アメリカ、ワシントン州シアトル観光。
パイク・プレイス・マーケットにあるスターバックス1号店を見学し終え、
そこから徒歩20分くらいのところにある
『STARBUCKS RESERVE ROASTERY and TASTING ROOM(スターバックス旗艦店)』
というスタバの本拠地みたいなところへ訪れる。
小雨の降るシアトルの町を元気よく歩いていた。
(1ドル=約106円)
▼前回の記事
▼アメリカ横断まとめ【完全版】
13時。
スタバ旗艦店(きかんてん)に到着。
旗艦店とは『そのブランドを代表した中心的存在になる店』という意味らしい。
そしてこの高級志向体験型カフェ形態のスターバックスは、
2018年末に東京中目黒にもオープンする予定らしい。
予想以上に広い店内、そして高級感あふれる内装に思わず驚く。
店舗中央には、
映画『バック・トゥ・ザ・フーチャー PART3』でエメット・ブラウン(通称ドク)の家に置いてあった”製氷機”を思わせる大掛かりな装置が鎮座している。
これが噂の店内焙煎工房か。
さらに店内にはお土産コーナーやレストラン、コーヒーカウンターなどが存在する。
先ほどのスタバ1号店とは規模が桁違いで、その雰囲気に思わず我々も胸を躍らせた。
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奥にあるのはレストラン。
シアトルダウンタウンの中でも人気が高いという『シリアスパイ』というピザが味わえる。
これが店内に設置されている焙煎工房。
なんでも『リザーブ』と呼ばれる、
スターバックスの中でもワンランク上の高級豆のみを焙煎しており、
店内ではその高級豆を使用したコーヒーしか提供されないという徹底した高級路線。
さらに世界中の『リザーブ』の名がつくスターバックスのコーヒー豆の焙煎は全てここの工房で行われていて、
それを世界各地に配送しているらしい。
店舗中央には近未来感とレトロ感を融合させたようなユニークなコーヒーサイロが置かれたコーヒーカウンターがドンと構えている。
ウォータースライダーのようにくるくると伸びた筒は天井を通って先ほどの焙煎工房まで繋がっている。
そこから挽きたての高級豆がサイロに落ちていくという仕組みだ。
そしてカウンター目の前には幾つものコーヒーマシーンが設置されていて、
お客さん一人一人に合ったコーヒーの淹れ方で極上の1杯が提供される。
バリスタ泣かせのマシーンだな。
コーヒーカウンター内で働くスタッフさんは酒の代わりにコーヒーを出すバーテンダーのよう。
客の要望や質問にも親切に答えてくれて感じがいい。
そしてこのコーヒーカウンターではパンやサラダ、ハンバーガーなどの軽食も用意されている。
その種類はどう見ても一般的なスタバよりも豊富。
しかもこんなにおしゃれに並べられたら購買意欲がグンと増す。
しかし我々はここに飯を食いにきたわけではない。
そんな気持ちはグッとこらえ目で楽しむことに集中した。
でもこのコーヒーテイスティングはやっておこうかどうか本当に迷った。
しかもクリスマスバージョン。
結果的にはやらなかったのだが、
今思うとせっかくならやっておいてもよかったなと反省している。
まぁ、
我々の目的がコーヒーそのものよりも別皿で付いてくるチョコレートに向いていたということは言うまでもない。
コーヒーカウンターから店舗の奥の方へ進んでいくと、ちょっとした階段が現れる。
階段に座り込んでコーヒー片手に談笑とか、いかにもアメリカ人らしい習性だ。
でもここは大学のキャンパス内じゃないんだから、そこに座るのはちょっと邪魔だぞ。
階段を降りるとテーブルや椅子がたくさん並べられたカフェスペースが用意されている。
ここでも十分高級感が溢れているが、店内で一番スタバっぽさが出ていた空間はやはりここかな。
この光景は、”そういえばここはスタバだったんだ”、と思い出させてくれるものだった。
それだけ別の箇所(コーヒーカウンターや焙煎工房など)がスタバ離れしているということだ。
店舗一番奥まで進むと、そこには長テーブルが置かれた会議室のような空間が用意されていた。
さらにここにはコーヒーにまつわるギャラリーがおしゃれに展示されている。
一通り店内を見学したら、再び入口付近のお土産コーナーに戻り物色を開始。
スタバ1号店と同じく、
ここスタバ旗艦店でしか手に入らない限定商品がわんさか売られているので物色の楽しさが増す。
数ある商品の中から、私はこのスタバ旗艦店限定のタンブラーに目をつけた。
その理由は個人用というよりは、転売目的だ。
ヤフオクで見てみると、このタンブラーが5000〜6000円くらいで売れていた。
実際の値段は確か30ドル(約3180円)前後くらいだったかな。
手数料なども入れてざっと見積もっても1本につき2000円前後の利益が出る。
10本買えば2万円、100本で20万円だ。
1月頭に一時帰国を決めているので、
この後1ヶ月半くらい我慢して持ち歩けば日本に持って帰って売りさばける。
でも数日後からはレンタカーじゃないし、場所も比較的治安が悪くなる中南米になる。
持ち歩いている過程で箱や商品が潰れて販売価格が下がるなど絶対嫌だしなぁ。。
国際便で郵送するにしても費用がかさむし、原価割れする可能性も十分ある。
大量買いしていくとしても、バックパックのキャパ的に10本が限界だよな。
果たして2万円のためにそこまでするのは利口と言えるか。。
私はこの時相当悩んだが、結局1本たりとも購入することはやめた。
今思うと、その選択は正しかったと思う。
単発の旅行だったら旅先で大量購入して日本で売るさばけそうなものは今までにもたくさんあったのにな。
これは長期旅行のデメリットのひとつだな。
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私がタンブラーの爆買いを悩んでいる間、こちらにも何かを悩んでいる人が。
25周年のTシャツをすこぶる気に入ってしまったうちの相方だ。
確か値段が25〜30ドルくらいしたのかな。
ただでさえ予想以上に予算を使ってしまっている状況なので、
このような気に入ったものへの出費でさえも必要以上に悩んでしまう。
しばらく悩んだ結果、
店員さんに『もっと小さいのを持ってこ〜い』と言い、
結局相方の場合は悩んだものを購入するに至った。
スタバ旗艦店を出た後、
再びパイク・プレイス・マーケットにあるスタバ1号店へ。
相変わらず行列ができている。
色々と考えた結果、
私は1号店限定デザインのタンブラーを購入することに決めていたので再びこの行列に並ぶ。
最終的にこの2つのデザインどちらにしようか悩んだ。
茶色い方には1971と1912の2種類の数字が書かれているが、
銀色の方には1971の数字ししか書かれていない。
私はできれば創業年が書かれたデザインを購入したかったので、
1912が創業年だとすると銀色の方はここで落選ということになる。
っていうか、この数字の違いは一体何なんだ?
気になったので近くにいた女性スタッフに聞いてみる。
『こっちのは1971しか書いてないけど、こっちのは1912と1971両方書いてある。
この数字はそれぞれ何なんだい?』
『オッケー。まず1971はスターバックスの創業年よ。
1912は、、、何だろう、わからないから、ちょっと待って。』
そう言って彼女は隣にいた別の男性スタッフに問いかけた。
『あなた、1912って何の数字か知ってる?1971は創業年だってわかるんだけど。。』
するとその男性スタッフは
『あぁ、これは住所だよ。』
と即答。
この時男性スタッフが言った、
”It's the address.”
という言葉は、今でも私の脳裏に強く焼きついている。
私は爆笑、
男性スタッフはニコニコ、
女性スタッフは苦笑い、
周りの客はくすくすと笑っていた。
1912が住所で1971が創業年ということがわかったので、結果私は銀色の方を購入。
料金は21.87ドル(約2318円)。
ちなみに店頭に並べられている商品は連日大勢の人の手に触れられるので傷だらけで汚い。
まさかこれを販売するんじゃないだろうな?
と思ったが、さすがに購入時は箱に入っている新品を渡してくれた。
15時。
タンブラーを購入したら再びパイク・プレイス・マーケットの中心部へ。
大きな時計の下にある『パイク・プレイス・フィッシュ』という鮮魚店は、
カウンターにいる人めがけて魚を投げるというパフォーマンスで
パイク・プレイス・マーケットの名物的存在になっている。
受け手は基本店のスタッフだが、集まったギャラリーの中から選ばれることもある。
どの程度盛り上がるのかなぁと興味津々で見ていたが、
実際やることは元気良く魚を投げてキャッチするだけ。
大学生の悪ノリのような、、
その場は第三者からしたらイマイチ盛り上がりづらい雰囲気に包まれていた。
15時10分。
一通り見たいところは見たということで、駐車場に戻りシアトルを出発。
向かうは約1ヶ月弱ぶりのカナダのバンクーバー。
レンタカーでの国境越えは初めてなので少しドキドキ。
まぁでもカナダ入国に関してはそんなに問題はないだろう。
問題なのはカナダから再びアメリカへ入国するときの入国審査だ。
17時30分。
カナダ国境に到着。
やはり国境手前は混んでいる。
まずはアメリカでの出国審査かと思って、
『ここには何日滞在予定?』という質問に戸惑い、
『ここ?アメリカに?1ヶ月以上はいたよ。』と答えてしまう。
『カナダよ。』
女性審査官はぶっきらぼうにそう言い放った。
よく見ると審査官の制服にはカナダの国旗が描かれていた。
『カナダか!2日くらいかな。その後またアメリカに戻ってくる予定だよ。』
そんな感じで簡単なやり取りを数回済ませ、無事カナダへの入国を許可された。
アメリカ人とカナダ人の区別はつけれない。。
カナダに入国したら、バンクーバーを目指しながら近くにあったウォルマートへ寄る。
そういえば、
アメリカでトイレは『RESTROOM』と表記されていることが多かったが、
カナダでは『WASHROOM』になっている。
さらにそういえば、
カナダに入ったら速度制限の看板に書かれている数字が一気に大きくなった。
どうやらカナダでは速度を表す単位は日本と同じように時速㎞が使用されているようだ。
なんでアメリカはマイルを使っているんだ?
そして前にカナダにいた時は気がつかなかったが、
マクドナルドのロゴの中にはカナダ国旗のカエデの葉が描かれていた。
これはカナダ全土のマックでそうなっているのかな?
そしてカナダといえばおなじみのティム・ホートンズも当たり前のように存在している。
久しぶりに見るティムにちょっとテンションが上がった。
そんな感じで所々に見られるカナダ感を感じながら、
我々はウォルマートで買い物を続けた。
19時10分。
少し迷いながらも今回の宿『MANOR GUEST HOUSE』に到着。
”本当にこんなところに宿があるの?”
といった感じの閑静な住宅街の中にあった。
しかも駐車場もどこにあるかわからないし、建物に入ってもロビーなどなく人すらいない。
泥棒のように家の周りをうろちょろしていたら、
中国系のオーナーとみられる人が現れ我々を中へ案内してくれた。
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部屋はなかなか広くてきれい。
2人で1泊58カナダドル(約4640円)。
1人1泊2320円計算。
朝食は付いていないが、駐車場、キッチン付きでワイファイ無料。
バンクーバーダウンタウンまでは車で約10分という立地だ。
ちなみに駐車場はこの建物の裏側に数台用意されていた。
洗面所やシャワールームもきれい。
シャワーは普通に手に持つタイプに加え、
天井から雨のように降り注ぐタイプも完備されている。
個人的には天井から降り注ぐタイプがお気に入り。
19時40分。
先ほどウォルマートで購入した
パスタ1.17カナダドル(約93円)、
ウインナー1.47カナダドル(約117円)、
トマト0.76カナダドル(約60円)、
玉ねぎ0.3カナダドル(約27円)
を使い晩飯作りを開始。
キッチンはさっきまで誰かいた気配があり散らかっていた。
無用心にも、財布などの貴重品も置きっぱなし。
さらにキッチンはめちゃくちゃ汚い。
今にもゴキブリやネズミが飛び出してきてもおかしくないレベル。
せっかくいい感じの空間なのに、もったいない。
キッチンの窓からはバンクーバーの夜景がかすかに見えた。
写真だとなんのこっちゃだけど、肉眼で見たらもう少しはっきりと綺麗に見えた。
20時20分。
久しぶりの自炊によるパスタが完成。
こんな散らかったところでは食べたくなかったので、これを部屋に持って行き食べた。
味は、、ブランクを感じさせる味だった。。
パスタに満足がいかなかった私は、
今朝ウォルマートで半額で購入した1ドルポテチを開封。
アメリカ横断シリーズを見始めたことを機に暇があれば見るようになった
『水曜どうでしょう』をYouTubeで見ながらポテチをほうばる。
この時はヨーロッパ21カ国制覇を見ていたかな。
日本にいても海外で旅をしていても、こういう時間はささやかな贅沢。
その後も寝転がりながらYouTubeを見ていたら、
いつの間にか眠りに落ちてしまって今日という日を終えた。
明日は前回バンクーバーを訪れた時にも会った、ワーホリ中の友達と2度目の再会をする予定。
でもそれは夜のことなので、それまではテキトーにバンクーバー市内をうろつく予定。
前回行きたくても時間がなくていけなかった『GOJIRO(ゴジロー)』というラーメン屋にも行きたいな。
▼アメリカ横断33日目までのルート★
デトロイト→シカゴ→ナッシュビル→アトランタ→ウォルトディズニーワールド(オーランド)→マイアミ→キーウェスト→ニューオリンズ→ヒューストン→ダラス→エルパソ→モニュメントバレー→ページ(アンテロープキャニオン)→グランドキャニオン→ラスベガス→サルベーションマウンテン→サンタモニカ→サンフランシスコ通過のヨセミテ国立公園→モノ湖→シアトル→カナダ入国、バンクーバーで1泊中。
▼次回記事(バンクーバー観光)
▼アメリカ横断まとめ【完全版】