サンペドロ5日目。
風邪をひいていた相方の体調は、『具合はどうですか?』と声をかけてくれる他の宿泊者の方々や、体に優しい食事を心がけてくれるオーナーのおかげもありだいぶ良くなってきている。
みなさんに感謝である。
今日は昨日よりもアクティブに行動できそうだが、これといって特にやることはない。
昨日同様また湖へ散歩に行ったりするくらいになるだろうか。
まぁ、そんなのんびりとした日々が続くのも悪くない。
(1ケツァール=約15円 2016年12月。)
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朝7時30分ごろ起床。
椅子に座り窓を見ると、連日我々を悩ませていた巨大なバッタ様が窓にへばりついている。
い、いつの間に。。
しかも保護色で気付きづらい。
でももうだいぶこのバッタには慣れてきていたので、外へ追い出そうとはせずいつも通りシカトしておくことにした。
今日もいい天気で、空気が澄んでいて空が青い。
黄色いマグカップが景色によく合う。
8時30分。
いつもより30分早くリビングへ行き朝食をとる。
トーストにヨーグルトとフルーツを挟み、上からハチミツをかけたなんともおしゃれな1品。
そしてこういう料理は私にはあまり馴染みがない。
今まで食べたことのない新鮮な味で、これは後日自分でも作りたくなるくらい美味しかった。
朝食後、最近現れた犬、『ウスイサチヨ』と戯れる相方。
10時10分。
部屋よりも開放的な3階へ行き、日記を書いたりして過ごす。
同じことをやるにしても、場所によって気分が全然違う。
3階からもアティトラン湖が見え、景色は最高。
こちらはサンペドロの家々の景色。
11時30分ごろ。
落ちていたテニスボールでキャッチボール。
たまには体を動かさないとな。
キャッチボールは楽しいし、全身を使うので運動している感があって気持ちがいい。
もちろん周りの物を壊したりボールが外へ飛んでいかないように加減をしてボールを投げている。
12時を過ぎた頃。
昼ごはんの食材を買いに外出。
向かった先は町のメルカド(市場)。
町が小規模なのでメルカドもそこまで大きくはない。
サンペドロのメルカドでは、地元民価格と外国人価格という2つの値段が存在しているらしい。
もちろん、地元民価格の方が安い。
毎日このメルカドに通っている宿のオーナーもここ最近やっと地元民価格での取引が許されてきたのだという。
(カモモシは11月頭にオープンしているので、約1ヶ月通ってやっと認めてもらたということか。)
値札などないところがほとんどなので、口頭で価格を聞くしかない。
スペイン語を習っているわけではない我々は野菜の価格を聞くだけでも一苦労。
『クアント クエスタ?』が『いくらですか?』という意味なのらしいが、この時の我々はそれすら分かっていなかった。
値段を聞き出すことに成功したとしても、もちろん返ってくる言葉はスペイン語。
『ウノ・ドス・トレス・クワトロ』あたりまでしか馴染みがなかったので、それ以外の数字を言われたら一発で撃沈。
『シエテ』とか言われても6なのか7なのかパッと出てこないし、10を超える数字を言われたら『シンクエンタ(50)』意外わからない。
スペイン語留学をしていればこのくらいのやり取り余裕のよっちゃんだし、
町の人と触れ合うことがより一層楽しくなるんだろうな、、と思った。
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結局メルカドでは、
トマト2つを5ケツァール(約75円)、
アボカド1つを1ケツァール(約15円)、
玉ねぎ1つを1ケツァールで購入。
そして近くのパン屋さんで1つ1ケツァールのパンを3つ購入した。
驚くべきはアボカドの値段。
日本では安くても1個100円くらいはするアボカドが、なんと1個約15円。
これはこれからヘビーユーズしそうな食材だ。
これでもまだ外国人値段だというのだから、地元民値段になったらどんだけ安くなるんだろう。
カモモシでは卵を1個1ケツァールで使用することができる。
卵って、パック売りされていることがほとんどなので料理に使いたくてもなかなか購入しづらい。
このような1つ売りスタイルは助かる。
料金は卵の隣に置いてある瓶の中へ。
卵のストックが少ない場合や極端に大量の卵を使う場合は、オーナーに一言断って了承を得てから使用するのがいいだろう。
13時。
調理開始。
今日の昼ご飯はアボカドとトマトのハンバーガー。
パンを半分に切りバンズを作る。
より一層美味しくするため、これをフライパンで軽く炙ってサクサクにする。
小皿にダイスカットしたトマトとアボカドを入れ、ガーリックパウダーと醤油を入れて混ぜる。
アボカドは身がもろく、皮をむくのに一苦労。。
ダイスカットというよりはぐちゃっと潰れペーストのようになってしまった。
まぁ、腹に入れば同じことなので気にしない。
グリルしたオニオンを炙ったバンズにのせ、さらにその上からトマトとアボカドのペーストをのせる。
最後に目玉焼きにした卵をのせて挟めば『アボカドトマトとオニオンエッグバーガー』の完成。
これを3階のテーブルに持って行って優雅に食べる。
多く見積もっても、これ1つだいたい50円しないくらい。
味は自分でもびっくりするくらいうまい。
バンズをフライパンで炙ったのと、ガーリックパウダー、それに目玉焼きがこの美味しさのミソとなっていると思う。
これでベーコンなどの肉系を挟んだら完璧だな。
低予算で時間もかからず味も美味しい。
コスパの良い昼食に大満足した。
14時。
昼食を食べ終えたらデザート。
先ほどのメルカドで葉っぱに包まれたチョコレートを営業されて、買うつもりじゃなかったが結局購入していた。
平べったいクッキーのような形のチョコレート3枚で11ケツァール(約165円)。
1枚55円くらいか。
ちょっぴりビターなチョコレートを想像してひとかじり。
”うわっ、なにこれ。。”
甘味など一切ない、カカオそのもののような味。。
ちょっぴりどころではなく、ビター100%。
なぜかほんのりと八丁味噌のような味もする。。
ちくしょう、『チョコレート、チョコレート』という営業にまんまと騙された。。
いや、甘くなくても一応チョコレートだから騙されてはいないのか?
ほとんど残ったチョコレートを冷蔵庫へ置きに行った相方が、ココアのような美味しそうな飲み物を持って戻ってきた。
なんでもこれは先ほど食べて苦かったチョコレートをミルクで煮て溶かし、そこに砂糖を入れたものらしい。
リビングへ行った際オーナーにこのチョコレートのことを話したら、
『これはね、こうやって飲むと美味しんだよ。』と教えてくれたらしい。
一口飲んでみると、確かに甘くて美味しい。
ドロッとしていて、まだ溶けきれていないチョコの破片が残っているのだが、それがまた手作り感を出していていい。
雑味が旨味と化している状態。
食後。
ハンモックに揺られながらゆったりとした時間を過ごす。
なにもしない贅沢とはまさにこのことか。
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15時30分ごろ。
宿にこもりっぱなしもなんなので町散策へ出かけた。
中米の雑貨もまた乙なものがたくさんある。
坂を下り、昨日とは違う方向の湖のほとりへ。
この小さな町サンペドロに、なんと日本食レストランが存在した。
日本語表記もある。
日本人経営か?
気にはなったが、我々が訪れることは1度なかった。
長い坂をずーと下ると、見覚えのある景色の場所にたどり着く。
そうだ、ここはサンペドロに到着した時に下ろされた場所ではないか。
それ以来ここには来ていなかったのでわからなかったが、この辺りが町で一番賑わっているのでは、と思った。
欧米人観光客もこの坂を下りた湖畔エリアで多く見かける。
坂の上のカモモシ近辺でしか行動していなかったのでその存在に全く気がついていなかったが、サンペドロにも意外と欧米人いるんだな。
というか、日本人よりも断然多い。
ここ数日、日本人宿で日本人に囲まれる環境が続いていたので、ふと現実に戻されたような感覚だった。
まっすぐ進み、ボート乗り場へ。
たぶんこのボート乗り場からパナハッチェル行きのボートとかが出ているのだろう。
桟橋の先端に座り、しばし景色を眺める。
ここからの景色は気持ちのいいものだった。
16時。
ボート乗り場を離れ、まだ行ったことのないエリアを散歩。
やっぱり、坂の下エリアでは欧米人をよく見かける。
観光客が集まるエリアを抜けると、地元民しかいないようなローカルなエリアになってきた。
いい感じに湖と町を眺められそうなところがあったので立ち寄ってみる。
湖では地元の人たちが洗濯をしていた。
さらには沐浴をする人もいた。
地元民にとってはこの湖は洗濯場でもあり、風呂でもあるのか。
対岸にはサンペドロの町並み。
ここでもしばらく景色を眺める。
そして石を湖に向かって投げたり、水切りをしたりして遊んだ。
水切りに適した石があまり落ちていなかったので、ほとんど石を投げることに没頭していたが。
17時30分。
日も沈んできそうだったのでそろそろ帰宅。
帰りは元来た道ではなく、別の道を通ってみた。
ちょっと迷いながらも、いろんな道を通り宿に戻る。
意外と宿やレストラン、バーやカフェなどの店がたくさんあることを知る。
スペイン語学校も何校か見かけた。
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18時ごろ宿に着き、19時にお楽しみの夕食。
今日も美味しくいただきます。
20時すぎ。
今日は町で祭りが開催されているということで、夕食後はカフェ(犬)も連れみんなで祭りへと外出。
祭りの会場となるメルカド近くのバスケットコートへ行った。
ステージでは爆音で演奏が繰り広げられている。
もう少し時間が経てばここにたくさん人が集まり、皆思い思いに踊り出し、バスケットコートがダンスフロアと化すというのだが、この時はまだ時間が早かったのか踊っている人は2、3人と寂しいものだった。
人が増える前にバスケットコートを離れる。
教会へ行くとこのように綺麗にライトアップされていた。
しかもクリスマス仕様のライトアップ。
綺麗だ。
21時ごろ。
テキトーなバーへ行きお酒とおつまみを。
私はお酒は飲まないのでグアテマラコーヒーを頼んだ。
コーヒーを待っている間、地元民っぽい人からビリヤードのお誘いが入った。
私が立候補し、8ボールを楽しんだ。
台と壁の間が近くキューが壁に当たり、非常に玉を打ちづらかったのを覚えている。
打つためにキューを分裂させ半分の長さにする必要があるほどだった。
途中から参戦してきた現地民の友人とも8ボールをすることに。
彼はメキシコから遊びに来ていると言っていたな。
なかなかゲームを終えることができず、やっとゲームにキリがついた頃には全員飲食を終えもう宿へ帰る雰囲気だった。。
私は慌てて冷めきったはちみつ入りのグアテマラコーヒーを一気に飲み干し皆に続いて宿へ戻った。
22時過ぎ帰宅。
そういえば先日宿をチェックアウトし、現在現地民の家にホームステイしている方も合流していた。
彼女は今週の日曜日に宿へ遊びに来て、その時は皆でそばを作るらしい。
実は我々、今週の日曜日の早朝にサンペドロを出て次の目的地、
メキシコのサン・クリストバル・デ・ラス・カサスという町へ移動することをほぼ決めていた。
”そば食いてぇー”
と思ったが、残念ながら食えない。
まぁ仕方がないだろう。。
ちなみにサン・クリストバル・デ・ラス・カサス(通称サンクリ)は、
訪れた人に聞くとほぼ間違いなく『めちゃいいところだった!もっといたかった!あそこになら住める!』などと口を揃え、サンクリの話になれば常に絶賛の嵐。
(ちょっと過剰表現かも)
それはポルトガル第2の都市、ポルトを訪れた人が必ず『ポルトはいいところだよ!』と言うのに似ていた。
実際、ポルトはその前評判を裏切らない良いところだった。
おそらくサンクリもそんなポルト同様、あげられたハードルを軽く飛び越えてくるような良いところなのだろうな。
とちょっと期待が高まる。
話はそれたが、
今日が水曜日なのでここサンペドロにいるのも残すところあと3日。
土曜日には隣村のサン・ファン・ラ・ラグーナという小さな町へ遊びに行く予定。
予定という予定はそのくらい。
残り3日、まだまだダラダラ過ごす時間が続きそうだ。
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