サンペドロ7日目。
今日はサン・ファン・ラ・ラグーナ(サンファン)と言うサンペドロの隣村へ出かける予定。
先週そこへ行ったという他の宿泊者の方々の話を聞いて、我々もそこへ行ってみることにしたのだ。
なんでもサンファンにはおしゃれでかわいい質の高い民芸品を売る店が多く、
さらにはそれらをJICA(ジャイカ)が支援しているので信頼性が高いらしい。
本当に小さな ”村” なので半日もあれば十分で、サンファンまでの移動手段は軽トラみたいなのの荷台に立ち乗り乗車をしていくらしい。
我々が仕入れたサンファンに関する情報はそのくらい。
民芸品に興味を持った相方とは違い、私が一番気になったのは軽トラ荷台に立ち乗りという情報。
いったいどんな感じなのか楽しみだ。
(1ケツァール=約15円 2016年12月。)
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8時過ぎ起床。
今日もサンペドロはいい天気。
9時、朝食。
相変わらず美味しい。
10 時30分。
宿から徒歩数分の所にある十字路でサンファン行きの車をキャッチ。
ピックアップトラックというアメリカでよく見る荷台付きの車に立ち乗りする。
確かに、座るより立たせた方がたくさんの乗客を運べる。
運賃は1人片道2ケツァール(約30円)で、下車時に払った。
吹っ飛ばされないようにセンターにあるポールにしっかり掴まる。
荷台に立ち乗りする乗り物は初めてだったので新鮮で楽しかった。
砂ぼこりがちょっときつかったけど。
道中、アティトラン湖の景色が綺麗に見えた。
10時40分。
約10分でサンファンに到着。
いきなり道端で降ろされる。
”え、ここ?”
本当に何もない。
とりあえずテキトーに歩いてみる。
大きなクリスマスツリーが飾られている教会にたどり着いた。
教会の中に入ってみる。
村の規模にしたらなかなか大きな教会だ。
広々としていて、清潔感がある。
我々が訪れた時には人はおらず、シーンとしていた。
その後は歩きながら雑貨屋を巡る。
どの店に入るかを決めるのは相方。
雑貨にあまり興味のない私は相方の後をついていくだけ。
前述した通りサンファンの村にはジャイカの支援が加わっているので、民芸品の品質は高い。
その分少しお値段が張るらしいが、品質を考えたら十分安いのだという。
ところで、サンファンの村では綺麗に描かれた壁画がたくさん目にした。
目に止まる壁画があれば足を止めて鑑賞する。
まるで村全体が美術館のようと言ったら少し言い過ぎか。
これはグアテマラの通貨単位にもなっている幻の鳥『ケツァール』の壁画。
ケツアールは手塚治虫の『火の鳥』のモデルと言われており、ケツァールを見た者は幸せになれるという言い伝えもあるほど中米地域の人々にとっては特別な存在らしい。
ケツァールといえば見学ツアーが有名なコスタリカのイメージだったが、グアテマラに来て日常的にケツァールという言葉を使うようになってからは、ケツァール=グアテマラというイメージに変わっていった。
現在、見学に一番適しているのはやはりコスタリカらしいのだが。
村の体育館?
地元の少年たちがフットサルをやっていた。
ぶらぶらと歩き回り、湖に続く長い坂道に出る。
雑貨屋を見ながらその坂道をゆっくり下る。
アティトラン湖に出た。
日陰に座り、ぼーっと湖を眺める。
しばらくするとこの辺りの住民らしきおっさんが出てきて、スペイン語でなんか言ってきた。
『ここは俺の家だ、出て行け!』と言った感じではなかったが、ちょっと申し訳なくなった我々はすぐさまその場を立ち去った。
おっさんは笑顔だったので、おそらくもっとポジティブなことを言っていたのであろうが。
せめて何を言っているのかなんとなく感じ取れるくらいのスペイン語力があったらな。
その後は長い坂を登り、お昼ご飯を食べる場所を探した。
安くて、美味しそうなところ。
結構ぐるぐる歩き回っても良さげなところを見つけられなかったので、『PIZZA 3×10』と書かれた店に入った。
おそらくピザ3つで10ケツァール(約150円)ということなのだろう。
味よりも価格重視の選択。
店に入ると、店番を任されている小4くらいの少年が夢中になっていたスマホゲームの手を止め、メニューを持ってこちらへやってきた。
メニューを一通り見た後、外の看板にもあった『PIZZA 3 ×10』を注文。
やはり、10ケツァールで3ピースということらしい。
少年は『他には?』みたいな感じだったが、我々が『以上。』と言うと半笑いで店の奥へ入っていった。
しばらくして出てきたのがこれ。
”ちっちぇ!”
これがテーブルに置かれた時、我々は一瞬固まり苦笑い。
少年もニコニコしながら奥へ戻っていった。
とりあえず、これを2人で分けて食べる。
見た目からしてまずそうだが、食べてみると味はもっとまずい。
レンジでチンの冷凍ピザをはるかに下回るクオリティー。
ピザでまずいってなかなかないけど、このピザは本気でまずい。
一口食べ、”量が少なくてよかった”、と思った。
激マズピザ数切れではさすがに満足できない。
ピザ屋を出たらまた少し歩き回り、口直し(というか継ぎ足し)をするためにパン屋へ入った。
家具の中にパンが入っているという変わったスタイル。
値札がないので、いちいち店員に値段を聞きながら商品選びをしていった。
ここで私は1ケツァール(約15円)のパンを1つ購入した。
パンを買ったら再びアティトラン湖へ続く坂道を下って、先ほど通った時に気になっていたカフェへ向かう。
12時50分。
訪れたのは湖近くにあるこのカフェ。
静かで、波の音が聞こえてきていい雰囲気。
この店のオリジナルコーヒーを注文。
1杯15ケツァール(約225円)。
味が濃く苦味が強いが、個人的には薄いよりかは全然いい。
この質でこの値段は、日本の値段を考えたらまぁ安い。
ちなみにパンは先ほどパン屋で1ケツァールで買ったやつ。
13時30頃。
カフェでゆっくりした後はサンペドロへ戻る。
帰りの車をどこで拾ったらいいかよくわからなかったので、とりあえず行きに降ろされたところで車を待つ。
しかし待てども待てどもサンペドロ行きの車は走ってこない。
”えー、どうやって帰るん?”
しばらく待ち続け、やっと通った車に『サンペドロ?』と聞いてみるも、『ノー。』と言われる。
『サンペドロ行きの車は銀行の前、あっちの角だ。』と指さされ教えられる。
言われた方向へ歩いていくと、確かに四角のところに銀行があった。
ちょうど我々がそこへ到着した時にサンペドロ行きの車がやってきたのでそのまま乗車。
よかった、帰れる。
↑↑この銀行の前で待っていればサンペドロ行きの車が通りピックアップしてくれる↑↑
ちなみにサンファンに着いた時はそこから南に1ブロック下ったところの、『サカル通り』というところの四角あたりで降ろされた。
帰りは行きよりも人が少なくて快適だった。
運賃は行きと同じ、2ケツァール(約30円)。
下車時に支払う。
サンペドロの教会あたりで車を降りた後、歩いて旅行会社を探した。
そのあたりではなかなか見つからず、結局坂を下って港近くにある旅行会社まで歩くことになってしまった。
そこでサンペドロからメキシコのサン・クリストバル・デ・ラス・カサス(略してサンクリ)という町までのバスの値段を聞いてみる。
ボートの値段やらバスの値段やらをいろいろと説明され、値切ればディスカウントもしてくれたが、結局のところカモモシで頼んだ方が安い。(その旅行会社がいくらと言っていたかは忘れてしまった。)
スマートにその旅行会社から立ち去り、早速カモモシに戻ってオーナーにバスの手配を頼むことにした。
カモモシで頼むとパナハッチェルまでのボート代込みで1人150ケツァール(約2250円)だった。
カモモシへ戻る途中、町でちょいちょい見かけて前から気になっていたチョコバナナを試してみることに。
冷やされてカチコチに固まったバナナに常温のチョコレートソースをかける。
ナッツをまぶしたら出来上がり。
1本2ケツァール(約30円)。
しゃりしゃりのバナナがクセになる。
まるでアイスキャンディーを食べているような食感だった。
14時20分。
宿に戻ったらリビングに新しい宿泊者の方が2人、椅子に腰掛けていた。
男女2人組でカップルか夫婦の様子。
私が『こんにちはぁ。』と挨拶したら、突然隣で相方が『はぁ!もしかして!』と言いだす。
続けて、『インスタの方ですか!?』と、なんとも漠然とした質問を投げかけていた。
どうやらインスタでちょくちょく見ていた人が目の前に座っていてびっくりしたのだと。
(相方の)興奮気味の心を落ち着かせ、とりあえず我々も席についていろいろと話をする。
その2人は夫婦の方で、新婚旅行で世界一周をしているという。
しばらくそれぞれの旅の過程などを話し、情報を交換した。
その後は3階へ行き、しばらくサンクリでの宿を調べたりして時間を過ごした。
19時、夕食。
準備ができるまで相方は犬と戯れる。
今日も美味しい日本の家庭料理。
ニューカマーも2人加わったので、今までとは少し違う新鮮な雰囲気の食卓が出来上がる。
夕食後部屋へ戻り、いつものように時間を過ごし0時前ぐらいには寝ようとするのだが、なぜかこの日は全然寝付けない。
もともと寝付きは良い方ではないのだが、この日は特別寝むれない。
このままベッドでゴロゴロと気持ちの悪い時間を過ごすくらいならずっと起きていて、日記を書くなどやらなければならいことをやっていた方がマシだと思い1人リビングへ。
結局ここで2時くらいまで作業をしていた。
おそらく今日の昼にサンファンで飲んだグアテマラコーヒーが強すぎて眠れなくなってしまったのではないか、というのが個人的な見解である。
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