今日は朝5時30分に起床。
真っ暗の中キッチンにあったコーヒーを淹れたが、
この家にあったのがインスタントコーヒーではなくドリップ式コーヒーだったため粉が全然溶けずマズかった。。
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4階の部屋の窓からは朝日が見えた。
トリノの街について調べたが、ここトリノにはそこまで多くの見所があるわけではなさそう。
今日はゆっくり町を周れるな、と思った。
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トリノは1720年〜1861年までサルデーニャ王国の首都、
イタリア統一後1861年〜1865年までイタリア王国の首都となっていたそうな。
いわばイタリアの古都か。
ミラノに次ぐイタリア第2の工業都市で、自動車メーカーフィアットの企業城下町として発展したらしい。
確かに、町を歩いていてもフィアットの車をよく見かける。
朝食はこの家にあったシリアルとクッキーで済ませた。
こうして家にある食べ物をゲストにもシェアしてくれることがあるのもエアビーのいいところだ。
10時頃には街に繰り出そうと思っていたが、少しダラダラしてしまい結局11時頃になってしまった。
近くを走るトラムに乗り込み、
まずはサン・ジョバンニ・バッティスタ大聖堂に向かった。
ここには棺が展示されていて、その棺についての説明が繰り返しモニターで流れていた。
棺はこの教会の目玉だと推測できる。
それがなんなのかは全くわからなかった。。。
お次は、大聖堂の真裏にあるトリノ王宮を抜けカステッロ広場にやってきた。
この広場の真ん中には市立古典美術館が建っていた。
そのまま広場を南に下り、ローマ通りに入りさらに南へと進んでいった。
地図でもよくわかる通り、トリノの街は直線の道が縦横まるで碁盤の目のように通っている。
それはまるで日本の古都、京都の街の造りとよく似ている。
さらにトリノにはアーケードが多く、
中にはサヴォイア王族が雨の日でも外を散歩したいが為に作らせたアーケードもあるという。
ローマ通りを南に進むとサン・カルロ広場に出た。
ここでまず目に付いたのは意味不明な行列。
この列は一体なんなんだ?
警察などもちらほら見かけて、行列の先では野外フードコートみたいな感じで何か食べている。
気になったのでその辺の警察に聞いてみた。
どうやら、先日イタリア中部で起こった大地震に対する寄付イベントらしい。
募金をすると地震で大変な被害を受けたアマトリーチェの街が由来である、
日本でもおなじみのアマトリチャーナ(パスタ)が食べられるといったもの。
それにしてもこれは並びすぎじゃないか?しかもこんなに暑い中。。
人助けの募金活動で熱中症や食中毒が発生してしまったら本末転倒だよなぁ、
なんてことを思いつつ、一旦その場を離れ後でまた様子を見に来ることにした。
トリノの広場やアーケード沿いにはこのようにベンチが積極的に設置されていた印象。
地元の人たちもこうして広場に集まり新聞を読んだりしている。
サン・カルロ広場を抜けてからは、適当に街をフラフラした。
歩いていても、ほとんどの道が直線になっていることがよくわかる。
お昼ご飯を求め美味しいと評判のパン屋さんへ行ってみるもあえなくお休み。
しかも8月いっぱい休みという、まさにバケーション休暇だった。
ヨーロッパでは珍しくない。
さらに美味しいと評判のトリノ風パスタみたいなのが食べられるレストランも、
日曜日定休でやっていなかった。。
本当に、ヨーロッパでは日曜日になるとスーパーマーケットすらやっていない状態なので食料調達が大変だ。
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かろうじてやっていても13時までとか、早仕舞いなんてのは当たり前って感じ。
広場の周りやメイン通りなどの店はまだやっていたが、ちょっとメインを外れるとシャッター街になっていた。
これはイタリアだけでなくドイツやオーストリアでもそうだった。
東欧へ行くとその傾向は薄れていった印象だった。
日曜日に店がやっていない主な理由は、
キリスト教では日曜日は安息日となっているからだと思う。(なにやら閉店法とかいう法律まであるとかないとか。。)
そして日曜の午前中は教会へ行く。
教会へ行かない人々も日曜日は家族と過ごすというスタンスが一般的で、
公園を散歩をしたりサイクリングをしたりとどちらかというと自然を楽しんでいる感じ。
日本では日曜日のサービス業なんていうのは週1の稼ぎどきという考え方が根付いているので最初は衝撃的だった。
一度 サン・カルロ広場へ戻ってアマトリチャーナ行列に並んでは見たものの、
あまりにも列が長すぎて進みが遅かったので10分弱並んだだけで諦めて列を出た。
その後も街を歩くが全然いい店が見つからないので、結局は安くて量のあるケバブ屋に流れ込んでしまうのはよくあること。
ここはイル・カイロとかいうケバブ屋さん。
エジプト博物館があるだけあって、ここトリノの街には所々エジプトを感じられるところがある。
私はファラフェルパニーニ とかいうものを3.5ユーロ(約400円)で注文。
メニューの写真を見る限り、肉団子みたいなのが入っていると予想したのだが、予想は大きく外れた。
なんだかブロッコリーの上のブツブツ部分だけを詰め込んだ丸いコロッケみたいなのが入っていた。
まずくないけど、美味しくはない。
後で知ったのだが、
ファラフェルとはエジプトでよく食べられるそら豆かひよこ豆から作ったコロッケらしい。
食後は席で少し昼寝をして、
その後15時すぎにモーレ・アンてモーレ・アントネッリアーナという高い建物に行った。
なんだこのでかい建物は。形も特徴的でかなりのインパクトがある。
高さは167.5メートルもあるらしく、
20世記以前の見物建築物としてはエッフェル塔とワシントン記念塔につぐ3番目の高さを誇ったらしい。
にしてもこれはなんだ?
何かの教会的なものだと最初は思った。
しかし中に入ってみると国立映画博物館であることがわかった。
展望台にも登れるらしく。値段は展望台のみで7ユーロ(約800円)。
うーん、少し高い。
でもトリノの碁盤の目のような町並みを上から見てみたい。
悩んだ結果、せっかくなので登ってみることに。
映画博物館にも興味はあったが、今回は展望台のみにした。
ここで2012年アメリカのピッツバーグで先輩に教わって以来の必殺技を久しぶりに試してみることにした。
展望台へは大人1人7ユーロだったが、26歳までの学生は5ユーロ(572円)で入場できる。
そこでチケットを買うときに『学生です。』というのだ。
当然のことながら『学生証はありますか?』と聞かれる。
あいにく学生証は大学卒業時に学校に返却してしまっていて持っていない。
しかし私は『ありますよ。』と答えてほとんどの人が持っているであろうあるものを見せた。
そしたら見事に技はきまり、
この通りちゃんと5ユーロの学割料金でチケットを購入することができた。
私がチケット売り場のお姉さんに見せたあるものとはそう、
日本の運転免許証だ。
よく見ると、日本の運転免許証には英語が一文字も記載されていない。(AT限定の人は"AT"という文字が入っている。)
すべて日本語の文字を一般的な西洋人が読めるはずがない。
日本人がアラビア文字を見るようなものだ。
もちろん運転免許証を提示するときには
『日本の学生証しか持っていないんですけど、大丈夫ですか?』などの一言は必要になる。
今回の場合運転免許証を見せた瞬間、お姉さんは不意をつかれたかのような笑いで
『あーオッケーオッケー(笑)』と言って年齢確認もせずあっさりと学割料金にしてくれた。
さらには私より年上の相方が購入するときに私が、
『この人も一緒の大学。』と言ったら学生証の提示もなしで学割料金を適用してくれた。
なんとも容易い。
しかしここでは運良くこの技が成功したが、すべての場所で成功するはずがない。
例えばアテネのアクロポリスの丘ではこの技は通用しないだろう。
前に並んでいた人が、国際学生証ではないとダメと言われていたからだ。
それに偶然親日家のチケット販売員で漢字が読める人だったら最悪である。。
もし実践するときは自己責任でお願いします。
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何はともあれチケットを購入し、エレベーターで一気に展望台まで移動。
この建物、天井が建物のてっぺん部分という完全な吹き抜け設計。
エレベーターも天から吊るされている感じですごかった。
エレベーターからは博物館の様子が見られたが、なかなか面白そうな博物館だった。
展望台からはトリノの町並みが綺麗に見渡せた。
碁盤の目になっている様子は残念ながらよく分からなかったが、トリノの街の風景はすごく綺麗なものだった。
じっくりと景色を楽しんで下界に降りた。
ここを出た後は再びローマ通りの方へ戻り、Lindt(リンツ)チョコレートの店へ行った。
ここにはカフェが併設されており、そこのカフェで一息いれることに。
私は2ユーロ(約228円)でVARESINOというホットチョコレートコーヒーみたいなのを注文した。
2ユーロなら安いと思い注文したのだが、出てきたのはこれ。
エスプレッソレベルに小さなカップが出てきた。。
”おいおいここでもかよ。。”
内心強烈にそう思った。
メニューの写真ではもっと大きく見えたのに。。
思えばリンツのようなお高い店で2ユーロとならばこんなものなのだろう。
2.6ユーロでジェラートのダブルにしておけばよかった、と若干後悔した。
リンツを出たら、今夜の晩御飯の材料を買うためにスーパーへ寄ることに。
本日休業のスーパーが多いなか、ここLiDLはちゃんと営業していた。
このスーパーはヨーロッパ旅行中に何度もお世話になっているスーパーだ。
トマト1個0.32ユーロ(約36円)、
玉ねぎ1個0.18ユーロ(約20円)、
ベーコンを0.99ユーロ(113円)で買った。
家に帰り作ったのはペペロンチーノ。
切れにくい包丁(多分パン着る用のナイフ)で野菜を切り、
オリーブオイルで鷹の爪、玉ねぎ、トマト、ベーコンを炒めて最後にガーリックパウダーをかければソースの出来上がり。
このガーリックパウダーはうまくて何にでも使えて超便利。
後は茹で上がった麺を絡めればペペロンチーノの完成だ。
結局これがペペロンチーノになったのかどうかはよく分からないが、とにかく美味しかった。
早起きするとやはり眠気が早めに来るもので、22時くらいには眠気がくる。
明日は12時50分のフライトでスペインはバレンシアまで一気に飛ぶ予定。
8月31日水曜日に開催されるトマト祭り(ラ・トマティーナ)に参加するため。
その前にトリノ空港のラウンジがどの程度のレベルなのかが気になる。
P.S. そういえば、トリノと言えば2006年のトリノ冬季オリンピックのイメージしかなかったが、実際トリノの街を歩いてみてもオリンピック関連のものは何ひとつ感じられなかった。
▼次回記事(スペイン進出)