昨日、タイのバンコクからカンボジアのシェムリアップへバス移動してきた我々。
シェムリアップではもちろん、カンボジア観光最大の目玉であるアンコールワットへ訪れる予定。
しかし今日のところはまだアンコールワットへは行かず、『天空の城』と言われるベンメリア遺跡を訪れることにした。
『天空の城』でピンとくると思うが、ベンメリア遺跡はジブリ映画『天空の城ラピュタ』のモデルになったところ、とも言われているらしい。
まぁ、ジブリ映画のモデル説というのはガセ情報も含めいろんなところで流れているので、あまり簡単に信用しないでおこう。
(1ドル=約113円 1リエル=約0.028円 2017年3月6日。)
◎前回の記事↓↓
朝は7時に起床。
7時30分に朝食へ向かう。
朝食会場はいい感じ。
飲み物はコーヒーor ティー。
パンとバナナとジャムというシンプルなメニュー。
パイナップルジャムはあまり美味しくなかった。
朝食後は部屋へ戻る。
特に説明はされていなかったが、他の部屋の人がしているように洗濯カゴとゴミ箱を扉の前に出しておいてみる。
果たして観光を終えて宿に戻ってきた時にはちゃんと回収されているのか。
9時ちょっと前にロビー集合。
実は昨日の夕方、同じくリラリゾに宿泊している大学院生2人組と話をし、今日一緒にベンメリア遺跡へ行くことを約束していた。
4人でトゥクトゥクをシェアした方が安く済むしな。
それにしても、他の旅行者と観光に行くのは久々だな。
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9時ちょうど。
リラリゾに雇われているトゥクトゥクドライバーが我々をベンメリア遺跡まで運んでくれる。
発展途上国でトゥクトゥクやタクシーなどの乗り物を利用するときは、たいていの場合相場よりもだいぶ高い値段をふっかけられる。
いわゆる、”ぼったくり”というやつだ。
そしてこれはここカンボジアも例外ではない。
しかし、リラリゾで雇われているトゥクトゥクドライバーたちはぼったくりということは一切せず、適正料金で行きたいところへ運んでくれるらしいので安心。
ちなみにベンメリアまでの料金は4人で36ドル(約4068円)。1人9ドル(約1017円)。
これで適正価格というなら、ぼったくられたらいったいいくら取られてしまうのだろう。。
ぼったくりはなくても、『この後はどこどこへ行こう!』などの営業活動は積極的に行ってくる。
これは私の勝手な想像だが、雇われドライバーはぼったくらない代わりにリラリゾからそれなりの基本給が支給されていて、プラスαで歩合のようなものが仕事量に応じて支給されているのではないだろうか。
だから少しでも多く歩合を得るために営業はガンガンかけてくる。
日本の営業職によくある給与体系だな。
念を押しておくが、この考えはあくまでも私の想像であるので実際どうなのかはわからない。
ベンメリア遺跡までは予想以上に遠かった。
リラリゾから約60kmくらい離れている。
トゥクトゥクのスピードにもよるが、所要時間にしておよそ2時間前後。
一緒に乗った大学院生たちと色々と話をしながらカンボジアの田舎道をひた走る。
◎ベンメリア遺跡の場所↓↓
聞いてみると彼らは医大生で、春休みを使って2週間、タイ、カンボジア、ベトナムあたりを周っているという。
彼が過去にミャンマーに行った時に出会ったという子が、我々がグアテマラで出会った子と同じ人物だとわかった時は世界の狭さを感じた。
10時55分ごろ。
ひたすら一本道を走っていたトゥクトゥクがようやく歩みを止めた。
どうやらここでベンメリア遺跡のチケットを購入するようだ。
ベンメリア遺跡の入場料は1人5ドル(約565円)。
チケットを買ったらいざ入場。
と、思ってその辺を歩き入り口を探すが、なかなかそれらしきものが見つからない。
どうにもわからないので一度トゥクトゥクドライバーのところへ戻ると、『オーケイ?』とか言って再出発を促してくる。
『いやいや、全然オーケイじゃないよ。入口はどこ?』
と聞くと、どうやらここにあるのはチケット売り場だけで、遺跡自体はもう少し離れたところにあるのらしい。
なんでわざわざ料金所だけ離れた場所につくったんだ。。
とりあえずここでトイレを済ませ、再びトゥクトゥクに乗ってベンメリア遺跡を目指す。
11時10分。
チケット売り場からトゥクトゥクで約10分ほど。
今度こそベンメリア遺跡の前に到着したようだ。
ドライバーからは遺跡観光を済ませてからその辺で飯を食うプランを提案されたが、少し腹が減っていたので先に飯を食って、後から遺跡観光をするようにプランを変更してもらった。
ベンメリア遺跡前にはレストランが何件あるので、テキトーなレストランに入る。
観光地の目の前というだけあって、料金は安くても5ドルとか6ドルとかで高い。。
相方は『Royal Phat Thai(ロイアルパッタイ)』というオムレツのようなパッタイを6ドル(約678円)で。
私は無難に『Khmer Fried Rice(クメールフライドライス)』を5ドル(約565円)で注文。
値段は高いがそれなりに量はあり、味も昨夜の屋台よりかは何倍もうまい。
11時45分。
昼食を取り終えたらいよいよ天空の城、ベンメリア遺跡へ。
とりあえずボロボロに崩れた遺跡がずーっと続く。
『天空の城』と言われているが、兵庫県の竹田城跡のように空中に浮いているように見えるわけではない。
木の根っこが石の遺跡にはびこっているあたりはかなりラピュタっぽい。
パズーが細い木の根をつかみ這い上がっていくシーンがある。
それを見ていつも『いやこれ絶対ちぎれるだろ。』と思っていたが、実際に木の根をつかんでみるとこれが意外と頑丈。
これならパズーの1人や2人くらいがぶら下がっても平気そうだな、と思った。
その後も、崩れた遺跡群を見学しながら先へ進んでいく。
ベンメリア遺跡は結構広かった。
まだ管理がしっかりと出来ていないのか、”ここ入っちゃっていいの?”ってとこにも普通にみんな侵入してた。
もっと知名度が上がってくるとこういうところも立ち入り禁止になるのだろうか。
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13時10分。
約束の時間に少し遅れ、入り口のところでトゥクトゥクドライバーと再び合流。
暑くて喉カラカラだったので、その辺の店で水を1ドル(約113円)で購入。
観光名所目の前なので水も割高気味。
これでベンメリア遺跡観光は終了になるのだが、案の定トゥクトゥクドライバーは他の場所へも行こうと営業をかけてきた。
彼は日本語はしゃべれず、英語も訛りが強いのでなにを言っているのかよくわからないが、いつもニコニコしていて憎めないタイプ。
『湖へ夕日を見に行こう。』、などと必死に営業をかけてくるが、とりあえずは宿に戻ってもらうことにした。
帰りのトゥクトゥクは皆疲れたのでうたた寝しながらの帰路となった。
行きより帰りの方が長く感じるのは珍しい。
15時15分。
ようやく我らの宿、リラリゾに帰ってきた。
トゥクトゥクドライバーの営業は最後までしつこく、今度はナイトマーケットへ行こうと誘ってきた。
もちろん我々はその誘いを断る。
『行くなら16時30分にロビーへ来てくれ!』と言われ、とりあえずは解散した。
部屋で少し休憩してロビーへ行くと、暇を持て余したトゥクトゥクドライバーたちが外でたむろして博打をしていた。
その中には今日我々をベンメリア遺跡まで案内してくれたドライバーもいて賭け事を楽しんでいた。
まったくお気楽なもんだ。
16時30分になっても誰もこない。
少し経ったら大学院生2人がロビーに出てきた。
さらにしばらくしたら博打を終えたトゥクトゥクドライバーが現れ、何も言わずに笑顔で帰ってしまった。
”え!?16時30分にロビー来たらナイトマーケット行くって言ったじゃん?”
テキトーすぎる。もう約束を忘れてしまったのか。
さっきまでの必死の営業活動はなんだったんだ。
もしかして、博打で勝ったので今日はもう仕事をする気が無くなったのか?
その後大学院生2人は外出。
我々はプノンペン-クアラルンプール行きの航空券を予約。
航空会社はエアアジア。料金は預け荷物込みで1人82ドル(約9266円)。
カンボジアの首都プノンペンまで行った後のルートに頭を悩ませていた我々だが、王道であろうプノンペンからベトナムのホーチミン行きの陸路ルートはとらず、マレーシアのクアラルンプールまで一気に飛んでそのままシンガポールまで南下。
その後世界トップレベルであろうシンガポールのチャンギ国際空港のラウンジを堪能してベトナムのホーチミンまで飛び、ベトナムを陸路で北上していくルートをとることにした。
それからしばらく経った18時30分ごろ、我々も夕食をとるために外出。
大通り(6号線)を西にまっすぐ行ったところにあるというスーパーを目指す。
リラリゾからスーパーまではあまり近くない。
道中道沿いには屋台がたくさん出ていたが眼中になし。
昨日食べた屋台の飯がまずかったからな。
18時45分。ようやくスーパーに到着。
規模は大きくもなく小さすぎもなく、普通な感じ。
スーパーだけど、物価はそんなに安くない。
通貨がドルだと、余計に物価が高く感じてしまう。
あまりパッとするものは売っておらず、結局、水とカップ麺を購入して宿へ戻る。
相方はカンボジアの地ビール『アンコールビール』も購入。
味はまぁ、普通だったらしい。
キッチンでお湯を借りてカップ麺を食べる。
こちらもまぁマズくもなく、うまくもなくと言った感じ。
19時30分すぎ。
暑くなったので部屋に戻りサビ臭いシャワー。
少しさっぱりしたところで今後の航空券手配の続き。(この後もすぐ暑くなって、結局3回くらいシャワーを浴び直した。)
シンガポールからベトナムのホーチミンへ。
『VIETJET(ベトジェット)』が預け荷物も安くて良さそうだったが、購入する前にチャンギ国際空港のラウンジ情報を調べると、どうやらターミナル1に1番良さげなラウンジがあるっぽい。
そしてベトジェットはターミナル3にあるらしい。
”これはいかん”、と、慌てて別の航空会社を調べると、『JETSTAR(ジェットスター)』がターミナル1だったので、有無を言わさずジェットスターでホーチミン行きのチケットを手配。
1人5166円(預け荷物込み)で、値段もベトジェットとそんなに変わらんかったしな。
*これはだいぶ後になって気づくことなのだが、シンガポールのチャンギ国際空港は、保安検査を抜けたエアサイド(制限エリア)に入っても無料の空港シャトルが走っておりターミナル間の移動が自由。
つまり、搭乗する航空会社がどこであろうと、ターミナル1、ターミナル2、ターミナル3のどの空港ラウンジにも行くことが可能なのだ。
そのことを先に知っていたらこの時は最安値だったベトジェットでチケットを取っていただろう。
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ベトナムまでの旅程が確定したら、少し先まで光が照らされたみたいでとりあえずホッとした。
先が見え心が軽くなったところで、本日は就寝した。
明日はカンボジア観光のハイライト、世界遺産アンコールワットを観光予定。
朝日も見に行く予定なので、起床は4時30分頃になりそうだ。
◎次回記事↓↓