時間を過ごすという比較的ゆるい1日だった。
今日はとりあえずニューヨークといえばの観光スポット、
自由の女神を無料で見に行こうと思っている。
その後の予定は未定だが、
夜には『ダイカーハイツ』というとにかく派手で豪華なクリスマスイルミネーションが施された家が密集しているエリアへ行ってみたいと思っている。
(1ドル=約117円。 2016年12月30日。)
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◉タイムズスクエアカウントダウン情報↓↓
朝7時20分起床。久々の早起き。
8時30分頃キッチンへ行き朝食をとる。
今日はメキシコで買ったトルティーヤにバナナを挟んみ、いつもとは少し違うクレープ風の甘い朝食に挑戦してみた。
まぁまずくはないが、チョコレートソースとかあったらサイコーだったな。
いつも似たような朝食メニューになってしまいがちなので、たまには趣向を変えるのもマンネリ化を避けるためにはいい。
昨晩スーパーでジャケ買いしたチョコバナナジュースはまずくはないが予想以下の味だった。
個人的にはもっとチョコレートの甘さがありマイルドな味を期待していたのだが、そうではなく逆に酸味がある感じだった。
外出前、昨晩購入したカウントダウン用のオムツの箱を開ける。
ぎっしりと12枚詰まっている。
こんな感じ。
ニューヨークでの最大の目的であるタイムズスクエアのカウントダウンは、早いものでもう明日に迫っている。
オムツを履くことなんて赤ちゃんの時以来20何年ぶり。
当たり前だが、当時のオムツの履き心地など全く覚えていない。
私はその履き心地を確かめるため(思い出すため)、カウントダウン前日である今日1日はこのオムツを履いて生活してみようと考えた。
試しばきってやつだ。
これは20何年前の過去を思い出すのと同時に、50年後くらいの未来を先取りすることも兼ねている。
そしてせっかく12枚もあるのだから使わないと勿体無いし、少しでもオムツの感覚に慣れておいた方が明日違和感なく過ごせるだろう。
とりあえず履いてみると、思ったほどその履き心地は悪いものではなかった。
これなら今日も平常心を保って生活できそうだ。
すきあらば今日試しに漏らしてやろうか、とさえ思っている。
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11時。
『Bowling Green Subway Station』で地下鉄を下車。
歩いてスタテンアイランド行きのフェリー乗り場へ。
場所はバッテリーパークの隣。
フェリー乗り場は結構大きくて立派な建物だった。
◎フェリー乗場の場所↓↓
階段を上がり乗り場へ。
人の流れについていけばなんとなくわかる。
フェリーは無料で乗ることができるので、窓口などへ行ってチケットを購入する必要はない。
そのまま乗り場ゲートまで行ってフェリーに乗り込んでしまえばいい。
このフェリーはもともとはスタテンアイランドに住む人々の移動手段なのだが、現在では『無料で自由の女神を見ることができる』と観光客も多く乗り込むようになっている。
24時間運行で、週末やラッシュアワー以外は30分に1本の間隔で運行しているからかなり便利。
11時10分。
乗り場のゲート前にはフェリー待ちの人で溢れていた。
ゲートが開かれるまでしばらく待つ。
11時30分。
ようやくゲートが開きフェリーに乗り込む。
自由の女神が見えるのは船の進行方向右側。
デッキにはすぐに人が溜まった。
人が乗り終わるとすぐに出航。
さらばマンハッタン。
またすぐ戻ってくるから、そのまま待っとけよ。
それにしても、出航したらデッキに吹く風が一段と強くなり寒さが半端ない。
11時40分。
そろそろ自由の女神に近づいてきた。
皆、極寒の中カメラを構えシャッターを切り始める。
これが自由の女神。
空が晴れていたらもっと最高だったが、雨が降らなかっただけよしとしよう。
正面。
自由の女神が立っているリバティー島にはたくさんの人が上陸しているのが見える。
リバティー島に上陸するには、リバティー島行きの有料フェリーに乗る必要がある。
下記公式サイトで18.5ドル(約2164円)から チケットは販売されている。
乗り場で当日券を購入することも可能らしいが、時期によってはチケットを買うだけで2時間以上並ぶこともあるらしいので、オンラインで事前に購入しておいたほうが無難だろう。
12時。
マンハッタンを出て約30分の船旅が終了し、スタテンアイランドに到着。
ここで面白いのが、乗客のだいたいがフェリーを降りたら再びマンハッタン行きのフェリー乗り場へ直行するということ。
我々を含め、そういう人たちはほぼ100%の確率で観光客だ。
すぐにマンハッタンへ帰るならこの流れについて行けば良い。
人の流れに身を任せ、歩いてマンハッタン行きのフェリー乗り場まで来た。
たぶん12時発のフェリーがまだ待機していた。
マンハッタンから来た自由の女神目当ての観光客の到着を待っているかのようだった。
さっきマンハッタンからやってきてフェリーを降りたばかりなのに、数分後にはまたマンハッタン行きのフェリーに乗る。
何やってんだろうって感覚になる。
人が乗り終えたらフェリー出航。
デッキは本当に寒かったので、帰りはできるだけ船内で過ごすことにした。
マンハッタンに到着したら、本日は相方と別行動をとることにした。
お互い不穏な空気になってしまっていたからだ。
昨日仲直りしたばかりなのに、、ダメだこりゃ。
お互い1日1人になって色々と考える必要があるだろう。
12時40分。
一人になった私は『Bowling Green Subway Station』付近で行列を発見する。
行列の先を見るとそれは『Charging Bull(チャージング・ブル)』というブル(雄牛)の像に並ぶ列だった。
あの有名なウォール街の近くにあることから『Wall Street Bull(ウォール・ストリート・ブル)』とも言われるらしい。
◎ブルの場所↓↓
なんでも、1989年12月の株価大暴落の時に相場を活気付けるためにモディカさんというイタリア系アーティストが作成し、証券取引所前のクリスマスツリーの前に勝手にこのデッカいブルを置いちゃったらしい。
無許可なのですぐにそれは撤去されたのだが、紆余曲折を経て現在の場所に落ち着いたらしい。
ちなみに投資の世界には『ブル・ベア』という言葉があり、
ブルは雄牛がつのを下から上へ突き上げる仕草から相場の上昇を表し、逆にベアはクマが前足を振り下ろす、または背中を丸めている仕草から相場の下落を意味している。
このデッカいブルの像はもちろん暴落時、相場の上昇を祈願して作られたもの。
そういえば昔、
私の先輩が『ブルのゴールデンボールを触るとお金持ちになれる。』という話をしていたが、その黄金の玉を触っている人は見かけなかったなぁ。
とにかく、
このブルと一緒に写真を撮ろうとする観光客たちで混み合っていた。
みんな新年に向けて運気を上げておこうという考えか。
私はそのままウォール街へ突入。
ニューヨーク証券取引所前には大きなクリスマスツリーが。
ニューヨークといえばロックフェラーセンター前のツリーに注目しがちだったが、この証券所前のツリーもかなり大きくて見ごたえ抜群。
来てよかったと思った。
ニューヨーク証券取引所の斜め前に位置しているのが『フェデラル・ホール』。
ここはアメリカ合衆国初代大統領のジョージ・ワシントンの大統領就任式が行われた場所なのらしい。
外に立っているワシントンの銅像だけでなく、ホール内にもワシントンにまつわるものが多く展示されていた。
中に入ると、まず現れるのは高い天井のホール。
テキトーに内部を見学して、椅子に腰掛け足を休める。
さて、今日はこの後どこへ行こうか、ということを考える。
13時20分。ホールを出る。
ホールから見える証券取引所とクリスマスツリーの景色。
そして私の目の前には初代大統領ジョージ・ワシントンの銅像。
ウォール街の標識。
とりあえず私はウォール街を歩いた。
年末のホリデーシーズンなので、金融マンというよりは観光客がたくさん歩いていた。
ウォール街を抜け海に出た。
再びウォール街を引き返す。
13時45分。
目の前に現れたのがトリニティー教会。
ウォール街を真直ぐ歩いてくるとここにぶちあたる。
内部。
綺麗だった。
柱に飾られたシンプルなリースがいい。
14時。地図を見ながらやってきたのはワールド・トレード・センター跡地。
『グランド・ゼロ』とも呼ばれている。(爆心地という意味。)
2001年9月11日に起きた同時多発テロ(9.11)で飛行機が高層ビルに突っ込んだ現場だ。
当時小学生だった私はテレビでそのニュースを見た時、『遠い国で起きたよくある事件』っていう感覚で特に何も思わなかったのだが、大人になった今考えるとめちゃんこヤバい事件だったんだな、と。
ビルに旅客機が突っ込むとか恐ろしすぎる。
旅客機が突っ込んだビルは2本なので、跡地も隣り合わせで2箇所ある。
ワールド・トレード・センター跡地付近に建てられ、2014年11月に開業したのがこの『ワン・ワールド・トレード・センター』。
高さ541メートルの104階建。
100〜102階の展望台の入場料金は公式サイトで見ると34ドル(約3978円)とビルにも負けない高さ。
中に入るだけなら無料で行けないかな、と思い入り口に行き様子を見てみるが、どうやらそれは難しそうな雰囲気。
ご覧の通り、長蛇の列。
とりあえず入るだけってのはできないのかな。
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ワンワールドトレードセンターは外から見るだけにし、大きい通りを挟んだ向こう側に見えた『Blookfield Place(ブルックフィールド・プレイス)』という大きなショッピングモールっぽいところへ行ってみた。
すごい人がいっぱいいて、おしゃれで自由な空間が広がっていた。
フードコートもおしゃれだったが、その分値段は高い。
寿司など日本食の店も出店していたな。
当然、私はそれらの店を見学するだけでその場を後にした。
この皆が階段に座り込んで休んでいる光景が欧米っぽくていい。
広場でも大学でも施設内でも、階段に座り込むのはこの人たちにとっては一般的なのか。
日本だったら『こら!階段に座るな!』と怒られてしまいそうだ。
適当に歩き回っていたら、”近代的なすごい空間”に抜けてきた。
どうやらここはワールドトレードセンターの地下鉄駅に併設されているショッピングエリアみたいだ。
ちなみに、ニュージャージーへ行く『PATH』という電車はこの駅から出ていた。
ここも景色と雰囲気だけ見て楽しみ適当に歩く。
そして繋がっている地下鉄駅から地下鉄に乗りこのエリアを離れた。
次に目指すのは美味しいニューヨークチーズケーキが食べられる『Two Little Red Hens』というニューヨーカーにも人気のカフェだ。
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